獣旋バトルモンスーノとは、2012年10月より放送されたアニメ、および玩具の名称である。
2012年10月から2013年9月まで、テレビ東京系列で毎週水曜18:00から放映された。
ニコニコ動画でも配信されている(後述)。
北米の玩具展開を軸に、脚本はアメリカ、アニメ制作は日本、アメリカより遅れて日本展開&日本語版放送(約7ヶ月遅れ)という、割とよくあるタイプの日米共同制作アニメである。
アニメーション制作は、スタジオ雲雀傘下のラークスエンタテインメント。
全52話。第26話までが第1シーズン、第27話以降が第2シーズンとなる。
アメリカでは「Monsuno」のタイトルで、2012年2月から11月まで第1シーズンが放送された。
第2シーズンは日本の先行放送となり、第1シーズンから継続して放送された。
さらに日本未公開であるが第3シーズンも13話存在し、日本での最終回から約1年が経過した2014年秋頃から英語を筆頭にギリシャ語、トルコ語などの配信が行われていることが確認されている。
第2シーズンの開幕に先駆けて、ニコニコ動画などの動画サイトにて第1シーズンの無料配信が行われた。
第30話より、月に一度エンディングにて玩具のモンスーノバトルを展開し、同時に「安田大サーカスのモンスーノバトル」という謎のコーナーが放送された。
2015年現在まで日本ではDVD、BDの販売は行われていないが(アメリカやイギリス、スペインなどではセレクション版は販売されている模様)、2014年末から日本版のTUTAYAでのレンタルが開始され、日本で放送された第2シーズンまでは動画サイト以外でも見ることができるようになった。なお、海外版DVDには日本版音声はついていないので、輸入はお勧めしない。
なお、2019年3月19日以降Youtubeのあにてれの第2シーズンまでが順次無料公開されたが、多くの配信作と同様2020年になると同時に停止してしまった。
どことなく北米っぽい雰囲気のある地球を舞台に、未知のエネルギーを巡る壮大なバトルを描く。
海外脚本らしい独特の雰囲気があり、ジョークの効いたセリフ、普通なら2~3話ほど費やしそうな話を1話にまとめる濃密さ、勢いのありすぎる展開が特徴。
ほぼ毎回、前話と異なる場所(それもジャングル、荒野、雪山、砂漠など過酷な環境)から話が始まる。場所だけでなくストーリーもたいてい前回から飛んでおり、冒頭でいきなり敵に追われていたり基地に潜入していたり座禅を組んでいたりと、予想がつかない。そもそも第1話の時点で、主人公たち3人が旅を始めるまでの経緯がよくわからなかったりする。そういう意味では、途中から見始めても大丈夫なアニメと言える。
しかし場所はワープしていても話題は前回とつながっていたりするので、油断はできない。
迫力あるモンスーノバトルも、本作の魅力のひとつ。ほぼ毎回バトルの余波で、研究所、寺院、遺跡、ラーメン屋など何らかの建物が破壊される。しかも、あろうことか主人公側が積極的に破壊に加担している。
ニコニコ配信でフルアニ民(と思われる人達)に目をつけられるあたり、ネタ扱いされがちなアニメと言える。しかし上述した迫力あるアクションシーンや濃密な展開、時折見せる巧みな心理描写など、真っ当な魅力も十分に兼ね揃えた王道アニメである。
また、本作からも「モンスーノ民」「モンスー脳」と呼ばれる中毒視聴者が誕生している。
主人公チェイスの父、ジェレディ・スーノ博士が発見した未知のエネルギー「モンスーノエナジー」(傲慢なことに博士が自身の名から命名した)によって生まれた超生命体。
普段は博士の発明したコア(筒)の中に収納されている。コアを「スピンゴー」の掛け声とともにスピンさせることで中から飛び出し、スピンバトラー(使用者)の命令に従って行動する。人語を話すことはないが、人間との意思疎通は可能。
活動制限時間は8分とされており(例外多々あり)、エネルギーが切れる前に「リターン」の掛け声でコアに戻す必要がある。時間切れとなったモンスーノは自動的にコアへ戻るが、コアが遠く離れている場合は帰還できずに消滅してしまう。スピンさせたコアはなぜか手元に戻っている。
バトルのルールは特にない。基本的にはスピンバトラーの指示によってモンスーノ同士を戦わせるのだが、モンスーノまたは装甲車などで相手のスピンバトラーを直接攻撃することもある。
最終回以降いずれ放映されることが匂わされてきたが、2014年9月7日唐突に海外でモンスーノのアニメを展開していたニコロデオンのギリシア圏サイトにて配信が始まった……………現代ギリシア語で
そのあまりにも突然の、しかもギリシア語でという予想の斜め上の配信に日本どころかアメリカのモンスー脳まで困惑した。その後各国でも順次配信され、日本でもかつてJCOMでの英語版の配信が行われたが、現在あらかたが停止している。今日本で見るすべは、イギリス版のAmazonプライム・ビデオに登録して英語版を視聴するくらいである。
内容自体は第2シーズンの副題であるCombat Chaosのまま、ジョン・エースのもとで再編されたS.T.O.R.M.とそれに協力するコアテックの面々(メイン格のモンスーノはハイパー化するように)、同盟を組み恐竜モンスーノを完成させたエクリプスとフォージ、ついに本格的に活動を始めたドルーグと彼によって小中学生くらいまで若返った状態で蘇生されたことで彼に従うファイブアームズのぺトロス・ダーシャ・テス(とうとう全員固有のエイリアンモンスーノ持ちに)、の3すくみ構造に勢力図が変化し新たな戦いが繰り広げられていく。さらにフューチャー婆さんとミスター・ブラック、ベクター卿といった第1シーズンの初期に出てきたキャラクターも久しぶりに登場した。
日本語版の名前 (英語版の名前) |
日本語版CV (英語版CV) |
備考 |
---|---|---|
チェイス・スーノ (Chase Suno) |
KENN (Cam Clarke) |
主人公 「無茶は俺の代名詞さ」「ほああああああああああ」 |
ブレン (Bren) |
鈴木千尋 (Christopher Smith) |
チェイスの親友 「これ以上食べたらシオシオのウヘーだよ」 |
ビッキー (Jinja) |
田野アサミ (Karen Strassman) |
ブレンの幼馴染の女の子 リアルファイト最強。「ビッキー強すぎィ!」 |
ノア (Beyal) |
國立幸 (Kirk Thornton) |
破壊僧修行僧 「僕は平和主義者だ」 |
アッシュ (Dax) |
下崎紘史 (Keith Silverstein) |
ジェレディの協力者 「アッシュ!俺!最高!」 |
ジェレディ・スーノ (Jeredy Suno) |
藤原啓治 (Cam Clarke) |
メインヒロインチェイスの父 英語版CVはチェイスとの兼役 「傲慢かもしれないが」 |
日本語版の名前 (英語版の名前) |
日本語版CV (英語版CV) |
備考 |
---|---|---|
シャルルマーニュ (Charlemagne) |
金田アキ (Karen Strassman) |
S.T.O.R.M.司令官 おばさん |
ジョン・エース (Jon Ace) |
松岡大介 (Christopher Smith) |
のちにS.T.O.R.M.を離反 |
トレイ (Trey) |
佐々木義人 (Keith Silverstein) |
英語版CVはアッシュとの兼役 |
アルファ (Alpha) |
矢尾一樹 (Cam Clarke) |
ストライクフォースのリーダー |
日本語版の名前 (英語版の名前) |
日本語版CV (英語版CV) |
備考 |
---|---|---|
エマニュエル・クリプス博士 (Dr. Emmanuel Klipse) |
岩崎征実 (Cam Clarke) |
最低の虫けらエクリプスのリーダー 英語版CVはチェイスとの兼役 |
ハーグレイヴ (Hargrave) |
内藤玲 (Kirk Thornton) |
クリプスの執事 背中にマシンアームを装備 |
シックス / No.6 (Six) |
増田俊樹 (Keith Silverstein) |
クリプスが生み出したクローン人間 スキンヘッドはそっくりなのだが。 |
エクリプスコアはクリプス博士が提供したことになどにより、ほかの勢力にも多数出回っている。
日本語版の名前 (英語版の名前) |
日本語版CV (英語版CV) |
備考 |
---|---|---|
メディーア (Medea) |
國立幸 (Karen Strassman) |
日本語版CVはノアとの兼役 |
ベクター卿 (The Bookman) |
川原元幸 (Christopher Corey Smith) |
名古屋弁で喋る |
ヒューリー (Dom Pyro) |
下崎紘史 (Keith Silverstein) |
日本語版CVはアッシュとの兼役 |
ジョーカー (One-Eyed Jack) |
藤沼建人 (Kirk Thornton) |
デザートウルフの中心人物 元・S.T.O.R.M.隊員 |
日本語版の名前 (英語版の名前) |
日本語版CV (英語版CV) |
備考 |
---|---|---|
タリス教授 (Professor Tallis) |
安崎求 (Keith Ferguson) |
フォージのボス 「シートベルトを忘れずに」 |
ドレッズ (Drezz) |
駒田一 (Keith Silverstein) |
パンクモンクのリーダー |
日本語版の名前 (英語版の名前) |
日本語版CV (英語版CV) |
備考 |
---|---|---|
ペトロス (Petros) |
松山鷹志 (Cam Clarke) |
ファイブアームズのリーダー ブレン「青白い顔してさ!健康診断行けば!?」 |
日本語版の名前 (英語版の名前) |
日本語版CV (英語版CV) |
備考 |
---|---|---|
マスターエイ (Master Ey) |
赤星昇一郎 (Keith Silverstein) |
ノアの師匠 アッシュ「人間の言葉で頼む」 |
ドーンマスター (Dawnmaster) |
三上市朗 (Kirk Thornton) |
マスターエイの使者 常に仮面を被っている |
ドルーグ (Digby Droog) |
津田英佑 (Kirk Thornton) |
モンスーノに唯一有効な銃を持っている 復讐のためモンスーノの消滅を望む |
シド (Chef Syd) |
須藤翔 (-) |
ラーメン屋店主 おそらく一般市民の被害者代表格 |
ソフィア (Mrs. Suno) |
澪乃せいら (Karen Strassman) |
チェイスの母 「ココジャナイ…」 |
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テレビ東京あにてれちゃんねるにて、毎週水曜日18:30(テレビ放送の直後)から本編が配信された。
第1話は無料。第2話以降は公開から一週間無料配信された。
本作の商品展開の軸となる、玩具とカード。評価は外部サイトに任せる。
なお、あんまり付属のカードとセットで遊ぶホビーであることが認知されていない。
なお「コアを使用して遊ぶときは、木製の床の上で遊ばないでください。床面にキズがつく恐れがあります。」との注意書きがある。
何があっても、木製の床でスピンさせるな!
モンスーノ本「あーところで、読んでくれるって、何語で?あたしは、日本語以外のいくつかならできるけど…」(日本でも鷹岬諒によるコミカライズの企画自体は存在した模様)
コミカライズ版は、Combat Chaosとシーズン2以降の副題が銘打たれているものの、アッシュ加入以降でまだジェレディ博士を捜索している段階であることからすべてのエピソードが9話~19話の時系列のものと思われる。2巻の途中までクリプス博士によって閉鎖された研究所内での狂気の女科学者Dr.Motoとの攻防が、2巻の後半ではダークスピンとの戦いとそれに伴うノアの回想が、3巻ではジェレディ博士のかつての大学の同僚で海底で生命の大量絶滅を研究しているDr.Serizawaと暗躍する黒い影との騒動が描かれる。
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最終更新:2024/05/21(火) 23:00
最終更新:2024/05/21(火) 23:00
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