ポケモンジェネレーションズ(Pokémon Generations)とは、2016年9月16日~12月23日まで配信されたアメリカ発の公式Webアニメである。
日本語版は2016年12月9日~2017年2月2日に配信された。
概要
ゲームを基準とした様々な視点の世界が描かれる4分ほどの映像作品となっている。ライバルやボスなどのサブキャラ視点で話を進めるスピンオフ形式のエピソード等様々。ゲーム主人公は登場しても表情は詳しく描かれず黒塗りで台詞もなしという演出がなされている。全18話。
※太字はその回の主役格
Episode 1: The Adventure(冒険)
ポケットモンスター赤バージョンのオープニングから始まり、主人公とその手持ちポケモンのピカチュウがカントー地方からカロス地方までを駆け巡る冒険が描かれる。主人公に台詞は一切なくダイジェスト形式の映像となっている。冒頭のゲーム画面からアニメに移行する演出は記念すべき1997年のアニメ第1話を彷彿とさせ、この手法は同じくゲームを元とした映像化作品である「ポケットモンスター THE ORIGIN」でも使われた。
登場人物
Episode 2: The Chase(追跡)
ロケット団のボスであるサカキの行方を追う国際警察のハンサム。サカキの拠点がトキワジムである事を突き止めるも、サカキの姿は既にそこにはなかった。
登場人物
Episode 3: The Challenger(挑戦者)
カントー地方にある全てのバッジを集めたライバル(クレジットの名義は「挑戦者」)がカントー四天王に挑む。主人公が到達するより前に四天王を破ったライバルがチャンピオンになるまでの過程が描かれる。
登場人物
Episode 4: The Lake of Rage(いかりの湖)
赤いギャラドスに異変を感じたワタルが怪電波の発生源を突き止めロケット団残党のアジトに潜入する、金銀における怒りの湖イベントの映像化回。リメイク版であるHGSS準拠であるため協力者に男主人公、アジトの指揮官としてラムダが登場する。
登場人物
Episode 5: The Legacy(継承)
3年の月日が流れるも未だサカキの行方が掴めないハンサム。サカキの息子を突き止め接触するも知らぬ存ぜぬで手掛かりは掴めず3年前の回想に入る。
サカキとその息子の確執を描いたウバメの祠イベントの映像化回。
登場人物
Episode 6: The Reawakening(再生)
伝説のポケモンであるスイクンを追う青年ミナキ。エンジュシティの焼けた塔に足を踏み入れ、ホウオウの言い伝えに思い耽る。
150年前のエンジュシティにおける焼けた塔が出来るまでを映像化した回で、その都の様子は現実で言う江戸時代に近い。
登場人物
Episode 7: The Vision(ビジョン)
悪の組織であるマグマ団の視点で物語が進む。
マグマ団がカイナシティで奪った潜水艦を使って海底洞窟に向かうまでのイベントを、マグマ団視点で描いた回。かの有名な「エンゲイジ」のシーンである。
登場人物
Episode 8: The CavernDeep(海底洞窟)
悪の組織であるアクア団の視点で物語が進む。
海底洞窟まで到達し、藍色の玉でカイオーガを呼び起こすまでのイベントを映像化した回。
登場人物
Episode 9: The Scoop(スクープ)
テレビ局で働くマリとダイは、不自然な隕石破壊の真実を求めてトサクネ宇宙センターに潜入する。
潜入して見つけた映像には、隕石破壊の衝撃的な真実が記録されていた。
時系列はORASでの追加エピソード「エピソードデルタ」の後。
「エピソードデルタ」におけるメガレックウザのイベントを、マリとダイの視点から改めて見る回となっている。
登場人物
Episode 10: The Old Chateau(森の洋館)
ハクタイの森を歩くモミとラッキー。歩いていると森の中で大きな洋館を見つけ、一晩そこに泊まる事になる。しかし、洋館の住人と思われる人物はどこか様子がおかしく…。
ダイヤモンド・パール・プラチナ屈指のホラー要素である森の洋館を題材に映像化した回。
ゲームに違わず、全体的にホラー風味で話が進む。
登場人物
Episode 11: The New World(新しい世界)
赤い鎖を使いディアルガ・パルキアを喚び出し、新世界を作ろうとするギンガ団。喚び出した2匹を鎖で縛り操ろうとするが、そこに影から現れた謎のポケモンが襲いかかる。
プラチナにおけるやりの柱でのイベントを映像化した回。
ただし原作では主人公がギンガ団を止める所が、シンオウのチャンピオンであるシロナが駆けつけるという展開に変わっている。
登場人物
Episode 12: The Magma Stone(火山のおき石)
ギンガ団の残党・プルートはハードマウンテンに眠るヒードランの封印を解くが、覚醒めたヒードランは暴走を始める。そこに駆けつけたバクとハンサムは、ヒードランの暴走を食い止めるために協力する。
プラチナにおけるハードマウンテンでのイベントを映像化した回。
ただしプルートの目的が置石でなくヒードランになっている等、細かく違う点がある。
登場人物
Episode 13: The Uprising(反乱)
ポケモンリーグに突如として謎の城が姿を現した。単身プラズマ団に立ち向かうアイリスであったが、そこへイッシュ地方のジムリーダー達が応援に駆け付ける。
ブラック・ホワイトにおけるNの城でのジムリーダー集結シーンを映像化した回。
原作通りサンヨウシティのジムリーダー達は残念ながら登場しない。
登場人物
- アイリス(声:日高里菜)
- ジャロ(声:小室正幸)
- ヴィオ(プラズマ団、声:志村知幸)
- スムラ(プラズマ団、声:松田修平)
- リョクシ(プラズマ団、声:岡部涼音)
- アスラ(プラズマ団、声:安部亮馬)
- シャガ(ジムリーダー、声:岩崎征実)
- アロエ(ジムリーダー、声:高宮彩織)
- カミツレ(ジムリーダー、声:北原知奈)
- フウロ(ジムリーダー、声:芝崎典子)
Episode 14: The Frozen World(凍える世界)
プラズマ団のヴィオは「いでんしのくさび」を奪うべくシャガに接触する。同じ頃、飛空艇プラズマフリゲートではアクロマの街一つ巻き込む壮大な実験が行われようとしていた。
ブラック2・ホワイト2でのソウリュウシティが氷に包まれるシーンを映像化した回。
いでんしのくさびを奪い取る役がダークトリニティからヴィオに変わっている。
登場人物
Episode 15: The King Returns(帰還)
キュレムを従えたゲーチスの野望を打ち砕くために現れたのは、かつてプラズマ団の王と呼ばれたNだった。しかし、いでんしのくさびを取り込んだキュレムの前にNのレシラムは歯が立たず逆に吸収されてしまう。
ホワイト2でのホワイトキュレムへのフォルムチェンジの映像化。
基本的に原作を踏襲しているが、最後にゼクロムが駆け付けるシーンはオリジナルの展開。
登場人物
Episode 16: The Beauty Eternal(永遠の美)
映像装置ホロキャスターをカロス地方中に広めたフラダリラボ。そのトップであるフラダリは、カロス地方が誇る大女優カルネに「いつまでも若い役を演じたくはないか」と持ち掛ける。
フラダリがカロス地方で起こした行動の全て、ホロキャスターの開発・発売からカルネとの接触、そしてイベルタルと対峙するまでを描いた回。
登場人物
Episode 17: The Investigation(操作)
ある夜のミアレシティの路地裏でポケモン泥棒エスプリを捕まえようとするハンサム。しかし、もこお(ニャスパー)のなつき具合に違和感を感じ、ポケモン泥棒はアシスタントのマチエールではないかと疑問を持ち始める。
クリア後のハンサム探偵イベント2・4・5話を映像化。ゲームでは主人公がフラダリラボに入りクセロシキが開発したスーツを着用したマチエールを止めようとするが、アニメではハンサムがフラダリカフェで犯人を追いつめるシーンと違う点がある。
※藤原啓治が病気療養中だったためか、ハンサムの声優は堀内賢雄が務めている。
登場人物
Episode 18: The Redemption(贖い)
新しいポケモンリーグのチャンピオン誕生を祝しミアレシティで祝賀祭を行っている最中、AZが現れ「わたしと戦ってくれ。トレーナーとは何か知りたい。」と勝負を挑む。
ポケモンリーグ制覇後のミアレシティでのイベントを映像化。またフラダリラボで発生したAZの昔話も映像化されている。
登場人物
関連動画
関連項目
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