熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls(リバーシティガールズ)とは、アークシステムワークスから発売されたベルトスクロールアクションゲームである。
概要
熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls |
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基本情報 | |
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対応機種 | Switch/PS4/XB1 PC(Steam) (ダウンロード専売) |
開発元 | WayForward |
発売元 | アークシステムワークス WayForward(PC) |
発売日 | 2019年9月5日 |
価格 | 2,900円(税別) |
プレイ人数 | 1〜2人 |
対象年齢 | CERO:B(12歳以上) |
ボイス | 英語 |
テキスト | 日本語/英語/フランス語 イタリア語/ドイツ語 スペイン語 |
ゲームソフトテンプレート |
『新・熱血硬派 くにおたちの挽歌』のプレイヤーキャラクターだったくにおとりきの彼女、みさこときょうこを主人公とする外伝作品。
『Shantae(シャンティ)』で知られるアメリカのゲームメーカーWayForwardが開発を手掛け、全体的にアメリカナイズされたポップな雰囲気にアレンジされているが、やることはいつもの殴り合いである。
アーク以降のくにおくんシリーズの新作は熱血硬派シリーズであってもダウンタウンシリーズと同じ2.5頭身のドットが主流だったが、本作では『挽歌』に近い4頭身で描かれている。基本設定は熱血硬派シリーズをベースとしつつ、ダウンタウンシリーズやスポーツシリーズの登場人物も交えて新たなストーリーが展開される。
タイトルの「River City(リバーシティ)」はくにおくんシリーズ(特にダウンタウンシリーズ)の北米版タイトルによく使われていたもので、本作の舞台となる街の名前にもなっている。
所構わずケンカを売られるのは言うに及ばず、みさこは自分の高校の中でも殴られたり、汚職が蔓延して警察も当てにならないなど街の治安はかなり悪いが、ケンカに参加しない市民もいるだけ大阪よりはマシと言えなくもない。
ボイスは英語のみ、テキストは日本語も選択できるが、戦闘中の字幕など翻訳が不安定な部分もある。
日本国内ではDL専売作品となっているが、北米では少数限定生産、アジア圏では普通にパッケージ版もリリースされている(いわゆるおま国)ので、気になる方は探してみるのも如何だろうか。
開発元の癖が強く出ており、バランス調整など粗削りな部分もあるが、アーク以降ファミコン時代の踏襲が中心となり、名作は出ても閉塞感のあったシリーズに新風を吹き込む一作となった。2020年7月には続編の開発着手も発表されており、新たなスピンオフシリーズとして今後の展開が期待される。
ゲームシステム
基本操作はクイックアタック、ヘビーアタック、特殊技(ゲージ消費技)、ジャンプ、ガード、舎弟の6ボタン。レベルアップで習得したり、道場で技を購入することで使える技が増えていく。
2人プレイ時は体力が0になってもすぐにミスにはならず、ゆっくり魂が昇天する。この時にパートナーがダウン追撃を食らわせると、魂を引っ張り戻してミスから復帰させられる。
ザコ敵でも耐久力が高く、自キャラの背後に回って挟み撃ちを狙うなど行動パターンも厄介である。ダウンしたザコは必ず足の側を向いて起き上がるため、頭の側に立って背後を取るよう意識すればいくらか楽になる。ゲームオーバーになっても所持金が減るだけで同じ場所からやり直せるので、ある程度は死んで覚えるのも手。
舎弟
最後の1体になったザコ敵にダメージを与えると命乞いをすることがある。接触してボタンを押すと舎弟になり、同じボタンで呼び出して援護攻撃をさせられる。一度舎弟にしたキャラは容姿や名前などのデータがメニューに記録される。
呼び出せるのは自キャラが攻撃できるタイミングで、舎弟が一定回数攻撃を受けるといなくなってしまうので攻撃の途中に組み込むのが主な使い道。
ガジェット
ステージに転がっていたりザコ敵が持ってくる武器アイテム。持ち上げて殴ったり投げつけて攻撃できるが、何回か殴ると壊れてしまう。また、ボス戦には持ち込めない。
アイテム
街中の店で売っている消費アイテム。基本的にその場で使うか所持品として持ち歩くかの選択ができ、最初の1回だけステータスアップの効果がある。効果は購入するまで確認できない。
アクセサリー
キャラごとに2つまで装備できる強化アイテム。一度入手すれば以降は自由に着脱できる。ブラとボトムスでセットになっているものがいくつかあるが、特に制限は無くブラとブラでも装備できる。ちなみに男二人も装備制限なし。
技
技のバリエーションはプレイヤーキャラクター4人で共通。個々の性能はそれぞれ異なるが、大体の傾向で紹介する。
コマンド | 性能 |
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Q | 基本攻撃。ヒット時に続けてボタンを押すと追加技が出る。 |
Q | Qからの追加技。初期状態では3回、道場で技を購入すると最大5回まで連続攻撃する。 |
Q | |
Q | |
Q | |
ガード中にH | 背後の相手を攻撃。 |
敵ダウン中にQ | 敵を武器の代わりに持ち上げて殴ったり投げたりする。 |
敵ダウン中にH | 所謂ストンピング。敵の起き上がり攻撃には要注意。 |
H | 敵をその場に叩きつける。初期状態から使えるコンボの締め技。 |
↑+H | 敵を斜め上に大きく吹き飛ばす。 |
→+H | 敵を横に大きく吹き飛ばす。 |
↓+H | 敵を真上に浮かせる。 |
特 | 基本の必殺技。 |
↑+特 | アッパー系の跳び上がる必殺技。 |
→+特 | 横方向に攻撃する必殺技。 |
↓+特 | 周囲を攻撃する必殺技。 |
ダッシュ中にQ | ダッシュから急停止して攻撃。ダウンは奪えないがQに繋がる。 |
ダッシュ中にH | ダッシュからの突進力のある攻撃。 |
ダッシュ中に特 | ダッシュから急停止して繰り出す必殺技。 |
つかみQ | 気絶した敵をつかんで連続攻撃する熱血硬派の基本技。 |
つかみH | つかんだ敵を投げ飛ばす。正面つかみ技は命乞いした敵にも有効。 |
つかみ特 | つかんだ敵に使える必殺技。背中側からつかんだ時は何も出ないのには注意。 |
後からつかみQ | 相手を背中側からつかんだ時には別の技が出る。こちらは単発攻撃。 |
後からつかみH | 後つかみ時に使える強力な攻撃。 |
空中でQ | ジャンプ中の基本技。ダウンは奪えないがQに繋がる。 |
空中でH | ジャンプ中に使える強力な攻撃。相手を浮かせたりダウンを奪える。 |
空中で特 | →+特(くにおは↓+特)を空中で繰り出す。 |
空中でH+特 | ↓+Hなどで浮かせた相手をつかめる空中投げ。安定して出すには慣れが要る。 |
登場キャラクター
プレイヤーキャラクター
- みさこ
- 主人公コンビのぶっこみ担当。重量級のパンチ攻撃が得意。
動作の短いドロップキックや攻撃後に空中制御できるスパイラルアッパーカットなど、特殊技の隙が少なくボス戦に強い。 - きょうこ
- 主人公コンビの天然娘。素早いキック攻撃が得意。
マッハキックやスクリューボンバーなどシリーズお馴染みの技を持つ。大きく移動する技が多く、囲まれた時の逃げ性能は随一。空中投げのバレースパイクは他のキャラより消費が少なく多用できる。 - くにお
- みさこのボーイフレンド。ゲームを一度クリアすると操作可能になる。
特殊技の熱血アッパーは攻撃範囲が広い・ダウンした敵にも当たる・浮かせて追撃可能・多段ヒットでほぼ気絶確定の超性能。 - りき
- きょうこのボーイフレンド。ゲームを一度クリアすると操作可能になる。
キック技が主力でひばりの攻略は特に楽。得意技のマッハパンチは真下に拳を振り下ろして周囲を攻撃する技となっており使い勝手は良くない。
敵
ザコ敵(舎弟)
それぞれ色違いの同系統キャラがおり、赤カラーやゾンビカラーの上位キャラも存在する。
- レイナ
- 女の不良。何気に旋風脚を使える。
- セイライ
- 優男の不良。砂をかけて攻撃してくる。
- ジョルジオ
- リーゼントの不良。走り込んでのケンカキックは威力が高い。
- リネア
- チアガール。アメリカ人の発想が無いと出てこないキャラとして好評。側転で攻撃をかわしてくる。
- サイトウ
- 汚職警官。警棒や催涙弾で攻撃してくる。不良たちより一回り強い序盤の強敵。
- ドウェイン
- タイガーマスク。筋肉が硬直していて動きが遅い。
- D4-V1D
- 未来から送られてきた、ロボットっぽい人間に見えるよう偽装されたロボット。耐久力が高い。
- リンダ
- 『ダブルドラゴン』からのゲスト参戦。鞭を持った大柄な女性。双子のネオ・リンダも登場する。
- トラッシュ
- 『コンバットライブス』からのゲスト参戦。ハンマーを振り回して攻撃する。
- ウェアベアー
- 『すごろクエスト ダイスの戦士たち』からのゲスト参戦。熊の被り物をした女の子。小柄だが攻撃力が高い強敵。
- フドウ
- 男のヤクザ。武術を修めており、気功波で攻撃する。
- アカリ
- 女のヤクザ。投げナイフで攻撃する。
ボス
- みすず
- 1面(リバーシティ高校)のボス。
お馴染み怪物スケバン。金で雇われてみさこの学校の警備員をしている。
タックルや画面外まで跳び上がってからのヒップアタックで攻撃してくる。店や道場が使えない序盤のボスにしてはかなり強く、いきなりの難関となる。 - やまだ
- 2面(クロスタウン)のボス。
妬みの力で悪のパワーに目覚めた、くにおの元親友。
悪のパワーによる波動や念動力(やまだのじゅつ)で攻撃してくる。ステージは左右に穴があるビルの屋上で、落下させることでもダメージを与えられる。 - ひばり
- 3面(アップタウン)のボス。
リバーシティの若者に大人気のインディーズのファッションデザイナー。
奥行きが無い疑似的に2Dアクションのようなステージで戦う。飛んでいる時に直接殴ったり、針を対角線上に撃たせて自滅させることで撃墜し、しばらく一方的に攻撃できるようになる。 - アボボ
- 4面(ダウンタウン)のボス。
『ダブルドラゴン』からのゲスト参戦。筋肉をこよなく愛する巨漢。
格闘ゲームからも技を持ってくるなど攻撃パターンが多く、こちらの攻撃に割り込んだりジャンプも迎撃してくる。本作随一の強敵。 - ノイズ
- 5面(オーシャンハイツ)のボス。
世界的に超絶人気を誇るギターボーカリスト。実はリバーシティに縁がある。
音楽に合わせてアイコンが地面を動く音ゲーのような攻撃と、ステージから降りての格闘戦を3回繰り返す。乱入してくる観客の判定がわかりづらく厄介。 - さぶこ
- 6面(三和会タワー)のボス。
熱血硬派シリーズにおけるくにおの宿敵・さぶの娘。お勤め中の父に代わって組を仕切っている。
ドスを振り回し多彩な技を繰り出してくるが、打ち上げ攻撃が決まるなど攻撃への耐性はあまり無い。銃も使ってこないので親父と比べれば手ぬるい。 - (ネタバレにつき反転)
- はせべ&まみ
- ゲームを一度クリアした後に条件を満たすとさぶこの代わりに登場する隠しボス。主人公コンビと似た技に加えて、『熱血格闘伝説』のような合体技を繰り出す。体力ゲージは共用で、ゲージを全部奪うと最後に攻撃を当てた方が倒れて残った一人が暴走するが、実は倒れている相方が弱点。
挽歌コンビが主人公に抜擢されたことに不満を持っており、「アメリカで発売されてない16bitのゲームで1回彼女だっただけのキャラなんてくにおとりきも覚えてない」とメタ発言を浴びせてくる。実はエンディングは日本語と英語(ボイス)で内容が違い、英語ではくにおとりきが本当に2人を知らないというメタオチになっている。流石に不評だったか、アップデートではせべとまみを倒した場合は結末も変化するようになった。
その他
- はせべ&まみ
- くにおとりきに想いを寄せる二人組。主人公コンビとの関係は険悪で、顔を合わせるたびに嫌味を言ってくる。自分たちの方がくにおとりきの彼女であるかのように振舞っているが…?
- ごだい
- 主人公コンビの幼なじみ。二人の行く先々に現れては頼み事をしてくるクエスト案内人。
- ブルノフ
- アボボの同僚。『ダブルドラゴン』からのゲスト参戦。
- ひろし
- 主人公コンビの友人。漫画好き。シリーズでろくな目に遭わないせいかちょっと厭世的。
- かおり
- 主人公コンビの友人。『いけいけ熱血ホッケー部』のヒロイン。
- みほこ
- 主人公コンビの友人。『番外乱闘編』のヒロイン。
- なりたか
- りきに憧れる花園高校の生徒。『熱血高校ドッジボール部』より登場。
- ようこ
- 主人公コンビの友人のアイスホッケー少女。『いけいけ熱血ホッケー部』より登場。
この他にも、名前表示のないショップ店員も含めてテクノスジャパンのキャラクターが多数カメオ出演している。
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関連項目
- 5
- 0pt