ロードオブヴァーミリオンIII(LORD of VERMILION III)とは、スクウェア・エニックスが開発したアーケードゲームである。また本記事では、後継のLORD of VERMILION Re:3についても言及する。
概要
2013年2月頃に発表があり、ロケーションテストを経て2013年8月22日よりver3.0が稼働開始。
- III(ver3.0) - 2013年8月22日稼働
- Arc-cell (ver3.1) - 2014年3月27日稼働
- Twin Lance (ver3.2) - 2014年10月23日稼働
- Chain-Gene (ver3.3) - 2015年4月27日稼働
これらの大型アップデートを経て、最新バージョンは2015年11月19日より稼働中の『Lord of Vermilion Re:3』(ver3.40)。
前作LORD of VERMILION Re:2までとは異なり、4vs4の複数人対戦(DotAやLoLなどが代表的な、所謂MOBAに近いもの)となっている。
4vs4の形式を取っているもののゲーム内の行動に基づきポイントが配布され、プレイヤーはこのポイントによって決定されるランキングの1位を目指すことを目的とするため、実際には8人制の個人戦に近い形となっている。
前作とは異なる世界であるとPVでは示されているが、前作にも登場した使い魔が登場するなど何かしらの繋がりが存在するものと思われる。
プレイヤーキャラクター
8組のキャラクター、総勢16人から選択可能。
キャラクターごとのゲーム内性能に差異はなく、好みで選んでよい。
『III』稼働当初からVCに差があるという不満があったためか、『Re:3』では大幅に新録された。
『復讐』ギデオン(CV:梶裕貴) / 『赦罪』アンジェラ(CV:福圓美里)
『罪』ヒルダ(CV:茅野愛衣) / 『罰』バルド(CV:東地宏樹)
『因業』アズーラ(CV:三木眞一郎) / 『業縛』イージア(CV:小林ゆう)
『覇道』ジュリア(CV:堀江由衣) / 『王道』イスカル(CV:石田彰)
『不撓』スキピオ(CV:寺島拓篤) / 『堅忍』ディード(CV:佐藤利奈)
『宿命』黒曜(CV:釘宮理恵) / 『使命』琥珀(CV:日野聡)
『狂愛』アルス(CV:諏訪部順一) / 『友愛』ヴォルフ(CV:森川智之)
『虚無』テレーゼ(CV:悠木碧) / 『渇望』テオ(CV:斎藤千和)
コラボ使い魔
今作よりコラボ使い魔達はレアリティを「Stranger(余所者・第三勢力の意、略称ST)」へと改め、カード排出も従来のR・SR・URとは別枠になった(平たく言えば、Re:2以前より排出されやすくなった)。
また、大型アップデートのカード追加以外にも、小規模なカード追加アップデートも実施していくとプロデューサーより明言されており、その場合の追加カードは過去作からの復帰組である場合が多い(この時の公式におけるナンバリング呼称は『3.xxR』となる)。
なお、LoVの慣例として現行バージョンでも旧バージョンのコラボ使い魔は排出されるが、『III』から『Re:3』へ移行するに辺り『進撃の巨人』コラボカード2枚が排出停止となった(排出されないだけで使用は可能、称号やBGMも現行verで獲得できる)。
赤字は、VR(Vermilion Rare、性能は同一だがイラストを全面に出している)カードが存在する。
ver3.0~ | |
ver3.1(Ark-cell)~ |
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ver3.2(Twin-Lance)~ |
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ver3.3(Chain-Gene)~ | |
ver3.4(Re:3)~ |
ゲームシステム
基本的な操作方法はwikiや公式サイト、ガイドブック等の方が詳しいので、ここでは過去作との違いについてを述べるに留める。
- 勝敗
冒頭で述べたとおり、従来通り敵より先にアルカナストーンゲージを削り取った方が勝つが、これに更に試合の貢献度合いをはかるランクポイントの概念が存在する(撃破・アルカナストーン破壊・タワー制圧・タワー妨害・施設防衛の主5要素に、ペナルティと勝利ボーナスが加わる)。この値によっては、試合に勝ったにも関わらず敗北チームよりもランクが下になっている場合もある(逆もまた然り)。石の削り合いで競り勝つのは当然として、このランキング上位をいかに目指すか、というのも試合の目標となっている。 - 施設
フィールドにはマナタワー、アルカナストーン、ゲートが設置されている。過去作に於ける帰還はゲート、自軍が制圧したマナタワーでのみ行える(マナタワーに帰った場合は駐留と呼ばれ、厳密には帰還と別扱い)。 - マナ・コスト
過去作とは異なり全てがマナ・リソースであり、これは召喚や覚醒、アーツ使用と、ゲーム全体に関わる重要な概念である。マナは自軍制圧タワーで使い魔に吸収させる他にも、フィールドに時々現れるマナモンを撃破する事でも得られる。時間でも溜まるがあまりアテにはならない。このコストの高さは特殊行動の強さなどにも関わってくる(低コスト使い魔のスロウアタック(後述)は高コスト使い魔には殆ど効果が無い、など)。なお、カードに記載が無い主人公は20コスト扱い、降魔は70コスト扱いとされている。 - 覚醒・超覚醒
主人公および特定の使い魔は召喚時と同じ量のマナを消費する事で覚醒する事が出来る(主人公は20マナ)。これにより使い魔のステータス増加、アビリティ(後述)の追加など様々な恩恵を受けられる。ただし、死滅すると召喚状態に戻ってしまうので注意。 - アビリティ
前作におけるフィールドスキル、サポートスキルに近い。使い魔の状態(召喚、覚醒、超覚醒)につき一つずつ設定されており(持っていない使い魔もいる)、覚醒していくごとに重複する。主人公のアビリティは武器錬成によって変化する。また、同名のスキルであっても召喚・覚醒・超覚醒のどのタイミングのものかによって発揮値が変わるものもある。 - アーツ
前作の特殊技にあたる。マナを消費し(一部のアーツは更に対象を指定してから)発動する。ウェイト時間があり、連続使用がほぼ不可能なのは前作と共通。 ただし全ての使い魔が所持しているわけではない。また技カットインが全員に入るわけではないので、発動から効果発揮までの間に使い魔が倒されてしまうとマナ損になる。 - ジョブ
全ての使い魔はアタッカー(盤面表記は○)、ディフェンダー(盤面では□)、マジシャン(盤面では△)のいずれかのジョブに設定されており、互いに相性がある(○→△→□→○)。そのため前作までのような種族弱点は存在しない。ただし、カードプールにおけるジョブの振り分け具合は種族によって差がある。主人公については後述。ここを覚えるのが初心者脱却の重要ポイントという人もいる。 - 主人公
Re:2以前の鎧や盾などの概念が撤廃されており、主人公のステータスは装備している武器のみで決まるようになった。変動するのはジョブと攻撃力とアビリティだけで、防御力は一律である。武器以外の装備品が無いので、試合中に動くキャラの見た目も、ジョブで多少変動する程度で他はほぼ同じである。相変わらず復活時間は早いので、試合前半の主人公投げは定番となっている。 -
降魔と転醒力
USゲージと別の降魔専用ゲージ(転醒ゲージ)が増えており、やや複雑化した。転醒ゲージはランクポイント(試合貢献度)を集めることによって素早く溜めることが出来る。
使い魔転醒は、直前に死滅した部隊を、ゲージを消費することで死滅前の状態(覚醒・超覚醒)へ復帰するまでのコストを減らす、単体リザレクションのようなもの(ただし即時復活ではない)。Re:2 Re:3 召喚前 USが使える US・使い魔転醒が使える(転醒ゲージ消費) 召喚条件 USゲージが一定以上で、主人公が生きている 転醒ゲージが最大で、主人公が生きている 降魔の差 ATK/DEF・特殊技・攻撃方法 ATK/DEF・ジョブ・タイプ・アーツ・降魔カルマ上昇速度 コスト (当時の)25コスト相当 70コスト相当 降魔召喚 合体して攻撃するが、能力値は一定 合体した使い魔の数によって能力が上昇する(魔神転醒) 降魔本体 出たらそのままのスペック 分離後に時間で蓄積する降魔カルマの数によってアビリティが増えていく 降魔の技 ボタンの赤・青で効果が違い、ゲージが溜まれば試合中何度でも使用可能 試合中一度きり、一つだけ 降魔死滅 ASゲージにダメージを受けるが、使い魔同様に復活する 降魔は復活しない 合体後 US使用不可 使い魔転醒/US使用不可・分離後に降魔カルマが溜まるようになる - スマッシュ
アタッカーは拡散スマッシュと同じ動きで、一定距離を素早く移動し敵にダメージを与えられる。ディフェンダーは単数スマッシュと同じ動きで、一定時間攻撃対象の移動速度を下げる。マジシャンは複数スマッシュと同じ動きで、攻撃力の低い範囲攻撃を行える。 - スタイル
いずれの使い魔も、盤面上のカードの位置でスタイルを切り替えられる。アタッカーは攻撃対象を一定距離だけ弾くフリッカー、マジシャンは攻撃距離が伸びるシューター、ディフェンダーは施設防御力を高めるガーディアンへとそれぞれ切り替えられるが、どのスタイルも後者に切り替えた場合はスペックが下がり、スマッシュは出せない。 - アルティメットスペル
アルカナストーンシールドやサーチアイ、ゲート封印等の要素などが無いため、シーリングやアウェイクが存在しない。 使用出来るのは過去作おなじみのリザレクション、リターンゲート、クイックドライブ、キュアオール、そして新規のパワーライズの五つ。これらは主人公が死滅していても使えるので注意。また使い込みによる成長要素などは無くなった。 - チャット
MOBAシステムにも関わらず、所謂バースト出撃やマイク等が無い本作では、いかに自チームとの連携を取れるかが重要となってくる。その為、試合中は用意されているボイスチャットで自分が何をするか(して欲しいか) を訴えることが必要不可欠であり、無言で行動する事はマナー的にも迷惑であるから注意したい。 - その他、使い魔の持つ特殊システム
過去作のサクリファイスを踏襲したシステムとしてトランスが存在する。他にも場面ごとにスタイルを切り替えて闘うチェンジ、蓄積値によって効果が変わるカルマ、Re:2の『月欠けの戦場』のようなものを設置するマテリアル、条件付きだがマナ不要のアーツであるアームズがある。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
外部リンク
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