HARASHIMAとは、DDTプロレスリング所属のプロレスラーである。決め台詞は「鍛えてるからだー!!」
概要~?
大学は帝京大学に籍を置き、学生プロレス(SWS:三多摩プロレス連盟)に熱中する。当時のリングネームは「阿修羅・原島」(1年)、「はやぶちゃ」(2・3年)で、3年次にはプロレス研究会の会長も勤めていた。ちなみに大学時代の先輩には今や新日本プロレスのスイーツ番長トップヒールとなった真壁刀義が居た。
その後、プロレスのリング屋のバイトとしてDDTプロレスリングに出入りしていたところ、当時のDDTでレフェリーとリング周りの取り仕切りをしていたジャッジ金子に「マスクマンやってみたらどう? 学プロやっていたからできるよ」的な内容でプロに誘われる。(その頃はまだ社長ではなかった)高木三四郎は「自分は聞いてないし、どれだけできるか分からない」と難色を示していたが試合形式のテストで合格し、2001年2月にカメラ・フィルムメーカーのコニカ(現コニカミノルタ)とのタイアップマスクマンレスラー「コニカマン」としてDDTのリングに上がる。その後、同年8月に同じくマスクマンの「HERO!」として正式デビューを果たす。その後、ヒールターンして黒のマスクマン「ダークサイドHERO!」となるが、2005年12月28日の後楽園大会で突如マスクを脱ぎ、翌年最初の新木場大会でリングネームを現在の「HARASHIMA」に改める。
2014年8月現在、DDT最高峰のベルトであるKO-D無差別級王者のベルトを合計6回獲得し、現在も王者として君臨している。この6回の戴冠はDDT大社長の高木三四郎に並ぶ記録であり、押しも押されぬDDTのエースとして君臨している。
また、レスラーとしての懐が深く、通常のプロレスからバラエティー色の強い笑いのプロレスまで高いレベルで対応している。更には総合格闘技色の強い「ハードヒット」や路上プロレスにも毎回エントリーしており、どちらでもエース格としてレベルの高い試合を展開している。
特にハードヒットでは総合格闘技とは異なるルールとはいえ、現役でトップ戦線を戦う総合格闘家にも勝利している。「もし、第二次UWFの時代にHARASHIMAがUに入っていれば、間違いなく大スターになっていた」と鈴木健.txtも力説するほどの強さである。
2012年8月18日のDDT日本武道館大会では真壁刀義とタッグを組み、石川修司&伊東竜二組とハードコアマッチで対戦。顔面が真っ赤になるほどの大流血に追いこまれるものの、イス攻撃3連発からのスワンダイブ式蒼魔刀で勝利を収め、先輩の真壁とともに「鍛えてるからだー!!」を決めた。
所属ユニット
ここでは3人以上で構成される、DDTプロレスリング内ユニットについて記す。
ユニットとしては、「DISASTER BOX(ディザスターズ・ボックス)」が有名だが、これはベビーフェイス転向の際に一度解散している。その後はHARASHIMAと大鷲のタッグチームとして復活したが、内弟子扱いの安部行洋が2010年に正式加入する(その後、安部はDDTを離脱するが)。ウラシマクドウはリザーバーにユニオンプロレスのFUMA(妻木洋夫)がいた。現在のユニットはスマイルスカッシュになる前、それぞれの頭文字を取って「YAH YAH YAH」になる予定だったらしいが、某有名デュオのあの事件で……。また、3人以上のユニットではないが、2008年には蛇人間JARASHIMAとして蛇界転生にも加わっている。
- (第一次)DISASTAR BOX(HARASHIMA、大鷲透、高木省吾)2006年
- (第二次)DISASTER BOX(HARASHIMA、大鷲透、安部行洋)2008年~2012年
- ウラシマクドウ(HARASHIMA、ヤス・ウラノ、KUDO、FUMA)2012年~2014年
- スマイルスカッシュ(HARASHIMA、ヤス・ウラノ、彰人)2014年~
得意技を書いて、やるさ~!!
強烈な打撃や投げ技から、必殺の蒼魔刀へとつなぐ剛のレスリングがHARASHIMAの殺人フルコースだが、プロ入りする前にアマチュアのグラップリングサークルで腕を磨いた関節技もキレ味が鋭い。また、DDT所属レスラーの中でも屈指のスタミナを誇り、長時間のファイトで対戦相手が息も絶え絶えになっているのに、HARASHIMAの方はケロリとしていることも多い。ハードヒットでは「プロレスラーとしていかに説得力のある勝ち方ができるか」を考えているそうで、相手が総合格闘家でもプロレス技を積極的に出している。
- 蒼魔刀(「そうまとう」と読む、HARASHIMAのフィニッシュホールド。尻餅をついた相手に向かって走りながら放つ強烈なダブルニーアタックで、HERO!時代は「スーパーHERO!キック」として使っていた。)
- スワンダイブ式蒼魔刀(飯伏幸太や関本大介といった強敵相手に使うことの多い、HARASHIMAの切り札。ただし、対佐藤光留戦のように相手に読まれて関節技で返される危険性も高い)
- 山折り(蒼魔刀の前段階に使われる、変形ストマック・ブロック。ファイヤーマンズキャリー状に担いだ相手を跳ね上げるように前方に落とすと同時に、自分は両膝を立てたままあお向けとなり、串刺しのように腹部へヒザを叩きこむ)
- つるべ落とし(カナディアンバックブリーカーの状態で相手を担ぎ、そこからインプラントDDTのように急角度で相手をたたき落とす。ここ一番の試合では垂直落下式も使う)
- 「チェストー!」ミサイルキック(コーナーポストに立ち、「チェストー!」のかけ声とともに片足で相手を蹴るミサイルキック。見た目が昭和仮面ライダーのライダーキックに似ている)
- ファルコンアロー(元FMWのハヤブサが得意としていた投げ技。ブレーンバースターのように相手を上に持ち上げ、相手の体を反転させてから、背中・腰からマットに叩きつける)
- リバース・フランケンシュタイナー(相手に背後からしかけるフランケンシュタイナー。雪崩式もよく使われる。技を受けた相手が尻餅状態になったところで、フィニッシュの蒼魔刀を放つことも多い)
- マッドスプラッシュ
- 袈裟斬りチョップ
- 各種キック
- ジョン・ウー(SUWAが得意にしていた正面跳びドロップキック)
- レッグドロップ
- コーナーに倒れ込んだ相手へのダブルニーアタック(連続して放つことが多い)
- マージャン・スープレックス(パワーボムの要領で相手を持ち上げ、そのまま後方にブリッジして投げる技で、相手は尻餅をついた状態になる。いわゆるリバース・ジャーマン・スープレックスなのでマージャンと名づけられた。基本的には学生プロレスのお笑い技だが、男色ディーノが痔瘻を患っていたとき、弱点であるお尻に大ダメージを与える技として使用された。)
- ファイヤーバード・スプラッシュ(450°スプラッシュとも。はやぶちゃ時代からHERO!時代までの決め技。素顔では大阪でケニー・オメガと対戦したときに使用した)
エピソードも書いて、やるさ~!!
- 決め台詞の「なんで~?」からの「鍛えてるからだ~!!」は、学生プロレスラー時代に、『試合後に友人に毎回のように「そんなに身体を打ったりして大丈夫なの?」と聞かれ、そのたびに「鍛えてるから大丈夫。」と答えていたのが口癖になったから。 』とのことである。
- 学生プロレス時代のデビュー戦は100㎏近い体格でビターゼ・タリエルみたいな風貌をした3年の先輩「アマリニモ・タリエル」との異種格闘技戦だった。
- 実は最初、先輩につけられたリングネームは「島原の乱交」という学プロ特有の下ネタネームだった。それが本当に嫌で、デビュー戦から秋の学園祭までの間に頼み込んで「阿修羅・原島」に改名したと本人が語っている。
- 真壁刀義とは、まだ誰も練習場に来ないうちから二人で自主練習としてスクワットをしていた仲。
- 学生時代はプロテインやアミノ酸などを使わず、水だけ飲んでトレーニングしていたので、いくら練習してもガリガリの体だったらしい。
- 当時所属していたSWSは九州に遠征し、地元のKWF(九州産業大学プロレス研究部)と対抗戦をしていたが、そこで対戦したのが現・K-DOJOの旭志織や元ハッスルの炭谷ジェット信介だった。当時のKWFはネットも今ほど発達していなかったからか技術がSWSより遅れており(HARASHIMAいわく、ガードポジションの概念もなかった)、スパーリングをした旭は圧倒され、「Sの人たちはホント強くてビビりましたよ」と今も語っている。
- 強さを求める選手の多かったSWSと、正式な部活で昭和の新日本的な雰囲気すらあったKWFは、リング上だとピリピリした雰囲気になるが(真壁と、当時はジェ・ニンジャのリングネームだった筑前りょう太の試合はパワーボームが5~6発出たあと、ヒールホールドでフィニッシュにしなければならないほどの激闘だったらしい)、それ以外は酒飲んで仲良くなったらしい。
- 総合格闘技黎明期だったため、雑誌「格闘技通信」の技連続写真やTV番組「リングの魂」のEDに流れていたUFCの試合の模様を参考に、いわゆる「極めっこ」を自由時間にやっていた。その後、慧舟會入りした先輩に技術を教わったり、その先輩の格闘技サークルに参加するなどしてグラップリングの腕を磨いた。
- リング屋時代は、同時期に同じ会社のバイトとしてヤス・ウラノも働いていた。また、DDTの同期には同じくエース格にまで成長したKUDOがいる。
- 前述したように、プロレス入りする前からグラップリングの腕を磨いており、入団テスト時に当時のDDT主力レスラーたちを寝技で圧倒したと言われている。シュートの強さはDDT所属の中では最強という声も多く、2010年両国大会直前には(滅多に人を褒めることがない)サバイバル飛田が「HARASHIMAは関本より強い」とツイッターで語っていた。
- 特技の一つにイラスト描きがあり、特にTシャツのイラストにも使われた、水木しげる風の似顔絵には定評がある。
- 普段は本当に好青年そのものだが、高木三四郎社長曰く、「さわやかな顔して意外と腹黒」。ファンの間でも「さわやかな顔をしたドS」というのがもっぱらの評価。また、鶴見亜門GMは男色ディーノの「抱かれるなら誰?」との問いに「優しそう。」との理由でHARASHIMAを挙げていた。
- 2009年にはKO-Dのシングルとタッグの両方のベルトを失い、千葉で山ごもりを行うなど、野生児の一面が強い。公式パンフレットで連載している日記も自然にまつわることが中心となっている。
- DDTのエースとして、団体最大の夏のビッグマッチである年1回の両国国技館大会「両国ピーターパン」で2009年(対飯伏幸太)、2010年(対関本大介(大日本プロレス))と2013年(対入江茂弘)、2014年(対木髙イサミ、ケニー・オメガとのサバイバル3WAY)と2回にわたって2年連続でメインを勤めた。
- 破壊癖があるようで、2011年夏に新木場1stリングで行われたビアガーデンプロレスにて酔っぱらって会場前に停めてあった佐藤光留の車の屋根に外国人選手数人と乗り、その車を廃車に追い込んでしまった。(その後謝罪、弁償の上和解。)また、2012年の大阪ミナミ・ムーブオンアリーナ大会では対戦相手の入江茂弘の入場時に着用している鎧(33,000円)を奪って着用の上場外乱闘を行い、やはり壊した。
- ビアガーデンプロレスでは、酔っぱらったHARASHIMAが、ファンを新木場駅まで先導するのが恒例となっている。
- 生年月日、出身地はともに不明であるが、どうも7月6日生まれで青梅市出身らしい。
- HARASHIMAになってからの入場曲はずっとダーク・トランキュリティの「The Dividing Line」を使っていたが、現在はオリジナル曲の「SOUMATOU~HARASHIMAのテーマ~」となっている。CD「100% DDT HITS」に収録されているので、お家で聞きたい人は会場売店かDDTオンラインショップでぜひ。
- ハードヒット参戦時はChumbawambaの「Outsider」を入場曲に使用している。
関連動画~?
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なんでかって?それは関連項目だからだ~!!
外部リンク
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