第一回東方キャラクター人気投票単語

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この記事では、ニコニコ静画の東方Projectポータルが開催した東方Projectの登場キャラクターの人気投票について扱っています。 外部サイト「東方Wiki」で開催される人気投票については、東方シリーズ人気投票を参照してください。

第一回東方キャラクター人気投票とは、
ニコニコ静画の東方Projectポータルが開催した東方Projectの登場キャラクターの人気投票である。

概要

2011年9月7日〜28日の開催期間内に、東方Projectポータル内の特設ページからニコニコ静画に投稿された各キャラクターのイラスト数と、それらのイラストに投じられた票数によって各キャラの順位を決めるという、イラストサイトらしい形式で実施された。

投票は1人1日1票までとされ、投票したいキャラが描かれた企画参加イラストの閲覧ページから投票を行うというシステムが採られた。そのためランキング入りや人気絵師の支援などでイラスト閲覧の機会を多く得たキャラが上位に進出する一方で、なかなかイラストが投稿されず、投票できない期間がしばらく続いたキャラも現れた。

またイラストを投稿すると描かれたキャラに5ポイント(5票分)が加算されたが、イラスト約3200枚に対して投票数が18万超と非常に多く、投稿によるポイント数が総ポイント数に占める割合は約8%に留まった。特に上位陣では、イラスト数の多寡よりも多くの閲覧者を集められる人気イラストの多寡が順位に直結する傾向が見られた。

参加状況

日ごとの企画参加イラスト数の推移と、「東方」タグの付いたイラスト総数から算出した企画参加率の一覧を掲載する。

なお開催初日(7日)は企画の開始時刻が不明であるため、最初の企画参加イラストが投稿された17:40以降のイラスト総数に基づいて、最終日(28日)は企画終了の17:00までのイラスト総数に基づいて、それぞれ参加率を算出している。

企画開始当初は周知が不十分だったためか参加者数の伸びが悪く、イラストを投稿してもらえないキャラも少なくなかった。しかし中間結果の発表後は各キャラへの支援が活発化。最終的には約3,200枚ものイラストが投稿され、Windows版・旧作・書籍・音楽CD・名有り・名無し問わず、ほぼ全てのキャラのイラストが揃うことになった。

結果

2011年9月29日夜、東方Projectポータル内の特設ページにて最終結果が発表された。

なお9月16日夜に発表された中間結果については当記事の過去のリビジョンを参照のこと。

公式発表

特設ページにて発表された結果は以下の通りである。なお、掲載にあたっては静画の投稿枚数およびそこから推計される「投稿によるポイント」および「投票によるポイント」のデータを併記している。

独自補正結果(参考)

公式発表では、「名無しの本読み妖怪」と「朱鷺子」などの表記揺れと思われる項目や、「博麗霊夢」と「博麗靈夢」など同一キャラを指すと思われる項目がそれぞれ別項目として計上されていたが、それらを独自に補正したのが以下である。

なお、公式な結果はあくまでも前述のものであって、以下の表は非公式なものであることに注意されたい。

• 「旧作アリス」(44Pts)は「アリス・マーガトロイド」(7,332Pts)に統合し、7,376Ptsとした。
• 「上海人形」(32Pts)は「アリスの人形」(45Pts)に統合し、77Ptsとした。
• 「イビルアイΣ」(27Pts)は「里香」(418Pts)に統合し、445Ptsとした。
• 「博麗靈夢」(24Pts)は「博麗霊夢」(12,239Pts)に統合し、12,263Ptsとした。
• 「名無しの本読み妖怪」(12Pts)は「朱鷺子」(65Pts)に統合し、77Ptsとした。
• 「魔梨沙」(5Pts)は「霧雨魔理沙」(11,158Pts)に統合し、11,163Ptsとした。
• 「サードアイ」(7Pts)は「古明地さとり」「古明地こいし」どちらのポイントとすべきか判断できなかったため、そのままとした。

考察

• 上位陣は投稿ポイントの割合が低く、下位になればなるほど高くなる傾向にある。
• 順位について:
  • 旧作キャラで最も順位が高いのは「神綺」(42位)
  • Windows版キャラで最も順位が低いのは「メルラン・プリズムリバー」(90位)
  • 名無しキャラで最も順位が高いのは「大妖精」(18位)
• 投稿ポイントについて:
  • 投稿ポイントが最も高いのは「フランドール・スカーレット」(690Pts/138枚)
  • Windows版キャラで投稿ポイントの割合が最も高いのは「リグル・ナイトバグ」(44.38%)
  • 投稿ポイントの割合が最も低いのは「上白沢慧音」(2.00%)
• 秋サンドについて:
  • 「秋穣子」が20位、「秋静葉」が24位と離れたため、発生しなかった。(あるいは21位〜23位を挟んだとも考えられるが…)
  • ちなみに、21位の「紅美鈴」と23位の「藤原妹紅」にはどちらも「紅」という文字が入っている。
    • 22位の「古明地さとり」が「『秋紅』サンド」されているとも考えられるかもしれない。

各種記録

イラスト枚数のベスト5は主人公コンビと紅魔郷の3キャラが占めた。なおベスト5圏外でも咲夜が93枚で6位に、ルーミアが88枚で10位に、大妖精が77枚で12位につけるなど、紅魔郷組は全体的に豊富なイラスト支援を受けている。またイラストの大半は一般カテゴリで投稿され、春画やグロなどR-15カテゴリへの投稿は非常に少なかった。

慧音(29枚/7,103票)や映姫(11枚/2,240票)も去ることながら、わずか5枚のイラストで1,115票を得た神綺の少数精鋭ぶりが光った。また映姫は、出遅れで最初の一週間は投票できず、またイラスト数も伸び悩むという二重苦にもかかわらず善戦し、第8回東方シリーズ人気投票時よりも順位を6つ上げている。

咲夜(10日深夜に初投稿)や慧音(11日未明に初投稿)など出遅れ気味のキャラが上位に付けるケースも珍しくなく、序盤数日の得票機会の喪失は最終結果にそれほど大きな影響は及ぼしていない模様である。

中間結果発表後に強力な支援イラストが複数投稿されたキャラが大きく順位を伸ばしており、この企画における支援イラストの重要性を印象付ける結果となった。

また東方シリーズ人気投票では低い順位に甘んじていたキャラが、支援イラストの後押しを受けて躍進するというケースが多く見られた。特に雲山は中間発表で5位に付け、後半息切れして最終的には16位に下がったものの大きな話題を呼んだ。

ただし、この企画と「東方シリーズ人気投票」とでは投票の手段や対象などが異なるため、両者の順位の比較はあくまで参考程度にとどめておいたほうがいいだろう。

問題点

当記事の掲示板などにおいて、企画名やシステム面での問題点がいくつか指摘されている。

企画名

概要の項で触れたように支援イラストの量・内容が順位に大きな影響を与える企画であり、純粋なキャラクター人気を競う企画にはなっていないとして、「イラスト人気投票」「絵師人気投票」など「キャラクター」を冠さない別の企画名に変えるべきという意見が複数寄せられた。

他方で、「イラストサイトにおけるキャラクター人気投票」である以上、支援イラストから強い影響を受けるのは当然であるし、順位付けの対象は「イラスト」でも「絵師」でもなくあくまで「キャラクター」なのだから、「キャラクター人気投票」という名称は妥当だとする反論も挙がっている。

また上海アリス幻楽団の公式企画でないことを明確にするため、主催者名やサイト名を企画名に加えておくべきとの指摘も見られた。

企画・ルールの周知

当初はニコニコ静画の「お知らせ」欄と東方Projectポータルの「東方ニュース」欄でしか企画の告知をしておらず、トップページの「ニコニコインフォ」欄などで告知を始めたのは中間結果発表以降だった。そのため中間発表前は参加者数が伸び悩み、イラストのコメント欄にも「こんな企画してたなんて知らなかった」といった声が多く寄せられることになった。

また東方ポータルの専用ページから投稿する必要があることを知らず、一般の投稿ページから投稿してしまうケースが多数見られた。

投稿・投票の対象

投稿時のキャラクター選択欄には紅魔郷から妖精大戦争までに登場した名有りキャラしか登録されておらず、それ以外のキャラを投稿する場合は毎回名前を手動で入力する必要があった。そのため「名無しの本読み妖怪」と「朱鷺子」のように、同一の名無しキャラのイラストがそれぞれ別名義で投稿・集計されるという事態が生じた。

また投票対象についての決まりがなかったことから、霊夢・魔理沙・アリスの旧作バージョンを別キャラとして投稿したり、旧作の無機物中ボスや没キャラの冴月麟、制作者のZUN氏など東方シリーズ人気投票では投票対象として認められていないキャラに投稿したりするケースが現れ、一部で物議を醸した(特に冴月麟)。

これらの点は予め投票対象キャラを決めた上で全員の名前を登録し、投稿時にはそこからキャラ名を選択させるようにすることで解決可能(実際に東方シリーズ人気投票ではこの方法を採っている)だが、投票対象キャラの範囲については意見が分かれている。

投票方式

企画参加イラストの閲覧ページから投票するという方式を採ったため、1枚目のイラスト投稿が早いキャラはより多くの投票機会を得たのに対し、遅いキャラはより少ない投票機会しか得られないということになった。これは不公平だとして、予め投票対象キャラ全員に投票できるような投票ページを設けるべきだとの意見が挙がった。

他方で、閲覧ページを介さない投票方式にすることでイラストの影響力が低下し、「イラストサイトにおけるキャラクター人気投票」としての独自性が失われてしまうこと、1枚目のイラスト投稿の早さも「人気」の一種に他ならず、それによって順位が左右されるのもやむを得ないことなどを挙げて、今回の投票方式を維持すべきとの反論も見られた。

関連静画

投票期間中に投稿された絵については、投稿時点で自動的に付与されるタグ「第一回東方キャラクター人気投票」での検索がおすすめ。

まとめ絵

バナー

特設ページ・閲覧ページのバナー用イラスト素材などには以下の静画が使用されている。

関連動画

関連コミュニティ

関連項目

• ニコニコ静画
• 人気投票
• 東方Project
  • 東方Projectの登場キャラクター
  • 東方旧作の登場キャラクター
  • 東方シリーズ人気投票

関連リンク

• ニコニコ静画Presents 東方Projectポータル
• 東方Wiki - 人気投票結果 (外部サイト「東方Wiki」で毎年行っている人気投票の結果)

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