図鑑説明
- ポケットモンスターブラック
- しんわに とうじょうする ポケモン。 しっぽから ほのおを ふきあげて すべての ものを やきつくす。
- ポケットモンスターホワイト
- レシラムの しっぽが もえると ねつエネルギーで たいきが うごいて せかいの てんきが へんかする。
- ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
- ほのおで せかいを もやしつくせる でんせつの ポケモン。しんじつの せかいを きずく ひとを たすける。
概要
- ポケットモンスターブラックに登場する純白の体を持った伝説のポケモン。女性的・白・ふさふさと言ったイメージでデザインされた。ゼクロムは男性的・黒・ゴツゴツと、ストーリー上だけでなく見た目も対になるようになっている。
- 炎を吹き上げて全てを焼き尽くすとか、熱で世界中の大気やら天気を動かすとか言われている。異常気象対策に一役買ってくれそうなポケモン。ゲーム内で初めて覚醒してエネルギーを開放した際は、一瞬で部屋中の水路などの水が蒸発して消えてなくなった。
- レシラムとゼクロムは元は1体のドラゴンポケモンであり、双子の英雄と協力して新しい国を作った。その後仲違いした双子が、どちらが正しいか決めるべく争いを始めた事により2つに別れ、真実を求めた兄の側についたのがレシラムである。真実を追い求める者に力を貸すが、善の心を持たない人間は容赦なく焼き尽すという。
- はくようポケモンとあるが恐らく白陽と記述すると思われる。これまたゼクロムの黒陰と対になっており、陰陽太極図が元ネタだと思われる。
- 普段はほぼ白一色だが、能力を使用することでエンジンのような尻尾など全身の各所が赤色に染まる。これは「いっそ本気を出すまでは一色でいい」という判断から。なお、本気を出して尻尾エンジンを赤熱させている状態を「レシラム・オーバードライブ」と言う(玩具フィギュア等の説明書より)。
- 唯一瞳の色だけがゼクロムと同じ蒼だが、これは上記の陰陽太極図において「陽中の陰」と言ってどんな強い陽にも陰がある(陽極の黒い点)という事を示していると思われる。決して社長の嫁を意識したわけではない…はずである。
- 専用技は「クロスフレイム」と「あおいほのお」。
クロスフレイムは、ゼクロムの専用技「クロスサンダー」の後に使うと威力が上昇し、エフェクトもより派手なものになる。素の状態でも威力100命中100と、かえんほうしゃより強い。やけどの効果は無いが、凍らされても使えるという特徴がある。蒼い炎は威力130・命中率85%で敵を20%の確率で火傷にすると言う効果で、威力・追加効果の確率で大文字を上回る上位互換。
第六世代にて多くの特殊技が威力低下の調整を受け、かえんほうしゃ・だいもんじ共に威力が下がっているのだが、レシラムの技であるためかこの2つはその調整を受けておらず威力据え置きで、相対的にではあるが威力が上がっている。 - レシラム専用の特性である「ターボブレイズ」は特性「かたやぶり」と同じく、技を繰り出す際に相手の特性を無視するものである。この効果によってヒードランのもらい火も貫通し、第五世代ではタイプ一致技だけですべてのポケモンに等倍以上を持っていける。
- ストーリーでは、ブラックバージョンでは終盤で主人公の前に現れる。HGSSのホウオウ・ルギアのように「戦う機会が必ずある」と言うだけではなく、捕まえないとストーリーが進まないため、逃げたり倒したりしてしまっても居なくならず、何度でも話しかけるたびに戦闘になると言う親切設計。
- またこのような事情から、捕捉率45と伝説ポケにしては非常に捕まえやすい。ミニリュウやヨーギラスと同じ。
具体的に言うと、捕捉率5以下の伝説ポケはHP1にして眠らせて条件を満たした特殊ボールを使ってもせいぜい2割と言ったところだが、コイツはHP1にして眠らせれば普通のモンスターボールでも5割捕まる。ハイパーボールやその他特殊ボールなら100%捕獲成功である。 - ブラックバージョンでのみ捕まえる事が出来る伝説ポケモンだが、2011年夏に公開されていた「劇場版ポケットモンスターベストウィッシュ ビクティニと黒き英雄/白き英雄」を上映している映画館にて、ホワイトバージョンでのみレシラムを受け取る事が出来る。(どちらの映画を見たかは関係なく、単純に持っていったソフトのバージョンがホワイトである場合にレシラムが貰える)
このレシラムはLv100で、尚且つ通常では覚えない特別な技「しろいきり」を覚えており、プレシャスボールに入っていてGTSに流す事が出来ない特別な個体。 - 2年後の世界となるブラック・ホワイト2でも登場。今回ストーリーの鍵となるのは前回はいるだけであったキュレムだが、プラズマ団の横暴を止めるためにNが伝説のポケモンを連れて現れる。この時連れているのは「前作の同じ色のバージョン」で自分が従えた方であり、前作ホワイトではNはレシラムを従えるので、ホワイト2だとNはレシラムを連れて現れる。
Nはキュレムを支配したゲーチスに破れ、 レシラムはキュレムに取り込まれてしまうのだが、キュレムを倒してレシラムを解放しプラズマ団の野望を打ち砕くと、主人公の力を認めたNがレシラムの新たな主に相応しいとレシラムを譲り渡す。 - 第六世代のXYでは、全く異なる地域のカロス地方に舞台が移り、イッシュ地方の話など殆ど出てこないのだが、ある場所にレシラムとゼクロムの彫像が置かれている。
置かれているだけで、像にまつわるイベントがあったりはしないし、レシラム自体も登場しない。 - オメガルビーではストーリーに関わる訳では無いものの、クリア後に捕獲できるポケモンとして晴れて登場。アルファサファイアではゼクロムの方が登場し、レシラムを捕獲できるのはオメガルビーのみである。厳選の詳しい内容については後述。
- 第七世代のサン・ムーン・ウルトラムーンでは捕獲できないが、ウルトラサンならば捕獲できる。また、第六世代からつれてくることでも使用可能。
- 第八世代のソード・シールドでは、冠の雪原DLCで捕獲可能になる予定(バージョン縛りある可能性大)。なお、プレイアブルとしては他の多くの伝説のポケモンに先駆けて解禁されており、Pokémon HOMEを使って5~7世代から連れてくることで使用可能。
戦闘能力
レシラムは禁止伝説級であり、バトルサブウェイはもちろん、一般の通信対戦でも滅多な事では出場する事は出来ない。
それでも炎ポケモントップの特攻を持ち、氷に対してむしろ強く、先述の通り特性「ターボブレイズ」のおかげもあってタイプ一致技だけで全てのポケモンに対して等倍以上を取れるなど伝説ポケの中でも高水準の実力を誇るため、粘って厳選する価値はある。と言うか、みっちり鍛えこんだレシラムが1匹いればNPCトレーナーとの対戦はほぼ全てレシラムだけで何とかなってしまうため、手間ひまをかける価値は十分にある。
第6世代ではフェアリータイプの登場により「どんなポケモンにも等倍以上が取れる」と言う個性は失われてしまったが、NPCの使うポケモン相手ならサブウェポンで十分にゴリ押せる範囲であり、そして経験値&金稼ぎとして周回する事も多い強化四天王にはフェアリータイプはほぼいない。
メインウェポンを軒並み半減するポケモンが出来たとは言え、最終形態での該当者はマリルリ・メレシー・ディアンシー位であり四天王・チャンピオンで所有しているのはORASの強化版ダイゴ(メレシー)のみなので、相変わらずゴリ押しで殲滅可能である。
というかレシラムはドラゴンタイプ中4匹しかいないフェアリー等倍のドラゴンなので、フェアリータイプは特別怖いわけではないのだが。フェアリータイプは特殊多いし。
第七世代では直接捕獲できないので影が薄いが、四天王巡回用ポケとして再び価値が上昇している。
サン・ムーンの四天王+チャンピオン挑戦者の中には頑丈持ちが複数おり、快適に突破できるポケモンが限られる。サンムーン伝ポケのソルガレオ・ルナアーラはカヒリのエアームドかライチのダイノーズのどちらかに2発以上技を撃つ必要があり[1]、両方ともを突破できるゴロンダはカヒリのバルジーナが命中不安定のストーンエッジでしか確定一発を取れない。
一致技2種に加えてだいちのちからを持たせたレシラムならば四天王巡回で出現しうる全てのポケモンに対応可能。コイツで対処できないのはただ1匹、アシレーヌだけ。
そしてはっきり言うとこの対策は非常に簡単。最初のポケモンをアシマリにするだけである。
ね?簡単でしょ?
一方伝説戦では強力なドラゴンが多く、S90と言う微妙さも相まってあまり活躍できない。
この辺はゼクロムも似たような感じなのだが、あちらにはカイオーガやルギアを処理すると言う明確な役割がある。まあアイツは一歩間違えると泥沼にはまるので、出るタイミングをやたら吟味させられるが。
とは言え全くいらない子というわけでもない。レシラムの真髄はダブルバトルにある。
弱点のうち地面・岩タイプは全体攻撃が多い為威力が分散しやすく、ドラゴン物理技はとにかく使いづらい。ある程度弱点に対するフォローが効きやすいのである。
攻撃に関しても一貫性が凄まじく高い(前述の通り両方半減できるのは5種類+マリル)為、攻める事に関しては特別足を引っ張る事はない。
似たタイプを持つポケモンにホウオウがいるが、あちらは地面無効の代わりに4倍弱点が備わっている為差別化自体は効く。なおレシラム自身はエッジや雪崩でホウオウを返り討ちにできたりする。
そしてレシラムは難敵こそ非常に多いものの強力な相方に恵まれているのも大きい。
特に第6世代で初登場したゼルネアスはレシラムが苦手とするドラゴンを軒並み処理する事ができ、レシラム自身もゼルネアスの天敵であるヒードランを焼き潰す事ができる。じめん技と違い受け出しを許さないのがミソ。
ORAS以降はゲンシグラードンとも好相性。難儀な相手であるカイオーガの抑制・おわりのだいちによるほのお技の強化など恩恵は大きい。そして地面の一貫性がヤバイ。第5世代まではグラードンのメインウェポンの関係で互いに足を引っ張り合っていた事を考えると進歩ではある。だんがいのつるぎ様々である。
第6世代ではメガシンカ登場の影響もあって、伝説に特別強力な火力を求めなくても立ち回れるようになった。
あまり弱い弱いと言わずに使ってみるのも一興であろう。
第8世代では半分以上の伝説のポケモンが冠の雪原DLCまでお預け・メガシンカ廃止となってレシラムにとっては追い風そのものである。更に、第8世代のパッケージ伝説の剣の王ザシアンのフェアリー技を等倍・鋼技を半減と強く出ることができることも忘れてはいけない。不用意に出てきたザシアンをこだわりスカーフをもたせたレシラムのクロスフレイムで焼き尽くそう。ゼルネアスの代わりにダブルバトルの相方にするのも良し。
多くの禁止伝説が解禁された現在、シングルにおいては禁止伝説の多くがぼうぎょ<とくぼうのため特殊火力を押し付けにくくなった一方で、新たに習得した「りゅうのまい」「ダブルウイング」によるステータスブーストをかけた物理型が台頭。火力充分、火傷無効に加え等倍以上の範囲がえげつなく広いのはなんだかんだ言って強い。
厳選の手引き
ちなみに厳選をしようとすると、捕獲率の高さに比べてやけに面倒くさい仕様がいくつもあるので注意。
- ストーリー中、最初に出現する「Nの城」で厳選しようとすると、捕まえてから自動的にNとの対戦になってしまうため、ステータスを確認出来るのは戦闘中であり、性格を見る事が出来ない。例えば素早さだと121あれば素早さ上昇の性格かつ素早さUorVだと分かるが、Vかどうかは判別出来ないし、そもそも(レシラムは特殊型向きステなので最速なら臆病が適しているが)陽気などである可能性が残る。シンクロは効くが、絶対ではない。
かと言ってNとゲーチスを倒した後で確認をしようとしても、ED&強制セーブが待っているので厳選が成り立たない。どうしてもここで厳密な厳選を行いたければ、レシラムを捕まえた後のN戦で全滅してポケモンセンターに戻されなければならない。 - また、N戦に入る直前に自動で並び替えが行われ、勝手にレシラムが先頭に来てNのゼクロムと戦う事になる。そのままゼクロムを倒すとレシラムに攻撃+3の努力値が入ってしまうため、せっかく厳選しても早速育成を邪魔してくれる。物理型として育成するつもりの人は問題ないが、恐らくそれはかなり少数派だろう。
レシラムを捕まえた時点で手持ちが6匹いればレシラムは通常通りボックス送りになった後「ボックスから呼び戻すか」どうかの選択が入り、ここで拒否すればレシラムを戦闘に出さない事も出来るが、そうするとそもそもレシラムのステータス確認が全く出来ないというジレンマ。
これらの問題は努力値を下げる木の実を使えば簡単に解決できるのだが、残念な事にBW1ではそれらの木の実はインターネットに接続し、公式サイト「ポケモングローバルリンク」内のブラウザゲーム「ポケモンドリームワールド」(現在はサービス終了)をある程度以上遊ばないと手に入らない代物であり、外部のミニゲームをやらないとならず面倒であった。 特に今から過去作をプレイしようとする人にとってはほぼ完全に入手不可能な品である。
など、どこぞのサンダーや徘徊系ほどではないにせよ、厳選が非常にめんどくさい。
目的にしている性格のシンクロ持ちポケモンを用意するのは当然として、その他に「いかく」等の場に出たときに表示が出るタイプの特性を持つポケモンを素早さ実数値120に調整したものを用意しておくといくらか楽になる。
バトル開始時に場に出た時に、レシラムのターボブレイズ表示が先に出ればそのレシラムの方が素早い=素早さ実値が121=性格補正あり+個体値VorU確定である事が分かるため、最速でないならリセットをするつもりならば大幅に手間の短縮が出来る。(素早さが同じだとどっちが先に出るか分からないが、Lv50の野生レシラムは素早さ個体値29では素早さ実値119であり、120になるパターンが無い)
リュウラセンの塔
しかし、Nの城でレシラムと戦う時に全てのボックスが満タンの状態だと、なんとレシラムを捕まえないままストーリーが進む。その場合、ED後にリュウラセンの塔に固定シンボルとして普通にいるので、思う存分厳選を行える。
こちらは倒したり逃げたりするといなくなってしまい、1度殿堂入りするまで再挑戦出来なくなるというデメリットがあるが、その代わり戦闘後即ステータスや性格の確認を出来るというメリットがある。
出会った場所を「Nの城でであった」にすることに特にこだわりが無い場合、ここで厳選をした方が楽な場合もある。
ちなみに、ボックスを一杯にするには1ボックス30匹×24ボックスで720匹分ものポケモンまたはタマゴを確保する必要がある。
なお、「リュウラセンの塔の個体はNの城で最初に出た時の個体値で固定されてしまうので厳選が出来ない」「リュウラセンの塔だと色違いが出る」「Nの城のレシラム戦スルーのためにボックスを埋め始めてから1度もボックスを開かずにボックスを16・24に増やさないでおけば埋めるのは24×8で良い」と言ったうわさがあるが、いずれも間違いである。
リュウラセンの塔でも厳選は出来るが、色違いブロックルーチンは同じように存在する。またボックスを開かないでいても24×30匹埋める必要がある。
ブラック・ホワイト2にて
ブラック・ホワイト2でもレシラムは登場し、捕獲する事ができる。
今度はパッケージの色がソフト名と同じになるようになっており、白いパッケージのホワイト2でのみ登場する。
今回は厄介なイベント戦など無く、キュレムがレシラムを取り込んで合体した姿であるホワイトキュレムを普通に倒した後、エンディング後にリュウラセンの塔で固定シンボルとして戦えるというもの。
色違いブロックルーチンは相変わらず存在するが、戦った後余計な努力値の心配をすることもなくすぐに性格を含めたステータスが確認できるため、 BWの頃より遥かにやりやすい。
また、努力値を下げる木の実の各種が通信を要するプレイをしなくてもゲーム内だけで手に入るようになったため、育成の観点でも、第5世代ではこちらの方が推奨される。
ORASにて
XYに続く第6世代シリーズであり、ルビー・サファイアのリメイクであるオメガルビー・アルファサファイアにも登場。
ソフトがオメガルビーである場合、クリア後に一定条件を満たした時にのみ入れる「マボロシの場所」のひとつ、「おぼろの洞窟」で遭遇可能。
本作ではシナリオに絡ませる必要がなくなった為、色違いブロックルーチンが撤廃されており、配信でも出会えなかった色違いレシラムに出会える可能性がある。その代わり被捕獲率は最低の3に落ちたので覚悟すべし。
厳選自体は普通の固定シンボルで、シンクロも効けばステータスの確認もすぐに可能だが、XYからの仕様として「タマゴグループ『みはっけん』のポケモンは3箇所以上の個体値が必ずVになる」と言う仕様により、ORで捕獲するレシラムは必ず3V以上で過去作よりも効率的に高個体値が狙える。
高個体値を狙うならば明らかにこちらの方が良いが、最低3ヶ所が必ずVになる関係上、めざめるパワーの格闘が絶対に出ない[2]。もし何らかの理由でめざパ格闘の個体が欲しい場合は第5世代での厳選をしなければならない。幸いにもサン・ムーンまでつれてくる前提ならば個体値の高低については妥協しても後で何とでもなるので、性格とめざパだけ一致させたらさっさと捕獲しよう。
それ以外では第5世代でないと覚えられない技は特にないので、オメガルビーで厳選して構わない。
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関連項目
脚注
- *C特化+のろいのおふだ以上を持たせていればルナアーラはシャドーレイでダイノーズを確定一発に持ちこめるが、当然おまもりこばんがもてなくなる。
- *そのため、色違いかつめざパ格闘の個体は存在しない。居たら改造である。
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