上級国民単語

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上級国民(じょうきゅうこくみん)とは、一般国民と対をなす、日本国民の身分を表す概念のひとつである。

概要

上級国民という言葉は、一般国民に対してそれ以外の(特別な)民がいるかのような発言を受けて、それを皮るために生まれた単ネットスラング)である。東京オリンピックエンブレム騒動を発端とし、2ちゃんねる嫌儲板を中心として発祥した。

当初は(デザインに精通している)専門側の上から目線の言葉を皮るために用いられたが、その後は上級国民という言葉の連想から、政治家や役人、資産などのセレブリティ層を批判的な意味合いにてし示すようにも用いられるようになった。

実際に単が生まれ、広まった詳しい経緯については以下の項を参照。

2015年に広まった経緯

この言葉は2015年9月1日以後にネット上で急速に広まった言葉であり、それ以前の使用例は非常に少ない。この項では、広まった経緯について解説する。

まず、背景としては2020年東京オリンピックエンブレムに関する騒動がある。2015年7月、多数の応募作品の中からデザイナー佐野研二郎によるエンブレム案が採用されることが発表された。しかしその後このエンブレム案について、海外の劇場ロゴで先行する類似したデザインが使用されていたことが判明し、盗用ではないのかという疑惑が持ち上がった。

その騒動の中で、佐野(あるいは氏の事務所の他のデザイナー)による過去デザイン等について、他者の写真や作品からの断流用・トレースがあったことが判明し、佐野もそれを認めた。その影から、佐野がこのエンブレム案でも断流用をしたのではないかと疑う人々が増え、佐野やこのエンブレム案を採用した五輪組織委員会への批判・バッシングしくなっていた。

ただし五輪エンブレム案自体については、佐野盗用を否定していた。そのため佐野のエンブレム案がそのまま使用されていく可性も残されており、使用を継続するのか、あるいは中止するのか、五輪組織委員会の判断に注が集まっていた。

そんな中、2015年9月1日五輪組織委員会はこのエンブレム案の採用を中止することを決定し、その件について記者会見を開いた。その会見では五輪組織委員会の事務総長の武藤敏郎がこの判断に至るまでの経緯の説明を行ったが、その中で、(エンブレム応募作品の審にあたった審委員長永井一正の意見を紹介する、という形で)「一般の民の方々」「一般国民」という言葉が使用されていた。この言葉が使用されるまでの文脈を示す意味で、やや長くなるがその言葉を含む発言内容を引用する。

(「佐野氏は模倣を否定しており、エンブレムは自分のオリジナルであるとしている」という内容を伝えた後に)

永井委員長はですね、私はこれについて、「どういうにお考えになりますか?」と伺ったところ、
デザイン界の理解としてはですね、そのように佐野さんの9分割されたデザインの基本、それはピリオドとは全く違うものであるので、違うものと十分認識できるものであって、佐野さんの言う通り、これは佐野さんのオリジナルなものとして認識されると、自分は思います』
と。
デザイン界としては、そういう理解であります
と、ということでありましたが、同時にですね、
『ここまで色々な形で問題となった時に、一般の民の方々が、今のような説明で本当に納得されるかどうかということについては、現状、問題があるかもしれません』
と。これは永井さん自身のお話でありました。
『残念ながら、自分のこのような説明、それから佐野さんの説明は、専門の間では十分分かり合えるんだけれども、一般国民にはわかりにくい、残念ながらわかりにくいですね』
という話が、ありました。

ニュースサイトTHE PAGEexit」によってYoutube投稿された動画東京五輪エンブレム問題で組織委員会が会見exit」より、武藤敏郎事務総長の発言内容を一部抜して書き下し。言いよどみ、繰り返しは省いた。)

以上のようにこの発言の文脈では、「一般の民」「一般国民」と対されていたのは、「デザイン界」「(永井一正審委員長のような、デザインの)専門」であったことがわかる。即ちこの会見において、「一般国民」とは「デザイナーではない人たち」「デザインの専門ではない人たち」、つまり「非専門」という意味合いであった。

逆に言えば、本来の意味ではどれだけの持ちだろうが権者だろうが、デザインに精通していなければ「一般国民」に含まれるとも言えるだろう。

この会見の後、インターネット掲示板2ちゃんねる」のニューススレッドインターネット上のまとめサイトの中には、この「一般国民」と言う表現を「上から目線」であるといった論調で批判的に要約して伝えたものが多数あった。その中では「一般国民」の対として「上級国民」という表現が使用されていた。その結果、本記事のタイトル「上級国民」という言葉がネット上で急速に広まったのである。

おこの言葉が広まるにつれて、「一般国民」が「デザインの専門」と対させた「非専門」をす表現であったという元々の意味合いについては割と薄まってしまったようで、「上級国民」という言葉は「デザイナー」「専門」ではなく、「特権階級」「上流階級」をして使われることも多いようだ(ただし本来の成り立ちからすれば厳密には誤用である)。

2019年に広まった経緯

元号令和まで残すところ約10日余りとなった、2019年4月19日正午過ぎ、東京池袋にて87歳の高齢ドライバーが運転する乗用車暴走。87歳の運転手含む10人が怪、2人の子が死亡する惨事となった。

事故を起こした運転手が元高級官僚であったことが判明し、凄惨な事故のわりに逮捕されなかったこと、事故に対するマスコミ報道のありかたなどが問題になり、この事件を機にネット上では「上級国民」の言葉が再び広まることになる。

詳細については個別記事「池袋高齢者ドライバー暴走事故」「飯塚幸三」の記事を参照。

2019年4月以降、ウィキペディアにおいては「上級国民」の項は消され、新規には作成できない状態になっている。[1]また、アンサイクロペディア「上級国民」の記事exit(外部リンク)もやるきがなさげである。

上級国民と見なされる人々

メディアへの露出が多い人を中心に、以下の人物・団体が上級国民と見なされる場合が多い。

関連動画

関連項目

脚注

  1. *「上級国民」というスラングがWikipediaから消されてしまうと話題にexit_niconews 2019.4.24 

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スマホ版URL:
https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E4%B8%8A%E7%B4%9A%E5%9B%BD%E6%B0%91

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上級国民

5697 ななしのよっしん
2021/10/03(日) 04:19:17 ID: Wdbq+x2K6i
鎌倉時代武士が困窮した理由と(鎌倉時代の「分割相続」参照)
南北朝時代から導入された「単独相続」とその影で戦乱が勃発するようになった事考えると
https://seishun.jp/entry/20201220/1608426000exit
https://www.kamomesouzoku.com/15764886742786exit
何故現代の上流階級が多産を嫌がるのか分かる気がしてくるな

まあ単独相続に近い事しても会社の例だと円谷プロ見たいに一族同士の内紛で自滅するケースもあるんだけどね
5698 ななしのよっしん
2021/10/06(水) 12:27:09 ID: tSWSv6jEcN
飲酒運転して殺しても執行猶予だけで済んだ池田忠正が1番の上級国民だと思うわ
5699 ななしのよっしん
2021/10/09(土) 22:12:16 ID: Dp/q8YMwHY
一周回って弱者である事が強者である時代になってるのがなんとも
自分が守られるべきか弱い存在で、相手は恵まれた強者だと言い立てるのに必死な連中ばかり
5700 ななしのよっしん
2021/10/10(日) 10:34:42 ID: XZBVOm0LJS
半天狗すぎる
5701 ななしのよっしん
2021/10/12(火) 17:08:13 ID: au+nJhYxpC
上級国民なんていなかった
いいね?
5702 ななしのよっしん
2021/10/12(火) 20:43:49 ID: 5nUho8Zlgb
元々使う人によって意味がコロコロ変わるフワフワした言葉ですし
5703 ななしのよっしん
2021/10/12(火) 23:36:30 ID: tvGQ9m/k2c
何度か言われてるけど
自分は下級、弱者であるとするのが的だからが上級かそもそも存在するのかはあんまり重要ではないんだろうな
5704 ななしのよっしん
2021/10/13(水) 02:23:35 ID: kgg6H2YpA4
ま、仮に上級国民とやらがいるなら
そいつは大きい犯罪をやらかしても新聞にもテレビニュースにも出てこないような連中だろうな
運転手もいず、自分でを運転して
本来のルールで言えば表されない名前を表されてる時点で上級国民(笑)もいいとこ
5705 ななしのよっしん
2021/10/13(水) 14:53:49 ID: nUiBd6x/Ds
>>5694
それをいてる連中の方が悪い
5706 ななしのよっしん
2021/10/18(月) 12:42:41 ID: nUiBd6x/Ds
勲章を失うという「重大な影」によりWikipediaのある人の記事にある事故の記載が解禁されたようです。Wikipediaンチはどうしてますかねえ…