霊烏路空(れいうじ うつほ)とは
ZUN(上海アリス幻樂団)制作の弾幕STG「東方Project」
の作品内に登場するキャラクターである。
→東方Projectの登場キャラクター
種族 :地獄鴉 with 八咫烏
能力 :核融合を操る程度の能力
気質 :烈日
職業 :灼熱地獄の火力調整
所在 :灼熱地獄跡地(間欠泉地下センター最深部)
二つ名:「熱かい悩む神の火」(地霊殿・非想天則)
「地底の太陽」(ダブルスポイラー)
テーマ曲:「霊知の太陽信仰 ~ Nuclear Fusion」
東方Project11弾「東方地霊殿 ~ Subterranean Animism.」のStage6のボス
東方Project12.3弾「東方非想天則」のプレイヤーキャラクター
東方Project12.5弾「ダブルスポイラー ~ 東方文花帖」のLv8・Scene2・4・6・8ターゲット
東方Project第16.5弾「秘封ナイトメアダイアリー」の悪夢水曜ボス
東方Project第17.5弾「東方剛欲異聞」の一部ルートボス
なお名前は霊烏路空。 烏(ウ,からす)であり、鳥(チョウ,とり)ではないので注意
→霊鳥路空
概要
通称は「おくう」。または「お空」。またチルノに似たところもあるため「お⑨」。
お空は古明地さとりのペットである。
彼女に飼われ始めた頃以来の親友に、同じくさとりのペットである火焔猫燐(かえんびょう りん、通称「お燐」)がいる。
本来の種族は地獄鴉と呼ばれる動物の姿をした妖怪であり、後に今の姿に転じた。
動物は長く生き、怨霊や魑魅魍魎を飲み込むことで妖怪の力を得るとされる。また、さとりのペットは強力な妖怪へと成長すると言われる。
お空が生まれ住む灼熱地獄跡は、地獄から切り離され、地上の妖怪が地底に移り住んで以降は古明地さとりの所有地とされた。罪人は落とされて来なくなり、真上に建てられた地霊殿に熱を管理されて、暗く冷え込んだ場所となった。怨霊が漂い、鬼も嫌うこの地には、元々棲んでいた地獄鴉、火車などが居るだけであった。
お空は灼熱地獄跡の管理を任され、ここが暴走しないか見張っていた。火力が強まれば地霊殿中庭の天窓を開け、弱まれば死体を投げ込み、これを調整する事が彼女の仕事だった。毎日同じ仕事の繰り返しだが、平和で満足のいく生活を送っていた。
しかしある日、山の神(八坂神奈子と洩矢諏訪子)が『八咫烏の力(神の火の力)』を空にもたらした。この力と融合したお空は、姿を大きく変え、次第に増長していった。
お空は手に入れた力を喜んで使った。また、お空とお燐は寂れてしまった灼熱地獄跡を常々侘しがっていた。彼女の力によって灼熱地獄跡はかつての熱を取り戻し、その影響は間欠泉の活発化となって地上にまで及んだ。
お空はこの力で地上世界を破壊し、新たな灼熱地獄の誕生を目論んだ。
しかし、地上の妖怪により派遣された紅白巫女と普通の魔法使いに成敗され、大人しくなった(東方地霊殿本編)。
間欠泉といっしょに湧き出ていた怨霊は、増長しすぎた空が主人のさとりに罰されることを恐れたお燐が発した、SOSのサインだったのである。
異変の後は、空の地上侵略を予感していた神奈子が拍子抜けするほど協力的であり、守矢神社に請われて間欠泉地下センターでも何らかの仕事をしている。
自分に力を与えた神様の事をうっすらとしか覚えておらず、この事から記憶力の低さが伺える。この為古明地さとりの能力でもその時の状況を全く読みとれなかったが、「山から来た二人組の神」とは憶えていた。
非想天則では、戦いに負けると「何をしていたんだっけ?」と戦う前のことを忘れたり、追加スペルカード”セルフトカマク”の説明では、「精密操作が必要で、空の鳥頭では他の攻撃を考えると維持不可能に」と記されるなど(一度に2枚のスペルカードは使えないというシステム説明でもある)、おバカっぷりに磨きがかかっている。オマケに勝利台詞で巫女(霊夢と早苗)の見分けが付かないなどと言い出す。一方で、魂魄妖夢との対戦の勝利台詞では「核融合で冶金すれば商売になる」と語っており、彼女なりに核融合の使い方を模索している模様。
ラスボスを演じる東方地霊殿作中で著しく増長している様子や後日談での鳥頭の様子から、東方Projectのラスボスとしては珍しく威厳の様な物は感じさせないキャラクター。
なお、地霊殿本編では丁寧な敬語も使ったりと言葉遣いは(うにゅ?を除き)基本的にしっかりしている。
非想天則においても一部を除き会話自体はまともであり、自らが管理する間欠泉地下センターに人が立ち入ると、「異物発見!」「炉心の温度低下に注意!」など難しい言葉をしっかりしゃべる。よく言えたね、偉いぞ。
能力
- 核融合を操る程度の能力
- 左足『分解の足』 と右足『融合の足』、そしてそれらを制御する右手の『第三の足』で、
究極のエネルギーである核融合を操ることが出来る。 - ※核融合については「核融合は完全にクリーンなエネルギーか?」を参照。
- 八咫烏は古事記などに登場する日本神話のミサキ神。
日本書紀では日本神話最高位の太陽神、天照大神の神使とされ、 - 東方Project記述においては太陽に住む高位神とされる。
- 彼女は妖怪でありながら八咫烏の神霊を心身に宿し、神の火を制御する事が出来る。
- 単純な攻撃力なら掛け値無しに最強クラス。 (ZUNの発言や非想天則のキャラ会話)
容姿
お空が操るのは前述のとおり、「核融合を操る程度の能力」である。しかし、彼女が身にまとうデザインの元ネタは、核融合よりもむしろ核分裂反応に由来するものが多い。
左足(分解の足)には小さな光球が常に足の周りを飛び回っている。
これは原子核の周りを飛び回る電子をイメージしたもの。
右足(融合の足)には灰色の重そうなブーツのようなものを履いている。
これは全ての元素の中で最も安定し、核融合反応を起こしにくい「鉄」をモチーフにしたものと思われる。(恒星内部でも核融合反応は最終的に鉄で止まる。ただし、その恒星が超新星爆発を起こした場合、そのエネルギーで核融合反応がさらに進み、鉄より重い元素が発生することもある)
もしくは、「象の足」に由来すると言われる。象の足とは、チェルノブイリ原子力発電所にある、ウランやプルトニウムがコンクリートとともに超高温で融け落ちて混ざり合った物体である。数分間近づいただけでヒトを死に至らしめる強力な放射線を発している。見た目が象の足に似ていることからこう呼ばれる。
ただ、原子力発電所は核分裂でエネルギーを得ているため、空が操る核融合とは本来関係ない。
右手(第三の足)は大きな多角柱状の物体で覆われている。
第三の足と扱われるのは、八咫烏が三本足の鳥と伝えられている事に由来する。制御棒とは核分裂反応炉において、反応の減速材として用いられる装置の事。飛び交う中性子を吸収して数を減らす事により連鎖反応が起こる量を調節し、核分裂反応を制御する。なお、上記同様、空が操る核融合に制御棒の類は本来必要ない。
この物体を取り外した姿も確認されている。(もしかしたら力を使う際に具現化するのかもしれない。)
胸部に赤い球体(赤の目)が埋め込まれている。
これらは八咫烏の力による影響である。
(非想天則ドット絵担当者の所感では、融合の足・第三の足・赤の目を取り外す事ができるそうだ)
裏地が宇宙の白いマントを纏っており、太陽を宇宙が囲む様子を連想させる
ロングヘアーを緑の大きなリボンで纏め、背中にはかなり大きめの鴉の黒い翼を持つ。
性格
基本的に短絡的である。
自分の仕事には熱心に取り組み、また愚直である。仕事以外の生活は食べたり遊んだり気ままに過ごしている。
味方以外に対しては好戦的な一面を見せる傾向にあり、対峙する相手には高圧的な態度を取る。(もっとも、好戦的なのはゲームのボスキャラだからと言えばそれまでだが。)
一方で、戦いの後に力を認めた相手には従順である。
地霊殿本編において「世界征服」を企んだとの解釈がされている場合があるが、実際には彼女はその言葉を用いず、土地は支配しても誰かを従える欲求は持たない。
「力を試したい」と語った事は自己顕示と受け取る事もできるが、自身が手に入れた力は他の妖怪に知らせていない。
燐にだけは神力を見せているが、共同歩調はとっていない。単独行動主義で、地霊殿・旧都を攻める、または共に地上を攻める事も考えていなかったようである。
究極の灼熱で地上を一瞬に焼き尽くし、失われた灼熱地獄を新たに作り出す事だけを目的としていた様子。その後の考えは作中では語られない。
主人のさとりが「また私のペットが何かやらかしたのかしら?」と語った事から、以前から問題児だった可能性がある。
灼熱地獄跡に他の地獄烏と共に居る事が多いようで、神奈子たちと出会った時も「灼熱地獄跡で遊んでいた」。またこの時、「ここらの地獄鴉で一番強いのはだれか」との問いに自分であると即答しており、自信家のエピソードとも受け取れる。
博麗神社には顔を出す事があるようだが、殆ど灼熱地獄跡に好んで居る。そのため、その他の人妖にはあまり知られていない。異変の事もよく知られていない。
人物関係
- 火焔猫燐とは古明地さとりのペットになって以来の親友であり、非常に仲が良い。
- 古明地さとりとは主従関係にあり、ペットである空はさとりの事をとても慕っている。
-
八坂神奈子は八咫烏による核融合を成すため、それを制御出来る稀有な妖怪「地獄烏」である空を利用した。
- 博麗霊夢には異変の後からは逆に懐いていて、神社にも偶に行くようだ。
演出
スペルカード宣言時に放射能標識(☢)と共に画面中央に CAUTION!! と警告音のサイレンが鳴り響くと言う、今までに無い演出でプレイヤーを驚かせた。音楽とシンクロすると焦りが生まれれる。ちなみに、スペルカード使用中の背景も(☢)となっている。
本来このマークは、原子からα線・β線・γ線が出ていることを表しているマーク。背景では銀河やら何かの施設やら挙句の果てに猫が描かれている。銀河はそのままの意味、施設は核施設、または制御棒という説も。
猫は量子力学の「シュレーディンガーの猫」のこと。もしかしたら燐のことを表しているのかも知れない。
ゲームでの性能
東方非想天則 霊烏路空攻略wiki
東方非想天則にてプレイヤーキャラとして出演。その性能の特徴を簡単に言うと…。
- 本体はノロい。歩きは最遅クラスで、歩きで川霧の引力斥力に逆らおうとすると全く進めない。ジャンプはティッシュが宙を舞うかの如し。
- 出力は高い。ダッシュやハイジャンプなど直線的な速度だけはかなり速い。
- 小回りが効かない。ダッシュや飛翔の出だしに溜めモーションが入る他、ダッシュが途中まで止まれない&ガードも出来ない。
- 火力は圧倒的に高い。唯一の取り柄とも言う。
地上基本コンボで2800↑は当たり前、スペカを絡めれば4000オーバーも平気。コンボムービーになると5000ダメージが標準になってしまう。この為、台風時にお空とガチで殴り合いをするのは非常に危険。 - 出てしまえば判定が強い技が多いが、ごく一部を除いてどれも出が遅い。
- 射撃も同じく威力・判定がデカいが小回りが効かないものが選り取りみどり。間合いによっては射撃が出るより先に相手が走ってきて打撃する方が早い場合も。
- マントの模様がとても手が込んでいる。低スペPCを試合開始前にK.Oする程。ただしバージョンアップにより普通の布製マントに着替える事を覚えた。
- メガフレア・ギガフレアの使用時やアビスノヴァの発動時には、他キャラと同じ暗転エフェクトに加えてちゃんとCAUTION!!が入る。
- 背がとても高く、体格も大きい。衣玖さんや幽々子などのお姉さん系キャラと同じくらいの身長。立ちポーズの違いによる誤差はあれど、小町や紫より高い。また、翼を広げた上にマントを羽織っている為か体格も他キャラより1回り以上大柄である。
レミリアが前ダッシュの山なり機動で立ち状態を唯一飛び越えられない事を見るに、立ち状態の身長は全キャラ中一番高い。 - 制御棒は制御棒でしかないはずだが、ロックバスターよろしく砲身としてフル活用する他、殴り合いにも使われる。ちなみに先端の6本の釘のようなものは必要なときだけ出てくる。
- AC北斗の拳のサウザーに動きがそっくり→検証画像
なおこの画像、関連のないモーションを抜き出して似ているように見せている訳ではなく、ガードポーズならガードポーズ、コンボに繋いで相手を浮かせる打撃技ならそれと、同じ技をそれぞれ抜き出した結果である。 - とてもかわいい
- 近Aがぱんつはいてない※
光る部分は数多くあれど、分かってさえいれば対策が十分可能なものも多く、絶対にミスをしない完璧超人同士の試合ならば全キャラに対してガン不利が付いてしまうとさえ言われる性能。ただ、実際にはそんな超人はどこにもいないので何かしらミスをし、お空相手の場合、その1ミスがとてつもなく重いため何だかんだ言って勝てるキャラ(それでもキツイ相手はキツイが)。
このようなお空のキャラ特性のために、いわゆる「キャラ相性ダイヤグラム」は他ゲーではあまり見られない面白い事になっている。
理論値に近くなる上級者同士の対戦に限ると上記の通り最低クラスの弱キャラだという意見が大勢を占めるのだが、そうでない初~中級者だとぶっちぎりの最強キャラになる。お空の弱さはミスをしない・キャラ対が徹底できているという前提であり、それができていない初~中級者同士の対戦だとお空の火力がバカ高いという特徴だけが目立つからである。
実際、対戦レーティング統計ツール「tenco!」による集計ではお空は衣玖さん以外の全キャラに勝率有利を付ける最強キャラとして君臨している(一部の基本技に対して分かりやすく劇的に不利な衣玖さん相手だけはここでも不利だが微差)。初~中級者はプレイ人口的にも最も多くなるところでもあるので、全レート帯の総計でもお空は最強キャラになっている。
なお、その火力の高さの関係で、体力残りドットからでも1チャンスでの大逆転劇が珍しくない。
体力が半分残っていてもお空ならば2コンボで余裕で削りきれるため爽快感は抜群。普通は1割対無傷なんていう圧倒的大差がつけばまず逆転は起こらないが、お空だと数度攻めと守りが噛みあってしまうだけでいつの間にか立場が逆転する。特に最大コストのスペカ「ギガフレア」を打てる状況の場合、体力ドットvs5割と言う圧倒的有利状況から一撃で即死する事があり得る。
それ以外でも濃霧の時にワンチャンが通った時の吸収量が他キャラと比べて大きいため、ほんの些細な切っ掛けで試合がひっくり返る事が多い。
スペルカード
東方地霊殿 |
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核熱「ニュークリアフュージョン」 | Easy Normal |
ニュークリアフュージョン(Nuclear Fusion) とはそのまんま核融合のこと。 | |
核熱「ニュークリアエクスカーション」 | Hard | エクスカーション(Excursion) とは予想以上に出力が上がる事。 要するに臨界事故の一歩手前。 |
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核熱「核反応制御不能」 | Lunatic | 東方求聞口授によると彼女(というより八咫烏)の炎は神の炎で、放っておいても勝手に燃え続ける(核融合し続ける)ため、現実で研究されている核融合とは違い、ちゃんと制御しないと本当に暴走してしまうらしい。彼女の力は神の炎を出すことよりも制御することに費やされているという。 | |
爆符「プチフレア」 | Easy | フレア(Flare) とは太陽表面で起こる爆発現象。規模は地球の数倍程度。 メガ(M)<ギガ(G)<テラ(T)<ペタ(P)<エクサ(E) と言う順だが、 こちらは「テラ」が、本家某RPGでは「ペタ」が抜かされている。 メガは基準となる数値の百万倍(10の6乗)。 ギガは十億倍(10の9乗)。 ペタは千兆倍(10の15乗)。 なお、すっ飛ばされているテラは一兆倍(10の12乗)である。 有名な召喚獣の必殺技となぜか同じ名前。 |
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爆符「メガフレア」 | Normal | ||
爆符「ギガフレア」 | Hard | ||
爆符「ペタフレア」 | Lunatic | ||
焔星「フィクストスター」 | Easy Normal |
フィクストスター(Fixed Star) とはまんま「恒星」の事。 主に核融合によるエネルギーで自ら光り輝く天体。 神の火=太陽も恒星の一つ。 |
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焔星「プラネタリーレボリューション」 | Hard | プラネタリーレボリューション(Planetary Revolution) とは 「惑星の公転」という意味。 レボリューションには革命という意味もある(エネルギー革命?)。 |
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焔星「十凶星」 | Lunatic | 中国の神話に由来する。 ある時10個もの太陽が現れ地上が過酷な環境になってしまったが、 帝は弓の名手に命じて10個のうち9個の太陽を射落とす事に成功した。 しかしこの射落とされた太陽は三本足のカラスであったと言う。 |
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「地獄極楽メルトダウン」 | Easy Normal |
メルトダウン(Meltdown) とは炉心溶融の事。 画面の上(極楽)と下(地獄)に放たれるので地獄極楽。 |
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「ヘルズトカマク」 | Hard Lunatic |
トカマクとは核融合炉開発に用いられている装置。 1億℃を超える核融合プラズマを磁場によって閉じ込める方式の一つである。 人名ではなく、ロシア語の"тороидальная камера в магнитных катушках"の略。 英語にすると"toroidal chamber in magnetic coils"。 |
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「地獄の人工太陽」 | Easy Normal |
太陽は絶えず核融合をしているため、核融合炉を太陽に見立ている。 お空の場合、人工というより神工のほうが正しいかも知れないが。 |
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「サブタレイニアンサン」 | Hard Lunatic |
サブタレイニアン(Subterranean) とは地下の、隠れた、と言う意味。 地霊殿のサブタイトルにも使われている。 神の火=太陽が地上に存在する事に対する対比。 |
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東方非想天則(地霊殿と重複除く) |
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制御「セルフトカマク」 | VS | トカマクについては「ヘルズトカマク」を参照。 自分がトカマクの代わりを全てを行うのでセルフ(自己)トカマク。 このスペカを発動している間、ダッシュ中のみ攻撃判定身にまとうと言う技。 ただし、お空の鳥頭では制御が難しいので他の事を考える余裕が無く、 他の事をすると攻撃判定が消える(ダッシュを再開するとまた出る)。 |
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遮光「核熱バイザー」 | VS | バイザーは日除けの帽子のつばなどのことを指す。 自身の前に青いバリアー=バイザー。 |
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核符「クリーピングサン」 | VS | クリーピング(Creeping) は鈍い、忍び寄る、這うなどの意味。 一旦は頭上に「太陽」を掲げるものの、このスペカではそれを投げつけるのは地面であり、 太陽はゆっくりと地面に沈みつつ相手を攻撃する。 |
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光熱「ハイテンションブレード」 | VS | ハイテンション(High Tension) とは高電圧のことである。 暗いときに照明代わりにするらしいが、加減を知らないのか周りからは迷惑がられている様子。 |
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地熱「核ブレイズゲイザー」 | VS | ブレイズ(Blaze) は火炎、ゲイザー(Geyzer) とは間欠泉のこと。間欠泉の炎なので、符名に「地熱」と付く。 凄まじいエネルギーが連続して地面から噴き出す技。 |
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鴉符「八咫烏ダイブ」 | VS | どうみても帝王に逃走はありません。本当にありがとうございました。 | |
核熱「核反応制御不能ダイブ」 | VS Story |
核熱「核反応制御不能」を参照。 | |
「アビスノヴァ」 | VS | アビス(Abyss) とは深淵、地獄のこと。 ノヴァ(Nova) は新星(大規模な核融合反応を起こす高重力の星)を指す。 スーパーノヴァ(超新星)ともかけていると思われる。 スペカを使ってもすぐに技が発動しないが、ひとたび発動すると、 ガード不能+大ダメージ+画面全体攻撃と非常に強力。 |
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熱符「ブレイクプロミネンス」 | Story | 地霊殿の通常攻撃その3に近い弾幕を繰り出す。 プロミネンス(Prominence) は太陽から吹きあがるガスのこと。 |
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「ホットジュピター落下モデル」 | Story | ホット・ジュピターとは 恒星の至近距離を高速で周回する高温(Hot)の木星型惑星(Jupiter)の事。 恒星系の外側で出来る筈の木星型惑星が何故そんな位置にあるかは研究中で、 有力な説の一つが「落下モデル」である。 |
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核熱「人工太陽の黒点」 | Story | 黒点は太陽の表面の中でも温度が低く、黒く見える場所のこと。 古代の中国には黒点にカラスが住むという伝説がある。 中心が黒い太陽を攻撃することが、このスペルの攻略法である。 |
核融合を操る程度の能力に相応しく、総じて大玉による力押しの弾幕が多い。
特に後半は自キャラの5倍はあろうかと言う超々大玉を使い。しかもそれを回転させてすりつぶしにかかってくると言う鬼畜スペル。
…のはずなのだが、名前のせいで色々とネタ臭が抜けない。某有名RPGの召喚獣の攻撃を模したらしきスペル(爆符「メガフレア」)や、どこかの吸血鬼の魔符「全世界ナイトメア」の命名センスに通ずるモノを感じさせる「地獄極楽メルトダウン」など。
また、ラスボスの最後を飾るラストスペルである「地獄の人工太陽」「サブタレイニアンサン」は、お空を中心に引力が発生し、自機が吸い込まれていくと言う前代未聞の効果を持つ。しかしその演出の為か、このスペルが登場する動画には某高性能掃除機に準えて、「吸引力の変わらないただ一つのスペル」と言うタグが付けられる事が多い。
ダブルスポイラー
溶解「メルティングホワイト」 | Scene2 | 要するに→驚きの白さ 小弾を画面全域にばら撒きつつ、超大玉を四方八方にばら撒く。 |
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巨星「レッドジャイアント」 | Scene4 | レッドジャイアントとは赤色巨星のこと。 質量があまり重くない方の恒星は、年老いると赤いまま肥大化する。 お空自身が恒星となり追いかけてくるが、追いかけるほどに巨大化して行く。 |
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星符「巨星堕つ」 | Scene6 | 我が生涯に一片の悔いなし! サブタレイニアンサン本体と競えるほどのバカでかい弾を落としてくる。 |
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七星「セプテントリオン」 | Scene8 | 射命丸のコメントにもあるように、 セプテントリオンとはラテン語で「北斗七星」の事。 見えるはずだ、あの死兆星が! 文字通り北斗七星を象る大玉と、その脇に佇む1つの小さな星で構成される。 小さな星は弾を撃ってくるので、消さずに眺めていると難易度が跳ね上がる。 死兆星の輝きは死の訪れという「北斗の拳」の設定を表した憎い演出だろうか。 |
黄昏フロンティア作品だけでなく本家でも北斗パロ担当にされてしまった。
あまりにも白すぎて(弾で画面が埋め尽くされて)射命丸が逆光に悩み、お空本体の写真撮影を諦めるほどである。
その他
- 二つ名の意味
- 二つ名である「熱かい悩む神の火」の「熱かい」は「あつかい」と読む。
「扱ふ」は元々「熱かふ」の転義であり、神の火とは核のこと。つまり核は扱いに悩むという意味。「熱かふ」には熱に苦しむ、悶え苦しむ、思い煩うなどの意味もある。 - 通称の表記
- 地霊殿作中では「おくう」と表記されているが、ダブルスポイラーにて射命丸には「お空」と呼ばれているためどちらでもいいらしい。
- 左手のポーズ
- しばしば立ちポーズで左手を上にかざし、人差し指と親指だけを伸ばした手の形をしている事が多い。
この手の形は、「人差し指と親指を広げた際の長さ」と言う意味を持つ「咫」と言う長さの単位に由来する。八咫烏の咫である。およそ18cm。「八咫鏡(八尺鏡)」の咫でもある。
ただしこの場合の「八咫」とは18×8=144cmと言う意味ではなく、単に「とても大きい」の意。
二次設定
- おバカ
先の項目にもある通りお空は公式も認める記憶力が低い「記憶馬鹿(鳥頭)」である。
実際はタダの馬鹿とは別物な筈なのだが、東方おバカキャラに既にチルノがいる影響か、字がまともに書けなかったり、なぞなぞが理解出来なかったりする本当のおバカと混同されてたりする。鳥頭も誇張されて、言ったそばから忘れて会話が成立しない程度の描写が多い。(なお地霊殿の描写では敬語交じりの会話も成立させ、核融合の制御や地獄の火力管理の仕事も行えている。)
余談だが一時期、非想天則の空wikiのメニューが全てひらがなになっていた事もある(すぐ修正されたが)。
また、チルノの愛称「⑨」にならって「お⑨」と言われたりすることも多々ある(チルノは説明書の引用、お空は当て字)。 - 制御棒
右手の物体は制御の象徴であるはずだが、以前から多くの二次創作で銃器として表現されていた。
その後、非想天則の描写で銃器や光線剣の発生装置の他、通常技では鈍器として使われた為に、今は制御装置+主要兵装として扱われる傾向にある。
SF的な外見で、水素燃料装置のようにも表現されるが、基本的に神霊の力である。 - 八咫烏と意思疎通可能
胸の赤いのがカギらしい。原作では八咫烏に感謝を唱える描写のみある。 - 好物はゆで玉子
エキストラストーリーにて、訪問した博麗神社で出された温泉卵を頬張る描写より。無心に食べているのを見るに好きそうではある。 - 破滅主義者?
シリアスな内容の二次作品も多く、しばしば破滅主義者的にふるまう。原作本編でも「そして地上は核の炎で溶かし尽くされる」などと物騒なセリフを吐いていた。 - 核の炎
「北斗の拳」と絡めた二次創作では、しばしば世界が核の炎に包まれた原因にされている。
特に「東方非想天則」以降、北斗の拳パロディが露骨になったせいもあって、何かあるとすぐ幻想郷が核の炎に包まれる。また、北斗の拳ネタ以外でも核爆弾扱いされてしまうことがある。
紫や永琳のような便利屋的キャラと並ぶ元凶担当のポジション。 - 残念な美人
非想天則ではドット絵が高身長、立ち絵も美人であり、一見すれば綺麗なお姉さんといった所だったのだが、言動がアレだった為こう呼ばれる事も。いわゆるギャップ萌え。 - うつほRX
元ネタは仮面ライダーBLACK RXより。
主人公・南光太郎は体内にキングストーン「太陽の石」を埋め込まれる改造手術を受け、宇宙空間に放逐されるも太陽光線を浴びて仮面ライダーBLACK RXに生まれ変わった。「太陽の子」の異名を持つ…という設定がどこか似ている事からか。 - 長身
非想天則のキャラ身長が全キャラ中最も高かった事に端を欲するネタ。単なる長身お姉さんという枠組みを少しはみ出し、いわゆる「巨女」ジャンルとして描かれる事がある。ピクシブには専用のタグと記事がある。
ZUNが語った所によると、咲夜や紫と言った「高身長」グループが10代後半の女性の身長くらいだとのことで、文字通りに解釈するならおおよそ158cm程度。天則のドット絵の大きさの対比をそのまま適用するなら、紫や咲夜とそこまで大きな差は無いので、空の身長は160cm程度だという事になる。
しかし、上記のタグを使う「その手のジャンル」の中では、2m越えで描かれる事も少なくない。いわゆる体格差ックス。そして何故か競泳水着が多い。
カラスはおバカなのか
地獄鴉である空は公式でバカと言われたり、力を与えてくれた神様の事をうっすらとしか覚えていない鳥頭などと頭が良くない描写がある。
いわゆる「鳥頭」は「鳥は3歩歩けば忘れる」と言う慣用句に由来するものだと思われるが、この場合の「鳥」とはニワトリのことであってカラスではない。
そもそもニワトリがこのようなことを言われるようになった由来からして曖昧であり、「ニワトリに石をぶつけてみたら痛がったのは3歩歩く間だけだった」だの、「餌を与えても3歩歩いたらまた餌を探し始めた」だのと怪しいものばかりである。
鶏は古くから家畜であり、犬などのように芸もせず、人に従うことも無いから卑下されていた経緯があり、英語圏でも"chicken"=「臆病者」と罵倒語に用いられる。
科学的っぽい説としては「ニワトリの脳は他の動物に比べて体の大きさに対して極端に小さい」と言うものがあるが、実際はそこまで小さくなく(確かに小さいほうではあるが)、脳が小さい事と記憶力に乏しい事の関連性は全く明らかになっていない。
ちなみに、人間でも男性と女性では男性の方が脳の容量が大きいという統計結果が出ているが、女性の方が記憶力に乏しいかと言うと、知っての通りそんな事は全く無い。
カラスに話を戻すと、カラスは鳥類の中でも非常に知能が高いとされる。
人間はよほど分かりやすい特徴が無い限りカラスの個体を識別する事が出来ないが、カラスは人間の個体を識別し警戒すべき相手を記憶すると言われている。その他鳴き声による会話や、人間の生活行動を利用する事(自動車を利用してクルミの殻を割るなど)もあるとされる。
なお、以上の事は自然界に無い様々な脅威が潜んでいる都市部に住んでいるカラスに限った話であり、人の手があまり入っていない自然に生息するカラスは他の鳥類とあまり変わらないレベルである事が多い。しかしそれでも、環境によってそこまで学習を行えるというのは知能の高さを証明するものであると言える。
核融合は完全にクリーンなエネルギーか?
作中にて八坂神奈子達が「核融合はクリーンなエネルギー」と述べている。
確かに核融合には核分裂と違い、「臨界事故を起こさない」「反応の生成物として放射性廃棄物を出さない」などの大きなメリットがあり、クリーンであるとされるが厳密には違う。(下記の核融合に関する用語の詳細については核融合を参照されたし。)
核融合にはいくらか種類があるが、現在外の世界で研究されている核融合には「D-T反応」を用いている。
この反応は反応の開始に要する条件が(他のに比べて)緩いというメリットがあるが、燃料となる三重水素が自然界に殆ど存在しない物質である事と、反応の生成物として非常に高エネルギーの中性子を発生させるというデメリットが存在する。
この高エネルギーの中性子線(高速中性子)が厄介者で、高速中性子は電荷的にも物理的にも遮蔽が困難である為、炉全体を分厚いコンクリート等で覆う、炉付近に人を立ち入らせないなどの措置が必要となる。
また、核分裂同様に反応によって生まれた中性子線が付近の機材や炉の材質を放射物質化してしまう問題もある。
このため、この核融合反応は「完全にクリーンか」と言うとそうでもない。
但し核融合で作られる放射性物質のほとんどは半減期が短く、無害化にそれほど時間はかからない(それでも数十~数百年単位の時間が必要)。反応の過程で半減期が何億年にもなる高レベル放射性廃棄物を多く排出する核分裂反応と比べると違いは大きい。
一方、核融合で輝いている太陽は「陽子-陽子連鎖反応」によって核融合を起こしている。
この反応は反応の過程で中性子線等の放射線を一切出さない。生成物もただのヘリウム(『He』身近では風船や変声ガス等に使われ、宇宙に漂う星間物質の大半を占める)である。こちらの反応ならば実質的に「クリーンな夢のエネルギー」と言って差し支えないだろう(ただし、太陽内で起こる反応では大量のガンマ線が発生しており、これらは全て太陽内部の加熱に消費される)。
こちらは、地球上で再現することはほぼ不可能である。
東方求聞口授によると八咫烏の力は太陽の力、神の炎とされており、
その神様の力で太陽と同じ原理の核融合を起こしているとみられる。
非想天則のお空の勝利台詞によると水素を燃料として核融合を起こしているらしい。
いずれにせよ、核融合を実用化した時点で「技術革新」にとどまる代物ではない。
陽子-陽子連鎖反応ならばクリーンではあるものの、反応の規模が太陽とは数十桁単位で違うことになる。地球上で、それもお空個人が扱えるサイズでは、奇跡的に実現しえたとしても出力にかなりの問題が生じる。
反対にD-T反応ならば、漏れ出る中性子線の問題を何とかしない限り周囲に放射能を撒き散らすことになる。
また、これらはどちらにせよ反応を開始するためのエネルギー(反応に1億℃程度の高温状態が必要)の問題がある。しかし、その辺りは八咫烏の神様パワーで強引に解決してしまっているか、もしくは技術革新どころの話ではない、外の世界を遥かに超えた超技術を用いているかのどちらかであろう。
どの道、少し扱いを間違えれば幻想郷程度の大きさの土地など簡単に放射能で覆われてしまう可能性は存在する。
前述(スペルカードの項目)の通り核融合反応は原理上連鎖を起こさない為、制御不能に陥ったり炉心溶融事故を起こしたりする事はあり得ないといわれている。臨界・制御不能で問題になる現代の原子炉は、全て核分裂炉である(例:ゴジラ)。
また、お空の右手には「制御棒&燃料棒」がついているが、これらはどちらも核分裂炉で使うものであって核融合炉では使われない。
なお、お空は制御棒も用いて核融合を行っているのだが、どのように使用しているかは不明である。目に見える描写としては熱線砲やビームサーベルのように兵装として使う事が多い。
お絵カキコ
枚数が増えたので、霊烏路空のお絵カキコに分離しました。うにゅ?
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関連項目
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- 東方地霊殿
- 東方非想天則
- 霊知の太陽信仰 ~ Nuclear Fusion
- 八咫烏
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- 核融合
- 2008年夏、幻想郷は核の炎に包まれた
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