田母神俊雄(たもがみ としお)とは、日本の軍事評論家・政治評論家である。元航空幕僚長(空軍大将相当)。
概要
1948年福島県生まれ。防衛大学校を経て航空自衛隊に任官し、2007年には航空自衛隊のトップである航空幕僚長にまで上り詰めた。だが翌2008年、後述するコミンテルン陰謀論に基づき大日本帝国の正当性を主張する論文を発表したため、当時の麻生内閣によって更迭され、そのまま自衛隊を去った。
その後はコミンテルン陰謀論や自由主義史観、核武装論など様々な右派思想の喧伝に努めており、多数の著書を出版しているほか、「頑張れ日本!全国行動委員会」の代表として各地で講演を行うなど、精力的な政治活動を展開している。保守・右派陣営、右派系ネットユーザーからの声望は高い。
2014年には、東京都知事選挙に無所属で出馬。当初は保守的なスタンスから自民党の支援を得られるのではないかとも言われたが、自民党は舛添要一を支援候補とした。選挙戦では石原慎太郎ら日本維新の会や維新政党・新風の支援を受けた。
選挙活動において、経済産業省の元官僚が、「(都民の生活の役に立つ)政策を訴える街宣活動をすべきだ」と主張したが、選挙対策本部長の水島総に追放され、右派としてのイメージを強調した街宣活動を行うことになった [1]。
その結果、ネット上では中道寄りの舛添を忌避する右翼層からの圧倒的支持を集め、サイト設置型のネットアンケートでは田母神支持が8割近くに上るという事態も見られた。ただしニコ動のネット世論調査では2回とも4位だった。
選挙では約61万票を集め、大方の下馬評よりは善戦したものの、有力4候補中では最下位に終わった。各メディアの出口調査によると、20代からの支持は舛添に次ぐ2位と相対的に高く、30代・40代でも細川を抑え3位、または僅差の4位に着けた。しかし50代以上では他の有力3候補に大差を付けられた。男女別では女性からの支持が相対的にかなり低く、党派別では自民・維新支持層からは一定の票を得たものの、無党派層からの支持は低かった。
選挙後は自民党の更に右側を担う新党の設立を目指すと表明。
2014年5月末には「日本真正保守党」(真保党)の結成を宣言したが、実質的な活動をすることもなく西村眞悟衆議院議員と共に、休眠状態だった太陽の党に入党。さらに、同年12月に衆議院解散総選挙が行われることになったのを受け、太陽の党も解散して次世代の党に入党。同時に党の副代表にも就任した(なお副党首は別にいる)。
そして迎えた衆院選では、小選挙区では東京12区に、比例では東京ブロックに重複立候補。小選挙区では約4万票を獲得したものの、対立候補である公明党の太田昭宏に倍以上の票差で完敗。共産党や生活の党から立候補した他候補にもわずかな差ながら負け、結果として区内最低得票数に終わった。自民党も全面的に公明党のサポートに回り、安倍代表自ら太田氏の応援演説に現れる有様であった。また、党の比例得票数も散々なもので、解散前の19議席から、わずか2議席にまで減少することになった。自公、民主、維新などが軒並み勢力を維持~微増させ、共産党などは3倍近い議席を獲得した中で、殆ど一人負けに近い惨状となった。
2016年4月14日、2014年の東京都知事選における選挙活動の中に、公選法違反(運動員買収)疑いの行為が浮上し、東京地検特捜部に逮捕された[2]。田母神は、「現金を運動員に配る」ことに反対していた[3]
なお、政治資金の私的流用の疑惑も持たれたものの、こちらについては後に不起訴処分が下った。
人物
漫画やアニメに理解があり、「国が、漫画やアニメの制作費を支援するべきだ!」と強く訴えている[4]。
親しみやすさをアピールするため、ユーモアを好んでいる。twitterの自己紹介の欄には「私は明るくユーモアがあるいい人です」と書かかれている。
- 「えー、危険人物の田母神です」
- 「私は非常に気配りをするんですね。だからけっこう愛されてるんです。私を愛してないのは、うちの家内ぐらいです」
- 「私は圧力には強いんです。なぜなら、圧力でこれ以上背が小さくなる事はないからです」(氏の身長は160少し)
- 「自分は昔から歯に衣着せぬ発言で『慎重さが足りない』と言われてきました。しかし、私は言いたい。私に足りないのは慎重さではなく”身長”なんです」
- 「各省庁のコンパクト化、スリム化が昨今言われていますが、防衛庁はまず幕僚長をコンパクト化しました」
- (退職金を返納しないと答えたとき)「生活が苦しいんですよ、今」
- 池田真規*「あんたら自衛隊は何でメシ食ってんだよ」 田母神「茶碗と箸だよ」
*弁護士。全国原爆症弁護団団長、日本反核法律家協会
会長、百里基地違憲訴訟事務局長。
日本は侵略国家であったか
大日本帝国は中国・アメリカを背後から操るコミンテルンの陰謀により開戦を余儀なくされたものであり、侵略戦争を行ったものではない、欧米からの植民地化からの開放の為に戦ったと主張する内容の論文である。
大日本帝国が資源確保などを目指して主体的に侵攻に及んだとするリベラル派・左派からはもちろんのこと、自衛戦争や解放戦争であって侵略戦争ではないのは確かだが、コミンテルンの陰謀といった代物は介在しないとする保守派・右派の一部からも批判を受けた。また幹部自衛官でありながら当時の政府見解と明確に背反する歴史観を主張したことが問題視され、航空幕僚長の職を解かれるとともに定年退官に追い込まれることになった。
他方で保守・右派陣営の一部からは真実を明らかにしたとして絶賛を受け、更迭撤回を求める運動も起きた。
論文まとめ
☆中国・朝鮮
- 大日本帝国は相手国の了承を得て中国・朝鮮に軍を進めた。
- 中華民国(中国国民党)にコミンテルンの手先である中国共産党のスパイが多数入り込んでいた。
- コミンテルンのスパイは中華民国を裏で動かし、盧溝橋事件を起こして支那事変(日中戦争)を起こした。
- コミンテルンの目的は中華民国軍を優秀な大日本帝国軍と戦わせて疲弊させ、最終的に中国共産党が中華民国軍を倒し、中国を支配させるといった大陰謀を企んでいた(実際この陰謀は達成され、中国共産党により中華人民共和国が建国した)
- 日本の朝鮮・台湾支配は他の欧米列強と比べて極めて穏健な支配であり、朝鮮・台湾は日本のお陰で経済反転したのである。
☆アメリカ
☆戦後
発言集
福島原発の放射能で20ミリシーベルトを超える地域は計画避難地域になるそうです。CTスキャン1回で6.9ミリシーベルトなので、その3回分。CTスキャン3回で身体に異常が起きるものなのでしょうか。政府は福島県の人たちを追い出して、福島県の土地を中国人にでもくれてやるつもりでしょうか。
みなさん、冷静に考えてください。連日福島原発の放射能恐怖が煽られていますが、大量の放射能汚染水とされている放射性物質含有水は何の動植物の害も生じさせていません。この程度の放射能、放射線は何の問題もないという証拠です。赤潮が発生しても、原油などが漏れても大量の動植物が死にます。
福島県が県外に放射能避難をする人たちへの支援を打ち切ったことが批判的に報道されています。そして避難希望者が住居選択の自由を奪わないよう署名活動をして福島県などに提出したそうです。人の支援を得て避難することが当然という風潮はおかしい。自分で勝手に避難しろと言いたい。甘えるな。
小松基地の戦闘機から燃料タンクが落下したということで、また自衛隊いじめが始まりました。政治家が騒いでいるそうです。安全確認ができるまで戦闘機が飛べないそうですが、昨日落下事故があったのでこれから暫くは同じ事故は起きないのです。飛びながら原因究明をやればよいのです。
戦闘機墜落事故などがあると原因が判明するまで訓練飛行を中止するよう騒ぐ人たちがいます。しかし今日墜落事故が起きたのであれば何の対策を採らなくともしばらくは事故は起きないと考えるほうが自然です。いまの原発再稼動の問題もそうですが運転しながら対策を考えればよいのです。
人権救済法案が閣議決定されました。弱者が権力を握ろうとしています。弱者救済が行き過ぎると社会はどんどん駄目になります。国を作ってきたのは時の権力者と金持ちです。言葉は悪いが貧乏人は御すそ分けに預かって生きてきたのです。「貧乏人は麦を食え」。これは池田総理が国会で言った言葉です(注)。
戦後の占領下で2DK住宅が沢山造られなした。その狙いは日本の大家族制度を壊すことにありました。相続を長男だけではなく子供がみんな平等にということにしたのは日本の家を無くすためです。公民館が全国に造られたのは神社と日本国民を切り離すためです。地域共同体は見事に壊されてきたのです。
沖縄女性暴行事件でテレビが連日米兵の危険性を訴えるが、この事件が起きたのは朝の4時だそうです。平成7年の女子高生暴行事件も朝の4時だったそうです(注)。朝の4時ごろに街中をうろうろしている女性や女子高生は何をやっていたのでしょうか。でもテレビはこの時間については全く報道しないのです。
体罰で問題になっている学校の校長が、教育委員会に報告すると重い処分になると思って報告しなかったといっているが、正しいと思います。上司が部下を守るという風土が部下の使命観や勤務意欲を向上させるのです。なんでも上に報告し自分の責任だけを回避する上司にはついていけないのです。
体罰といじめが大きな問題だとマスコミなどで騒がれています。すでに社会的に認知されているセクハラ、パワハラなどとともに、騒げば騒ぐほど現場の指導的立場の人たちが指導力を失うことになります。この背景には強い者は悪く、弱い者が正しいという左翼思想が存在しているのです。日本弱体化進行中。
徳洲会病院で選挙違反があったということでマスコミがああ騒ぎしています。私も徳洲会病院にお世話になったことがありますが、皆さん親切で患者の身になって動いてくれたいい病院でした。今回の選挙違反のようなことは他の団体でもやっているので、何か政治的な意味があって事件になっているのかも。
軍人はもっとも戦争をしたがらない人種です。自分の部下が死ぬかもしれない、更には自分も死ぬかもしれない、そんなことをやりたがる人がいるはずがありません。国家の命令だから止むを得ず戦うだけです。我が国では軍人は戦争を引き起こすと教えていますが、戦争をしたがるのはいつも文民です。
沖縄県知事翁長氏の娘さんは中国の北京大学に留学後、上海の政府機関で働く中国人男性と結婚。その男性は中国共産党・太子党幹部の子息だそうです。翁長氏の普天間基地の辺野古移転反対もこれだと理解できますね。 → https://youtu.be/SrN1Oz-OdGM
関連動画
2014年東京都知事選関連
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共著
関連項目
外部リンク
- 田母神俊雄公式サイト
- 田母神俊雄オフィシャルブログ「志は高く、熱く燃える」
- @toshio_tamogami
- 公式Twitterアカウント
- 頑張れ日本!全国行動委員会
- 会長を務める右派市民団体
- 田母神論文と自衛官の名誉を考える会
- 支援団体
脚注
- *J-CASTニュース2014年1月28日 都知事選、ネット解禁で「選対内紛」も「可視化」 細川陣営「解任」報告、田母神陣営「追放されました」
- *http://www.huffingtonpost.jp/2016/04/13/tamogami-suspicion_n_9687234.html
- *朝日新聞2016年4月5日 30面。
- *(著)田母神俊雄 (出版)PHP出版「ほんとうは危ない日本」P188
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