華ヤカ哉、我ガ一族とは (ハナヤカナリワガイチゾクとは) [単語記事]

『華ヤカ哉、我ガ一族』（はなやかなり、わがいちぞく）とは、攻略対象から受ける扱いの酷さに定評のある乙女ゲームである。
通称『華ヤカ』。

『ゴミ』について

主人公（プレイヤー）は作中、特に無印序盤なんて人権が無いため攻略対象から様々なパワハラを受ける。
特に長男・次男・六男からは、見知らぬ土地に置き去りにされたり、弁当をひっくり返えされたり、
「ゴミ」「馬鹿」「解雇」「自害せよ」「斬る」「死ね」「殺す」「下郎」「クズ」「ゴミ虫」
……など、沢山のご褒美罵詈雑言を浴びせられる。
『ゴミ使用人』は、それを耐え抜いた使用人のみが得られる最高の栄誉である。

概要

2010年 7月1日にアイディアファクトリーグループの女性向けブランドであるオトメイトより発売された。ヴァンテアンシステムズ（現イチカラム）が開発、フルボイス対応、ハードはPSP。

ストーリー

時は大正時代、貧しい田舎育ちの主人公はひょんな事から宮ノ杜財閥の使用人として働く事になった。
そこには腹違いの六人兄弟がいて使用人をゴミ扱いする曲者ばかり。
慣れない仕事に悪戦苦闘する中、主人公は陰謀渦巻く財閥の次期当主争いに巻き込まれていく。

これはれっきとした女性向け恋愛アドベンチャーゲームであり次期当主争いを軸にした昼ドラではない。
だいたいあってる
あくまで最終目的は無事攻略対象と恋を成就させハッピーエンドを迎える事である。
ゴミ扱いされ、撃った撃たれた・斬った斬られた、ドタバタドロドロ展開で恋愛している暇なんてなかった記憶が……。

システム

お使いやパラメーター上げといった作業がある。
期間は4月～3月の約1年で2ヶ月ごとに審査があり、パラメーターが既定値を満たしていない場合は容赦なくゲームオーバーになる。
お使いは必須ではないが、こなすとミニドラマや初期設定ラフ画などのおまけが貰える。

華ヤカ哉、我ガ一族キネマモザイク

2011年 12月8日に発売されたファンディスク1作目。
システムは前作と同じだが、前作の難点であったロード時間が高速化されている。
他、各兄弟との前作ED後のストーリー＞【後日談もーど】
前作で兄弟の誰ともEDを迎えず前作開始時より1年後からスタートする＞【弐年目もーど】
今作から攻略対象に昇格した喜助を攻略できる＞【情報屋もーど】
などがプレイできる。
メインとなる弐年目モードは4月～10月と前作よりは若干短いものの、ファンディスクとしてはありえないボリューム。
まともにやれば1ルート約7時間程かかる。それファンディスクじゃなくて2だろ。
情報屋モードは前作より難易度が高く設定されており、前作をやり込んだユーザーにとって骨太な内容となっている。

華ヤカ哉、我ガ一族黄昏ポウラスタ

2013年 7月11日に発売されたファンディスク2作目。
3つのゲームモードを搭載し、ミニゲームも追加されゲーム性が上がった模様。
『別荘もーど』はキネマモザイクED後から後日談までの間、12/26～約二週間ほどの出来事を描く。
『情報屋もーど』は別荘モードを喜助視点でプレイでき、ここでしかできないミニゲームやアイテムがある。
『追憶もーど』では宮ノ杜家兄弟の過去が見れる。

PS Vita移植版

2015年 4月30日に‎『華ヤカ哉、我ガ一族モダンノスタルジィ』のタイトルでPS Vitaに移植された。
2015年５月28日には‎、キネマモザイクと黄昏ポウラスタがセットになった、
Vita 移植版が『華ヤカ哉、我ガ一族幻燈ノスタルジィ』のタイトルで発売された。
どちらも、トロフィーに対応、タッチ操作に対応、UIを改善、操作性・画質の向上、
宮ノ杜美術館（過去の描き下ろしイラストが観賞できる）などの追加要素がある。

現在は両作品ともにNintendo Switch版が発売されている。

新たなる展開……天涯ニ舞ウ、粋ナ花

華ヤカと同じ世界線で主人公と攻略対象が変更されたPS Vita用乙女ゲーム『天涯ニ舞ウ、粋ナ花』が、2018年 4月26日に発売された。

舞台は昭和初期の老舗割烹『弥島』、期間限定店主となった主人公『安住りつ』と、『弥島家五人兄弟』との波乱の恋を描く。

宮ノ杜家がかなり絡んでくるらしいが……？
その時代その歳でいまだ未婚の上の兄たちの将来が不安……特に長男なんて歳が（ｒｙ

主人公

※キ＝キネマモザイク　ポ＝黄昏ポウラスタ

浅木はる（CV：なし／OVA：斉藤佑圭）※デフォ名呼び有り・名前変更可能
 18歳→キ：19歳→ポ：19歳。
明るくくじけないのが取り柄。少し感覚が人とずれているところがある。
家事全般は幼い頃からこなしてきたため得意。
言動などが使用人らしくなく、宮ノ杜家では珍妙な存在。
カースタントを披露するほか、撃たれ、斬られ、立ちはだかるなど、最強のゴミ使用人。

攻略対象

※ネタバレ箇所は反転（隠しに至っては反転箇所が全てネタバレ）

続柄	名前	CV	性格
長男	宮ノ杜正	宮内敦士	34歳→キ：35歳→ポ：35歳。宮ノ杜銀行頭取。父親の財産を狙う野心家でプライドが高い。
次男	宮ノ杜勇	田坂秀樹	31歳→キ：32歳→ポ：33歳。帝國陸軍大佐。残忍で冷徹。愛国心が強く国の為にならない事に関心がない。
三男	宮ノ杜茂	前田剛	26歳→キ：27歳→ポ：28歳。芸者をしている。束縛されるのが嫌いな超自由人。享楽的な生き方を好む。
四男	宮ノ杜進	梯篤司	22歳→キ：23歳→ポ：23歳。警察官。真面目で温和、控えめな性格。使用人に対しても紳士的に接する。
五男	宮ノ杜博	岸尾だいすけ	18歳→キ：19歳→ポ：20歳。本編開始時は高等学校七年生。母方の祖父は総理大臣。発明が大好き。主人公に最初から友好的に接する。
六男	宮ノ杜雅	岡本信彦	16歳→キ：17歳→ポ：17歳。本編開始時は高等学校伍年生。捻くれた性格で自分に逆らうものを嫌う。主人公をゴミ扱いする。
隠し	宮ノ杜守	泰勇気	26歳→キ：26歳→ポ：27歳。御杜守という筆名で売れない作家をしているが、宮ノ杜に復讐を誓う暗殺者の裏の顔を持つ。その正体は玄一郎の隠し子の『宮ノ杜守』で、実際は四男（茂と進の間）にあたる。

ネタバレ
長男	「この馬鹿者が！」＆銀座に置き去り＆苺の手袋の人。ドSそうな外見に反して中身は歳食ってる分常識人で苦労人。部屋着のエロさは34禁。幼妻になった主人公を猫可愛がりするおっさ（ｒｙ。
次男	残念でめるふぇん。序盤は「お前のような者は、自害した方がよいのではないか？」などと威勢のいい所をみせるが、その実中身はリアル白雪姫を探す31歳児。デレるとだだの阿呆天然キャラが顔を出す。
三男	プレゼントぽーいの人。ルートの父親がマジカスで、ルートでは病んでヘタレて八つ当たるめんどくさい繊細な一面を見せる。酒の席では主に他の兄弟を煽って愉しむ戦犯的存在。
四男	「俺はいじめたりしてないからね（笑）」ｂｙ本人談　（華ヤカ後日談より）後の作品には「他人に対する無関心、無感情な部分は昇華され」とあるが……嘘だ（ｒｙ
五男	5年間ぽーいの人。家柄と酒の強さなら兄弟中最強。母方の家柄の良さや、ヴァイオリンが弾けたり、無印ED後は医者になったりなど、普段の言動はともかく設定だけなら超ブルジョワ。将来有望なでへへ。
六男	お弁当ガシャーンの人。「虫とゴミと使用人は同じなんだよ！」「犬に踏まれて死んじゃえ！」などのご褒美暴言を吐くツンギレ。藁人形・黒魔術から毒まで使いこなし、末っ子ながら兄弟の参謀。
隠し	毎日原稿と締切に追われている暗殺者。酒の席では毎度兄弟のおもちゃ、下戸で飲む度に色々白状させられている。

サブキャラクター

有田喜助（CV：片桐勇介）
27歳→キ：28歳→ポ：29歳
宮ノ杜家に出入りしている情報屋。明朗快活。
困っている人を放っておけない性格で、兄弟達に恋愛のアドバイスをするが間違っている事が多い。
愛読書は『恋愛ノ歩キ方』で、つまりは本頼りの恋愛感。キネマモザイクより攻略対象に昇格した。
宮ノ杜玄一郎（CV：西村知道／若い頃：楠田敏之）
宮ノ杜家総領事当主、宮ノ杜財閥総理事長で兄弟の父。64歳。
影の総理と言われる人物。息子は財産を引き継がせる道具でしかない。
男子が産まれたら即離婚→結婚を繰り返し、腹違いの息子に次期当主争いをさせる。
作中での鬼畜っぷりにファンから『マジカス様』と呼ばれている。
加賀野平助（CV：小林範雄）
宮ノ杜家、玄一郎専任の執事。66歳。
温厚でしたたかな性格。玄一郎への忠義心が高く、宮ノ杜家・玄一郎の事を第一に考えている。
澄田サナ枝（CV：小幡あけみ）
長男の母。日本有数の財閥澄田家の娘。52歳。
本条院トキ（CV：川上夏季／キネマモザイク：浅井晴美）
次男の母。本条院千家閑記庵。13世宗守鉄斎の次女。50歳。
家寿田静子（CV：相澤奈美）
三男の母。料亭「やす田」の女将。45歳。
有吉文子（CV：儀武ゆう子）
四男の母。貧しい家の出身。43歳。
佐伯ヨシ（CV：渕崎ゆり子）
五男の母。佐伯首相の娘。42歳。
伊村千代子（CV：眞田朱音）
六男の母。京都呉服問屋の名家・伊村家の娘。39歳。
？？？
古芝カズ江（CV：佐藤るみ）
守の母。繊維工場勤め。趣味は小説を書くこと。故人。
江川千富（CV：光明寺敬子）
宮ノ杜家使用人頭で玄一郎の専属使用人。58歳。
自分にも他人にも厳しい人。宮ノ杜家の兄弟達を子供の時から育てている為、
母親代わり的な存在でもある。
杉村たえ（CV：朝樹りさ）
宮ノ杜家使用人。18歳。
気が強いが意外と面倒見がいい。主人公をよくいじめる癖に、実は放っておけない。
宮ノ杜使用人歴三年。
主人公の先輩兼友達であり、所謂ツンデレキャラ。
九十九院紀夫（CV：興津和幸）
豪快で楽天的。九十九院銀行頭取で正とは腐れ縁。正とは正反対で明るくて賑やかな人だがどこかサバサバしている。後に紅に一目惚れし、紅しかみえない・紅まっしぐらな熱い人。
紅（CV：飯野ユウ）
色町で一番人気の芸者。優しく落ち着いた性格で、しっかりもの。茂や静子とは付き合いが長い。
紀夫さんの嫁

【キネマモザイクより登場】
小野田秀男（CV：近藤隆）
宮ノ杜家使用人。19歳。
新たに宮ノ杜家使用人として勤める事になった人。
去年の主人公と同じく使用人の経験はない為失敗が続くが、前向きな性格で乗り越えていく。

【ポウラスタより登場】
館野成信（CV：保阪尚希）
館野土地開発会社社長。33歳。
気さくな人でよく食べよく飲む。交友関係も広い。
仕事や館野家の話になると厳しい態度をとる事も。玄一郎に似て非なる性格。
制作会社がCV 俳優とどこでどう繋がってキャスティングしたのかが一番の謎。
館野毅（CV：田村睦心）
飯野家長男。13歳。
拾参歳とは思えない落ち着いた態度で接する。
紳士的な人。成績優秀で一度見聞きした情報は決して忘れることはない。