機甲兵団J-PHOENIXとは、タカラ(現タカラトミー)および版権を委譲されたアトラスが製作したPS2およびXBOX用のロボットアクションゲームである。
概要
パンツァーフレーム(以下PF)と呼ばれる全長10mほどの人型兵器を駆り、敵軍のPFを撃破して進むロボットアクションゲームである。
PFとはアルサレアの最高権力者だった[グレン・クラウゼン]の指揮の元開発された武装のカスタマイズ性能とパイロットの生存製を重視した全長10mほどの人型汎用兵器である。
元々はアルサレアが傭兵として出稼ぎをしている自国の兵士の生還率を向上させる為に開発したが、鹵獲されたのか諜報活動の成果かは不明だがヴァリム側にPFの開発データが流出してしまい、ヴァリム側でもPFが作られる事となった。
なお、徹底した規格統一により条件さえ満たせばアルサレア製・ヴァリム製を問わず戦況やパイロットの特性に合わせたカスタマイズが可能。
作品の紹介
- [機甲兵団J-PHOENIX 序章編]
- 後日発売された本編の体験版。
- このゲームのデータがないと本編やBTで入手できないパーツがある。
- また、キャラクターやPFの設定資料や主題歌もおまけとして収録されている。
- [機甲兵団J-PHOENIX(本編)]
- 序章編で問題があった部分を修正しつつ新要素を加えた作品。
- 序章編には無かったハイパーモード(以下HM)が追加された。
- HMとは特定の条件を満たしたPFで発動ボタンを押すと機体が輝きだし、性能が変動するというシステムである。
- 殆どの場合は機体性能が強化されるが極まれに弱体化する事があり、発動直後とモード終了後に隙が生じる諸刃の剣である。
- そこ、HMをトランザムとかV-MAXとか界王拳とか言わないように。
- [機甲兵団J-PHOENIX+]
- PS2版[J-PHOENIX]に新規PFとミッションを追加してXBOXに移植された。
- [LIPS小隊]の第一話が同梱されている。
- [機甲兵団J-PHOENIX バーストタクティクス]
- 前作の物語と同じ時系列に繰り広げられていた[Jアームド]をめぐる物語。
- 当時試作中だったPF[J-アームド]が何物かに盗み出されるところから物語が始まる。
- この作品から内部HP、内蔵兵器、兵器破壊、コンビネーションバースト(CB)、重力の概念が登場した。
- なお、バグによりセーブ地点によっては詰む可能性がある隠しステージがある。
- [機甲兵団J-PHOENIX コバルト小隊篇]
- アルサレア戦役の後の時代の物語。
- 前線を退いたグレンリーダーの代わりに特務小隊長となったコバルトリーダーが主人公。
- 前作BTで登場したマップ移動に戦略性を加味したゲーム。
- エースパイロットと指揮官の感覚が味わえる作品。
- カスタマイズが最も充実しており対戦に用いられるのはこの作品が多い。
- [機甲兵団J-PHOENIX2 序章編]
- 本編と同じ時系列で描かれる別の小隊の物語。
- この作品から無重力空間が登場し、デフォルトでの操作感覚も少し変わった。
- なおこの作品から発売元がアトラスに移行した。
- [機甲兵団J-PHOENIX2]
- [ロイナーデ小隊]や[LIPS小隊]のメンバーも出演している。
- この作品がJ-PHOENIXシリーズの最後の作品である。
- [機甲兵団J-PHOENIX L'HISTOIRE DE PAPILLON(リストワール・ドゥ・パピヨン)]
- ロイナーデ小隊のメンバー[パピヨン]が主役のコミカライズ作品。
- 機体カスタマイズがゲームと違ったりするのは仕様。
- [機甲兵団J-PHOENIX LIPS小隊]
- 単独で発売されたのではなく、ゲームに付属していた映像作品。
- アルサレア軍の[LIPS小隊]という少女のみで構成されている舞台が主役。
- 小隊名はメンバーの[リサ][イズミ][プリス][セリナ]の頭文字から取られている。
- ちなみに小隊に配備されているのはピンク色に塗装された副座型のJ-フェニックス二機である。
- [機甲兵団J-PHOENIX "PFリップス小隊" 恋する乙女の電撃作戦]
- OVAでも主役だった[LIPS小隊]が主役の[機甲兵団J-PHOENIX LIPS小隊]の小説版。
作中に登場する主なPF
アルサレア軍PF
- [APF-004 Jファー]
- アルサレア軍の主力量産型PFにして、初の実戦型PF。
- さまざまなバリエーション機がある。
- [APF-004C Jファーカスタム]
- アルサレア軍の主力量産型PFJファーの指揮官機
- Jファーに比べて強化されている。
- こちらもさまざまなバリエーション機がある。
- [APF-005J Jフェニックス]
- タイトルの名を持つ通り、J-PHOENIXシリーズにおいて主役機的ポジションにあるPF。
- 空中戦用パーツであるウィングの特性を引き出す為に設計されたという側面も持つ。
- 選ばれたエースのみに搭乗が許される機体である。
- [APF-010X Jアームド]
- 学園都市でもある第七技研で開発された重量級PF。
- かつて[双子の悪魔]姉妹に奪取されたという不名誉な前歴がある。
- 最大の特徴はメインフレームに内蔵された長距離兵器[アームドバスター]。
- ちなみにヴァリム軍が奪取した[Jアームド]を分析したデータを元にヴァリム製の装備に換装してカスタマイズされた機体が[VPF-10X ダークアームド]である。
- [APF-021-G Jカイザー]
- Gエリアなどの過酷な状況に対応した極地戦用PF。
- [APF-00X アルサレアGS]
- グレン将軍専用PF。
- ヘッドフレームの飾りが特徴的。
- 作中に登場している機体はオリジナルを元に作られたレプリカと思われる。
- プレイヤーが使うには序章偏から本編へのデータコンバートをしなくてはいけない。
- [アポロン]
- 変わり者が集まるアルサレアの第二研究所が隕石で壊滅した跡地で見つかった謎だらけのPF。
- 一応PFのパーツとしての機能は持つものの、ブラックボックスを抱えており謎が多い。
- [アリス]
- メカニカルなデザインが特徴のPFの中で異色を放つギャル型PF。
- 大きめの頭とデッキブラシが特徴。
ヴァリム軍PF
- [JN-NE00 ヌエ]
- ヴァリム軍の主力量産型PF。
- 量産性と整備性に優れた機体。
- Jファー同様さまざまなバリエーション機がある。
- [JN-YS01 ヤシャ]
- ヴァリム軍のエース用機体。
- 厳選された部品を使用しておりヌエよりもコストも性能も高い。
- [ZCX-TK03 タルカス]
- ヴァリム軍の重量級PF。
- この機体に採用された[ダイナミック・ディメンジョン・バー二アシステム(以下DDバー二アシステム)]は以後の重量級PFの開発に大きな影響を及ぼすほど革新的なシステムである。
- これによりタルカスは見た目どおりの高火力と重装甲と見た目からは想像できないほどの機動性を両立させた。
- [ZCX-VT03 ヴェタール]
- ゾックスアインハルト社が[タルカス]を元に再設計した重量級PF。
- 主武装は右腕に装備されたパイルバンカー。
- [ZCX-AD04 オードリー]
- ヴァリム軍の女性型高機動PF。
- フォルセア・エヴァ神佐が乗るオードリーには、他のPFの操縦系統に干渉する特殊装備[ハーメルンヴォイスシステム]が搭載されている。
- なお、このシステムはエヴァ神佐以外は扱えない。
- [JN-SZ04 シンザン]
- ジャポネクル社が基本設計、ゾックス=アインハルト社が機体調整をした特殊型PF。
- バックパックの大型手裏剣と瞬間転移を最大の特徴とする。
- 双子の姉妹が使用していた先行生産型とそれを元にして生産された量産型がある。
その他勢力のPF
- [ポリターン3]
- 電撃プレイステーションのマスコットキャラクターとのコラボによって生まれた謎のPF。
- 最大の特徴は両腕に装備された「P・クロウ」と、その装備が生み出す特殊補正の「野生の電撃」である。
登場人物(名前の後の記号は登場作品)
アルサレア軍
- [グレンリーダー](名前の変更可能・CV.山寺宏一 2およびLIPS小隊では伊藤健太郎)[1]
- Jフェニックス本編・BTのプレイヤーの分身。
- グレン・クラウゼンの影武者も勤めつつ、特務小隊を率いて前線で戦っている。
- 戦闘ではエースだが、恋愛事には朴念仁。
- なお、アルサレア戦役後に一度行方不明になるものの仲間達に救出され、その後は政務に専念している。
- [コバルトリーダー](名前の変更可能)[CP]
- コバルト小隊篇でのプレイヤーの分身。
- 政務に専念する事となったグレンリーダーに代わり、特務小隊コバルト小隊を率いて戦う若きリーダー。
- [レガルドリーダー](名前の変更可能)[2]
- 2でのプレイヤーの分身。
- 先代のリーダーであるアークレル・レガルドの後任という形で就任する。
- 設定では一応[ブレッド・アローズ]という名前があるらしい。
ヴァリム軍
- [グリュウ・アインソード](CV.大塚明夫)[1・BT・2]
- ヴァリム軍所属のPFパイロット。
- 性格は武士のような性格で卑怯な事を嫌う。
- 黒く塗られたヤシャに乗り戦う事から黒夜叉と呼ばれ恐れられている。
- アルサレア戦役においてグレンリーダーとの一騎打ちの際、戦死したと思われる。
- [タルカス三人衆](ロナルド CV.立木文彦 ミッチェル CV.鈴木勝美 マルコ CV.チョー)
- 重機動型PFタルカスを駆る三人組。
- 略奪等など卑怯な事をするのでグリュウとは仲が悪い。
- リーダーのロナルド、オカマぽいミッチェル、マッドサイエンティストのマルコの三人によって構成されている。
- ちなみに[DDバー二アシステム]はマルコが設計した物である。
- 戦死したように思われたが、[LIPS小隊]にて登場している。
- [フォルセア・エヴァ](CV.井上喜久子 コバルト小隊篇以降は本多知恵子)[1・CP・2]
- ヴァリム軍所属の女性将校。階級は神佐。
- なお[神佐]というのは彼女特有の階級であり、実際にどれ位の地位にいるかは不明。
- 以下はフォルセアが関与した事による主な犠牲者(ネタバレ阻止のため伏せてあるため、ドラッグ反転せよ)
クレア・クラウゼン(エヴァの足止めにあったせいで救出が間に合わず、テロリストによって殺害された)
サーディン(コバルトリーダーとの戦いに敗れた後、用済みと判断されて殺害された)
アークレル・レガルド(事故に見せかけた破壊工作で死に掛けの状態の所を生きたままPFの生体部品にされた) - [マイ・キサラギ](CV,榎本温子)[BT・CP・2]
- [マンマシン計画]によって恐怖を知らない戦闘マシンとして生み出された女性PFパイロット。
- 姉のユイとは双子の姉妹であり、[双子の悪魔]というコンビで暴れまわっている。
- [ユイ・キサラギ](CV.榎本温子)[BT・CP・2]
- [マンマシン計画]によって沈着冷静な判断が出来る戦闘マシンとして生み出された女性PFパイロット。
- 妹のマイとは双子の姉妹であり、[双子の悪魔]というコンビで暴れまわっている。
非戦闘員
- [フェンナ・クラウゼン](CV.岩男潤子 BTおよび2では山本麻里安 LIPS小隊では桑谷夏子)[1]
- グレン小隊のオペレータを務めている1のメインヒロイン。
- [グレン・クラウゼン]
- 帝政国家アルサレアの最高指揮官だった人物。
- 何者かによる暗殺計画によって命を落とす。
- 死の間際にグレンリーダーにアルサレアと娘(クレアとフェンナ)を託す。
AC(アーマード・コア)との相違点について
このゲームとACの両方を知る人の多くはこのゲームを二番煎じとおっしゃる方が案外多い。
確かにACもこのゲームも機体をカスタマイズして戦場に出て戦うという共通点もある。
しかし、よく見ると相違点もいくつかあるので挙げてみる。
- カスタム状況によりステータス補正が付いたり特殊効果が発動するBURMシステムの存在。
これによりバランスブレイカーなトンデモ機体を作ることも可能。 - ハイパーモードによる機体性能を変動させる要素。
- 瞬間転移という常識を覆す機体挙動。
- ドリルやハンマーやロケットパンチなどのロマン兵器も通常兵器として実装。
- 近接武器として刀があり、しかもバリエーション豊富。
- 前述のBURMシステムに「刀装備」が条件のものが複数あるなど特別扱いされている。
- 兵器変形システムがある。
- 兵器破壊の概念がある。
- アリスなどのギャル型PFがある。
- 機体は人型限定で下半身フレームは二足歩行のみ。
- コンビネーションバーストなどの連携技がある。
- 重力が変動したり(2序章編以降には)無重力の宇宙空間ステージがある。
- 友軍や敵軍のパイロットやオペレーターにキャラクターフェイスがある。
- 修理費や弾薬費などの機体を自己管理するという要素は無い。
- ACがフロムソフトウェアの看板商品である一方、
- J-PHOENIXはあくまでもタカラの一商品である事による力の入れ具合の違い。
- コンバートしない場合では手に入らないパーツがある等、コンバート商法がけっこうひどい。
- 作品ごとに登場パーツやパーツの性能に相違が若干ある為、機体カスタマイズのノウハウの引継ぎが殆ど出来ない。
関連動画
関連動画?(MAD等の動画)
関連コミュニティ
関連項目
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