桃源暗鬼とは (トウゲンアンキとは) [単語記事]

桃源暗鬼とは、漆原侑来による漫画である。

概要

現代を舞台に鬼の子孫と桃太郎の子孫との戦いを鬼側の視点で描く新世代ダークヒーロー鬼譚。

有名作品のオマージュが各所に散りばめられている。

コロナが流行る前に作者が秋田書店に持ち込みに行ったところ、すぐさま連載が決まった。

メディアミックスとして2024年には舞台が上演されている。 2025年 7月からはアニメが日本テレビほかにて放送中。

喧嘩が原因で高校を退学になった一ノ瀬四季は、そのことで血のつながっていない父親・一ノ瀬剛志と口論をした直後、謎の中年・桃屋五月雨から襲撃を受ける。

自分を守り抜いて死んだ養父から、襲撃者が「桃太郎」の血を継いでいること、そして四季は「鬼」の血を継いでいることを伝えられた四季は、復讐のため鬼の養成学校「羅刹学園」に入学し、各地を飛び回りながら仲間と共に鬼としての生き方と戦い方を学んでいく。

一ノ瀬四季（いちのせしき）　声 - 浦和希: 主人公。頭が悪く喧嘩っ早いが正義感は強い17歳。ミリオタ。血蝕解放では銃器を発現する。鬼神の子の一人であり、属性は炎。
無陀野無人（むだのないと）　声 - 神谷浩史: 羅刹学園の教官。効率厨で、速く動けて効率がいいからとローラースケートを履いている。かつて桃太郎 100人を相手に圧勝したこともある有名人。意外と生徒想い。血蝕解放では傘を発現し、血の雨を操る。作中一の人気キャラクター。
皇后崎迅（こうがさきじん）　声 - 西山宏太朗: 羅刹学園の四季の同級生。黒マスクを着用し、金髪で全身ツギハギ。同年代の中では器用さと経験が頭一つ抜けている。桃太郎である父に母親と姉を殺された。群れるのを嫌っていたため四季とは入学当初から折り合いが悪かったが、似ている部分も多く徐々に相棒とも呼べる存在となっていった。血蝕解放では切断する工具を出す。
屏風ヶ浦帆稀（びょうぶがうらほまれ）　声 - 石見舞菜香: 自己評価が低い気弱な女の子。鬼の中でも段違いの血液量を有している。血蝕解放では今は亡き姉の自我を持つ巨人を召喚する。

桃屋五月雨（ももやさみだれ）: 四季の父・剛志を殺した人物。階級は総士隊長。右目上の銃痕のような傷と蓄えた髭が特徴。剛志が桃機関に所属していたころは先輩後輩の間柄だった。
桃宮唾切（ももみやつばきり）: 京都の桃太郎機関所属の隊長。鬼を切り刻む実験が何よりも好きなマッドサイエンティスト。死体に細菌を入れて操れる。既婚者で娘が生まれたばかり。
桃巌深夜（ももいわしんや）: 練馬区の6部隊隊長。出世欲が非常に強く、一般人に被害が出ようが利用できるものは何でも利用する。特に半グレとのつながりが強い。細菌を取り込んだ人間の視界を支配する。左右の目によって能力が異なる。有効時間は24時間。
桃寺神門（ももでらみかど）: 練馬区の6部隊副隊長。未成年で副隊長まで上り詰めた天才。裁くべき鬼かそうでないかを自分の目で見て判断するという自分ルールを持つ。四季と同じくミリオタで、夏祭りでお互いの素性を知らぬまま出会い意気投合する。好きな食べ物はカステラとどら焼き。

鬼……桃太郎と何千年も前から戦い続けている存在。血を操って戦う。鬼の血は形や強度を自由に変えられる。怒りや憎しみに囚われると暴走状態になってしまう。
桃太郎……鬼と何千年も前から戦い続けている存在。黒い靄を操って戦う。
鬼機関……桃太郎機関に対抗するための鬼の機関。通称・鬼関。
桃太郎機関……鬼を排除する桃太郎の機関。通称・桃関。
血蝕解放……鬼がイメージをもとに傷口からあふれた血で独自の武器を造り出すこと。その者の趣味嗜好・経験・トラウマ・などが強く反映される。
鬼神の子……かつて桃太郎機関を壊滅寸前まで追い込んだ史上最強の鬼の武将の血を濃く受け継いだ子供。「炎」「風」「水」「雷」「氷」「土」「光」「闇」の8つの属性を1人1つずつ司る8人の鬼。鬼と桃太郎の戦いは基本的に桃太郎が優勢なのだが、あと一歩で鬼を絶やせるところまで追いつめると周期的に鬼神の子が出現し、戦況を大きく変えてきた。