「そんな素晴らしい力をもっていながら、あなたたちは………戦争がしたくないのかなァー!? あったま来るんだけど!!」
ピュリファイアー(アズールレーン)とは、STGゲームアプリ「アズールレーン」及びその派生作品であるPlayStation4販売ソフト「アズールレーン クロスウェーブ」の登場キャラクターである。
概要
人類に敵対する謎の勢力「セイレーン」の構成員の一人。人類側からはセイレーンの上位個体として認知されており、同じセイレーンのテスターと並んで特に人類側との交戦が多いキャラクターである。
セイレーンの詳細については該当記事を参照。 → セイレーン(アズールレーン)
名前の「ピュリファイアー(purifier)」は「清浄器」もしくは「清める者」という意味を持ち、同族の中でも敵対者の殲滅を行う尖兵のような役割を持つ。その役割のせいなのか攻撃的な性格をしており、とても残忍で高飛車、加えて戦うことが大好きな戦闘狂と、クールな性格が多いセイレーンの中では一際異質。一方で「チャオ~」と挨拶してくるなど、陽気でフランクな側面もあり、感情の赴くままに目的にむけて突っ走る激情家でもある。
容姿はセイレーン共通の特徴である青白い肌と紫がかったとても長い銀髪(ポニテにしても自身の背丈を超えるらしい)、そして黄金の瞳を持つ。衣装は丈の短い半袖のセーラー服にホットパンツと、セイレーンの中では比較的人間に近いファッションをしている。所持する艤装はセイレーンの中でもとりわけメカメカしく、まるでモビルアーマーを思わせるもの。他の例に漏れず海洋生物をモチーフとしており、よく見るとシュモクザメのような形をしている。実際の戦闘ではこれの背に乗り、水面を移動しながら光学兵器による攻撃を仕掛けてくる。
SDキャラとしてはサメ型のゴムボートに跨ったような可愛らしい姿だが、チャージ後に発射されるレーザービームは画面を覆い尽くす程の本数である上にダメージも凶悪であるためギャップが凄まじい。ちなみにチャージ中に一定以上のダメージを与えると攻撃を阻止することができ、阻止されると目を回してのけぞる。かわいい。
人類からは上位個体とされているがセイレーンとしては下位端末、つまりは下っ端的な存在であり、「アズールレーン クロスウェーブ」にて同じ下位端末であるオブザーバーに行動を管理されていることから、下っ端の中でも末端に位置するようだ。そのため損な役回りが多く、指揮官達の前に立ちふさがっては撃破されて爆発することが多い。いわゆる爆発オチ担当。
アプリ版「アズールレーン」での活躍
(以下ネタバレ情報が含まれています。問題ない人はスクロール)
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- イベント「凛冽なりし冬の王冠」
初登場となったイベントであり、イベント海域のラスボスとして立ちふさがる。
北海海域での史実再現を行っていたオブザーバーに後を任される形で登場。海域の特異点化を目論む「コードG」を妨害するべく暗躍を開始する。途中で「タングステン作戦」を遂行中のロイヤル陣営一行と戦闘となるも、無事に「コードG」の元にたどり着く。その後は「コードG」を会話で足止めしつつ、ヴィクトリアスの直掩機を撃墜することでロイヤル陣営一行を自身の元へと誘引。結果、人目に触れることを避けていた「コードG」を撤退させることに成功した。その後はロイヤル陣営と戦闘を行い、セイレーンが人類に敵対する大悪党であることを叫びながらデューク・オブ・ヨークの砲弾により撃沈された。
なおこのイベントでセイレーンは肉体のスペアを複数所持しており、肉体の破壊されても魂(?)を移し替えることで何度でも復活できることが明らかとなった。この設定のせいで爆発オチ担当なんてネタができてしまった気がしないでもない。
- イベント「墨染まりし鋼の桜」
こちらでもイベント海域のラスボスとして立ちふさがる。
ストーリー終盤にて長門&三笠一行の会話に突如として乱入。時代の特異点に集まった彼女らに本人曰く「ヒント」を伝えるために現れた。ちなみにこのヒント、ピュリファイアー自身が考えたものではなく他のセイレーンが考案したもので、その厨二臭さから思わずダサいと言葉を零している。ヒントを伝えた後は重桜のシンボルである巨大な桜を観光するつもりだったようだが、当然そんなことが許されるわけもなく、貧乏くじを引かされたことを嘆きながら長門の主砲により(爆発)撃沈された。
彼女の爆発オチネタはこのイベントが原因。
- イベント「開かれし紺碧の砂箱」
これまでのイベントとは違い、イベント海域の中ボスとして登場する。
テスターと共にユニオンのNYシティを襲撃。NYシティにて防衛を行っていたジュノー(軽巡洋艦の方)とバーミンガムの前に現れる。相手二人を終始圧倒するが、指揮官達が駆けつけたことで形勢が逆転。自慢の装甲で耐えしのぐも、ジュノーに背中の機関部を破壊されたことで隙ができてしまい、更に追撃のボルチモアの砲撃を受けて撃沈された。
ちなみに彼女の前座発言の通り、この襲撃は「コードG」と指揮官を鉢合わせるためにオブザーバーが立案したものである。出番が多すぎると愚痴を零している辺り、襲撃以前にも何らかの暗躍を行っていたようだが詳細は定かではない。
- イベント「闇靄接近」&「闇靄払う銀翼」
ストーリー上の海域で戦うことはないが、高難度海域であるSP海域で戦うことが可能。
コンパイラーが生み出したジャミングフォッグにより、迷い込んだボルチモア達に戦闘を仕掛ける。しかし本来の目的はボルチモア達を餌にエンタープライズをおびき寄せることであったため、本人に本気で戦うつもりは全く無く、ちょこまかと動き回って時間稼ぎに徹する。そしてエンタープライズが罠にかかったことを察知すると、棒読みの負け台詞を吐きながらそそくさと撤退した。
- イベント「誠閃の剣 搖光の城」
ストーリー上のみでの登場。転送装置により鏡面海域に迷い込んでいたモナークと戦闘中、同じく転送装置を使って鏡面海域の救助捜索していたヴァンガード一行と遭遇した。
遭遇当初は鏡面海域の再現に使用されていたスペアボディとなっており、相手の行動に反応してオートで受け答えするだけの自我のない状態。再現の設定では「クイーン・エリザベスを救助を目的としたKAN-SENと隠密行動する」ことになっていたようで、遅刻した挙げ句隠密行動なのに停泊中のセイレーン量産型艦を破壊したモナークに対し激怒していた。その後一行を連れ添って「撃つなよ?絶対に撃つなよ!」しながらクイーン・エリザベスが捕らえられている係留保存施設に潜入。事前に把握していた監視カメラの位置を教えて更に騒がないように口煩く忠告して(その際ジャーヴィスに一番騒いでるのはピュリファイアー本人であることを突っ込まれた)立ち去ろうとしたが、突如本体制御に戻って我に返りオブザーバーに悪態をつきながら慌てて姿を消した。
次に姿を表したのは鏡面海域からの撤退作戦中のこと。謎の黒い竜巻に追い詰められていたロイヤル一行の下にセイレーン量産型艦を引き連れて出現。妨害してきたと思われて攻撃されそうになるが、通信回線に割り込んで黒い竜巻の進行の阻止が目的であることを説明。ロイヤル一行には手を出さないからさっさと帰れと叫び、黒い竜巻に突撃していった。
なお今回の戦場となった鏡面海域の再現は目的と実用性が不可解という代物なのだが、ピュリファイアーが「人の鏡面海域」と言ってるあたり本人が個人的に作ったものなのかもしれない。ちなみにセイレーンはオブザーバーが「人類の文化遺産」(映画やアニメ、漫画等)を保存している影響で人格ベースが変わっており、当初よりも感情表現が豊かになっていることが明かされている。
- ホロライブコラボイベント「幻想と真実の二重奏」
敵ではなく、味方として参加する。え?
鏡面海域に迷い込んだアズレン&ホロライブ一行の前に現れる。何故か記憶喪失になっており、量産型セイレーンに襲われていたジャベリン達を助けたり、戦う術を持たないホロライブ一行にセイレーン謹製の艤装を用意するなど、テンションは変わらないもののかなり友好的な性格になっていた。誰だよお前。もちろん演技を疑われるが、「味方だって証明してほしいならテスっち(=テスター)と心中してもいい」とまで言い出す始末。テスっち涙目。
その後は本来のピュリファイアーと区別するべく、便宜上「ピュリっち」と名付けられる。(以降彼女の名前はピュリっちで固定)。そしてノリノリで攻撃誘導カカシだの緑の村人発生機だのTNTブロックキャノンだの色々な意味で危ない強力な設備を作ってホロライブ基地を強化した後、テスっちに一泡吹かせるべく周りに乗せられる形で一行に参加。疑惑の目を向けられながらも、一行がピンチになった時に手助けしながら活躍。共に鏡面海域の元凶を撃破した後、人知れずどこかへと姿を消した。
ピュリファイアーが記憶を失い、更には人格までもがおかしくなった原因。その真相は鏡面海域を生み出した際に異世界であるホロライブの世界に偶然繋がったことでバグが生じ、そこに接続したことで人格プログラムが誤作動を起こしたため。本人の独白から推察するに、ピュリっちとしての人格は本来のものとは完全に区別されているようである。そして異常鏡面海域から帰還する際、彼女は異常を起こした人格プログラムをクリーンアップ。「ピュリっちの人格」は元の正常な「ピュリファイアーの人格」に上書きされた。人格が上書きされる間際、彼女は自身が「本体」なのか「駒」なのかを自問自答していたが、その真実を知るものはいない。
- アニメ『SSSS.GRIDMAN』『SSSS.DYNAZENON』コラボイベント「弧光は交わる世界にて」
今度はなんと、みんなの先生として登場。いや、おフザケではなく本当です。
鏡面海域の中で指揮官と母港に関する記憶を封じられたエディンバラらアズレン勢と、様々な事情や状況でやってきていたグリッドマン・ダイナゼノン勢を相手にちゃんと先生となって授業をしていたのである。本人も「ピュリっち」先生として本来の記憶を封じられた(あるいは自ら封じた?)状態。逆にみんなから「ピュリファイアー」の悪行を聞かされ、「悪いやつ」と憤る。お前が言うな。
だが、記憶はなくてもセイレーンとしての能力はしっかり発揮でき、グリッドマン・ダイナゼノン勢の艤装を製作してしまう。そして、襲ってきた怪獣と戦うためになんと巨大化。KAN-SENたちやグリッドマン・ダイナゼノンヒロインたちと共に戦うことになる。怪獣を倒し、鏡面海域の制御を把握したために記憶が戻ったのかどさくさ紛れに姿を消してしまう。
なお、クリア状況でセイレーン情報が集まる「アカネのコレクション」でもセイレーンの一体「名前:ピュリっち」「所属:多分上位個体?」として紹介され、「今度の記憶喪失は何回目だろう…」とコメントされていた。
アズールレーン クロスウェーブでの活躍
ある日、世界に突然姿を現した正体不明の存在『セイレーン』の一員。
ピュリファイアーはその中でも“目的”に向けて貪欲に立ち回っている。高飛車な物言いを好む。
どうやら争いの無い平和なこの世界を快く思っていないらしく、そんな彼女が『合同大演習』を大人しく放っておくはずは無かった。
独自の策略も練っているが、果たしてその計画は成就するのだろうか?
ーーーーアズールレーン クロスウェーブ公式サイトより
PS4ゲームソフト「アズールレーン クロスウェーブ」にて、セイレーン側の存在としてオブザーバーと共に登場。CVは高野麻里佳。
人類同士の争いが起こっていない「クロスウェーブ」の世界に辟易しており、文字通りストーリーを引っ掻き回して大暴れすることになる。島風に対して当たり屋のようなメンチ切りをしたり、ビスマルクと密会したりと暗躍する一方、オブザーバーをおちょくった挙げ句お仕置きされたり、合同大演習に乱入するも相手にされないどころかフリーダムなKAN-SEN達のノリについていけなかったりと苦労人な一面も。
なおプレイアブルキャラクターとして使用することはできないが、メインストーリーをクリアすることでフォトモードでの撮影が可能となる。
アズールレーン(アニメ)での活躍
第10話から登場。初登場は第1話で赤城と加賀が立っていた岩礁に座り、欠伸をしている後ろ姿である。
アズールレーンが重桜から奪った黒いメンタルキューブを強奪するべく、アズールレーン本拠地に単身で襲撃。周辺海域に展開していた哨戒網を易々と突破し、黒いメンタルキューブを調査していた明石ら一同を蹴散らして目的の物を奪って離脱した。哨戒網を突破できた理由としては、セイレーンが持つワープ技術を使用して基地内に直接侵入したと思われる。逃亡の際にベルファスト達の追跡を受け、更には主砲の直撃弾を食らうも、持ち前の頑丈さで平然と耐え抜く。そして前夜祭と称して大量の量産型セイレーンを呼び出し、アズールレーン一同に戦闘を仕掛けた。
第11話では遅れて戦場にやってきたエンタープライズと激突。主砲で攻撃するも躱され、逆にエンタープライズの攻撃の直撃を受ける。しかしやはり耐え抜き、今度は量産型セイレーンを巻き添えにアズールレーン一同を一斉掃射で攻撃。相手が混乱している間にワープで逃走、オブザーバーの下に帰還した。なお、テスターの台詞から見かけ以上に手傷を負っていたようだが、本人は「激しくされるのは嫌いじゃない」と言って笑みを浮かべていた。彼女の好戦的な性格を如実に表す台詞と言えるだろう。
第12話ではオロチから発射された弾道ミサイルを撃ち落とそうとするエンタープライズを追撃。激しい空中戦を繰り広げて双方の移動手段(エンタープライズは戦闘機、ピュリファイアーは自身の艤装)を互いに破壊するという相打ちとなるも、エンタープライズが落下しながらミサイルを狙撃し破壊したことで阻止に失敗。自身はミサイルの爆発に巻き込まれ、生首となって海へと落下し戦闘不能となった。ゆっピュリしていってね!!!なお、プログラムは無事だったのか生首状態でも会話が可能であり、「最高だよ!これでこそ戦争だ!」と発言するなど、敗北したことを気にしている様子は見られなかった。その後は戦いの終結を見届け、決め台詞を言うオブザーバーにちょっかいを掛けて生首のまま振り回されるというオチを披露しつつ、海の向こう側へと去っていった。
人気者「ピュリっち」
その三枚目なキャラクター性から中々憎めないところがあり、人間じゃないのに人間臭い性格や、イベントで登場する度に最後は「爆発」して撃破される(会話イベントはともかく戦闘では演出上そうなるのは仕方ないことなのだが)姿から、いつしか「爆発オチ」担当として人気を集めるようになった。
指揮官の間では「いつか鹵獲したい」とか「いつ実装だ?」とか「建造できるようになったら絶対育てる」という声が引きも切らない。ストーリー内ではセイレーンと人類の共通の敵と思われる強大な存在も仄めかされているため、あるいは……と考える人もいるようである。今後の展開に期待しよう。
さて、アズールレーンがアニメ化されるに当たり、アニメショップ協賛で「キャラクター人気投票」が行われることになった。当然アニメに出演確定しているメンバーのみが投票対象となるわけだが、そのリストの最後に「謎の少女(ピュリっち)」の文字が……。
それまでは愛称として「ピュリちゃん」を用いることがあったが、アズールレーン(アニメ)にピュリファイアーが出演確定すると共に、彼女の愛称が「ピュリっち」と公式に定められたのだった。
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関連項目
- アズールレーン
- アズールレーン クロスウェーブ
- アズールレーン(アニメ)
- セイレーン(アズールレーン)
- KAN-SEN
- オブザーバー(アズールレーン):同族にして同僚
- アドミラル・グラーフ・シュペー(アズールレーン):同じ爆発ネタ持ち
- シュモクザメ
- 爆発オチ
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