「REAL REALITY ~はてしない しこう ~」とはツクール作品である。
概要
他人ツクールシリーズ第136~144回目で取上げられた、RPGツクール2によるRPG。通称は「R・R編」。作者は H・WATANABE氏。
本作は、残念ながら未完であったものの、これまでに見られなかったSF医療モノのストーリー、シリアスで哲学的なシナリオ展開、画期的かつ先進的なゲームシステムなどにより、プレイヤーのチーム・The B及び視聴者から非常に高い評価を得ており、本シリーズの「殿堂入り作品」のひとつに数えられている。
たにツクアンケート「たにツク of BEST 2009」部門にて第1位を受賞。
たにツクアンケート「リメイク希望作品」部門で、SEVEN CRYSTALSと並んで第1位を受賞した。
ストーリー
舞台は地球に似た、地球の16分の1の大きさの惑星。ここにある日本によく似た場所の、とある病院にて物語は始まる。ここに今日赴任してきたばかりの医者「せんせい」は、「いんちょう」とともに様々な患者を診察していくのだった。
本作の特徴
- 本作は9割方完成していた、非常に惜しい未完成作品であった。そのため「このゲームにエンディング3つ」との作者からのメッセージだったが、実際は0である。
- 本作に宿屋はないが、HP・MPは病院の中に入れば回復する。
- テキストは読みやすく工夫してある。が、ごくたまに誤字がある。
- 会話の際の選択肢選びが非常に重要な要素となる。そのため「いいえ村」でおなじみの中村(実況プレイヤー)を悩ませるほど。
- アイテムを変数代わりに使用することでイベントの分岐を実現している(「ひょうばん」や「あいじょうのかず」を獲得させるなど)。
- 「手術」を戦闘に見立て、アイテムのドロップ率を「手術の成功率」とすることで、イベントの確率分岐を実現している(戦闘後に「しゅじゅつせいこう!」をドロップすれば手術成功となり、グッドエンドの台詞が表示される)。
- 一部にシンボルエンカウントが採用されている。
- 一応、一般的なRPGらしい雑魚敵を倒しながらダンジョンの奥地へ進んでいくイベントがあるのだが、明確な目的が示されておらず、そもそ探索や冒険は本作のシナリオやキャラクターには合わないため、蛇足感が否めない。
登場人物
- せんせい
-
マルガオいんちょう
- 病院の院長。11月生まれの52歳。趣味は俳句(川柳)と短歌で、事あるごとに一句詠む。普段は真面目な医者なのだが、時折ヤブ医者を疑わせるような発言をすることがある。両親を病気で失い、しかも自分が側にいたにもかかわらず助けられなかったため、手術がトラウマになっている。現実の日本でいうところの高知県あたりに家があり、家族4人で暮らしている。また、自分の船を持っており、休日はそれで釣りに行ったりしているようである。
- レベルアップの際には、力と運の良さだけが上昇する。
- (「死体が怖くないのか」と聞かれて)「生きている かんじゃの ほうが ずっと こわいよ 殺してしまう かもしれないし しっぱいも ある」
- かんごふ
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マルガオ・メゴチ
- いんちょうの長男。大の釣り好きで魚のメゴチが好きなことから、自分の名前も「メゴチ」に改名している。漫画ばかり読んでおり、漫画と現実を混同している所がある。また、頭はあまり良くない様子。後に「ざいにん」に洗脳されて家出をし、「ワイバンどうくつ」で主人公達と再会するも、父の緊急オペを目の当たりにした後、再び消える。その後、「しょうねん」のPK能力で「ピラミッド」にいたことがわかるが、ピラミッド内でも彼の姿は見あたらなかった。そのため消息不明であり、「ざいにん」に人柱にされてしまった説が有力。
- レベルアップの際には、力と素早さだけが上昇する。
- 「フ・・いつも マンガのしゅじんこうは こどくで かっこいい オレも そうなんだ・・」
-
しょうねん
- ライト・マルータ王国の「おどりこげきだん」に住む超能力(PK)少年。原因は不明(おそらく生まれつき)だが失明しており、話すこともできず、両足も不自由(さらに腕に腐れがあり、「パセドーうじ」を患っていた)。だがテレパシーを使って直接人間の脳内に言葉を発することができ、会話は可能。奇形児として生まれたため、両親からもバケモノ呼ばわりされて見捨てられ、劇団に引き取られていた。その後リーラに食べられそうになったところを返り討ちにしている。当初は不幸な境遇を嘆いて死にたがっていたが、いんちょうの励ましにより立ち直る。実は「子」の脱走の際、マネキンを喋らせ、間接的に彼の命を救ったのは彼であった。血液型はこの世界でも珍しい「RH-がた」であり、いんちょうと主人公の輸血とオペにより延命に成功した(7人目の患者)。
- その後は遠隔透視で見つけた「ピラミッド」へ行くための仲間に加わる。加入後の様子を見るとどうやら歩けるようにはなったようだ。
- レベルアップの際には、賢さと素早さだけが上昇する。
- (サァネ カッテニ PKガ ハタライタンジャ ナイノ)
モンスター
手術系
用語
その他
- いんちょう&メゴチのコンビは、たにツクアンケート「好きなコンビ・カップル」部門で第1位を獲得している。
- 本作で登場した病気や医療用語はあくまで架空の星のものであるため、現実のそれとは多少異なることに注意してもらいたい。
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関連項目
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