【速報】劇場版アイドルマスター【世界同時公開】とは
第27回MAD晒しの宴参加の為、
アニメ+ニココラボMAD(「場つなぎシリーズ」)を中心に活動するニコニコの名物P
「ちひゃーP」によって制作されたアイマス+ゼノマスコラボMAD。
CBやSE、作画の追加、各種エフェクト等、原作・本編を知る人でさえ意識しないと気がつかない
アニメ製作者、編集者的職人芸が盛り込まれており、
MAD製作の基礎を学ぶ上でも良MADの部類に入る。
もし「ゼノの世界がアイマス世界の中に「実在する出来事」として存在したら」
をコンセプトとして作られている。(こうした作品群の詳細についてはiM@S架空戦記を参照)
彼女の作品にはこうした「複数の相反したテーマを独自の視点から有機的に絡み合わせたもの」が多い。
背景
月の崩壊という大災害を乗り越え、
多くの犠牲を払って成し遂げられたアウリンの解放から2年後の復興暦110年夏、
アイドルの慣性制御技術を受け継いだ元モンデンキントアイドルチームの技術者であり、
その技術を基礎として地球復興事業を営む重機メーカー、秋月メガテクスの若き会長、秋月律子と、
鈴木空羽の推薦でCaltechを経てMITに就学を果たした萩原雪歩は、
元同僚であり、トゥリアビータ、モンデンキントで親しくなった技術者達を引き抜き、
共に太陽系開発を進める建設会社、菊地建設を切り盛りする菊地真や、
アイドルマスターの道を選んだ事で祖父から受けていた勘当を解かれ、
水瀬財閥の筆頭理事を兼任する傍ら、菊地建設のチーフオペレーター兼教育係となった水瀬伊織らと共に、
同様に国際復興事業を進める新モンデンキント代表、朔響に協力を要請(ry)し、
新復興暦記念事業の一環として、彼女達のドキュメント映画の製作を、
高槻やよい、天海春香、双海姉妹が所属していた当時の日本最大のプロモーター、765Productionに依頼する。
それから2年。太陽系暦(新復興暦)元年を控えた復興暦112年、8月。
彼女達の物語は全太陽系に配給される事となった。
それは紫月夜事件からアウリン解放に至る激動の時代の中で
アイドルと共に青春を駆け抜けた少女達と、
この地球滅亡の危機に命を捧げた、全ての人類への鎮魂歌でもあった。
キャスト
出演者(設定)一覧
天海春香
幼馴染のやよいを慕って青森から上京してきたモンデンキントアイドルチームのホープ。
乗機は近接慣性破壊型アイドル インベル(Prometheus1)
幼い頃失踪した両親を探すため、有名人を目指し、
アイドルマスターの傍ら、765プロに参加し、本物のアイドル業も行う。
高槻やよい
春香の幼馴染で新東京FMラジオの名物DJにして本作のヒロイン。
メカ機ぐるみ(複雑なマニュピレータ機構を内蔵した着ぐるみ)の開発者にして
デザイナーでもある。
アイドルの基本システムでもある
このマニュピレータ技術の兵器転用に反対し続けている為、
各国政府のアイドル利権に関わる陰謀に巻き込まれていくこととなる。
復興暦112年現在もメカ機ぐるみのデザイン会社を経営しながら
アイドル活動を続ける。
萩原雪歩
春香の同僚にしてIQ230の天才少女。北欧生まれの在外日系人。
生みの親を知らず、孤児として育つ。
方言も含め27ヶ国語を話すが、「自閉症癖」を持っており、
地下に拠点があるモンデンキント日本支部への参加は彼女の夢であった。
現在同組織の科学班勤務 超長距離砲撃支援型アイドル ヌービアム(Prometheus3)のマスター
ヌービアムと一緒に地の底で暮らすのが夢。
アウリン解放後、鈴木空羽の推薦でCaltech・JPL研究員を経てMITに就学、復興暦112年現在、
MITメディアラボ地下に新たに「作られた」珪素生命工学重力制御研究所に勤務し、
アイドル・エピメテウスのシステム研究を進め、それを応用したAI開発や重力制御、
各種装置を研究開発する傍ら「趣味」として食品会社や文筆活動を行う。
秋月律子
若干18歳にして世界最高の科学技術者が集う、
モンデンキント・アイドルチーム・Prometheus1整備技術班班長に抜擢された超絶天才科学者にして技術者。
かつてはインベルのマスター候補でもあった。
古今東西、あらゆる軍略、戦術に通じ、組織関係や要人名簿、事務手続きや交渉・経営能力も高い。
人呼んで「アイドルチームの影の総参謀長」。
趣味はアイドルチームの宿舎である十六夜寮の要塞化。
112年現在、アウリン開放とアイドルの慣性制御技術の獲得によって
地球復興と共に太陽系開発の足がかりを得た世界の中で、
モンデンキント時代の人脈を活用していち早く事業を展開し、
トップに立った巨大重機メーカー、秋月メガテクス会長。
水瀬伊織
近接戦闘を得意とするモンデンキント切ってのじゃじゃ馬にして、知る人ぞ知る超権力者。
水瀬財閥の跡継ぎの道を捨てアイドルに青春を投じる熱血少女。
人呼んで「アイドル界の破壊王」乗機はネーブラ(Prometheus2)
趣味はネーブラのお掃除。特技は操縦全般(人間含む)。
112年現在、水瀬総帥からの勘当を解かれた後、同財閥筆頭理事として、
モンデンキント時代の独立人脈に大規模な投資を行い、水瀬グループの基盤を更に広げる一方、
その傘下企業のひとつ、菊地建設のチーフオペレーター兼教育係を勤める。
これは伊織のわがままであるが、祖父、宗久への連絡は伊織自身から毎日入っており、
いわゆる「ジジデレ」の様相を呈しつつある。
菊地個人への評価も高い為、MSA(Minase Security Arms)のエージェントは少ないようだが、
それ故に最精鋭の面々が陰日向の警護にあたっていると思われ、
ゼネコンという経営・監督者の腕っ節や政治力が物を言う業界にあって、
今のところ恐ろしいまでに順風満帆の状態である。
菊地真
姉御肌で男勝りのアイドルチームのエース。
特技は空手(極真流4段)。ただ、内面はフリフリスカートに憧れる普通以上に女の子。
乗機は慣性無効射撃システムを装備した新型中距離支援型アイドル、ヒエムス(Prometheus5)
調子に乗るのが玉に瑕。
アウリン解放後、研究者としてアメリカへ留学した雪歩と、重機製作業を起こした律子の誘いで、
彼女達の開発するマシンや機器を復興事業に活用し、運用する為の職能集団、菊地組をつくる。
はじめは地上から宇宙への資材移動や中小建設事業者へのマニュピレーター講習など、
地道な活動ではあったが、水瀬家理事としての権限掌握を終えた伊織が参加以降、
水瀬家の豊富な資金力と、それまでに生まれた企業間の横のつながりが連鎖し、
世界でも屈指の熟練巨大重機操縦者を抱える総合建設業者「菊地建設」へと脱皮を果たした。
双海亜美・真美
シリコン生命体であるアイドルと機器を通さず意思疎通が出来る特殊能力(ハーモナイズ)を持った双子の姉妹。
5体のアイドル中突出した慣性制御能力を誇り、火山や天候すら自在に操る、
テンペスタース(Prometheus4)を駆る。
仕事がないとイタズラをはじめる。その最大の被害者は真である。
三浦あずさ
元ネーブラのマスターにして
モンデンキントアイドルチーム・チーフプロデューサー兼保安チームのチーフ。
言葉遣いはおっとりした印象だが、行動は意外と過激。
アイドルのシリコンデンドライトを体内に取り込んでおり、
地上にあるあらゆる電子機器とリンク、制御する。
彼女達のようなアイドル・コアを主原料とする
珪素ミトコンドリアを体内組織の一部にもつ人間を
「シリコンデンドライト・サイボーグ」と呼び、
「規格外」と言う意味で「バスタルト」と言う。
この名称には「廃棄物」と言う意味も込められており、
その名が示すの通り、ロストアルテミス直後の混乱した各国政府の人体実験機関等によって
夥しい数の犠牲が払われた。
肉体的にも一人で海兵1個大隊を難なく殲滅できる程の能力を持つ。
使い方を間違えば地球を滅ぼす大量破壊兵器となるアイドルを
各国の思惑による諜報機関の行動やテロリストから守り続けていた。
如月千早
元インベルのマスターであずさの元親友で義理の妹。
彼女もあずさ同様シリコンデンドライト・サイボーグであり、
超人的な能力を秘める。
組織内からは女神、敵対組織からは「クチバシ(あずさも同様の呼称)」と呼ばれる。
巨大隕石(ドロップ)によって滅んだ南アフリカ連合と、
アイドルの独占を許す事が出来ない人々が起こしたテロ組織、
「トゥリアビータ」に参加、アイドル機構を解析し、
育ての親であるロ・ウ夫妻によって生み出された擬似アイドル、
エピメテウス・同じくシリコンデンドライトと有機生命を融合した新人類、
リファシリーズと共にアイドルチームを執拗に付け狙う。
星井美希
紫月夜事件でテロリストに殺害されたエルサレム空軍少尉、マリア・メレノアの妹。
彼女の死が切っ掛けとなって両親が離婚。母親と共にモロッコ・メクネスに移るが、
メクネスを襲ったレモンドロップの落下によって母親をも失い、孤児となる。
その後モロッコに進駐した国連EU復興機関の孤児教育所で
アイドルマスターとしての才能を見出され、
姉の意思を継ぐべくヌービアムの予備搭乗者を目指したが、
雪歩にその座を奪われ、その夢すら絶たれる。
これは、当時ヌービアムパイロットであり、彼女の指導者となった千早が、
事件を主導したテル・ロ・ウの養子であった事、EUに従わない周辺諸国に対して、
ドロップ迎撃におけるEUの政治的で極端な方針があり、これにたびたび千早が反抗したこと、
そして、美希が彼女を信奉していた事にEU首脳部が難色を示した為でもある。
やがて彼女は千早らと共に、家族を壊し、姉の仇であったはずのトゥリアビータへと傾倒していく・・・
我那覇響
トゥリアビータによって育てられたアイドルマスター。
純正のアイドルを有しない彼女達の組織は、テル博士が紫月夜事件で持ち出したシステムによる人造アイドル、
エピメテウスを駆る。
エピメテウスにも純正アイドル同様「個性」「人格」があり、共に開発された人造人間、リファシリーズ以外、
特性のある人間にしか動かすことが出来ない。
この傾向は高度な能力を有するエピメテウスほど顕著である。
強烈な政治的・個人的動悸によって行動する人間が多いトゥリアビータではあるが、
彼女は単純に「なによりもドロップの脅威から無辜の人々を守る」という意識が強い。
その為、危機に際してはモンデンキントや彼らのアイドルマスター達と共闘する事もあるようだ。
日高愛
モンデンキントジャパン・アイドルマスター候補生の一人。春香の後輩。
春香以外でインベルと感応できる貴重なサブ・マスターである。
アイドル活動を行う春香に代わりインベルを操ることもあるが、
インベルさんは彼女を恋愛対象とは思っておらず、専ら妹的扱い、
あるいは映像的ノロケというセクハラを受けることが多い。
当人もそれでよいと考えているようで、春香を姉、インベルを兄のよう慕う。
水谷絵理
モンデンキントEU・アイドルマスター候補生の一人。ヌービアムのサブ・マスター。
超々射撃能力も高く、状況判断力にも優れるが、ヌービアムとのシンクロ能力は雪歩の方が優秀な為、
専らアイドルチーム各プロデューサーの補佐として数理計算やデータ統合・収集を行う。
雪歩同様、一見物静かな性格であるがおっとりした性格の雪歩と違い、
伊織やあずさに対しても冷静で厳しい言動を放つ事がある。
思うようにならないヌービアムとの関係に悩む事も多いが、
雪歩や真、伊織、春香、そして律子の従兄弟、
秋月涼の助言や励ましの中で彼女の心は少しづつ変化していく。
やがて彼女は、ヒエムスやネーブラ、そしてテンペスタースすら操るエース・マスターへと成長していく。
四条貴音
モンデンキントEUの実質上の司令部。
欧州広域戦略企画局の局長。別名、「銀色の王女」。
多数の国・地域の思惑に縛られるEU首脳部・そしてモンデンキントの指導部
「グランドロッジの猫」達に憤りをもちながらも、人々を守る為に圏内モンデンキント各支部に指令を発し続ける。
上層部の命令によって極東に送った雪歩や絵里の境遇に心を配りながら、
EUの現状から彼女達を引き離せたことについては内心安堵している。
欧州を襲うドロップの脅威に対抗しながら、
紫月夜事件の混乱の中残された僅かなプロトタイプ・エピメテウスを駆ってトゥリアビータに対抗する。
秋月涼
航空自衛軍、第876迎撃戦闘航空群のパイロットで律子の親戚。
絵里の搭乗したヌービアムによる突発的なEMP発動で
ドロップ監視システムや本土防空戦力の全アピオニクスが機能不全に陥った中、
熱変換を含むシールドによって辛うじてエンジン停止を免れることに成功した、
対小型ドロップ迎撃用新型重戦闘機「ドラグーン」を駆って、完全目視でドロップ迎撃を試みる。
桜井夢子
トゥリアビータのアイドルマスター。千早やあずさ同様、バスタルトである。
非常に二面性のある性格で、バスタルトである千早を姉のように慕う反面、
響や美希には強烈なライバル心を持っている。
バスタルトであるにもかかわらず、限られたエピメテウスとしか感応できない為、
彼女自身の中で強い劣等感となっているからなのかも知れない。
それがやがて同じバスタルトでありながらアイドルに拒絶され、
その運命の中でも戦い続けるあずさへの想いへと変化していく。
水瀬宗久
伊織の祖父であり、伊吹の父。
幼少期にロストアルテミスを体験し、
ロストアルテミスで混乱した世界に一定の秩序を取り戻した。
120歳を越えてなお意気健康な老人。
新堂
天海 夏希
環太平洋共同体、ハワイ国際大学の助教授で環太平洋天文台、ハワイ研究所、次席研究員。
春香の母方の祖父にあたる。
優れた洞察力を持つ優秀な研究員だが、仲間内では昼行灯として通っている。
ウェン・ロ・ウ
環太平洋共同体 ハワイ国際大学の生物学部長で、ハワイ研究所、生物工学施設長。
プロメテウス計画の生みの親、カイエン・ロ・ウ博士の祖父に当たる。
後に、自らの体を素体として世界に先駆けてアイドルコアと生物のシンクロ研究を開始。
カイエン博士と並び、アイドル研究の父といわれる。
しかし、復興暦55年、孫娘の説得で共同体を離れ、祖国である中国に突然帰国。
(それと入れ替わりにカイエンら孫娘一家は台湾に移り住んだ)
帰国後も研究を続けるが、
帰国から5年後、「赤い霧の沼事件」の中で、1世紀余りの波乱の生涯を閉じる。
ジョセフ・真月
30年以上にわたってモンデンキント・アイドルチームの
「ゼネラリゼーション・ディレクター」を勤める水瀬家のバトラー(家令)。
一般企業と違い、彼のディレクターとしての立場は下記の各プロデューサーに優越する。
そうした点でプランナー・プロデューサ・ディレクターとしての職責を兼業しており、
その権威は大きいが、その権限を行使することは極めてまれである。
伊織の祖父である水瀬家総帥から彼女のお目付け役兼監護者兼教育係としての役割も裏で命じられている。
作戦指揮、統率力、実行力共に傑出した昼行灯。
オックスフォード大学設立以来の秀才であり、
武道に通じ、作家、茶道家、科学者でもありプログラム言語に精通した第一級の技術者でもある。
その腕は超人類であるあずさ・千早に引けを取らない事から「実質上人類最強の執事」と呼ばれる。
モンデンキント引退後は彼らの基地である玉兎高校正門西角で喫茶店を経営。
宗方名瀬
モンデンキント・アイドルチームのプロデュースリーダー。ヒューマニック・プロデューサー。
主担当はインベル、ネーブラ、ヒエムス。及び戦略官制。
アイドルチームの官制システムは2プロデューサー制であり、
ヒューマニック・プロデューサに人事権(※)は無い。
もう「一人」のゼネラル・プロデューサーはPrometheusシリーズのコア本体である。
(※ゼネラルプロデューサーである彼らには、
命令実行責任がカイエン・ロ・ウによってコードされており、行動選択権が無い。
このコードは彼の養子であるあずさに引き継がれている。
Prometheusの人造骨格を強制パージされれば、彼らはコアのみの存在となる。
ただし、彼らがそれを真に望まなければ人類にパージコードを実行する事は、
ほぼ実現不可能な上、たとえコードを実行できたとしても、
自閉モードに移行する危険等を考慮すればリスクがあまりにも大きく、
実質的な行動選択権も彼らにのみあるとは言える。)
逸材揃いのアイドルチーム内では才能が埋もれてはいるが、
MITの情報工学博士であり、戦略統括補助・軌道計算・及び確立予測の能力が突出して高い。
大道楢馬
ハーバード出身の医学・工学博士にして海洋生物学者。ヒューマニック・プロデューサー。
ヌービアム・ヒエムス(砲撃モード時はネーブラ・テンペスタースも)の砲撃諸元プロデューサー兼。
アイドルマスター達の実務時のメンタル、バイタル官制を担当する。
真の空手の練習相手として重用される。実力は程ほど。本職に太刀打ちできるほどの実力は無い。
それでも立ち向かう時には立ち向かうガッツを持つ。
女性の多いアイドルチームにおいて、担当アイドルマスターである雪歩や真をはじめ、隠れファンも多い。
亜美真美からは「兄ちゃん」と慕われる。夢は漁師。海が好きな海の男。
鈴木空羽
カリフォルニア大学の生体・工学・地球物理学・気象学の博士。ヒューマニック・プロデューサー。
担当はテンペスタース。戦術官制。
真冬のヒマワリ事件、アイドル狩り事件等、亜美真美の引き起こす数々の問題に追われる。
テンペスタース他アイドルコアによる気象変動能力を最も有効に活用できる逸材であり、
ロストアルテミス後、1世紀近く続いてきた大規模な気象変動からの回復や
アイスランドにおいて発生しかけたスーパープルームの回避、
アウリン開放後の対策立案・実行計画とその実現は彼女の功績によるところが多い。
雪歩の才能にいち早く気がついており、アウリン開放による地軸の安定後、
彼女を母校に留学させる為に色々と手をつくした。
安原蛍
モンデンキント・アイドルチーム医療班班長。
海外の名門大学出身者が多い中、防衛医科大学の客員教授を兼業するという隠れ武闘派。
専門は成人医学・総合生理学と他の例に漏れず万能科学者でもある。
アイドルチームへの敵外勢力による実力干渉時の保安と内部監視の為、
モンデンキント日本支部に日本政府から特命を受けて出向している。
ただ、彼女は現在の職場をたいそう気に入ってしまったようで、
真月、あずさ共にこの事実を知悉している。
公的な立場としては自衛軍中央即応集団・特殊作戦群の中隊長徽章を持つ三等陸佐であり、
諜報戦・情報戦にも極めて優れた能力を有している。
さらに都市型白兵戦・対ゲリラ・テロ戦・近接格闘戦に関しては正真正銘プロ中のプロ。
彼女がこの分野で実力を発揮しうる局面は、
チーム内においてあずさと真月に「対する」時だけであろうが、
幸いな事にそうした事態はこれまで記録されていない。
一般的な特殊部隊や武装集団程度が相手であれば彼らを抵抗不能に陥れるのみで
余程の事がなければ余裕を失わないと言われる。
あずさ、真月、蛍の3名はモンデンキント・ジャパンの保安に関わる肉体的実務者集団の統括者である。
が上記のような諸事情から官能的な物腰や言動において
アイドルチーム内における「あずさと双璧を成す存在」とされている。
趣味は野球。
朔響
黒井崇男
モンデンキントEU出資者の一人。
スイス・ジュネーブに本部を置く国際企業のオーナー。
岡本まなみ
航空自衛軍、第876迎撃戦闘航空群のエースパイロット。
涼の先任指導官でもある。
尾崎玲子
航空自衛軍、第876迎撃戦闘航空群嘱託管制官。
涼をめぐってヌービアムのアイドルマスター、水谷絵理と恋敵になっていく。
杜若薫
航空自衛軍、第876迎撃戦闘航空群戦術参謀。
防衛大学における蛍の教え子でもある。
高木裕太郎
航空自衛軍、第876迎撃戦闘航空群戦術士官で薫の部下。
高木順一郎の孫であり、765グループの跡取りであるが、
それはまだ先の話。
鈴木彩音
サイネリアと呼ばれるUSAアイドル開発局から
モンデンキント・ジャパンに出向してきた新進気鋭の研究員。
律子と共にヒエムス・テンペスタース等アイドルの装備品設計を手がける。
アンディ・ブルース
高木社長の友人でハリウッド俳優兼プロデューサー。
アイドルマスターを続けながら765プロに在籍する
春香・伊織・やよいをハリウッドにスカウトしようとする。
ほか
西園寺グループ
西園寺美神
河野院涼介
田崎恵
田中真人
小早川瑞樹
D・N・A
佐野美心
藪下幸恵
東豪寺興業
東豪寺麗華
朝比奈りん
三条ともみ
765プロ
高木順一朗
高木順二朗
音無小鳥
芳野裕行
実喜綾乃
山崎武則
金田上一郎
菊地真一 真の父
高槻浩司 やよいの弟
高槻長介 やよいの弟
日高舞 日高愛の母
五十嵐雄太 アイドル事務所社長
近藤聡美 元アイドル
武田蒼一 P
五十嵐幸夫 TV局重役
かねしろあいり 亜美真美のファン
五神武彦 大物俳優
田辺せいじ 律子の幼馴染
神長瑠衣 女優
小川さん 765プロ一階の飲食店 たるき亭 店員
小出 レコーディングスタジオオーナー
滝川 旅館オーナー
凌哉 春香のファン
インベル・Prometheus1
ロストアルテミス直後、日本領小笠原西南沖に落下したチェリー級ドロップから回収された
アイドルコアを素体とするImmortal Defender of Legatee(引継ぎし者の守護者)
コアのシリコンデンドライト解析から得られたデータを基に、
フレーム内部の各「関節系」につながる「神経系」は珪素合金で連結されている。
外郭構造は日本製でチタニウムと珪素の剛性複合装甲。関節系は高周波電磁エンジン。
復興暦70年竣工。73年完成。
Immortal Defender of Legatee、通称アイドルは
このコアと、人型を模した外骨格によって構成される。
なお、同シリーズのプロジェクトナンバーは発見順に付与されており、
視覚的な代名詞となる装甲外骨格の竣工時期にはずれがある。
また、プロジェクト名は全能神から火を奪い、人類に与えたギリシャ神話における
知恵を司る神人、Prometheusの故事に習う。
失われた月の記憶を残す為、開発者であるカイエン・ロ・ウ博士ら
極東アジア・アイドルコア研究チームによって
個体名は「雨の海=Mare Imbrium」から名を取り「インベル」と命名された。
以降、各国で開発される事となるアイドルは、それぞれ月の知名にちなんだ名が贈られる事になる。
ネーブラ・Prometheus2
中国大陸内陸部、西安近郊に落下したレモン級ドロップから回収されたアイドルコアを素体とする
Immortal Defender of Legatee(引継ぎし者の守護者)
この衝突により、西安を含む8つの大都市、半径約1000kmの地域が被災。
4億人近い犠牲者を出した。
後に深セン・中国臨時政府が素体を回収。
生き残った同国内の研究者達が組織したコア研究チームによる解析が行われ、
同国台湾省の生物工学博士であったウェン・ロ・ウ教授らの手により
シリコンデンドライトの組成や役割が明らかにされていく。
しかし、政府によるこの解析実験の公開実験中にコア因子が暴走。
ウェン・ロ・ウ氏及び深セン政府首脳人を含む数万人の犠牲者を出し、
その光景はテレネットワークを通じて全世界に同時生中継される事になる(赤い霧の沼事件:復興暦60年)。
その後、アイドルコアの国家占有は原則として禁じられ、
国際協力機関が発足(復興暦62年)、モンデンキントの基礎を作る事となる。
なお、当時の映像データは現在も国際報道管制下にあり、閲覧する事はできない。
こうした曰くから、「霧の沼=Palus Nebularum」という渾名が冠せられ、これがこのまま開発コードとなった。
その後、台湾へ移されたアイドルコアは、ウェン・ロ・ウ教授の息子であり、
國立臺灣大學生体工学部の若き学部長であったカイエン・ロ・ウ博士らの手により解析が進められ、
Prometheusシリーズの基幹技術となるシリコンデンドライト内臓骨格へと発展していく。
復興暦65年竣工。74年完成。
外郭構造・関節部分共に台湾製。
ヌービアム・Prometheus3
アフリカ大陸北東部・旧ソマリア・ケニア・エチオピア国境付近に落下した
オレンジ級ドロップより回収されたアイドルコアを素体とするImmortal Defender of Legatee。
回収はイスラエル臨時政府の軍事介入によって半ば強制的に行われたが、
その結果アフリカ及び周辺アラブ諸国との緊張が高まり紛争が勃発。
この際、同アイドルコアから発せられたEMPによって全電子兵器が使用不可状態となり、
各種弾道ミサイルの誤爆を初めとした自己被害が相互に拡大、
更に砂漠地帯やアラビア海において「遭難」する部隊が続出。
両者とも戦闘継続は不可能となり早期和平と共同研究体制が実現した。
和平調印はエルサレムで行われ、
紛争に参加した全ての国家元首は徒歩と古代さながらの天測に頼って調印式典会場に集まる事となる。
調印式典の終了と同時にEMP状態は解除され、これを「天啓」として受け入れた各国首脳部は
同日アラブ・アフリカ共同体(エルサレム共和国)を宣言(復興暦32年)。
この地方の平和と結束は大きく進む事となる。
それ以降30年ほどの間、このアイドルコアは再建されたエルサレム神殿に安置されていたが、
「赤い霧の沼事件」によってコアの危険性が高まる中、EU連邦の説得、
また、これ以降頻発するようになったEMP現象の再発などにより、
大量破壊兵器の人類存続に関わる使用を、危機が完全に去ったと人類全てが確認出来る時期まで
継続して認められる(エルサレム条約:復興暦63年締結)という条件の上で、
国際研究機関に貸与される事となる。
その後、EU・エルサレム両政府によって実用研究機関が発足、
カイエン・ロ・ウ教授の提唱したアイドルシステムを流用した大型人状マニュピレータが建造され、
雲の海=Mare Nubiumと命名される。
この事が一部宗教主義、民族主義感情を刺激する事となり、
後日ヌービアムの回復を主張する人々の過激な行為を呼び起こす事にもなった。
(紫月夜事件:復興暦91年)
当初EU・エルサレム両地域のドロップ迎撃に使用されていたが、
大型ドロップに対しても十分対処可能な対ドロップ戦略級核兵器の大量備蓄が実現した事と、
紫月夜事件におけるテロ組織によるヌービアム強奪の危機を回避する事に貢献した
極東のアイドル、インベルとネーブラの活躍、その搭乗者(アイドルマスター)三浦あずさの欠格と
インベルの自閉モードへの移行に伴ってヌービアムのマスターとしてEUへ移籍していた如月千早の失踪。
それでもなお核保有を行わず、滅亡も致し方なしと宣言する日本国に対する敬愛の念から、
復興暦100年を記念し、ヌービアムを極東地域の防空任務に派遣する事を決定。
在欧日系人であり、新たにヌービアムのマスターとなった荻原雪歩(当時9歳)と共に日本国に派遣する。
なお、この極東派遣は新マスターの能力に対する一抹の不安と、
EMPの偶発的作動による迎撃システムの無効化が危惧されたという説もある。
装甲外骨格:エルサレム共和国・イスラエル自治区製。内骨格:EUスイス製。
対ドロップ用武装:シリコンデンドライト粒子光速加速機(シュープボーラー)
復興暦65年竣工。74年完成。
テンペスタース・Prometheus4
ヒエムス・Prometheus5
劇中用語
劇中用語の注釈・設定
アイドル・コア
ロストアルテミス直後に地球に落下した隕石から発見された大型のシリコン構造体。
高度なニューラルネットワークと未知の量子振動制御能力を持ち、
「自らの意思」で特定方向の「空間を量子的に書き換える」ことによって重力を初めとした慣性系を制御する。
また、虚数空間を展開し、空間に漂うエネルギーを収斂して原子や分子を生成し、
人体組織等、非常に複雑で高度な分子配列をも甦生する事ができる。
構造は大きく外郭と内郭にわかれ、外郭・内郭共にスティショバイト類似相を形成する。
外郭構造は特性の違う炭化珪素と炭化重金属の化合物が何十層にも渡って皮膜状に覆っており、
非常に強力な耐熱・耐圧製、更に弾性と剛性をも兼ね備える。
内郭構造を構成する分子は「シリコンデンドライト」と呼ばれ、
科学的には超高純度シリコンの塊としか観測できない。
しかし成長状態においては高密度の「核」と、
その周辺を埋める密度の低い支持体で構成されていく事が特定音波を利用した観測から推測されている。
その観測過程において、初期化状態のシリコンデンドライトは、粗密がほぼ均一であり、
特定の条件環境下で与える電場・磁場・科学的・物理的刺激に反応して
特定の化合物の諸機能を正確に出力・あるいは記憶する特性を持つことが判明した。
この為、アイドル・コアの初期研究段階より、
生物学者はロストアルテミスによって
今後激変していくであろう地球環境に人間を適合させるべく、
生体機能の改善や強化に応用しようとした訳である。
この実験過程の中でも多くの犠牲が払われた。
その多くは生体機能の全てをシリコンデンドライト化しようとする過程で起こったといわれている。
症例は、シリコンデンドライト擬似細胞の癌化、各種ストレス物質の過剰放出による生体機能の破壊、
披検体の原因不明の精神疾患による自我の崩壊、
シリコンデンドライトそのものの「暴走」等、多岐に渡る(後述)。
そうした犠牲の中、初期化したコアの因子をミトコンドリアと共に一定条件化の下で精錬(教育)し、
生成されたミトコンドリアの機能を複製したシリコンデンドライトを本来のミトコンドリアを除去した上で
発達過程の幼児や成長段階の人体の胸腺や骨髄などの生体内に「移植」することで、
この擬似ミトコンドリアが補修抗体の生成機能の一部をコピー(学習)し、
これを半永久的に生み続けるようになる事で、
生体の活性化を引き起こし、再生、反射、代謝能力の強化がなされ、
生体の電磁的、電気的機能や有機生命体に本来備わっていた生理機能の部分的な活性化によって、
コアの能力の擬似再現などの極めて有効的且つ良好な効果が得られるようになっていく。
良好な被検体の中には、数十年以上たっても移植時の姿を止める者もいると言う。
更に無精状態の生殖細胞に「精子化」して「受精」させれば、
より純粋なコア・人間のハイブリッド「リファシリーズ」を生み、
同様に、「受精済みの生殖細胞」においては有機生命としての
「コア構造の特徴的機能の一部」を炭素系で実現した「エピメテウスシリーズ」が完成する。
(「エピメテウス・コア」は複雑な処理系を有する巨大な脳状の有機構造体となり、「人間状」にはならない)
言い換えると、地上の高度有機生命体とは異なるものの、
彼らもまた「独自の生殖能力」と高い自我を持つと言え、
高度な未知の知的生命体であると言う側面があると言える。
コアは無作為(あるいは作為的であったのかもしれない)に各国に落下した為、
こうした能力から当時の各国政府によって軍事転用が望まれたが、
彼らが自我を持っていた事、欲望に対して「過激な反応(※)」を示した事により計画は頓挫。
(※ 移植を受けた人間の暴走や自壊、あるいは
国家・研究機関を含む周辺地域が原因不明の超災害によって消失
現在、そうした地域は完全な無政府状態となっており、
モンデンキント本部の直接監督下におかれている。)
しかし、月崩壊と言う目前の危機にこの能力を活用する以外、
緩慢な滅亡以外の選択肢を失っていた人類は、
犠牲を出し続けながらもこの研究を継続、
ついに彼らと特定の人間の間に相性がある事を発見する。
この発見を活用してアイドルシステムの研究開発者である科学者、カイエン・ロ・ウは
「ネーブラのコア因子」と「あずさの「受精済」卵細胞」からエピメテウスシリーズを開発し、
彼女の妻であり生物学者であったテル・ロ・ウは
「インベル・ヌービアムと「自分自身」、さらに千早・あずさの卵細胞」からリファシリーズを生み出す。
(あずさ以外のリファシリーズは「ほぼ」失敗に終わった。)
(この件でインベルは自閉症となり、あずさはネーブラからマスターとして認められなくなる)
また、テンペスタースは7年の歳月をかけ、肉体を破壊された双海真美を復元する。
以後、モンデンキントによる運用が行われ、
彼らと相性がよい人間達が(特定の関係者を除いて潜在的な危険性を秘匿されたまま)
その実用者として使用されている。
シリコン・デンドライト
アイドル・コアを構成するシリコンを主成分とした情報伝達物質とその構造系。
量子のエンタングルメント状態を固定するシリコン膜と、その内側に、
スーパーデンス・コーディングを行う分子構造の異なる膨大なシリコン伝達組織の複合構造体からなる。
P≠NP予想の限界として単体ノイマン式コンピュータの持つ、
答えを入力しないと結果を導けないという限界を克服している。
情報を固定しうる点では記憶的といえるが、刺激による自習を行う点では知能に近い。
解に至る効率を追求する為、特定条件化で情報をリセット(その情報を記憶する分子構造を解除)し、
記憶し続けない反面、スーパーデンス・コーディングによって
周囲の空間に自己と同種の量子エネルギー組成を探索し、
量子ポンプによってエネルギー組成を引き寄せ
自己の分子構造に取り込むことによってより複雑で高度な情報系を構築する。
このシステムを「再生」と言う。
「刺激」や「原料」となる物質の豊富な恒星系や惑星、衛星上ではこの「再生」は比較的速やかに行われる。
また、転移時に自身の量子エネルギーを大幅に失う危険を無視すれば、
時空エネルギーの坩堝である「虚数空間」においては
ほぼ瞬時(コア、及びコアの「保護下」にある者の体感時間として(※))にして再生が行われると考えられている、
(※虚数時空に取り残される為、相対的に我々との時間は離れていく事になる。)
逆に完全な真空中でのコアの再生速度は非常に遅い。(再生不可能なものではない。)
また、1000度以上の熱エネルギーの充填によって
最も単純な分子構造に還元されることが確認されており、これを「初期化」と呼ぶ。
これを利用してアイドル・コアの保持体にはパージシステムが施されているが、
アイドルコアそのものにも内部分子の成長によって外郭や特定の部位に接すると
内部的に熱分解を起こす構造が確認されている。
このシステムは「代謝」と呼ばれている。
この構造体はオリジナル・コアの場合、
その直径が2.8mに達すると自動的に生成される事が観察から確認されている。
部分的な代謝は高度化した情報系を整理する為と考えられるが、外郭部分の代謝はより全体的規模に及び、
何のためにこのような構造があるかについては現在まで不明である。
また、構造体の保持と自己保存(宿主ではない)に適した(相性がよい)有機生命体の細胞に依存する場合、
その生体構造に酷似(機能的には全く同じの)した組織を生成し、その範囲で構造体を形成する。
こうした特長からアイドル・コアは有機生命体とは系の異なる生命体であると言え、
炭素による代謝を行う我々との違いは主として珪素による代謝を行うと言う点、
エネルギーを量子的に代謝しうるという点に求められる。
この量子代謝を我々で言うところの神経伝達物質のように用い、
コアは情報を「量子的」に「並列処理」する。
この為、シリコン膜で保護された分子単位でみると単細胞生物的といえ、
シリコン分子を全て分解しない限り自己再生を行うが、
こうして再構成されるのは記憶と経験が初期状態に戻った「空」の情報体であり、
外界の経験を積みなおすという欠陥がある。
アイドルはこの構造体に電気・電磁的な各種刺激を与える事で必要な能力を出力させている。
その反面、彼らを教育していくと言う部分もあり、自己保存の意識を育て、
機械的制御を難しくさせていくという欠陥をもつ。
水瀬財閥
正式名称「国際独立法人地球復興事業支援財団」
新技術研究補助を中心とした大手金融・債権業及び貿易商社を基幹とする
水瀬グループを中心とした西暦末期から続く日本の利益団体。総資産76兆5152億。
グランドロッジオブジュネーブ・四条コンツェルン・WH&Aオペレーティンング財団・印僑統合資本体と並ぶ、
復興暦世界における5大国際復興資本体の一つである。
ロストアルテミスにおける世界経済システムの壊滅時にレアメタルを中心とした海中輸送網を確立。
債権管理の為に構築していた独自の通信ネットワークを利用して各国研究機関との連携をいち早く固め、
月崩壊による第一撃を生き残った各国天文台、宇宙機関の情報リンク
を全ての核・戦術級長距離弾頭ミサイル保有国へ無条件で伝え続け、
オービタルリンング形成までの初期迎撃体制回復に多大な貢献を果たす。
また、後に発見されるアイドルコアの技術転用に早くから着目、モンデンキントの創設にも積極的に関わり続け、
その影響力はアウリン解放後も損なわれていはいない。
中心企業である水瀬グループの代表権は家系相続を取っており、現代表者は水瀬宗久。
後継者であった第一子は復興暦95年8月の旧東京湾における
ストロベリー級ドロップの落下において彼の配偶者と共に死亡しており、
第一相続権は孫娘である水瀬伊織が持っている。
モンデンキント
ロストアルテミス直後の混乱収束後、再結成された国連決議により、
ロストアルテミスによる災害復興を目的として設立された国際組織を発端とする国際共同機関。
国連加盟各国が独立体制を回復するまでの間、
各国の復興事業の相互幇助を仲立ちしつつ、
ドロップに対する大量破壊兵器の大気圏外運用
及び崩壊した月と地球の軌道をから3を乗ずる圏内に存在する
あらゆる浮遊物の軌道予測とその戦略、戦術対処をその主業務とした。
独立性の復興に伴い、全業務を株式化して多国籍企業体へと改組。
軌道予測業務、及び迎撃戦略業務を除き、他業務を欧米日印系の民間企業へ売却。
この売却益によって独自の復興支援業体を確立する。
現在統轄本部はスイスのジュネーブに位置し、地域ごとに7つの部門が存在する。
そこを中心に各国に支部を持ち災害復興事業やドロップに関連する作業
(市民に対する警報や破砕作業等)の全てを一手に行なっている。
統括しているのは西暦時代に欧州共同体最大の金融保険機関であった
英仏独瑞系金融保険業共同体と米国系証券銀行の合弁企業「グランドロッジオブジュネーブ」。
紫月夜事件
復興暦91年、
エルサレム共和国の神宝となっていたアイドル・コア、
ヌービアムの国連機関への暫定貸与に端を欲した一部宗教原理主義者の企図したテロ事件。
エルサレム人であり、カイエン・ロ・ウ博士の妻でもあった生物学者、
テル・ロ・ウ博士を中心とした宗教過激派は、国連EU支部の監督下に置かれていた
トルコ・アンタキアのアイドル研究施設を襲撃、ヌービアム強奪を図る。
この際、アイドルコアの因子を人体に埋め込まれた
シリコンデンドライト・サイボーグ「バスタルト」によって起動したヌービアムにより、
基地警備を行っていたEU、トルコ陸空軍は壊滅。
同日、ヌービアムを強奪を確認した国連議会は、
極東地域のアイドル各保有国に対してインベル・ネーブラの緊急派遣を要請。
テル博士は強奪したヌービアムと共に逃亡を図り、これを阻止しようとした国連軍を数日で壊滅させる。
ただ、この犠牲によってヌービアムの逃亡を辛うじて食い止めることに成功、
到着したネーブラ・インベルによってヌービアムのコクピットは破壊され同機の無力化には成功する。
しかし、マスターであったマリア・メレノア、エルサレム空軍少尉は既にテロリストによって殺害されており、
テル博士以下主犯格のテロリストも多数が逃亡、インベルは自閉状態へ移行し、
戦闘支援を行っていたネーブラも大破、さらに当時ネーブラのマスターであった三浦あずさに欠格判定を下す。
また、当時ヌービアム調整の為同基地に滞在中だったアイドル研究の第一人者、
カイエン・ロ・ウ博士を初めとした極東・EU・中東地域の合同研究者も多数が殺害、あるいは行方不明となり、
アイドル研究は一時完全に頓挫する事となった。
以降数年間、ヌービアムはインベルのアイドルマスターであった如月千早の乗機となり、
彼女と同じくロ・ウ夫妻の養子であった三浦あずさは、
アイドル研究出資者であり、国際研究協力機関の出向アイドル研究員あった水瀬家家令、
ジョセフ真月らと共に時期マスターの発見と育成に力を注ぐ事となる。
西園寺グループ
ロストアルテミス
アイドルマスター
無尽合体キサラギ
関連項目
関連動画については記事本文参照
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