ヒグマ単語


229件
ヒグマ
6.0千文字の記事
  • 11
  • 0pt
掲示板へ

   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● | クマ──!!
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)

ヒグマ、かつてはシグマとも)とは、ネコクマ科に属する大である。

概要

三毛別羆事件を起こしたことで有名なクマの一種。日本獣害事件ワースト3を制覇しているのは、このヒグマである。
画家のがらしみきおも、ぼのぼのの作中で間違えるくらいツキノワグマと混同されているが、胸に白日月模様があるまっ黒毛を持っているのはツキノワグマであり、特に模様がない褐色の毛を持つのがヒグマである。 

体長は2mから3m、体重300kgから500kgという巨体を持ち、大自然の中で鍛えられたことによって筋肉の塊となっている身体から繰り出される怪力は人の首をワンパンで吹き飛ばしかねない威力を持つ。
巨体はほとんど強筋肉で出来ているため脚も速く、時速50km(100mを7程度で走り切る程度)も出る。
また、嗅覚が非常に優れており、嗅覚が鋭いことで有名な動物であるの何倍も優れている。一度匂いを覚えればどこまでも追ってこれるのはこの嗅覚があるからである。

一応だが、クマという生き物でもなんでも食べる雑食性である。本来は森林地帯に生息し、よりも手に入りやすいなどを食べて過ごしている。ただしヒグマは本州に生息するツキノワグマべると食性は強い。
よく知られているように、になると冬眠を始める。この間は巣の中で身体機を極限まで低下させて眠りに入り、がくるのをじっくりと待つ。稀に冬眠失敗した個体(もたず)が出てくると、空腹から暴性が増す。

が、近年は人間の捨てた・あるいは餌付けによって甘いものなどの味を覚えてしまう個体が出始めたこと、そして何よりも自然破壊の食べ物がなくなるなどの理由で、クマが人里に降りてきてしまうことが増えている。
特にヒグマの生息地となっている北海道においてそれが問題になっているのは有名な話。そもそも北海道は、自然が残っていた頃から、上記の三毛別羆事件を初め様々な痛ましい人的被害が出た事件が起こりまくっている。
今でこそ人的被害が報じられることは稀になったが、住宅地への侵入など、やはり開発によって、山が年々ヒグマにとって住みにくい場所になっていることがわかる。 

非常に賢くもあり、例えば北海道のぼりべつクマ牧場にいるヒグマは、人間に対してどういう仕をすれば餌が貰えるかということを長年の生活で理解・学習しており、あの手この手で客の気を引こうとする。
こんなかぁいい生き物が人を食い殺すなんて思えない!」というくらいくるしい姿を見せるクマ達なので、現地に足を運んで一見る価値は十分にある。

おっかないイメージが強く、実際恐ろしい生き物なのだが、基本的には他の野生動物の例に漏れず臆病な生き物である。しかし彼等との付き合い方を間違えると、人側はとんでもない被害を被ることになる。

ヒグマの恐ろしさ

執着心

ヒグマは自分の餌、もとい所有物に対する執着心がかなり強い、ヒグマが起こした事件で被害が増加した原因の一つとして、遺体を事件現場から運んでしまったなどして、ヒグマが自分の所有物と認識しているものを人が奪ってしまった、身近に置きっぱなしにしたことが原因となっていることもしばしば。

また先のように一度味を覚えるとそれが忘れられなくなり、手に入れるためなら手段を選ばなくなる。

こういったヒグマの執着心を忘れさせるには、人間怖い生き物であるということを認識させるところから初めなくてはいけない。
保護団体ではエアガンを使ってあえてヒグマを執拗に攻撃することで、人間の怖さを教えこむという方法も行われている。学習力の高いヒグマなら、これによって人里に降りてくることはなくなる。

ただしそれでも人里に降りてくるがなくならないヒグマは、猟友会などによって射殺されることもある。残酷で身勝手な話ではあるが、これも人命を守るため、そしてこれ以上不幸なヒグマを増やさないための措置である。

好奇心

ヒグマはとかく好奇心が強い。物しいものを見たらまずは伸し掛かってそれが何かを探る。よく分からなければ牙で中身を引き裂く。

ヒグマの前で全力で逃げると追ってくるのは、警心と同時にこの強い好奇心が理由である。捕まったら最後、その怪力と体重で押しつぶされ、人間などひとたまりもない。
あげく、好奇心だけで終わって、人を食べずにズタズタにして放置することすらある。ヒグマは雑食なので、あまりいていなければ人間とて興味の対以上にはならない。 

逆にそれを利用して逃げる手段もあり、あえてヒグマが興味を持つものを落として去ると、ヒグマは意外とそれに興味を示してくれることがある。

子連れは非常に危険

ヒグマに限らないが、子を連れている子供を守ろうとする本を持つ為に非常に気性が荒く、遭遇したらほぼ確実に襲ってくる。
また、子だけ見かけても近くには必ずがいるなので、絶対に近づいてはならない。そういう状況に遭遇した時点で、自分の首筋に物が突き立てられているようなものだということを理解しよう。

ヒグマの仲間達

ヒグマ(brown bear, Ursus actros)の仲間日本や北大陸の他、北アジア中央アジア、小アジア近辺やヨーロッパの一部に広く分布しているが、絶滅危機しているものや、北アフリカなどでは既に絶滅しているものも多い。

ヒグマによる獣害事件一覧

その他いろいろなこと

  • 餌付けをしてはいけない
    これは大前提の禁止事項である。山においてポイ捨てをするなどの行為も厳禁。食べ物の残りカスの味であってもヒグマが気に入ってしまったが最後なのだ。
  • 一度ヒグマが手をつけたものを取り戻そうとしてはいけない
    人間法律的には所持者のものであっても、ヒグマにとってそんなのは関係ない話だ。ヒグマに襲われかけて逃げてきたはいいが、荷物を置いてきてしまった!なんてことがあっても取りに戻ってはいけない。
  • を鳴らせ(ただし人の味を覚えていない個体に限る)
    を鳴らすのは、おっかない人間がいるということをヒグマに知らせるためである。しかし人の味を覚えているとむしろ人間がいるんだ、とやってきてしまうこともある。基本的に対策としては有効。
  • 火を怖がる、は迷信
    ヒグマどころか、ツキノワグマですらも火を怖がらない。むしろ以上に人がいることをただ知らせてしまうだけの場合が多い。
  • 死んだふりは通用する?しない?
    ヒグマは死も食べるので別に際立った効果はないのだが、怒り狂っていなければヒグマの興味を削ぐ場合もなきにしもあらず。基本的には急所必死ガードしてヒグマが去るのを待つのがベターだが、そもそもヒグマさんを怒らせないように注意しよう。
  • 人の味を覚えたは殺さなければならない
    再三記したように、一度味を覚えたヒグマは多くの人を襲いかねない危険な存在となる。よって必ず仕留めなくてはさらなる大惨事になりかねないのである。ヒグマがそういった悲しい運命を辿らないためにも、ヒグマと人間距離はしっかり保たなくてはならない。
  • で殺せ!
    相手の動きを、で殺すんだ!(某ゴリく)昔の猟師さんはこれでヒグマは逃げると話す。これは100%正しいとは言えないが、背中を見せるよりはマシである。でしっかりと睨み、「お前よりもおっかねぇんだぞ!」ということを示せば臆病なヒグマは普通襲ってこない。ただし何度も言うが、人を食べたことがあるは、人間がそんなに怖くないことを知っているので、これだけでは不十分である。
  • 撃退スプレーを使え!
    最近注されているのがこのスプレーである。唐辛子から抽出したカプサイシンをヒグマに吹きかけることでヒグマを戦闘不能にさせるという手段で、命中させればほぼ間違いなくヒグマの戦意を削ぐことが出来る。ただし所詮はスプレーであり、まず命中させる練習をしないと緊急時に当てるのは難しく、人にも大きな効果があるので諸刃の剣である。
  • 実は臆病過ぎるもいる
    一時期ニュース話題になったことだが、によって撃退されたり、の上に追い詰められた個体がいたりする。後者ニュースサイトでも話題となり、が座って見上げた上でヒグマがおっかなびっくりで下をチラチラ確認している姿は正に笑いの神様が降りてきた間だった。ヒグマはただおっかないだけの動物ではないのである。
  • 何故か年配の人によく投げられる
    度々ニュースで取り上げられることだが、柔道の心得がある年配の人が、襲いかかるクマを投げ飛ばして撃退するという話がよく見られる。ただしこれらは運が良かっただけに過ぎない側面もあるので、わざとヒグマと格闘しにいこうなどとは考えてはいけない。ちなみに投げられる率はツキノワグマのほうが多め。

怖いだけじゃないよヒグマかわいいよヒグマ

上記であげたビビリのヒグマだけではなく、ヒグマは嬌を振りまいてくれる生き物でもある。

特に小さい頃から人間に手懐けられたヒクマは、人間嬌を見せていれば安定した生活が送れると学習しているのか、ジャレたり甘えたポーズを見せて人間を悩殺する。

野生のヒグマではまずそんなことはない。人工飼育されたクマがその悪知恵の働く賢さによって、いかに人間がいいように扱われているかがよくわかる。

でも、ダメ…………キュンキュンせずにはいられない!

あと下記の動画にもあるように、人と一緒に育ってきたヒグマは、ジャレついても加減というものを覚えてくれている。安全とは口が裂けても言えないが、人と生身で接する姿は、まるでのようである。

関連動画

可愛いヒグマ

関連項目

関連記事

子記事

兄弟記事

  • なし

【スポンサーリンク】

  • 11
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

ニコニ広告 (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: 広告太郎
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

ヒグマ

283 ななしのよっしん
2025/02/11(火) 11:44:54 ID: 3o6NrkqlUv
>>280
ごめん。本当にたまたま開いたらあまりの面さにを出して笑ってしまった。ところで、報告がないってことはクマのエサになったってことでいいのかな?
👍
高評価
0
👎
低評価
0
284 ななしのよっしん
2025/02/16(日) 12:18:25 ID: PfYIAYfUR5
>>280は20年くらい前の2ちゃんねる臭がある
ネタにしても天然にしても絶滅危惧種を見た感じがすごい
👍
高評価
2
👎
低評価
1
285 ななしのよっしん
2025/02/21(金) 20:53:35 ID: zKUa/wL9P+
クマ対策強化で地での猟使用が可に…警察官示なく自治体判断で
https://news.livedoor.com/article/detail/28196231/exit

何も問題の本質がわかってないな
砂川の件は現場に警察官居合わせて、発許可したにも関わらず、後日「あんときはエエて言うたけど、よう考えたらやっぱ住宅地の近くで撃つんはアカンわ」とちゃぶ台返ししたのが問題なんだわ
自治体職員の許可で使用できるようになったところで同じように後日近隣住民から苦情を受けたか何かで「やっぱアカンわ」とちゃぶ台返ししてこないとも断言できない
論外
👍
高評価
4
👎
低評価
0
286 ななしのよっしん
2025/02/21(金) 21:00:44 ID: 1F1zX/wNUa
まあいいんじゃない
流れ弾でかが怪したり死んだり、人んちの傷つけたりした時にちゃんと補償できればだけど
👍
高評価
1
👎
低評価
1
287 ななしのよっしん
2025/02/21(金) 23:02:00 ID: 3o6NrkqlUv
だから大人しくヒグマの餌になりましょうねーってことかいな?

まあ、いいんじゃない。
👍
高評価
2
👎
低評価
2
288 ななしのよっしん
2025/02/22(土) 02:33:26 ID: 1F1zX/wNUa
クマ被害を抑えるためなのだから流れ弾による被害を甘んじて受け入れろって?
クマを殺された人以外は到底納得しませんよそんなの
👍
高評価
0
👎
低評価
3
289 ななしのよっしん
2025/02/23(日) 11:43:50 ID: 8u9Rwe5DBG
人間が制御してる弾と、全に人間の意識外で行動してる野生動物、どっちが優先順位の高い危険度かなんて野生動物側に決まってるんだわ

100%全に、全方位、一切のリスクデメリットがなくて、問題だけを取り除く完璧で究極の対処法なんぞ、存在しない。野生動物に限らずな

そんな、みたいな事が可なら、今頃世界戦争もなく、ヴィーガン共が見る野生動物ハグハグラブチュッチュ♪な世界になっとるわ

触りの良い綺麗事をほざく前に、現実を見ろ。現実を見ずに語る綺麗事なんぞ理想論でなく想論。メルヘンファンタジーと一緒
そんなお花畑に生きてるから日本は、猟銃取り上げなんて馬鹿な事件は起きるわ、田や大川冤罪事件が起きて検察無罪どころか出世するわ、政治家も好き勝手できるわetc……になってるんだ
👍
高評価
4
👎
低評価
2
290 ななしのよっしん
2025/03/18(火) 20:19:36 ID: PfYIAYfUR5
曖昧さ回避ヒグマ(ONE PIECE)へのリンク貼ってもらえると嬉しい
人気キャラの割に意外と本記事から飛べないことに気づいた
👍
高評価
0
👎
低評価
0
291 ななしのよっしん
2025/04/08(火) 14:08:20 ID: 8u9Rwe5DBG
76歳のハンターが一人、ヒグマに襲われたそうで
鹿撃ち的で一人で入山してたらしい
ライフル持ちの50年ベテランだって報道してたが、奇襲されたのがどうか知らんが
奇襲でなくても、ライフル持ってるから十分って話でもないんだよな。
ライフルなら何でも良いわけじゃねぇ。 鹿用と用とじゃ全然違う
世界的にも)鹿狩りにも狩りにも使われる弾で30-06って弾があるが、同じ30-06でも鹿用は弾頭がより軽いもの(〜150gr)が流で、用だとより重いもの(180220gr)が普通
しかも、じゃあ、使う弾は同じなんだから同じライフル(or身)で撃てるか? たら、これも少し違う
撃てることは撃てるが精度にが出る。 鹿とかに使う軽い弾頭にはライフリング(弾の精度を安定させるための螺旋の溝)のねじれ率は緩めのものを、とかに使う重い弾頭にはよりねじれ率がよりキツいもの使う。
これがあってないと精度に大きな悪が出る。
ライフル持ってるのにやられたって感じにも取れる報道やめろ
↑も含めて、しっかり報道しないと現状が改善されん。

(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
👍
高評価
0
👎
低評価
0
292 ななしのよっしん
2025/05/22(木) 13:24:29 ID: zOnzxJc/0t
👍
高評価
0
👎
低評価
0

ニコニコニューストピックス