基本データ | |
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国旗 | 通称:聖アンデレ十字 |
国章 | 立ち上がる獅子 |
首都 | エディンバラ |
国歌 | スコットランドの花 (Flower of Scotland)、他 |
国花 | アザミ |
国木 | スコッツパイン(ヨーロッパアカマツ) |
守護聖人 | 聖アンデレ |
スコットランド(Scotland、ゲール語名はAlba:アルバ)とは、グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国(イギリス)を構成する国(country)の一つである。
1709年までは独立国であったが、イングランド王国と合併(同君連合)し、グレートブリテンへ。
(合併より290年後の)1999年にはスコットランド議会を再開し、独立の回復へと少しずつ前進している。しかし、2014年9月18日に実施した独立の是非を問う国民投票では、賛成44.7%、反対55.3%で独立は見送られることになった。投票率は84.6%と世界で珍しいとても高いものであった。
概要
ブリテン島の北部を占め、その中でも北部の山地をハイランド、南部の低地をローランドという。首都はエディンバラ。最大の都市はグラスゴー。ウェールズに同じくケルト系の人々が多く住む。
公用語に英語とスコットランド・ゲール語(ケルト系言語)が指定されているほか、スコットランド語(ゲルマン系言語、広義のスコットランド英語とも考えられる)も話されている。
現地の人の話すスコットランド語の影響を受けた英語は、イギリス英語と比べるとかなりクセのあるもので、その強烈な訛りはたびたびジョークのネタにされている。
気質は人懐っこく、冒険心に富んでいる事が多い。
元々はスコットランド王国という独立国であったが、1603年にイングランド王がスコットランド王を兼務しながらそれぞれが政府・議会を持つ同君連合となり、その後1709年には人口・経済力で大きく差をつけられたイングランドの圧力に屈し議会解散(合同法)を議決し、独立国スコットランド王国からグレートブリテン連合王国の構成国(country)スコットランドとなった。
上記1709年の合同法で議会廃止されていたが1998年にスコットランド法が制定され再開、外交、軍事、財政・金融、麻薬取締り、移民の規制などウェストミンスター(イングランド)議会留保事項として全国的に取り組む必要があると規定されている事柄以外は地域内の独自の法案の制定や所得税率の変更が出来るようになった。
独自紙幣が The Royal Bank of Scotland, Bank of Scotland, Clydesdale Bank の3銀行から発行されていてスコットランド内では通用する。逆に言えばスコットランド外では通用しない。
文化
バグパイプとキルト(スカート状の民族衣装)がスコットランド人のアイデンティティー。スコッチ・ウイスキーも有名。
スコットランドには公式に定められた国歌は存在しないが「Flower of Scotland(スコットランドの花)」がスポーツ大会でも広く用いられている。近年の投票調査によると次いで人気が高いのは「Scotland the Brave」、3位は「Highland Cathedral」とのことである。
日本で最も知名度が高いスコットランドのメロディといえば民謡「Auld Lang Syne(久しき昔)」であろう。この曲は日本では「蛍の光」として知られている。
スモークサーモン、ハギス(羊の内臓の詰め物)、ショートブレッドなど料理の質も高いのに「イギリス料理まずい」ネタでは イングランドと一緒にされてしまうのが悲しいところ。
スポーツ
他のイギリスの地域と同様にサッカーとラグビーが盛ん。グラスゴーのセルティックFCには日本の中村俊輔が所属していたことがある。スコットランド発祥のスポーツとしてカーリング、シンティ(ホッケーに似た球技。アイスホッケーの起源説あり)が知られる。
また、ハイランドゲームズという伝統的な競技大会が開かれている。
名所
ネッシーで有名なネス湖、世界遺産にも指定されている首都エジンベアエディンバラなど。
「ハリー・ポッター」はエディンバラで執筆された作品で、作中のホグワーツ魔法魔術学校の所在地もスコットランド(よくウェールズと間違えられる)だが、映画版のロケ地アニック城は国境に隣接するイングランド・ノーサンバーランド州にある。
著名なスコットランド人
実在の人物(生年順)
- マクベス(スコットランド王、シェイクスピア作『マクベス』のモデル)
- ウィリアム・ウォレス(軍人、国民的英雄)
- ウィリアム・"キャプテン"・キッド(海賊)
- アダム・スミス(経済学者)
- ロバート・フォーチュン(植物学者)
- アンドリュー・カーネギー(アメリカの実業家)
- アーサー・コナン・ドイル(作家)
- ショーン・コネリー(俳優)
- トニー・ブレア(イギリス元首相)
- コリン・マクレー(ラリードライバー)
- デビッド・クルサード(F1ドライバー)
- ユアン・マクレガー(俳優)
- デイビッド・テナント(デイヴィッド・ジョン・マクドナルド)(俳優)
- ドゥーガル・ディクソン(古生物学者)
スコットランド人の姓に多い「マク~(Mc,Mac)」とは息子という意味のゲール語に由来する。英語の「~ソン(son)」に相当。
架空の人(?)物
- ジェームズ・ボンド(007)- 父はスコットランド人、母はスイス人。
- ヘンリー・ジョーンズ,Sr.(インディ・ジョーンズ シリーズ)- つまり息子インディはスコットランド系米国人。
- スクルージ・マクダック(ディズニー)- つまり甥ドナルドダックにとって母方がスコットランド系。
- ドナルドとダグラス(汽車のえほん/きかんしゃトーマス)- スコットランド出身の双子の蒸気機関車。スコットランド訛り。
- モリガン・アーンスランド(ヴァンパイア)- スコットランド出身。
- アレクサンダー・アンダーソン(HELLSING)- 海外版のアレクサンド・アンデルセン神父。スコットランド訛りを話す。
関連動画
関連項目
- 国の一覧
- グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国
- ケルト
- ハイランダー
- スコティッシュフォールド
- ウリシュク・ピアーレイ
- スコッチ・ウイスキー
- ボウモア
- バグパイプ
- 勇敢なるスコットランド
- Comin' Thro' the Rye
- 蛍の光
- ネッシー
- エディンバラ
- アイマス村
- メリダとおそろしの森
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