アリーヴォ 単語

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アリーヴォ

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勝算アリーヴォ(Arrivo)とは、令和小倉マイスター2018年生まれの日本競走馬(鹿毛)である。名前の由来はイタリア語で「到達する(父親からの連想)」。

馬主: シルクレーシング 調教師: 杉山紀(東)

な勝ち
2022年小倉大賞典GⅢ

概要

血統

ドゥラメンテ*エスメラルディーナ、Harlan's Holidayという血統。
クラシック2冠を達成しながらも故障に泣いた未完の大器で、その初年度産駒にあたる。
は交流GⅡ関東オークスなどダートを中心に4勝を挙げたでその第2にあたる。
ハーランズホリデーは2002年ロリダダービーなどGⅠ3勝。産駒2019年から3年連続北リーディングサイアーイントゥミスチーフがいる。日本でのとしての産駒はモズベッロ。

2018年5月17日ノーザンファームで誕生。募集価格は一口6.4万円×500口(=3200万円)だった。

2歳~3歳夏

ダートだったこともあってか、2歳10月に中ダート1800mでデビュー。7番人気と評価もそれほど高くなく、出遅れると終始後方のまま11着に惨敗。続く未勝利戦阪神の芝2000mを使うが3着に敗退。

年が明けて3歳、続く3戦小倉競馬場の芝1800m戦。アリーヴォはまたしても出遅れるが、直線入り口で外から並びかけると楽々と突き放して2身差の勝。未勝利を脱出する。しかしその後は新潟阪神で芝2000mの1勝クラスを2着、3着と惜しい内容。その間にクラシックは終わってしまった。

になり、本は再び小倉競馬場に参戦。まず7月3日東特別(1勝クラス・芝2000m)を4コーナーで外から捲ってカレンシェルブルの追撃をいで押し切り勝ち。
続いて8月14日柳川特別(2勝クラス・芝2000m)では大雨不良馬場の中、直線で群を割って追い込みラストヌードルと1着同着ながら2連勝を飾る。
の上がりとして期待されると同時に、3勝全部が小倉のため「小倉巧者」としても着され始める。

3歳秋~4歳冬

に向けて放牧に出された矢先、悲報が舞い込んでくる。ドゥラメンテが9歳の若さで急死。種牡馬としても順調なスタートを切った矢先の出来事であった。

弔いをあげることを期待された本トライアルを使わずGⅠ菊花賞へと直行。クラシック2頭がいない混戦模様とはいえ、あくまで条件でしかない本は11番人気に留まる。低評価を覆したいところだったが、残念ながら特に見せ場はないまま7着に終わる。逃げて圧勝したのは同じくドゥラメンテ産駒タイトルホルダーであった。

年内は休養し、明けて4歳となった2022年、本三度小倉競馬参上。自己条件に戻った1月の壇之ステークス3勝クラス・芝1800m)ではきっちりと差し切ってオープン入りを果たす。
そして小倉競馬場の一大レース小倉大賞典(GⅢ)に参戦。54kgの軽ハンデということもあり、単勝4.4倍ながら1番人気に支持される。そしてレースも大外から堂々と差し切って見せ、見事重賞を制覇して見せた。ドゥラメンテ産駒としてはタイトルホルダーに次いで2頭重賞制覇である。そして小倉では5戦5勝(他場では5戦0勝)小倉の王としての評価もいよいよ固まった。

4歳春

大阪杯

小倉開催も終わってGⅠ戦線、本上に武豊を迎えて大阪杯に狙いを定める。ここには同期にして前年の年度代表馬エフフォーリアがいた。そのほかにも4連勝で金鯱賞を制したジャックドール、前年覇者レイパパレエリザベス女王杯覇者アカイイトら錚々たる面子った。前評判はエフフォーリアジャックドールの2強対決ムードで、アリーヴォは7番人気……と言えばまずまずの人気に見えるが、単勝は47.5倍。勝ち負けは厳しいという感じの評価であった。

レース開始後、本は中団でエフフォーリアマークして進める。しかし第3コーナーエフフォーリアの手応えが良くない。それを見て取った武豊群を縫って進出開始。直線半ばでジャックドールが捕まり先頭はレイパパレ、それを追うはポタジェ、さらにそれを追う脚色で追い詰めるアリーヴォ!! 武豊が今年もGⅠを取ったか!!

……しかしもうひと伸びが届かず、ポタジェにクビ-ハナ差の3着。小倉以外での初勝利はならず。それでも大健闘といっていい成績である。武豊も「このメンバーでもやれるです」と手応えを感じたコメント。なおポタジェが8番人気であったことも手伝い、3連複50,990円、3連単537,590円というなかなかの高額馬券となった。

宝塚記念

大阪杯の好走に自信を深めた営は、次走にグランプリ宝塚記念を選択。上は武豊が続投した。

この年のグランプリはいつにもまして面子がそろっていた。何しろGⅠだけでもエフフォーリア天皇賞になったタイトルホルダー、同厩の三冠デアリングタクトポタジェ世界パンサラッサの5頭。そのほかにもディープボンドオーソリティヒシイグアスステイフーリッシュメロディーレーンら実から個性まで錚々たる18頭。そんな中でも前走が評価されて7番人気、単勝オッズも12.0倍と充分勝ち負けが期待できるという評価に推される。岡安譲アナく「勝算アリーヴォ」。

レース開始後、本は最後方に位置取った。…いや、取らざるを得なかった。というのもパンサラッサタイトルホルダーハナを争った結果、1000mは驚愕576!! そのあまりに速すぎる流れにアリーヴォはついていけず、直線で落ちてきたを拾うことしかできず14着惨敗。まさかのメロディーレーン(13着)以下である。武豊も「ついていくだけで精一杯でした」と、コースレコードハイペースにすり潰された格好になった。

その後

宝塚記念レース後、診断で左前脚の軽度の球節炎が発覚し、ノーザンファームしがらきに放牧に出されることとなった。さらにその後、靱帯と屈腱の状態が芳しくなく、屈腱炎になるのを防ぐため休養と治療が続けられたが、あえなく2023年2月に右前浅屈腱炎を発症してしまう。

復帰をし調整が続けられたが、屈腱炎の症状悪化により2024年2月引退が発表された。通算12戦5勝[5-1-3-3]。結局、小倉以外で勝利を挙げることはわなかった。

引退後は乗になるとのことで、残念ながらドゥラメンテ後継としての種牡馬入りはならず。乗としての第二の生が健やかであることを祈りたい。

血統表

ドゥラメンテ
2012 鹿毛
キングカメハメハ
2001 鹿毛
Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
*マンファ *ラストタイクー
Pilot Bird
アドマイヤグルーヴ
2000 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
エアグルーヴ *トニービン
ダイナカール
*エスメラルディーナ
2011 鹿毛
FNo.3-l
Harlan's Holiday
1999 鹿毛
Harlan Storm Cat
Country Romance
Christmas in Aiken Affirmed
Dowager
*ターシャズスター
2006 鹿毛
Spanish Steps Unbridled
Trolley Song
Ms. Cuvee Napa Relaunch
A Penny Is a Penny

クロスHalo 4×5(9.38%)

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