鹿児島市 | |
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総面積 | 547.57km² (2015-10-01) |
総人口 | 596,000人 (2019-10-01) |
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鹿児島市 (かごしまし) とは、九州南部に位置する鹿児島県の県庁所在地である。九州では福岡、北九州、熊本に次ぐ人口と規模を誇る。
概要
薩摩藩の城下町として栄えた南九州の中心地で、1996年に中核市に指定されている。
鹿児島名物の桜島は1950年の合併時に島の東半分が、2004年の合併時に残る全域が鹿児島市の市域になっており、ヴェスヴィオ火山を有するイタリアの大都市になぞらえて「東洋のナポリ」という愛称がついている。
※ナポリ市と鹿児島市は1960年に姉妹都市提携を結んでおり、ナポリには鹿児島通りと言う名前の通りがある。その他、姉妹都市の名前を冠したパース通り、マイアミ通りがある。なお、パースは同緯度(同じ32度)、マイアミは同じ本土最南端の大都市であることから
歴史的にも、フランシスコ・ザビエル上陸による日本のキリスト教初伝来の地であり、戦国時代以降は戦闘民族薩摩隼人を率いた島津家の拠点となり、明治期には反射炉や溶鉱炉が造られて日本の工業の近代化を促し、西郷隆盛・大久保利通ら日本近代化の礎を担った政治家や軍人を数多く排出した。その他、日本で始めてコアラの飼育を始めた平川動物公園もある。これは鹿児島市がオーストラリアのパース市と姉妹都市であるからである。
鹿児島県で最も人口の多い自治体でもあり、ただでさえ一極集中に近い状態だったところに、2004年に隣接する吉田町・松元町・郡山町・喜入町を合併・編入した為、鹿児島県の人口の三分の一が集中している。また、姶良市などと合わせると鹿児島都市圏の人口は約73万人に及ぶものである。
市街地の中心地は天文館と呼ばれる場所であり、錦江湾に沿って南北に細長い市街地が広がっている。なお、市街地面積はかなり広く、下位政令指定都市並みに広い。また、西鹿児島駅(現在は鹿児島中央駅)が特急停車駅となったことで、東西にも動線ができ、市街地が発達した。
交通
2011年3月12日に九州新幹線が全面開通したことにより、県外資本の流入などの発展が期待されているが、一方で人口流出や天文館 (地元商店街) や地元産業の衰退が懸念されていた。しかし、山陽地方を犠牲にして4時間の壁を突破したことで、新大阪~鹿児島中央間は3時間45分で結ばれることになり、熊本市とともに西日本とのビジネス面、観光面での交流が活発化し、一定の成功を収めている。それに従い市街地にも人の流れが戻ってくるようになり、天文館は最近、復調している。
九州では長崎市・熊本市と同じく、市内を路面電車が走っている。運賃は大人170円、子供80円。専用のICカード「ラピカ」も利用可能。 市内の学生の通学、観光客の手軽な足として利用されている。
ちなみに鹿児島市の中心駅は鹿児島中央駅である。隣の鹿児島駅は昔は中心駅であったが、市街地の拡大により西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)に中心駅の役割を奪われてしまった。
桜島と生活
なお、桜島は世界有数の活火山であり、「桜島噴火」というニュースが流れても毎年起きていることなので「恒例行事」程度の認識しかない。むしろ、日頃から噴煙を上げているためにその降灰が日常生活に大きな影響を与えている。市民は絶えず天気予報で降灰予報と風向きを確認し、そのたびに洗濯物の室内干しや車の車庫への避難などを行っている。また、この降灰のために住宅に雨樋がない。そして、灰を片付ける「克灰袋」というものがあり、指定の場所に置けば自治体が無料で回収してくれるサービスも行っているなど、うまく大自然と付き合っているのである。
逆にこの火山灰を利用した特産物として桜島大根、桜島小みかん、桜島びわなどがある。
活火山があると言うこともあってか、鹿児島市の市内の源泉は約270(2014年鹿児島市調べ)もあり、 県庁所在地としては日本一を誇り温泉産業が盛んである。 公衆浴場が約60~70軒と非常に多く、その大半が温泉を引いている。 入浴料は大人390円・子供150円の所が多い。温泉を引いている宿も多い。
鹿児島市の名物
次のリストを見て思うだろう。甘いものが多く、鹿児島市民の価値観はおしなべて「甘いは旨い」である。元々鹿児島はシラスと呼ばれる水はけの良い台地にあり、稲作に不適だった。そのため、救荒作物として甘藷が推奨され、主食としてきた時期もあったからである。その他、琉球や奄美から黒砂糖が入ってきたこと、玄米原料の黒酢が醸造酢に代わる調味料としていたことなども甘みを好む食文化と大きく関係している。
- 鹿児島ラーメン
豚骨にたっぷりの野菜を煮込んだ甘口のとんこつラーメン。 - 軽羹
かるかん粉と呼ばれる粳米由来の粉に、山芋、砂糖、水を配合して作った和菓子。今日ではより土産物らしい軽羹まんじゅうの方が定番化している。 - つけ揚げ
他地方では「さつま揚げ」「天ぷら」などと呼んでいる。そして、例外なく砂糖が入っているため、おやつとして食べ歩く若者も多い。 - 白くま
ご存知、かき氷の上に練乳と缶詰の果物をかけ、その上にアイスクリームを盛ったご当地デザート。名の由来は諸説あるが、おおらかな県民性らしく登録商標化されていないらしい。
鹿児島市出身の有名人
- 西郷隆盛 - 武士・政治家
- 大久保利通 - 同上
- 黒田清隆 - 第2代内閣総理大臣
- 松方正義 - 第4代・第6代内閣総理大臣
- 東郷平八郎 - 武士・海軍軍人
- 大山巌 - 武士・陸軍軍人
- 牛島満 - 陸軍軍人
- 川崎正蔵 - 実業家
- 黒田清輝 - 画家
- 遠藤保仁 - サッカー選手
- 大川透 - 声優
- 沢村一樹 - 俳優
- 柏木由紀 - AKB48 メンバー
鹿児島市が舞台となった作品
鹿児島市に所在する企業
- 西日本シロアリ - 印象的なCMに定評がある
- 鹿児島銀行 - 鹿児島県内のファミリーマートには同行のATMが設置されている
- セイカ食品 - 氷菓「南国白くま」は同社の登録商標
- 山形屋 - 鹿児島三越撤退以降は鹿児島県唯一の百貨店
- 南九州ファミリーマート - ファミリーマートと本坊酒造 (地元企業) との合弁
- 南九州ヤマダ電機 - ヤマダ電機と南国殖産 (地元企業) との合弁
- 新日本科学 - 新薬開発に際する受託研究機関
- Misumi - ショッピングセンター「オプシアミスミ」、その他TUTAYAのフランチャイズも行っている
- タイヨー・サンキュー・グラード - 鹿児島に住んでいれば誰もがお世話になるスーパーマーケット
鹿児島市が本拠地のプロスポーツクラブ
鹿児島市に役場を置く村
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- 鹿児島県
- 隣接自治体 - 薩摩川内市、姶良市、垂水市、日置市、指宿市、南さつま市、南九州市
- JR
- 鹿児島市交通局
- 鹿児島県立甲南高等学校
- 鹿児島実業高等学校
- 鹿児島県立鶴丸高等学校
- 市町村
- 日本の市町村の一覧
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