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概要
「さくら荘のペットな彼女」原作改変問題とは、アニメ「さくら荘のペットな彼女」で2012年11月12日以降に放送された第6話において、原作では病人に"シンプルなお粥"という部分が、アニメでは脈絡なく韓国料理のサムゲタンに差し替えられたことで、炎上となった問題である。
アニメを知らない人への簡単な説明
ヒロインのひとり、青山七海は親の反対を押し切り、実家を出て声優を目指す高校生である。
生活費や声優養成所に通う費用を稼ぐために、多種多様長時間にわたるバイトをする必要があり、その上で学業と声優養成所の練習にも力を入れていた。
その上、さくら荘に引っ越してからは生活破綻者である椎名ましろの世話(ましろ当番)まで行うようになり、過労状態であった。
そして、よりにもよって大事な発表会の日に限界に達し、高熱を出して立ち上がれないほどの状態になってしまった。
主人公である神田空太らの協力を得てなんとか養成所に行くが、結果はボロボロ、ついに倒れてしまう。
この日の夜、住人のひとりで空太の先輩、三鷹仁は、七海に食事を作るためにコンビニに買い物に行く。
そして朝、空太は仁が作っている鍋を見てこう言った。
空太「なんすかそれ?」
仁「サムゲタンだ。こういう時は特別な鍋がいいと思ってな。」
鍋の中には鶏が1匹丸ごと煮こまれた豪華な鍋が完成していた。更に会話は続く。
空太「ていうか、サムゲタンは鍋じゃないっすよ」(一個前の台詞じゃサムゲタン知らなそうに言ってなかったか?)
仁「細かいと、モテ期を逃すぞ」
そして場面は、空太が七海に「特別な鍋」を食べさせる場面へ。様式美の「あ~ん」で食べさせられて照れる七海。
しかし恋する乙女、小声で「あまり近づかないで、お風呂入ってないし・・・」と呟く。
空太に何か言ったか聞かれた七海はこう言った。
七海「サムゲタンおいしいって言ったの!」
・・・こうして、原作では「シンプルなおかゆ」であったものが映像及び3台詞ほどサムゲタンに費やされることとなった。
FAQ
なんで韓国料理がアニメに出ただけで騒ぎになってるの?
原作では「シンプルなおかゆ」であったものが「韓国料理サムゲタン」に何故か改変されたから。
今回の問題は「唐突かつ意味不明な原作改変」と「韓国」の合わせ技によって初めて発生したものである。
つまり、「韓国料理が出ただけ」ではないので、「料理が出ただけで批判するのはおかしい」「政治と文化は関係ない」に類する意見はピントの合っていない指摘となってしまう。
こういう経緯にも理解の差があり、「韓国料理がアニメに出ただけ」と考える人と、そうではない人の対立により、収集がつかなくなっている。
韓国料理じゃなかったら騒ぎにならなかったのでは?
上記の通り、本質は原作改変と「韓国」の組み合わせによる騒動なので、ならなかったと思われる。
しかし、韓国要素=騒動になると言うのは正しくはない。
同時期放映されたアニメ「リトルバスターズ!」ではキムチが登場しているが、これは原作通りであるので、一部の嫌韓が問題にしようとしただけで、大きな騒ぎにはならなかった。
原作を改変することについても、同じような事をしたアニメはいくらでもあるが、余程のこと(オリジナル笑顔とかキャベツとか)でない限り原作を過激に信奉する者が何か言う程度で大騒動には通常ならない。
が、今回は韓国が関わっており、嫌韓が暴れれば韓国擁護もされるので、お互いが喧嘩することによって騒動はヒートアップしてしまった。
奇しくも「サムゲタン」という、放映の少し前からTVや芸能人ブログでの急かつ集中的な猛プッシュのあった元々ステマ疑惑の存在した料理であるが故に、論争は火に油を注ぐかの様に盛大に炎上したのであった。
「韓国」特有のデリケートな話題、原作改変への疑問、ステマ疑惑への怒りが混ざっているため、論点がはっきりせず、議論が堂々巡りになりやすい話題に、多くの人が様々な思惑を持って集まった結果がこの騒ぎである。
そもそもサムゲタンってどんな料理?健康にいいなら別に改変しても良くね?
詳しくはサムゲタンの記事を参照。
ざっくり言うと、中国発祥の韓国料理で、中国の物は、出汁を取るのに使った丸のままの鶏を、工程上一回取りだし、身を解した物を具としてトッピングするのに対して、韓国の物は本作に描かれているように、丸のままに具として戻すという特徴を持つ。
ただ、サムゲタン一つ作るのにはレシピによっては鶏一羽や、高麗人参(ただし必須ではないとの意見あり。薬効は失われるが、それでもチキンスープの栄養価は高い)といった一般的でない材料に加え2~3時間煮込む必要があるなど調理時間もかかる。レトルトで簡単なものを作ることもできるが、アニメに映るサムゲタンは見るからに本格的である。
(カロリーが高く病人食に向かないという指摘もあるが、風邪や病み上がりに有効との記述も見られるため、これに関しては見解の相違以上のものではないとも言われる)
いずれにせよ「病人におかゆ」というある種の様式美を無視してまでサムゲタンを出すのが良いと判断された意図が不明のため、議論が紛糾しているのである。
サムゲタン自体は名前を見聞きする機会は増えつつあるが、同じ韓国料理の キムチやビビンバとは違い、知名度が低く市民権を得ているとは言い難い。
したがってTV等での韓流の影響で韓国にあまり良い感情を示さないアニメファン層にとっては、
「なぜこんなマイナーな料理に変えた、しかもよりにもよって韓国の」と映ったのである。
なぜ、おかゆをサムゲタンに改変したの?
現在のところ公式での表明が無いため完全に不明である。
そのため、複数の予想が立てられているが、想像の域を出ない。
- ステマ説
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おかゆをサムゲタンに変えて誰が得するのかを考えた際に発生した説。
なぜか2012年11月に入ってから多くの芸能人・有名人がサムゲタンに関するブログを書いている。
テレビでもサムゲタン推しをする番組が放映されるようになった。
さらに、韓国農林水産食品部がサムゲタンの販路多様化に向けて活発な動きを見せているというニュースも報道された。(ソウル聯合ニュース等)
それに加えてこの騒動なので、「サムゲタンを流行させようとするステマなのでは」と邪推された。
このことから騒ぎの中にステマ嫌い勢力も加わることになり、更にカオス化する要因となった。 - おかゆを映像表現するのは難しかった説
・・・とのことらしいが、6話のスタッフらは別の作品でおかゆを描写している。
- 韓国放送用改変説
- 実際、韓国でも「ANIPLUS」と言うインターネット放送局でこのアニメがリアルタイムで字幕、吹き替えで放送された。
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しかし、韓国においては日本を連想させる物に関しては韓国の法律では制定されていないものの、放送局側が規制したりして、事実上発禁処分となるため、韓国内で放映&販売するには、その部分を韓国の物に置き換えることが求められる。
原作の「梅干し入りの土鍋に入ったおかゆ」なども日本を連想させる可能性がある。(過去にも実際「ヒカルの碁」の平安貴族の幽霊である登場人物の衣装の差し替えが行われている)
動画の一部の絵を丸々書き換えるのはなんだかんだで面倒な作業であるため、この部分を予め本国版の段階で変更することで、韓国側の企業が手を出しやすくするために改変したとも考えられる。
しかし、他の回ではより本格的な和風の鍋や浅草の風景を描写しているのに何の改変も無いこと、
そもそも韓国でも病人にお粥を出すことは珍しくもないことなどから、改変の理由とするには弱すぎる感がある。 - スタッフが韓国好きだった説
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6話の演出を担当した監督が、ブログで韓国に行った記事を書いている、等から発生した説。
上記の通り、絵だけでなく声優が喋る台詞までサムゲタンになっているので、脚本やコンテ、あるいはそれより前の会議で決まったものとされるが、実際どの段階で決まったのかは不明である。
なお、脚本会議はほぼ毎回のように原作者が出席しているようだが、原作者がどれだけこの改変について認識していたか、改変に関わっていたかも不明である。
また、同様の理由で作画・映像面での責任を請け負っているに過ぎないアニメーション制作会社のJ.C.STAFFに改変の責任を求めるのはお門違いであるといえる。 - 実はサムゲタンではなく本作のステマでした説
嫌韓の広がる昨今。こうした不自然な韓国ネタを絡めた原作改変は、一度目に付けば瞬く間に広まるのは、今回の件を見れば明らかであろう。
そして、宣伝に大して資金投入できないありふれたラノベ原作作品にとって、それによる知名度上昇というのは極めて大きなビジネスチャンスとも言える。物語はまだ始まったばかりの第6話ともなれば、その時点で知名度上昇できるなら、決して分の悪い賭とは言えないのかもしれない。
ただしこれは「炎上マーケティング」に類する説である。炎上マーケティングは手法として存在はするものの極めてリスクが高い上、狙って成功させた例も決して多くない。原作者の全面協力をはじめ、作画崩壊も殆ど起きない程に十分なリソースを持つ本アニメスタッフがこれを狙う理由は考え辛い。 - 鍋料理として選ばれた説
さくら荘では新住人歓迎会等、お祝い時には鍋をする習慣(美咲「さくら荘ではお祝い時には鍋パーティーって決まってるんだよー」)があるため、七海の新住人としての「歓迎の鍋」、かつ病人食のおかゆに近いものとしてサムゲタンが選ばれたという説。しかし、 空太は「鍋じゃないっすよ」と否定している。また、この改変のせいで原作の「おかゆおいしいって言ったの!」というセリフが「サムゲタンおいしいって言ったの!」になってしまい「お風呂入ってないし・・・」と聞き間違えようがない違和感のあるセリフになってしまっている。
主役が高熱で倒れている以上、祝う場面ではない。
尚、アニメ版においても、原作同様「歓迎のお祝いの鍋パーティー」は回復後に行なわれており、この説は否定されたと見て良い。
それにしても騒ぎすぎじゃないの?
通常の「炎上」のように犯罪行為や論理的に問題のある事件があったわけではないので、冷静に考えると騒ぎすぎかもしれない。
しかし既に炎上は起こっており、過去の事例において「騒ぎすぎ」という指摘で事態が沈静化した事例は皆無である。
また、意味がわからない改変で疑問が発生しているのも事実なので、疑問を感じている人間に「問題ない」「騒ぐな」と言っても更に「燃料」になるだけ。疑問点や自分の行動を否定された者は更に怒る。沈静化するわけがない。
荒らしに構うのも荒らし、荒らしに喧嘩を売って喧嘩し合っていたらあなたも荒らし。あなたも騒ぎの当事者である。
アニメ本編を荒らす等の度が過ぎたものは、運営に通報する等、冷静な対応が求められる。
サムゲタン騒動を受けて
ネット上では"今、日韓関係が冷え切っている時になぜ不用意に韓国料理を出すのか"と言った批判が掲示板やTwitterで噴出し、ネット上に溢れている韓国アレルギーに火がつき炎上へと発展した。一方、「そこまで気にする必要がない」、「たかが少し変えられただけで騒ぎすぎ」などの意見もあり、この変更に関しては賛否両論の状態となっている。
ニコニコにおいては放送された直後、大百科のさくら荘の掲示板が大炎上し書き込みが凍結され、さらにはわけのわからないリダイレクト記事まで作られる始末であり、現状この状態に落ち着いてる。さらに運営はこのサムゲタン騒動に関してのコメントはかなり厳しく見てる様子で一回書き込んだだけで垢BANされたとのケースも。
2012年11月19日ニコニコ生放送にて問題の6話が放送され、放送後のアンケートは1のとてもよかったが34%、2のまあまあよかったが11.4%、3のあまりよくなかったが4.3%、4のよくなかったが50.3%という結果になった。
(ちなみに5話は、とても良かったが76.6%、まあまあ良かったが15.1%、あまり良くなかったが2.1%、良くなかったが6.1%であった)
ニコニコ動画では2012年11月19日PM11:00に投稿された。
サムゲタンに改変した理由については未だに十分な説明はされていない。制作側においてもJ-CASTの取材に対して「作品の制作、演出に対する背景や意図については通常、お応えしておりません」(メディアファクトリー)「韓国推しの意図は一切ございません」(アニマックス)と改変した理由を明確にしないコメントをしている。
脚本家、監督、作画担当等から説明が待たれているが、BD/DVDでの修正はされずTV放送そのままのものが収録された。
その後、問題の回の担当である脚本家が、「思想は作品
それらの問題については、http://news.nicovideo.jp/watch/nw558204にあるニコニコニュースが詳しい。(2021年11月5日現在、リンク先は削除済み)
なおネット上では今回の件で作品のタイトル「さくら荘のペットな彼女」の題名を改変し「サムゲ荘のキムチな彼女」「サムゲ荘」などの別称が広まった。
関連動画
関連項目
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