ヴァルター(独:Walter, Walther)とは、ドイツ語圏の名前・名字である。
日本では『ワルター』とも表現される。英語での「ウォルター」にあたる名前。
曖昧さ回避
- ヴァルター・クリューガー - ライトノベル『シュヴァルツェスマーケン』に登場するキャラクター
- ヴァルター・リントシュテット - アニメ映画『コードギアス 奪還のロゼ』に登場するキャラクター。
- ヴァルター・ディートリヒ - アダルトゲーム『3days』に登場するキャラクター。該当記事参照。
- ヴァルター・ゲルリッツ - ゲーム『Dies irae -Also sprach Zarathustra-』に登場するキャラクター。
- ヴァルター・ベルンハルト - ゲーム『キャッスルヴァニア』など悪魔城ドラキュラシリーズに登場するキャラクター。
- ヴァルター(ファイアーエムブレム) - ゲーム『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』に登場するキャラクター。記事下部で記述。
- ヴァルター - ゲーム『サムライスピリッツ閃』に登場するキャラクター。
- ヴァルター - ゲーム『夢職人と忘れじの黒い妖精』に登場するキャラクター。
- ヴァルター - ゲーム『ロードオブヒーローズ』に登場するキャラクター。
- ヴァルター - ゲーム『Palais de Reine』に登場するキャラクター。
- ヴァルター - ゲーム『蒼焔の艦隊』に登場するキャラクター。
- ヴァルター - ゲーム『ソールトリガー』に登場するキャラクター。
- 痩せ狼ヴァルター(ヴァルター・クロン) - ゲーム『英雄伝説 空の軌跡SC』など軌跡シリーズに登場するキャラクター。
ヴァルターとは、ゲームボーイアドバンス専用ソフト「ファイアーエムブレム 聖魔の光石」に登場する敵キャラクターである。
概要
グラド帝国が誇る帝国六将軍の一人であり、『月長石』の名を授かっている。
戦いを愛してやまない戦闘狂であり、己の欲求を満たすためならば民を虐殺し、同僚すら手にかける残忍さを持つ。
帝国六将軍は元々「帝国三将軍」であり、彼も三将軍の一人であったのだが、かつて残虐な振る舞いの数々が為に三将軍の位を剥奪された経緯を持つ。その後、ルネス侵攻時の功績によってケセルダ、アーヴとともに六将軍として加わった。
将軍位剥奪後も自らの行いを反省することはなく、「屈辱に身を焦がして復讐を誓って生きてきた」と暴露する辺り最低限の倫理観も持ち合わせていないことがよく分かる。
同僚のアーヴは彼を「男を倒し、女を手に入れるためだけに生きる浅ましい獣」「獣だからこそ、誰よりも強い」と評している。
外見、言動全てが残忍かつ典型的な悪党であり、わかりやすく悪の敵軍将として暴虐の限りを尽くす。ストーリーにおける彼の活躍を簡単にまとめる。
- ルネス城から逃れるエイリークとゼトを追撃し、ゼトに重症を負わせる。(ついでに2人の恋愛フラグを成立させる)
- レンバール城を制圧したエフラムたちを包囲するも、エフラムたちは無事脱出する。(エフラム側には内通者が居た上、人数はたった3人だったのだが…きっとわざと逃したのだろう)
- デュッセルを逮捕せんとやってきたセライナに「お前は陛下に信用されていない」と言って引かせる。
後のことは部下に任せて自分は愛しのエイリークの元へと直行する。 - エイリークを見逃したグレンを暗殺。戦いを渇望するヴァルターにとって、同じ帝国六将軍であっても飽くまで平和を求めるグレンは邪魔でしかなかった。
- グレンの弟クーガーに「兄を殺したのはエイリークだ」と伝え、偽の復讐心を煽る。
- ジャハナ王宮にてケセルダと共にエイリークを追い詰めるも、エフラムと合流したエイリークらルネス軍に討ち取られる。
その残虐さと同時に目立つのがエイリークに対する並々ならぬ執着心である。
彼女に対しては「お前は私の女」「強く美しいからこそ私の獲物にふさわしい」「今からお前を屈服させる」などと己の欲望をストレートにぶつけていた。
こうしたやり取りに加え、エイリーク本人のチョロい性格や破廉恥な下半身も相まってついえっちな妄想をしてしまう紳士が後を絶たなかったという。
そしてもう一つの特徴が不自然なほど語尾につけたがる「?」である。
例:「ひさしぶりだな諸君?」「私を楽しませろ?」「また会ったなエフラム?」など
まるで一昔前の女子高生を彷彿とさせる口調が癖になってしまうファンも多い。
重症になると普通の疑問形でも「?」が気になってしまったり、他のFEキャラのセリフに「?」を見つけただけでヴァルターがフラッシュバックしてしまうという。
魔性の槍
戦闘狂かつ残忍極まりない性格であり、奇将とまで呼ばれている彼だが、こうなった経緯が帝国六将軍「黒曜石」のデュッセルとクーガーの会話で明かされている。
曰く、デュッセルの家には先祖代々伝わる槍があった。しかしこの槍、使い手を狂気に走らせるという曰く付きの品であったため、当主が肌身離さず持ち、なおかつ実戦では決して使ってはいけないという掟があるものだった。
とある戦場でヴァルターの槍が折れてしまったとき、彼はデュッセルが目を離した隙にこの曰く付きの槍を手に取り、あろうことか使ってしまった。元々戦好きなところはあったらしいが、この槍を手にした直後から逃げ惑う者にも喜々として手をかけるようになったという。
しかし、上記の活躍のように帝国の侵攻を進めているというよりは各所で散々引っ掻き回しまくっているといったほうが正しいような所業だらけで、理性すら吹き飛んでいるのではないかともとれる。
ユニットとしての性能
クラスは聖魔が初登場の「ワイバーンナイト」
武器は槍しか使えないのが、相手の防御を無視する強力なスキル「貫通」を持つ。
本編では仲間にすることは出来ないボスキャラクターだが、本編クリア後はヴェルニの塔を攻略することで特別ユニットとして仲間にできる。
敵ユニットとして
ヴァルターと対決するのは15章「灼けた砂」。
高い攻撃と速さ、上記の「貫通」スキルによる脅威の攻撃性能、防御面は心許ないと思わせておいて飛行特効を無効にする「フィーリの守護」、移動力を大きく奪う砂漠のマップといった厄介な要素を揃えている。
これだけ書けばかなりの強敵に思えるだろうが、実際に戦ってみるとはっきりいって弱い。
というのも…
- 初期位置の平地マスから一切移動しない。当然回復もしない。ハードモードだと瀕死にすれば砦に逃げてそこに籠もるため倒し損ねると厄介になる…と思ったら。
- 初期装備が射程1の「ぎんのやり」なので、間接攻撃→救出を駆使すればノーダメージで倒せる。ユニットの特性として魔法に滅法弱いため、魔法ユニットで袋だたきにすれば1ターンキルすらありえる。
- 微妙に足りない速さのせいでフィーリの守護を盗まれる。当然、盗まれた後はトンボのように落とされる(特にエフラム編だと同章で加入するヒーニアスに初期能力のまま銀の弓で殺される)
- 近くに居るバーサーカーがドラゴンアクス(ドラゴンナイト系及びマムクート系に特効)を落とすため、わざわざ弓で特効を突かずとも自軍の斧系ユニットになすすべもなく刻まれる。
こうした要素のおかげで余程のことがない限り楽勝で倒せてしまう。ハードモードだと能力値が底上げされていて強い…わけでもなく上記の弱点が全部そのままなので撃破難易度は何も変わらない体たらく。
序盤から漂わせまくっていた強キャラ臭はなんだったのか…
余談だが、彼と戦う章は序章から数えて16ステージ目に当たる。
これを烈火の剣エリウッド編に当てはめると22章外伝に当たるのだが、御存知の通りその次のステージはあの強敵「ロイド」との戦いである。
どちらもストーリーにおける強敵ポジションであり、交戦するタイミングもほぼ同じであることを考えるとなんとも虚しい気持ちにさせられる。
仲間ユニットとして
そんな微妙なヴァルターがクリア後に能力値そのままにワイバーンナイトレベル13で自軍に加入してくる。
当然というか仲間にした時点では能力値全てがレベルに対して劣っており、使い物にならない。
が、クリア後加入ユニットの中では攻撃、速さ、技の成長率が非常に高く設定されており、そのまま育てると攻撃と速さは間違いなく20を超えて及第点になってくれる。スキル「貫通」も合わさって、攻めているうちは完全な強キャラになれるのだ。
…つまりそれ以外の成長率はすこぶる悪い。防御と魔防が低いのはもちろんのこと、幸運まで低いため回避率や被クリティカル率までひどい値である。このため、攻め落とした際は問題ないが反撃されると大ダメージどころかクリティカルを出されて一撃死、と典型的なコンウォル病を背負ったユニットなのだ。
そんなわけで前線に出すとすぐに事故死するため、たいていは少数の敵に反撃を許さずに殺しきるか、手槍などの間接武器で後ろからちまちま削りつつ時々貫通で仕留める弱い物虐め専門ユニットに成り下がる。まあ、彼の性格を考えれば妥当な扱いなのだが…。
逆に言えば幸運さえしっかり補強してやればピーキーながらもなかなか強いユニットになりうる。
本編クリア後に加入するユニットの中ではこれでもまだ使える方だろう。
明日から使えるヴァルター様の迷言集
ヴァルターを代表する名台詞達を紹介する。
日常会話で使えるシチュエーションも載せておくぞ?
- 「男は死ね。女は私がもらってやろう。」
- 「貴様は私に喰われろ。」
- ご飯を前にしたとき。
- 「羊のようにあわれっぽい声で鳴いてみせろ?」
- 「いいぞ 強い女は私好みだ。」
- 気になる女の子がけっこう強かったとき。
- 「私を楽しませろ?」
- わくわくしているとき。
- 「歯ごたえのない雑魚はいらん・・・
血のしたたるような極上の獲物を・・・ 私に食わせろ!」 - 「ぐ・・・がああっ・・・!」
- やられたとき。
ファイアーエムブレムヒーローズ
恐らく彼を狂気に導いた元凶であろう「魔性の槍」を片手に参戦。攻撃・速さが増加され、奥義カウントを-1するという、キラーランスの上位互換とも取れる効果を持つが、毎戦闘後自傷ダメージが入るというデメリットが有る。
ステータス増強のメリットと、自分から攻撃した時速さを大きく増加させる「飛燕の一撃」を持つため、追撃を出しやすく、奥義「月光」を発動させやすい。自傷ダメージを逆手に取り、HP一定以下で追撃できるなら連続攻撃になる「攻め立て」を継承させるといいかもしれない。
また、ターン開始時、現在HPが自分より低い、十字方向にいる相手に対し「パニック」(デバフをバフに反転させる)の状態異常を付与できる「恐慌の奇策」を持つため、バフで固める相手を引っ掻き回すことも可能。
弱点は飛行系故に弓が弱点であること、あくまで速さは武器とスキルで増強される形になっているため、責められる時の速さは並程度なこと、HPが42とそこまで高くない割に自傷ダメージでHPがガリガリ削れる関係上「恐慌の奇策」と噛み合っていないことか。
2020年に魔性の槍に武器錬成が追加された。装備した際の能力上昇、自傷ダメージがいずれも「獅子奮迅3」レベルまで強化され、さらに「自分のHPが満タンでないか、相手がデバフを受けている時魔防以外の全ステータス+5に加え、敵の奥義カウント変動-1」が追加される。要は自分が傷負いか相手にデバフを入れていれば強化された上で敵は奥義を発動しにくくなる。
敵の奥義抑制というのが自傷ダメージで短命なヴァルターにそれほど噛み合っているわけではないが、それでも条件が噛み合えば魔防以外+8という侮れない強化が施される。このため、追撃で殺しきれるスキル構成にするか、あるいは飛竜行空や牽制など敵の攻撃を削ぐスキルで反撃を耐えるようにするなどすれば十分活躍の目が見込めるだろう。
あるいは割り切って相性激化剣殺しにしてエイリーク絶対仕留めるマンにするのも一興である。
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