| ――――――◇◇― M I D D L E - E A R T H ―◇◇―――――― | ||
| SHADOW | OF | WAR |
シャドウ・オブ・ウォー(Middle-earth: Shadow of War)とは、ファンタジー小説『指輪物語』の世界・中つ国(Middle-earth)を舞台としたアクション・アドベンチャーRPGである。
『シャドウ・オブ・モルドール』の続篇であり、2017年発売。開発元はMonolith Productions、発売元はWarner Bros. Interactive Entertainment。
| ゲーム情報 | |
|---|---|
| ジャンル | アクション・アドベンチャーRPG |
| 開発元 | Monolith Productions |
| 販売元 | Warner Bros. Interactive Entertainment |
| 機種 | Playstation 4 PC (Windows) Xbox One |
| 発売日 | 2017年10月10日 以降順次 |
| 対象年齢 | CERO:Z(日本国内) |
| ゲームソフトテンプレート | |
J・R・R・トールキン『指輪物語』と実写映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作に基づくゲーム作品で、『シャドウ・オブ・モルドール』の続篇。
邪悪によって妻子ともども命を奪われた戦士が、古代のエルフの亡霊の手を借りて不滅の存在となり、スプラッタ上等の剣戟と洗脳したオークの軍勢によって邪悪の拡大を妨げてゆくオープンワールド型アクション・アドベンチャーRPG。
システムとオープンワールドは『シャドウ・オブ・モルドール』の発展型であり、プレイヤーの操る主人公タリオンは、パワーアップした「ネメシスシステム」が形成するオークの軍勢を支配下において冥王サウロンに対抗する勢力を築き、多彩な自然を持つ広大なモルドール全土を制覇するべく激しい攻城戦に挑む。ストーリー面でも大きくスケールアップし、タリオンの戦いは数十年後の指輪戦争(映画「ロード・オブ・ザ・リング」三部作本編)に至る中つ国の歴史にも少なからぬ影響を与えてゆくこととなる。
前作同様、ストーリーそのものは完全オリジナルだが、各種の美術・ビジュアルなどは映画「ロード・オブ・ザ・リング」三部作に基づいており、「ホビット」三部作を含む映画6作の延長線上となるよう関係各所と調整がつけられている。映画および『指輪物語』本編外の設定についてもおおむねトールキンの原作に従っているが、トールキン作品に関わる権利上の都合ゆえか、明言を避けて匂わせるに留めたり、あえて改変したり独自設定を採用していると思われる部分も多い。
対応機種はPlaystation 4、PC (Windows)、Xbox One。ワーナー ブラザース ジャパンから発売の日本語版は前作と異なり晴れて完全日本語音声対応となり、出会うオークの噂話まで全て日本語で聞き取れる。PS4、Xbox Oneでは本篇にDLCまで込みの新パッケージ版『シャドウ・オブ・ウォー ディフィニティブ・エディション』も発売中。
「闇との戦いは食い止めるだけでも勝利に等しい」
前作において妻子の復讐を遂げた“墓を歩く者”タリオンは、なお強大な冥王サウロンと戦いつづけるべく、幽鬼ケレブリンボールの導きのもと新たな“力の指輪”を鍛造する。強力で危険な“新たな指輪”でサウロンに対抗し、オークの軍勢を従え、祖国ゴンドールをサウロンの脅威から救うために。
しかしその矢先、彼らは大グモのシェロブに襲撃され、その要求を容れてモルドール軍の攻撃を受けるゴンドールの城塞都市ミナス・イシルに向かうこととなった。タリオンはゴンドールの守備隊とともに街を守る戦いに身を投じ、サウロンの腹心たる指輪の幽鬼ナズグルの九人衆と対決する。
戦いが激しさを増すなか、新たな指輪の力を得たタリオンとケレブリンボールは、ナズグルの妨害を目的とするエルフの女戦士エルタリエルの助けを得て、冥王サウロンに対する「明王」として広くモルドールを蚕食してゆく。だが、中つ国の自由の民の助けとなることを望むタリオンと、復讐のため一心にサウロンの打倒を目す新たな指輪の主ケレブリンボールのあいだには、次第に意見の相違が表れる……。
本作は、広大なモルドールを駆け回ってオークを殺す三人称視点アクション・アドベンチャーゲームである。この基本は前作と変わらない。
だが、単にオークを殺すという以上に、オークを殺しながら幽鬼と指輪の力で小隊長や軍団長といったオークの指揮官たちを支配し、自らのオーク軍を作り上げてゆくのが本作のタリオンだ。そしてオークの軍隊を率いて各エリアにある砦に挑み、エリアを支配するオークの首領を殺し、その地位を自分の配下のオークに挿げ替えて地域を支配させる。その果てに、モルドールの覇権を得て冥王サウロンに挑むのだ。
わずかな手勢で多くの敵と厄介な防衛手段を持つ砦に挑み、中央の要塞まで乗り込んで首領を殺すという道もあるが、軍団長たちの持つ防衛手段が揃い多くの小隊長が待ち構える砦は強固で、しかも首領は強力な護衛を引き連れた手練れの戦士ばかり。事前に小隊長や軍団長を排除し、防衛手段を奪い、兵士と攻城兵器を揃え、万端整えて砦を攻めるのがやはり正道といえるだろう。自分を強化するだけでなく、支持者を集め、育て、いかにして砦を落とす算段をつけるか、が肝要になる。
タリオンに取り憑いた幽鬼の力は、超人的な身体能力と、オークを支配する力を彼に与えてくれる。モルドールを駆け回り、多彩なやり口でオークを殺し、洗脳して仲間と戦わせるのだ。たとえ討死しても、タリオンは幽鬼の力で不滅の存在となっている。近隣の塔の魔法の黒水晶ハエディール(セーブ/ファストトラベルポイント)から甦り、オークに恐怖を与え、自分を殺した下手人に復讐しよう。むごたらしく殺すか、屈辱を与えてレベルダウンさせるか、支配して自分に跪かせるか、どれを選んでもいい。
本作のタリオンは、長剣、短剣、長弓のほかに、幽鬼の能力として長弓に代えて投擲する槌(ケレブリンボールの道具である槌トゥラン)、同様に幽鬼の能力としてグレイブのアイグロスを用いる。オークの指揮官を殺せば、彼らが身に着けた武具――過去にオークに略奪されたもの――が手に入る。武具は剣、短剣、弓(槌)のほか、鎧、クローク、指輪のルーンの6種類で、タリオンの戦闘力を底上げするだけでなく戦いを有利にする様々な特性を持ち、ドロップアイテムを用いて強化することもできる。
広いモルドールをめぐり戦うなかで、タリオンは様々な存在と出会い、経験を積んでゆく。故郷を守ろうとするゴンドールの兵士や、指輪の幽鬼と戦うエルフの女戦士。禍を呼び起こさんと蠢動する死霊使いと、その禍を止めようとする超自然の存在。そしてより不浄でキャラ立ち豊かなオークたち。シェロブの幻視を垣間見、ケレブリンボールの生前を追体験し、ゴンドールの遺物を集めることもあるだろう。
前作の特徴だった、ランダム生成されたオークに個性と関係性を与える「ネメシスシステム」は、本作でもより強化されて引き継がれている。前作で対象となったオーク(主に戦士種族ウルク=ハイ)だけでなく、トロルを改造した種族オログ=ハイもネメシスシステムの一部として新たに登場する(説明が面倒になるので、ここではオログまで一括してオークと呼ぶこととする)。
敵として登場するオークの小隊長、軍団長、首領に、固有名と二つ名、ランダムな性格や特性とそれに応じた外見を与え、オーク同士やプレイヤーとのあいだに独自の関係性を構築させるのがネメシスシステムである。個性のない兵士も、偶然タリオンを殺して小隊長に昇進すれば個性を得る。こうして、彼らはプレイごとにまったく異なるキャラクター性のある宿敵(ネメシス)としてプレイヤーの前に現れ、育ち、敵対し、配下となり、肩を並べて戦い、あるいは裏切るのだ。
彼らオーク同士にも血縁や関係性があり、互いに反目し、決闘したり待ち伏せして殺し合うこともあれば、兄弟のオークを助けにきたり、タリオンに殺された兄弟の仇討ちを挑んでくることもある。ひとたび支配したはずの小隊長さえ、戦場で見捨てたり兄弟の命を脅かしたりといった要因で、あるいは単なる野心によって、タリオンの支配を脱し、裏切って再び襲いかかってくる場合がある。
オークはオログ=ハイを含む6種のクラスに分かれるが、小隊長以上のオークはクラスに応じた10種の上級クラスのどれかに分類されて、それぞれ異なる武器や戦い方を持っている。さらに彼らオークは9つの部族のどれかに属しており、装備や戦い方などに特徴が出る部族ボーナスを持ち、エリアを支配する首領の属す部族によって砦の装飾やエリアのアイテムの傾向が変化することもある。
明王の軍隊を強くするためには、配下の小隊長を強化する必要もある。各エリアの闘技場に有望な小隊長を送り込み、勝てばレベルアップする(敗れれば無論死ぬが)。各小隊長の起こすイベントを横で支援してやってもいいし、文字通りに弱肉強食[1]のオーク軍のこと、敵対する小隊長がより高いレベルを持つなら支配してすげ替えるのも手だ。ただし、タリオン自身よりレベルの高い小隊長は支配できないので注意すること。
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最終更新:2025/12/13(土) 15:00
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