――――――――◇◇― M I D D L E - E A R T H ―◇◇—―――――――― | ||
SHADOW | OF | MORDOR |
シャドウ・オブ・モルドール(Middle-earth: Shadow of Mordor)とは、ファンタジー小説『指輪物語』の世界・中つ国(Middle-earth)を舞台としたアクション・アドベンチャーRPGである。
2014年発売。開発元はMonolith Productions、発売元はWarner Bros. Interactive Entertainment。続篇に『シャドウ・オブ・ウォー』がある。
ゲーム情報 | |
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ジャンル | アクション・アドベンチャーRPG |
開発元 | Monolith Productions |
販売元 | Warner Bros. Interactive Entertainment |
機種 | Playstation 4 Xbox One PC Playstation 3 Xbox 360 |
発売日 | 2014年9月30日 以降順次 |
対象年齢 | CERO:Z(日本国内) |
ゲームソフトテンプレート |
J・R・R・トールキンの『指輪物語』および実写映画「ロード・オブ・ザ・リング」三部作に基づくシングルプレイヤーのゲーム作品。
突然の敵の襲撃で妻子とともに命を奪われた人間の戦士タリオンが、古代のエルフの亡霊の力で超人的な能力を持つ不滅の存在となって蘇り、アンブッシュと残虐ファイトで復讐を遂げていく、オープンワールド型のアクション・アドベンチャーRPGである。
影横たわるくらやみの国モルドールの広大なオープンワールドや、主人公が半死半生の不滅の存在であることを活かしたゲーム体験、そして多彩なオークが各自に行動してプレイヤーの宿敵(ネメシス)として立ちはだかってくる「ネメシスシステム」を特徴としている。
ストーリーそのものは完全オリジナルだが、各種の美術・ビジュアルなどは映画「ロード・オブ・ザ・リング」三部作に基づいており、「ホビット」三部作を含む映画6作の延長線上となるよう関係各所と調整がつけられている。映画および『指輪物語』本編外の設定についてもおおむねトールキンの原作に従っているが、トールキン作品に関わる権利上の都合ゆえか、明言を避けて匂わせるに留めたり、あえて改変したり独自設定を採用していると思われる部分も多い。
対応機種はPlaystation 4 、Xbox One、PC(Windows、Mac、Linux)およびPlaystation 3、Xbox 360(PS3、Xbox 360は機能低下版)。日本語版は文字情報の翻訳と字幕のみで、ワーナー・エンターテイメント・ジャパンから発売されている。
時代は『指輪物語』より数十年を遡ったころ。
人間の王国ゴンドールの兵士タリオンは、大昔に滅びた冥王サウロンの国モルドールを監視するレンジャーとして、妻子とともにモルドール入口の要塞「黒門」に駐留していた。荒涼としたモルドールに動きはなく、警戒的な平和が続くかに思われたある日、サウロンが帰還してオークの軍勢が黒門を奇襲。タリオンは妻子ともども、冥王の忠実な手下“サウロンの黒い手”による儀式の生贄として殺されてしまう。
だがタリオンは、現れた幽鬼に憑依され、生死のはざまに立つ存在として蘇生した。サウロンへの復讐心のほか記憶がないという幽鬼と一蓮托生となった彼は、死すべき定めの恩寵から引き離された不滅の戦士として、オークに支配されたモルドールをさまよう。オークを殺し、相争わせながら放浪を続けるなかで、タリオンは幽鬼の正体、そして彼と強力な魔力を持つサウロンの一つの指輪との因縁を知る。
幽鬼の操る恐怖でオークを支配し、不滅からの解放を求めて荒れ果てたモルドールの地で戦い続けるタリオン。やがて彼は、妻子の仇である暗黒の総大将たちに対峙することとなる。
三人称視点アクション・アドベンチャーゲームである本作の基礎は、広大なモルドールを駆け回ってオークを殺すことである。幽鬼の力を得た不滅の戦士タリオンは、オークを殺し、オークの小隊長を殺し、オークの軍団長を殺して、ついには冥王サウロンの手下、妻子の仇たる黒の総大将の打倒を目指すのだ。
無数のオーク相手に正面から戦いを挑んでもいいが、タリオンを見つけ次第に襲いかかってくるオーク相手に孤軍奮闘では、囲まれて不利は必定。そこでプレイヤーとしては、直接の斬殺にこだわらずステルスアクションを多用し、物陰や高所からの闇討ち、遠距離からの射殺、ときには酒樽に毒を入れる、酒や焚き火を射て爆発炎上させるといった多彩な方法で無数のオークを惨殺してゆくこととなる。
幽鬼の力は、すぐれた人間の戦士にすぎないタリオンに人間離れした身体能力を与え、高所からの跳躍や疾走(いわゆるパルクール)、霊体による分身攻撃、幽界に入り矢を瞬時に連射するといった芸当まで可能とする。さらに、幽鬼の力でオークをブランド(支配)し、強敵の情報を読み取ったり、手下にすることもできる。多くの兵士を連れたオークの小隊長を斃すなら、ひそかに周囲の兵士を支配して一斉に寝返らせる戦略が有効であるし、戦いで弱らせた小隊長を殺さず支配してサウロンの勢力を脅かしてもよい。
もちろん、モルドールにオークとの殺し合いしか存在しないわけではない。モルドールで細々と生き延びる人間たちを助けることもあれば、命知らずの狩人と出会うこともある。より強大な敵を倒すために、自身の長剣アーファエル、息子の形見である短剣アチャーン、幽鬼の力である長弓アスガルといった武器を強化し、また自身の武芸を鍛え、幽鬼の新たな能力を得ることも重要事となろう。
モルドールを駆けるなかで武運拙くタリオンが討死したとしても、そこでゲームオーバーにはならず、むしろゲーム内時間が進んで近隣の拠点(鍛造塔と呼ばれる古代の塔の幻影。セーブ/ファストトラベルポイント)から再開する。これは彼が魂を中つ国に囚われた不滅の存在であるゆえの甦生として物語に組み込まれており、オーク側も殺しても蘇ってくる「墓を歩く者」と呼んでタリオンに反応する。
本作における最大の特徴、それがネメシスシステムである。敵として登場するオーク(厳密には兵隊オークであるウルク)に固有名と二つ名、ランダムな性格や特性とそれに応じた外見を与え、オーク同士やプレイヤーとのあいだに独自の関係性を構築させる。その名の通り、プレイごとにまったく異なる宿敵(ネメシス)たちがプレイヤーの前に立ちはだかり、自らを強化し、戦いを繰り広げることとなる。
独自の特徴を持つのは小隊長と軍団長のオーク。無数にいる兵士の個性は使う武器程度だが、彼ら兵士がタリオンを殺害した場合には小隊長に昇進し、固有名と特性などが与えられる。それぞれ独特の外見を持つ彼らネメシスたちの個性はきわめて多彩で、保身に汲々とする小物や見るからに脳筋のアホから、見境のない狂人や大物感溢れる冷静な強敵までさまざま。
小隊長たちは部下の兵士たちを率いてモルドールでそれぞれに過ごし、単に屯するだけでなく、猛獣を狩る、宴を開く、あるいは決闘するといったようなイベントを起こす。時に反目する小隊長を襲撃したり、処刑しようとすることもある。首尾よくイベントをこなした小隊長はパワーアップによって酬われるが、タリオンはそうしたランダムイベントに介入できるため、小隊長の強化阻止や殺害の絶好の機会ともなる。また、上位者である軍団長は複数の小隊長を護衛に連れ歩いており、軍団長を斃す際にはいかに護衛を排除しておくか(あるいは支配して寝返らせるか)が重要となる。
オークたちのほうもタリオンとの交戦を覚えており、再度タリオンに出会った時には、自身の経験に応じて彼を恐れたり、嘲笑ったり、激昂したりする。一度タリオンが殺害したはずの小隊長がしぶとく生き延び、醜い傷痕をつけ、より強敵となって繰り返し襲いかかってくるようなことさえある。また、兵士のなかには「虫」と呼ばれる伝令兵がおり、捕らえて幽鬼の力でネメシスの特性情報を読み取ったり、殺害予告を叩きつけて能動的に小隊長を呼び出すこともできる。
現れるネメシスの行動は、保有する特性に応じて変化する。「獣を恐れる」「炎上に弱い」のような利用できる弱点もあれば、厄介な「乗り越え不可(頭上を乗り越え背後に回るアクションが失敗する)」「撤退しやすい(逃げ出されると追うのが面倒なうえ、タリオンとの戦闘を生き延びたとしてレベルアップする)」といったものもある。「遠距離攻撃無効」「ステルス攻撃無効」「炎上無効」あたりを複数合せ技で持つ小隊長は真っ向から勝負するほかなく、かなりの強敵。
掲示板
1 ななしのよっしん
2024/11/05(火) 07:46:14 ID: 2godnSPeKW
ゲームカタログから消えちゃったんだよなこれ
2 ななしのよっしん
2024/11/05(火) 10:49:15 ID: GLf1q99eG1
なお物語は今作では完結せず、続編のシャドウ・オブ・ウォー(SoW)に持ち越しになる
今作の大筋はSWの冒頭で説明される上、ゲームシステムも順当にブラッシュアップされてるので、SoWから遊んでも特に大きな問題は無い…というかタイパ考えたらむしろそっち推奨
3 ななしのよっしん
2024/11/05(火) 10:52:26 ID: 0adyiP+WzX
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最終更新:2024/12/13(金) 11:00
最終更新:2024/12/13(金) 11:00
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