横STG御三家とは、横スクロールシューティングゲーム(以下STG)の歴史である。別名:三大横STG
通常、「横STG御三家」または「三大横STG」と言えば次の3シリーズを指す。
別名は「三大横STG」の他、敵対勢力から「3B」と呼ばれる場合もある。ゲームタイトルの頭文字をとって「GDR」と呼ばれる場合もあるが稀。
初めてメジャーヒットしたサイドビューSTG。
トップビュー(縦)STGとは違う形で高低差を表現し、それと同時に「地形」や「障害物」の概念を当時のSTGに取り入れることに成功した記念碑的作品。
元々は「スクランブル」というゲームの続編というよりはブラッシュアップ的に開発されたゲームであるが、単なるグラフィックの向上に留まらず「画面端まで伸びるレーザー」、「自機を追従し、本体と同等の火力を持つ子機“オプション”」、「バリエーションに富むステージ毎のグラフィック」という今日のSTGではさも当然のように盛り込まれているギミックの多くはこのグラディウスによって開拓されたものである。
そういったギミックを活かしたやりこみは周回数を重ねるたびに難度が上がる仕様も併せて過熱。
「カプセル取得による選択パワーアップ」と「ミスすると丸腰でチェックポイントから復帰(戻り復活)」という仕様もあわせて“特定の地点でミスっても丸腰で突破する”という『復活パターン』が研究される等、プレイヤー達が独自の楽しみ方を見つけ、発展させたゲームでもあった。
また、初代の稼動基盤である「バブルシステム」の起動シーケンスはレトロゲーマーの琴線を震わせる語り草でもある。
シリーズ通して侵略者「バクテリアン」を討伐し、ハッピーエンドという王道の未来SF活劇をストーリーとしている。
ステージ毎に縦・横の視点が切り替わる「沙羅曼蛇」、グラディウスシリーズのみならず他作品・時事は勿論、ニコニコ動画の音MADで耳にするほど楽曲までパロディまみれの「パロディウス」、他にも「オトメディウス」「グラディウス・アーク」といった数多くの派生作を持つ。
画面3枚を連結した大型筐体でプレイするSTGという図抜けた仕様の作品。
単に大画面というだけでなく、その作りこまれたドットグラフィックの美麗さは驚愕すべき点と言える。
システム面ではグラディウスでも存在した対地・対空の区別の他、「地形を貫通する攻撃“ウェーブ”」や、「基本装備となった防御装備“アーム”」と、そのアームをすら突き破らんとする「巨大戦艦(ボス)の弾幕」が印象的。
そしてルート選択式の階層型のステージ構成も初代から。 それぞれのステージ毎に背景やボスが変わるため、何度もプレイしたくなる魅力を持っていた。
難点としてはそんなデカい筐体を仕入れたゲームセンターが少なかったこと。
逆に言えばその貴重さから遠征してプレイする楽しみや筐体を発見した時の喜びもひとしおであり、御三家に名を連ねる決定打になったことも付記して置かねばならないだろう。
開発側の大型筐体への拘りも語り草であり、3画面でないからという理由でタイトルを「~外伝」とするほどである。
最大の特徴として、ボスである巨大戦艦が魚類や頭足類など海洋生物をモチーフにしている点が挙げられる。
ストーリーは侵略者「ベルサー」の猛攻をかいくぐり、各ルート毎のマルチエンディングによって締めくくられる。
ベルサーを無力化して平和を勝ち取る王道から新たな母星を見つけて定住する創世記的なものまで様々。
シリーズを通して自機の座を守り続けている名機“シルバーホーク”はあくまでアダムとイヴ的な人類存続のための脱出艇であったり、故郷が壊滅するといったエンディングもある辺り、欝設定もしれっと盛り込むタイトー節は健在である。
2009年、新作としては実に12年ぶりに復活した「ダライアスバースト」以降、横STG御三家では最も勢いがあるシリーズである。
特にバーストは「長い中断期間を経ての復活」「秋の東京ゲームショウでは映像展示のみ」「年末商戦ど真ん中の発売」「制作スタッフ、コンポーザーの世代交代」「発売前に“ゲームサイド”で大特集」など、数々の死亡フラグをヘシ折って好評を博し、それを受けて2010年には複数画面大型専用筐体にてアーケードへの逆移植作品「ダライアスバースト アナザークロニクル」がリリースされた。
この「アナザークロニクル」発表直後の「TAITO LIVE! #3」における和田洋一社長(当時)の言葉「インベーダーがタイトーの顔なら、ダライアスはタイトーの意地」は、ダライアスファンを大いに喜ばせた。
その後も、2011年にはメジャーアップデートである「ダライアスバースト アナザークロニクルEX」、2012年にはスマートフォン用ゲーム「ダライアスバースト セカンドプロローグ」をリリースと、その地歩を着々と広げている。
そして2016年にはACEXを今度はコンシューマ機に逆輸入し、さらに新要素を多数盛り込んだ「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」が発売される事となるなど、バーストから続く流れは今だに途絶えていないと言える。
2013年11月15日にはアルカディア連載「WARNING!!ダライアスさん」をまとめた単行本がファミ通クリアコミックスから発売された。
シンプルながらSTGというジャンル内の多様化を更に促進した一作。
自機に加え、貫通性のある攻撃や地形以外からは完全に「盾」として機能する“フォース”をコントロールし、そのフォースの緻密なコントロールでもって攻略を進めてゆくパズル性の高い遣り甲斐重視STG。
こういった様々な意欲的なシステムを盛り込み、ステージを追うごとにそれらシステムをプレイヤーに学習させ、活用してもらうというデザインが御三家入りの重要なポイントであると言える。
グラフィックにおいては『エログロSTG』と称されるギーガー風の敵デザインも独自の世界観を作り出していた他、“反射レーザー”の美しさはグラディウスのレーザーと並び称されている。
そして個々のキャラクターのドットアニメーションも細かく、口や手足が細かく動いているなどグラディウスから僅か2年ながら技術的発展やそれを活かす技術力の証左と言える。
ストーリーは謎の生体兵器「バイド」を討伐するシンプルなもの。
だが、シリーズを追うごとにSFホラー的な要素が盛り込まれてゆき、生理的嫌悪感をそそる世界観も相まって明るさのあるグラディウスとは対照的な方向へ進んでゆく。その世界観や考察の余地の多い設定に惹かれるファンも多い。
某フロム脳的な大暴走をしてバイドルマスターとかいった方向へ進んでいるのはノーカンで。
御三家では唯一完結が明言されている。『R-TYPE FINAL』でもってSTGとしてのR-TYPEは終わりを宣言していた。
SLG「R-TYPE TACTICS」シリーズの登場とその後のアイレム御家騒動のゴタゴタによる迷走もノーカンで。
2019年4月1日、グランゼーラから『R-TYPE FINAL2』開発計画が公表された。
公式サイト
ファミ通による九条Pインタビュー
待て続報。
御三家には、様々な観点で見ても共通点が多い。この共通点の多さも、上記三作品が御三家と呼ばれる理由に含まれるであろう。
なお、御三家の選定には一部では異論もあり、次に挙げる作品などを推す者もいるが、大半のシューター間では上記三作品を指すことで概ねコンセンサスが得られている。
これについてはアーケード・家庭用両方で人気を博し、広く受け入れられることの裏づけが足りないこと。それぞれ後述の『尖った特徴』を持つことから取っ付きやすさの面で若干譲るところがあることが主な理由に挙げることができる。
1986年発。
タイトルどおりのポップでファンタジーな世界観を上下左右に半任意スクロールで飛び回る横STG。
ターゲットを全て撃破することでエリアボスと戦闘。撃破すればステージクリアというルール。最大の特徴は敵から得られるコインを元手に各ステージのショップによってパワーアップするというもの。
強化やエクステンド、回数限定の強力な武器に至るまでショップで入手でき、そのどれもが笑いを誘う可愛いものばかり。
問題点はあらゆる要素がショップ頼みの資金を遣り繰りするゲームであることと、難易度はともかく画面を左右自由に飛び回る独自性が逆にメジャーなSTGとは異なること。また、直系の派生作品は「ファンタジーゾーンII」のみであり、他の各作品と比べるとシリーズの広がりが物足りず、それをして御三家入りを否定する者もいる。
複数の武器を同時に所持し、任意で切り替えながら好みのスタイルで戦うことの出来るSTG。
強制スクロールの後、ボスという一般的な構成ながら自分の好みの武器の使い分けでステージを突破する自由度が売り。
難点はシリーズの特徴にある。実は、1作目は横スクロールではなくトップビュー全方位スクロールによる拠点爆撃STGであり、2作目で横スクロール面が追加、3作目以後から横スクロールSTGとして一本化された経緯がある。
結果的にシリーズ開始は1983年とグラディウスよりも速いが、横シューを盛り込んだ2作目は1988年と後塵を拝す結果となったため、印象や知名度の面で尋常ならぬクオリティを誇る御三家に一歩及ばないとする声もある。VIなんてなかった
1992年発。クソゲー、バカゲーといったSTG以外の要素での評価が先走る異端児。
システム面はごくシンプルであり、「攻撃は男らしくショットだけ。十分ショットを撃った後でボタンを離せば強力な必殺技“メンズビーム”を発射する」というものであり、複雑化の一途だった当時のSTG界隈において光るものがあったと言えよう。
問題点はやはり世界観。ムッキムキの半裸の男3人がこれまたムッチムチな敵を相手に葉山宏治氏の電波ソングに乗せてドピュっと(メンズビーム発射に対する開発側のコメント)撃ちぬくという雰囲気が既にアウトというプレイヤーも多かろう。
これをレスリングシリーズ流行よりも15年も前にデビューさせたという天啓とも言える先見はもはや呆れるばかりである。
横の御三家がグラディウス、ダライアス、R-TYPEならば、縦の御三家は何か、という議題がシューターの間でたびたび挙がっている。
しかし、縦スクロールSTGは、横と比べて作品の数が多く、同時に名作と呼ばれるものも多い。また、それぞれの作品で特徴や評価点、コンセプトが大きく異なっている。よって、三つに絞るのは非常に難しく、納得のいく結果が出ないまま議論が終わってしまいがちである。候補として様々なゲームがあげられるが、その中でも代表的なものとしては
「ゼビウス(1983年)」「スターフォース(1984年)」「タイガーヘリ(1985年)」「ザナック(1986年)」
などが挙げられる。
掲示板
80 ななしのよっしん
2021/10/07(木) 14:52:18 ID: bxS7Tzhq89
81 ななしのよっしん
2024/05/24(金) 14:19:32 ID: zPhwygu9o/
縦シュー御三家は真面目に同人ゲームの東方が強すぎるのが厄介なんだよなぁ・・・
霊夢や魔理沙より知名度がある縦シューの自機や
レミリアやフランより知名度がある縦シューのボスを見つけるのが至難の業
それで商業オンリーにすると今度は毛色の違う怒首領蜂は入れるべきかどうかって話になる
82 ななしのよっしん
2025/03/25(火) 01:18:42 ID: ioUS3v9kC0
御三家というか、横シューで人気シリーズに成長できるほど当たったのがこの三つくらいしかない
それは結局、横シューってジャンルで一発当てるのが激烈に難しいことの証左なんだよな
縦シューに比べても三段くらいハードル高いと思うわ
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最終更新:2025/12/11(木) 17:00
最終更新:2025/12/11(木) 16:00
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