ファイナルファンタジーVIIIとはスクウェア(現スクウェア・エニックス)が1999年2月11日に発売したRPGゲームである。
略称はFF8。
概要
前作FF7の大成功を受け、大いに期待された中発売され、国内販売本数369万本というFF史上最大の販売数を記録した。全世界累計では800万本を売り上げている。また、今作から主題歌の挿入が開始され、主題歌「Eyes On Me」は50万枚を超えるセールスを記録した。
しかし、大きく変化したシステム・独特な世界観は賛否両論あり、 好き嫌いの差はシリーズ最大と言われている。
ちなみにFF8のテーマは「愛」である。これは恋愛に限らず、家族愛や友愛等も含み、愛は世界を救うくらいの広義の意味なのだが、CMや男女が抱き合うタイトルイラストからスコールとリノアの恋愛関係のみが印象に残りがちである。
また、2009年9月24日にPS3/PSPのゲームアーカイブスにて配信されている。
ストーリー
傭兵養成学校バラムガーデン生であるスコールは、特殊部隊SeeDの一員となる。
同時にSeeDになったゼル、セルフィと共に最初の任務へ向かう途中、彼らはラグナ、キロス、ウォードという三人の兵士の奇妙な夢を見る。
後に依頼主である少女リノア、元教師のキスティス、狙撃手のアーヴァインを仲間に加え、共に世界を脅かす魔女イデアに立ち向かうことになるが、彼らは魔女の正体と自らの過去を知り驚愕する。
様々な葛藤を乗り越え、彼らは大切な者を守るために戦う決意を新たにするが・・・
主要登場人物
本作の主要パーティメンバーは殆どがガーデンの生徒。そのため、主要な登場人物は10代後半の少年少女が多い。
本作から移動画面も高等身のポリゴンが採用された為忘れられがちだが、実は平均年齢の低さはシリーズ屈指である。本作の登場人物は今までのシリーズとは違い、大事な場面で失態を演じることが多く、ある意味では年相応に描かれており、経験も浅く精神的にも未熟な彼らが成長していく過程もこの物語の重要な要素ではあるが、その点もまた賛否が分かれる要因となっている。
スコール・レオンハート
この作品における主人公。バラムガーデンの生徒。ガンブレードと言う現在では廃れつつある特殊な剣を使う。
無口で他人のことにあまり興味を示さないところはFF7のクラウドに通じるところがある。17歳には見えない外見と言動から老けすぎだと良く言われるが、実際の所、性格自体は年相応。選択肢によっては作中屈指の天然ボケに変貌する。また、プレイヤーの行動によってはどんな状況でもカードゲームを忘れないカードジャンキーにもなれる。
物語中盤以降からリノアに対して感情を大きく変化させる姿には賛否両論あるが、この辺の心境の変化には彼なりに結構込み入った事情があったりする。
人を寄せ付けない性格のようにも見えるが、ガーデン生やパーティメンバーの中には彼を慕う人間も多い。
初期ステータスから命中が最高値の255である為、攻撃が絶対に命中する特性がある。特殊技は「連続剣」で、タイミングよくトリガーボタンを入力する事で威力がアップ。ガンブレードをカスタマイズしていく事で、より強力なフィニッシュブローを使用できるようになる。
「スコール・レオンハート」の記事も参照。
リノア・ハーティリー
FF8におけるヒロイン。愛犬アンジェロと共に戦う。
スコールらとは違いSeeDやガーデン生ではなく、当初はスコールらの依頼人と言う関係であった。かなりの世間知らずのお嬢様で後先考えずに行動し、周りを困らせている。良くも悪くもストレートな感情表現に加え、「リノア語」とも言われる独特な会話センスをしている為、スコールもプレイヤーも戸惑わされる。
スコールのトラウマにより押し込められている本当の性格と、とりつくろっている表面的な性格に大きなギャップがあり、これを掘り出すのは常人には困難であるが、その上で前者を発掘するという役割を与えられているキャラクターである。
それ故、表面に浮き出ている性格を本当のスコールと思い込んでいるプレイヤーには急激にスコールの性格を歪めたと勘違いされやすい面もある上、クールなスコールを気に入っていたプレイヤーには敵視されやすい役どころである。
ライバルキャラであるサイファーと交際していた経験があるとも取れる描写があることや、感情移入しづらい言動などからヒロインの中でもかなり好みが分かれる。そのためスクウェア三大悪女の一角とされる場合もあるが、他の悪女とされているキャラクターとは違い、主人公を裏切ったり敵に寝返ったりするわけではない(一時的に敵に操られてしまうことはあるが彼女の意思ではない)。ニコ大百科スクウェア三大悪女の項目でも悪女には当てはまらないという意見が多い。
特殊技はコンバイン。愛犬アンジェロを戦闘用に繰り出す「アンジェロ」に加え、物語後半から『魔女の力』を用いて戦う『ヴァリー』が使用可能になる。ヴァリー中は魔法の消費が無くなり、また威力も普通の魔法より強力になるため、貴重な魔法を思う存分使う事が出来る。オート操作になるのは、予め装備させる魔法を取捨選択することで解消可能。
ゼル・ディン
バラムガーデンの生徒。パンチを主体とした格闘術に長ける。
極めて快活で裏表が無く、スコールとは対比のような性格。冷静さにやや欠けており、物語序盤で致命的なことを敵にゲロってしまう。
派手な見た目とは裏腹に、物知りゼルの異名を持つほどの情報通であったり、手先が器用であるなど意外な特技も持つ。学食のパンに強い憧れを抱いているが、パンの人気はすさまじく競争が激しいため、食べることが出来ないでいる。
特殊技は「デュエル」で、制限時間内にコマンドを入力しただけ攻撃が出来るというもの。技自体にも惑星を一周して殴りつける「俺式ファイナルへヴン」のようにいかれた技もあるが、簡単なコマンドをコンマ1秒単位で入力し続ける事で、膨大な総ダメージをたたき出す通称「超究武神破拳」と言うテクニックがあり、隠しボスもこれだけで葬る事が出来る。
キスティス・トゥリープ
バラムガーデンの教師。レギュラーメンバーの中では唯一、1歳年上の18歳。
最年少でSeeD資格を取り、その後現役SeeDで教師になったものの、若輩と言う事もあって周りからは批判も多く、本人もかなり悩んでいる。
が、学生内からの人気は高く、熱狂的なファンクラブも存在する。
作中スコールに告白に近いアプローチをかけるも、冷たく突き放されてしまうが、それを乗り越えて成長していく。後に、スコールに抱いていた想いの根本が判明するイベントが存在し、それを理解すると彼女が何故スコールとリノアの関係を応援しだすのかの理由がわかる。
外見が実年齢よりも高く見える為に、判断ミスや職務の私事利用などの点を批判されやすいが、先述の通り彼女も高校生と同じ年頃であることを失念してはならない。
特殊技は「青魔法」。それまでにあったラーニングの必要は無く、特定アイテムを使用する事で修得する。特殊技の性質上、ピンチの時にしか使えないと言う他シリーズと比較してのデメリット、他のメンバーに比べてダメージで見劣りするなど少々厳しい立位置だが、特殊な状況で活躍する事も。
余談だが、彼女のファンクラブの会員は彼女の戦闘の様子を逐一チェックしている。よって目からビームを出したり臭い息を撒き散らす姿を目の当たりにしてもなお、会員たちは彼女を崇拝しているということになる。
セルフィ・ティルミット
トラビアガーデンの生徒だったが、ゲーム開始時点でバラムガーデンに転校してきた。
普段は標準語だが頭の中では常にトラビア弁(関西弁に似た方言)で考えている。転校早々に空位となっていた学園祭実行委員になるなど、並みはずれた行動力の持ち主。普段は能天気のようにも見えるが、親友の死の悲しみも表に出さずに気丈に振る舞ったりという一面も。
ミニスカである為、ライブラの魔法で視点変更しようとする猛者が続出したが、スクウェアはそれを見越して彼女だけ視点の縦回転が出来ない措置を取っていた。まぁパンチラ担当であるのは変わりないが。
特殊技は「スロット」で、スロットの結果によっては専用の魔法が発動する事もある。中でもジエンドは、例えラスボスだろうがお花畑の向こうに一撃で葬り去る技として有名。
アーヴァイン・キニアス
ガルバディアガーデンの生徒。いわゆるイケメンのお調子者……に見えて、実はかなりのヘタレ。格好よく振舞おうとすることでヘタレを隠していたらしい。とはいえ、狙撃の腕は確かである。
しかし、伏線を回収していくと彼が「へたれた」原因が別のところにあると気付くことになる。それを理解した上で同じシーンを見返すとまったく別物なストーリーが展開されていることが理解でき衝撃を受けることだろう。
物語が進むにつれ、仲間の間でも特に友情に厚い性格であることが明らかになる。また、スコール達が忘れていたある重大な秘密を知っており、後にそれを暴露することで物語が大きく動くことになる。
特殊技は「ショット」で、制限時間内に弾薬アイテムを消費して連続射撃を行う。スコールやゼル等に比べると、どうしても演出面で地味な技が多いのが難点だが、威力自体は申し分なかったりする。ただ、消耗品を消費するため精製に慣れていないと使いづらい、最強技がイマイチと言う欠点も。
魔女イデア
ガルバディアを実効支配した魔女。とてもじゃないが真似できそうもないファッションが特徴的。
後に登場人物たちとの意外な関係が明らかになる。ある意味彼女無しではこの物語は始まらないというくらい重要な人物。
ラグナ・レウァール
お調子者だが、人を引き付ける不思議な魅力を持つガルバディアの兵士。キロス・ウォードの2人を連れて今日も行く。スコールたちの夢の中で現れる彼らは一体何者なのか……、物語が佳境に迫ったとき、その正体が明らかに。
本作のヒーローとも呼べる存在で、大人のミリキに溢れている。戦闘BGM(The Man with the Machine Gun)もかなり人気が高い。
サイファー・アルマシー
バラムガーデンきっての問題児。同じガンブレード使いのスコールとはライバル関係にあり、お互い額に傷をつけあった仲。自らは指定された時でも制服を着ないのになぜか風紀委員として活動している。仲間として風神と雷神を従えている。
彼には一つの「ロ~マンチックな夢」があり、戦闘中の独特な構えもそれに影響されてのことである。
実力的にはSeeDになっていてもおかしくはないはずだが、協調性に乏しく好戦的なために万年SeeD候補生の地位に甘んじている。粗暴なようにも見えるが、一方で、ライバルであるスコールのSeeD就任を祝福したり、袂を分かった仲間を「ありがとよ」と言って送り出すなど、漢らしい一面もある。
序盤は共に行動する事もあるが、後に何度も対決することになる。
当初は自らの夢のために進んでスコールたちと敵対する道を選んだが、徐々に退くことの出来ない立場に追い詰められて迷走していく。その苦悩を吐露する場面も。
最後の対決の幕引きはネタにされることが多い。ぎにゃぁぁぁぁ!!
独自システム
FF8では従来のゲームではあまり類を見ない特殊なシステムが数多く用意されている。
……のだが、取っ付きにくい上に少々説明不足で、苦労したプレイヤーも多かったと思われる。
特殊技
本作ではピンチの状態(仲間が戦闘不能、自分が瀕死など)や特殊な状態になると一定確率で「たたかう」が「特殊技」に変わり、様々な特殊技を放つ事が出来る。タイミング良くトリガーを引いたり、コマンド入力、スロットなどの入力要素があるキャラクターも多い。
ピンチ状態で△ボタン(コマンドを次のキャラクターに送る)を連打して特殊技を出すことによって、リスクを負いながらも戦闘を優位に運ぶことが出来る。
ジャンクションシステム
魔法をステータスに直接装備することで、能力の底上げを行うことができる。ただし、上昇値は装備した魔法の残量に比例するため、その魔法を使うと低下してしまう。
例)最大HPに装備したケアルを使用すると、最大HPが減ってしまう。
本作のステータスはレベルアップではたいして上昇しない(これは世界観による仕様だと言われている)ため、ジャンクションを上手く使う事でキャラクターを大きく強化する事が出来る。
しかし本当に駆使しすぎるとゲームの難易度が物凄い勢いで下がる。
この為、ジャンクションを上手く利用できる人にとってFF8は難易度が低すぎるゲームとされ、ジャンクションが苦手だったりシステムが良く分からん、と言う初心者にとっては大変面倒なゲームとされる。
ストーリーとも密接にリンクしており、非常に大きな意味を持つシステムである。
魔法関連
大多数のRPGの魔法は習得して、MPを消費して使うようになっているのだが、FF8では魔法を盗む、採取、または精製して、アイテムの要領で使うようになっている。
よって、今作にMPの概念は存在しない。
MPでなく個数制度だということ、そしてジャンクションに影響を与えるというデメリットのせいであまり使われないことが多い。
なお、今作の魔法は魔女が使うものを除いて「疑似魔法」とされているため、威力も従来のシリーズに比べ、敢えて弱めに設定されている。この威力設定もストーリーと密接につながっている。
ドロー(戦闘)
敵から魔法を盗む。システム的にはメインであるが、魔法を集めるという意味では効率が悪い。ただし、ドローでしか入手できないG.F.(後述)もおり、軽視できないのも事実である。また、あまり知られていないが、相手によっては行動パターンを変えることもできる。
例)風神からG.F.パンデモニウムを盗むと、その後は一切トルネドを使わなくなる。
ドローした魔法を即座に「放つ」事も出来、これが特に有効な敵もいる為、魔法を現地調達する補助手段と言える。
後の精製などをよく知らないと、FF8=ひたすら敵から魔法をドローするゲーム、と言う認識を持つ人も多い。
ドロー(採取)
所々にドローポイントなるものが存在しており、魔法を採取できる。一定歩数で復活するものが多いが、希少な魔法のドローポイントの場合は復活しないこともある。魔法の取得という意味では副次的なもので、序盤でもそれほど使わない。
余談であるが、本作には「天国に一番近い島」「地獄に一番近い島」という2つの島が存在する。これらの島は、こちらのレベルに関係なくとんでもなく強力なモンスターとエンカウントするという文字通り天国や地獄に一番近い場所である。しかし、この島には貴重な魔法のドローポイントがわんさかと存在したりする。
とあるアビリティを装備するとイベント戦闘以外のエンカウントがなくなるため、終盤はここで魔法を調達するプレイヤーも多かったようである。
魔法精製
アイテムから魔法を作り出す方法。これを使いこなせるかどうかで難易度が大きく変わる。G.F.(後述)の魔法精製アビリティというものが必要になるが、一度に大量の魔法を手に入れることができる。
例)ボムのかけらを1個消費して、ファイラ20個を精製。(要:炎魔法精製アビリティ)
また、下位の魔法を複数消費して、上位の魔法を作り出すこともできる。
例)ファイアを5個消費して、ファイラ1個を精製。(要:中クラス魔法精製アビリティ)
店売りの消耗品や、モンスターのドロップアイテム(落とす確率は高く、基本的に複数個まとめて落とす)からばかすかと魔法が作り出せる為、魔法精製を使いこなせるようになると全然魔法が貴重ではなくなる。
だが、説明がメニュー画面、およびSeeD筆記試験の問題に少し触れられている程度なので魔法精製自体を使わずにプレイしていたものも多い。(FF9のおしえてモグタローみたいなチュートリアルがあればよかったのに・・・)
G.F.(ガーディアンフォース)
簡単に言ってしまえば召喚獣であり、イフリートやシヴァなど、お馴染みの面々もG.F.として登場する。しかし、今作ではただ召喚魔法として使うだけの存在ではなく、ジャンクションシステムに深く関係している。さらに、ストーリーでも大変重要な役割を持つキーワードになっている。
基本的に、主人公スコール達が所属するSeeDでしか用いられていない『技術』であり、このG.F.こそが、主人公たちが他の一般人達に勝る理由付けとなっている。つまりG.F.が無ければ主人公達も一般兵と大差が無いと言う事であり、SeeDが特別視される最大の要因。
G.F.の特徴として述べると以下のようになる。
- 一種の装備品であり、装備者のみG.F.を使うことができる。
- 従来のように、召喚魔法として扱うことができる。(装備者のみ)
- G.F.もキャラクターと同じように成長する。(様々なアビリティも習得していく)
- HPが存在する。(発動準備中はキャラクターの代わりにG.F.がダメージを受ける)
- G.F.のジャンクションアビリティがないと、ジャンクション(魔法の装備)ができない。
例)『力J』のアビリティを持っているG.F.を装備すれば、力に魔法を装備できるようになる。
その他
他にも、従来の作品とは一線を画す点がいくつか存在するため、ここに纏めさせていただく。
- 一部の例外を除き、パーティの平均レベルに応じて敵のレベルも上昇する。この為、単純にレベルを上げても敵を楽に倒せるわけではない。(ボスは一部を除いてレベル上限が存在する)
- アイテムなどの所持限界数が100個(従来作品では99個)
- 戦闘ではお金が手に入らない。代わりにアイテムを高確率で大量に落とす。このアイテムが精製材料として大活躍する。
- 一定歩数ごとに給料が支給される。これと、上記のアイテムが今作の資金源となる。
致命的なバグ
PS版には、下記の条件を満たすとゲームが必ずフリーズしてしまうという致命的なバグが存在する。
発売当時、新聞でも取り上げられ、スクウェア(当時)はセーブデータの修理に応じていた。アルティマニアでも条件を満たさないよう回避するしかないと記載されているので、遊ぶ際は要注意していただきたい。
関連動画
お絵カキコ
関連商品
関連項目
関連リンク
- 今だからこそFF8 in 2003

FF8について深く考察されているサイト。これぐらいの説明さえあれば批判はなかったのかもしれない
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%83%BCviii


ページ番号: 508013
リビジョン番号: 1302596
読み:ファイナルファンタジーエイト
初版作成日: 08/08/30 10:39 ◆ 最終更新日: 11/09/26 06:51
編集内容についての説明/コメント: 追記
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