『BLUE REFLECTION(ブルーリフレクション)』は、コーエーテクモゲームス・ガスト長野開発部が展開するクロスメディアIPである。
現実世界と心の世界を行き来する「リフレクター」となった女子高校生たちの交流と戦いを描く、学園伝奇魔法少女シリーズ。監修・キャラクターデザインに、ガストの『アーランドのアトリエシリーズ』で知名度を上げたイラストレーター・岸田メルを起用し、独特の透明感を持ったビジュアルデザインを貫いている。
シリーズ一覧
| タイトル | リリース・放送日 | ハード | 略称 |
|---|---|---|---|
| 家庭用ゲーム | |||
| BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣 (海外版:BLUE REFLECTION) |
2017/3/30 (家庭用) 2017/9/26 (Win) |
PlayStation 4 PlayStation Vita MS Windows |
ブルリフ幻 |
| BLUE REFLECTION TIE/帝 (海外版:BLUE REFLECTION:Second Light) |
2021/10/21 (家庭用) 2021/11/9 (Win) |
PlayStation 4 Nintendo Switch MS Windows |
ブルリフT ブルリフ帝 |
| BLUE REFLECTION Quartet:少女たちのキセキ | 2026/7/30 | PlayStation 5 Nintendo Switch2 Nintendo Switch Steam |
ブルリフQ カルテット |
| アプリゲーム | |||
| BLUE REFLECTION SUN/燦 | 2023年2月 (サービス終了) |
Android iOS PC |
ブルリフR ブルリフ燦 |
| アニメーション作品 | |||
| BLUE REFLECTION RAY/澪 | 2021年4月~9月 (全24話) |
- | ブルリフR ブルリフ澪 |
シリーズの特色
世の中にはいわゆる「美少女ゲーム」と言われるものはたくさんあると思うのですが、僕が絵を描いたり監修したりする上で自分にしかできない表現はなんだろうと考えたときに、フィクションの中にあるリアリティのようなものを意識しました。
リアリティのある学校の雰囲気や、女子高生同士のリアリティある関係性とか、キラキラして可愛いんだけどどこか生々しさもあるという温度感。プレイヤーの人がそこに没入して、僕の理想の世界みたいなところにゲームを通して入ってもらって、疑似体験してもらえるという手触り感が一番ほかの作品と違うと今でも思っていますね。
簡潔にまとめれば「覚醒した魔法少女たちとその友人たちのイチャイチャと、強大な存在とのバトル」を描くRPGシリーズ。
各タイトルで世界観を共有しており、大雑把に『幻』→『RAY/澪』→『SUN/燦』→『TIE/帝』の時系列になる。『澪』は『幻』と一部並行して進行する別地区の物語、『燦』は『澪』と『帝』を繋ぐ物語となっている。『澪』『燦』『帝』は同時に製作発表された連作で、ファン間では「RST三部作」と呼ばれることがある。
シナリオの連続性は薄く、作品ごとの主要登場人物の被りも少ないため、どのタイトルから遊んでも/観ても問題は無い。強いて言えば『幻』で語られる基本設定はRST三部作でも使われるため、先に遊んでおくとシナリオが読み込みやすくなる。
ガスト公式からは4作品を収録した『Quartet』の発売に際して『幻→RAY/澪→SUN/燦→TIE/帝』の順でプレイすることが推奨されている。元々原作ゲーム・アニメもこの順番でリリースする計画だったが『燦』が大幅にリリース遅延してしまったとのこと。
純粋なRPGとしてはゲームバランスが激甘だったり、テレビアニメとしては作画がアレだったり、アプリゲーなのはいいとしていつものガストクオリティだったりと、なんだかんだ気になる粗もあるが、
世界観やビジュアルデザインや音楽など独自の魅力が多く、刺さる人にはメチャクチャ刺さるシリーズである。
各作紹介
幻に舞う少女の剣
バレエダンサーとして将来を期待されながら、足の故障で二度と踊れなくなった白井日菜子。それまでの「現実」が壊れ、「幻」の世界に迷い込んだ気持ちで生きる彼女は、ある日リフレクターに覚醒し、不思議な姉妹から想いを力に変える指輪を託される。
人々の心の世界に入って想いを繋ぎ、やがて現れる強大な敵を討ち滅ぼせば願いが一つだけ叶うと聞かされた日菜子は、再び踊るため──己の「現実」を取り戻すために剣を取った。
星ノ宮女子高を舞台に繰り広げられるひと夏の冒険。プレイヤーは日菜子となり、学友たちとの交流を行ってレベルアップしたりダンジョンに潜ってアイテムを集めたりしつつ、シナリオの区切りで現れる強大なボス敵・原種と戦っていく。
RPGとしては中盤以降の戦闘バランスが崩壊してヌルゲーと化していたり、一部サブキャラのシナリオが超展開だったりと無視できない欠点もあるが、独特の空気感と繊細な音楽に乗せて綴られるどこか生々しい女子高の雰囲気や、登場人物全員女子高生という潔さ、フェティッシュ満載のお色気描写、そして切ないラストで確かなファンを獲得。後のシリーズの礎となった。
『フィリスのアトリエ 〜不思議な旅の錬金術士〜』『よるのないくに2 ~新月の花嫁~』とは「ガスト美少女祭り」の同期。どれもこれもシステムやゲームバランスに問題を抱えていた3作の中では、新規ブランドを切り開いたという意味で一番成功した方かもしれない……。
『リディー&スールのアトリエ 〜不思議な絵画の錬金術士〜』では本作の一部エリアと原種デザインが流用されたコラボマップが登場している。
RAY/澪
失踪した姉を探す元気娘・平原陽桜莉と、人付き合いに悩む転校生・羽成瑠夏。月ノ宮女子高学生寮の同室となった2人は、ふとしたことから手に入れた「青い指輪」に導かれリフレクターに変身する。
過去の謎を抱えた先輩リフレクターの田辺百。絶望の想いを集める「赤い指輪」のリフレクター達と、彼女らを従える陽桜莉の姉・平原美弦。そしてフラグメントを監視する謎の組織・AASA。幾多の想いが交錯する戦いの果てに、陽桜莉と瑠夏を待ち受けるものとは……。
2021年春アニメ。全24話。一見すると『幻に舞う少女の剣』を原作としたパラレルワールド作品のように思えるが、実態は「『幻』の続編的性質を持ったRST3部作の第1作」といったところ。シリーズ未見の視聴者でも重厚な人間ドラマを楽しめるが、『幻』を遊んでいるとシナリオの仕掛けが分かりやすくなって更に面白くなる。
とっつきづらい第1話と、全体的に低い作画クオリティに目をつぶれば、中々のスルメ良作。とりあえず8話まで見てほしい。
SUN/燦
一年半前から世界中で降り始めた『灰』。当初は自然現象の一つと思われていたその灰は、人体を蝕むどころか、異形の怪物・異灰<テスタ>を生む源であった。秘密組織「カタナ」は異灰に対抗する力を得た人々「イローデッド」を集め、人知れず異灰との戦いに乗り出す。
物語はイローデッドの拠点の一つ、日ノ杜学園高等学校に主人公が配属されるところから始まる。
他作品とは一風変わったダークな世界観が特徴のアプリゲーム。プレイヤーはイローデッドの少年となり、日ノ宮学園のイローデッド特殊部隊を指揮して異灰と戦っていく。『幻』と『RAY/澪』から一部登場人物が続投する他、『澪』で語られた伏線が回収される……筈だった。
本来ならRST3部作の次鋒として『澪』と『TIE/帝』を繋ぐ役割を担うはずだったが、『帝』発売の2年半後にようやくリリースされる。完全に機を逸した上に、主人公が男性だったことがブルリフシリーズでは逆に浮いてしまい、各キャラクターのシナリオは未完のまま、1年3か月の短命配信となった不遇の作品。
『Quartet:少女たちのキセキ』にて再編集版ストーリーが収録予定。
TIE/帝
夏季補修に出席しようとしていた星崎愛央は、気が付くと周囲を水に囲まれた見知らぬ学校に辿り着き、そこで暮らしていた3人の少女たちと出会う。3人は記憶を無くしており、愛央と出会うまでこの状況を当たり前の物と受け入れていた。
やがて学校からは更なる異空間への道が繋がり、その先で魔物と遭遇した時、愛央たちはリフレクターとして覚醒する。元の世界に戻るため、そしてそれぞれの一番大切なものを確かめるための、長い夏休みが始まった。
『幻に舞う少女の剣』の直系続編にして、RST3部作の完結編。プレイヤーは愛央となって、学校を拠点として異空間を冒険し、世界と仲間たちの謎に迫っていく。これまでのシリーズのキャラたちが、元の作品の記憶を無くして登場する、シリーズ集大成のお祭り作品でもある(発売当時『SUN/燦』は未リリースだったけど……)。
『ライザのアトリエ(秘密のアトリエシリーズ)』からのフィードバックを積極的に取り入れ、バトルシステムやフィールド探索要素を刷新し、完成度の高いRPGとなった。半面お色気描写は大幅に削られている。DLCでは『ライザ2』とのコラボマップが作成されている。
オーストラリアのゲームメディア「Digitally Downloaded」の2021GOTYにおいて「The Game of the Year」「Nicest Surprise of the Year」「Best Visual Design」を受賞。実はガスト初のGOTYタイトルである。
Quartet:少女たちのキセキ
『幻』『TIE/帝』のゲーム本編と、『SUN/燦』と『RAY/澪』の再編集版を収録した総集編。各種ビジュアル資料や、整理された時系列解説、作品毎/シリーズ間のキャラクター相関図を収録したレファレンスモードも収録し、シリーズアーカイブとしての要素も持ったお得なソフトである。
シリーズ共通用語
- フラグメント(エーテルフラグメント)
「欠片」。少女たちの深層に宿る「想い」が結晶体のような形で見えるようになったもの。ほぼすべての人間が持っていて、平時は生まれたり消えたりを繰り返しているものだが、持ち主が激情・絶望に駆られると暴走して制御できなくなり、意図せず自身の人格を傷つけるようになる。
- リフレクター
「撥ね返すもの」。共鳴する想いを糧として変身する魔法少女……のような存在。コモンに侵入(コモンリープ)する力を持ち、暴走したフラグメントを「固定化」して自分たちの力にする「エーテルリンク」を行うことで成長していく。基本的にはコモン内部でのみ変身できるが、何らかの原因でコモンと現実世界の境が曖昧になった状態では、現実世界でも変身できるようになる。
- 指輪
リフレクターが装着する三角形の飾りがついた指輪。周辺のエーテルを利用した技の発動や武器の形成に用いる。その他にも装着者の「想い」をリフレクターへ届ける他、フラグメントを安定させる効力を持つ。
ちょっと紛らわしいが、指輪を使ってリフレクターに変身する(指輪がリフレクターを生む)のではなく、リフレクターが指輪を行使している。
- 特異点
世界に22か所が存在するとされる、現実とコモンの結びつきが強い地域。この地点ではフラグメントの暴走が起こりやすい(身もふたもないことを言えば精神衰弱・錯乱する住民が多い)。
『幻』の星ノ宮は17番目、『澪』の月ノ宮は15番目。『燦』の日ノ杜は現状不明。
- 原種
『幻』(と『RAY/澪』)におけるリフレクターの敵で、人間を遥かに超える力を持つ上位存在。リフレクターと同じく人の想いをエネルギーとしているらしいが、その目的はリフレクターの殲滅と世界の破壊とされる。
本来リフレクターは原種を「撥ね返す」ため、何者かに創造された存在である。全ての原種を倒した暁には、リフレクターは願いが一つだけ叶うという。
- “灰”
『RAY/澪』『TIE/帝』劇中で度々描かれ、『SUN/燦』で物語の核となる現象。便宜的に「灰」と呼ばれている物質で、人体に有害な他、「異灰<テスタ>」を生みだす。空から降ってくるわけではなく、突然沸いて落ちてくるため、窓を閉めても意味がない。『燦』時点ではいくつかの地区が重度の汚染で放棄され、居住地の集約が行われている。
- イローデッド
末期の灰病によって身体が変異し、異灰に干渉できる超能力を獲得した人間。『燦』におけるリフレクター的ポジションだが、灰病由来のリスクも抱えており、ある意味ではリフレクターの下位互換的存在。
『澪』に登場した一部のリフレクターは、実はこのイローデッドらしいが、『燦』で詳細が語られる前にサービス終了してしまった。
- エーテル
ファンタジーやSFで引用されることの多い元素・化学物質。ブルリフシリーズではいわゆる「MP(マジックポイント)」であり、技(スキル)の使用上限ポイントとして扱われる。リフレクターは空間中に存在するエーテルを力の源とする一方、イローデッドは体内のエーテルを力の源とする。
- AASA(エー・エー・エス・エー) エッサとかエーサとかでよくない?ダメ?
「Ancient Ark Solving Agency(超古代遺物研究機関)」。その名の通りオーパーツの研究機構で、現在ではリフレクターの指輪と、それにまつわるコモンや特異点、そして“灰”などの諸事象が主な研究対象となっている。存在自体は『幻』の段階で設定されていたが、AASAと命名され本格的(?)に登場するのは『澪』以降となる。
各シリーズを世界観設定上で跨ぐ組織だが、『幻』にはほぼ登場せず、『澪』でも匂わせるだけ匂わせて結局詳細不明、『燦』は本格的に語られる前にサービス終了と、『帝』以外ではイマイチ存在感が薄い。おまけに『幻』の時点で幹部研究員が自分の娘達をサンプルとした人体実験をしていたり、『澪』では下っ端リフレクターの扱いがとにかく雑だったりと、あんまりいい印象も無い。
- 毒親
過酷な過去を背負った少女を描く上で扱いやすい題材ゆえか、上記AASA研究員の様にシャレにならないレベルの親失格人間がちょくちょく登場しており、ある意味シリーズの裏の名物となってしまっている。特に『澪』は酷く、作中登場する主要キャラの母親4名が毒親である。「時が来たわよ~」
簡易時系列
先述の通り『幻』→『RAY/澪』→『SUN/燦』→『TIE/帝』が大雑把な時系列だが、設定の都合で少々ややこしいことになっている。以下、ネタバレ含むので注意。
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『幻』の物語全体と、『RAY/澪』の序盤(劇中では過去回想として語られる部分)は、ほぼ同時進行している。『幻』のラストで世界がリセットされ、時間が『幻』開始前まで巻き戻った後に『RAY/澪』本編→『SUN/燦』→『TIE/帝』の順で続いていく。
なお、作品ごとに微妙に時系列描写が違っている(『幻』エンディングの星ノ宮文化祭は『澪』でもちゃんと開催されたのかあやふやだったり、『帝』では平原姉妹の母の失踪が本編の6年以上前のタイミングだったり、etc)上に、『燦』ではまた別のタイムループ&世界リセットが行われていることが示唆されるなど、細部の整合性を気にしだすとキリが無くなる状態になっている。ある程度割り切りながら楽しむのが吉。つまりいつものガストちゃん。
| 推定時間 | 幻&澪(1週目) | 澪以降(2週目) |
|---|---|---|
| 5年前 | 平原姉妹の母失踪 | 平原姉妹の母失踪 |
| 1年前 | コモンの姉妹誕生 日菜子バレエ引退 |
コモンの姉妹誕生 (日菜子バレエ引退) |
| 4月初頭 | 日菜子が星ノ宮高進学 陽桜莉が月ノ宮高進学 |
陽桜莉が月ノ宮高進学 (日菜子も星ノ宮高進学) |
| 4~6月ごろ | 日菜子不登校中 瑠夏が月ノ宮高転入 |
百がAASA加入・リフレクター覚醒 瑠夏が月ノ宮高転入 (日菜子不登校中) |
| 6月 | 日菜子初登校・リフレクター覚醒 美弦がリフレクター覚醒・百とバディ結成 |
紫乃がイローデッド化 美弦が失踪 陽桜莉と瑠夏がリフレクター覚醒 (日菜子初登校) |
| 6~8月ごろ | 美弦たちと原種の戦い 紫乃が自殺 美弦死亡・月ノ宮陥落 日菜子たちと原種の戦い 日菜子たちが原種殲滅 世界リセット・2週目へ |
リフレクターたちの戦い 月ノ宮七夕祭 月ノ宮のコモン化 |
| 8月以降 | 月ノ宮のコモン化解除 (星ノ宮高文化祭) |
|
| 幕間 | 降灰が本格化 AASAとカタナが対降灰活動開始 (日菜子、陽桜莉がAASA加入) 雫世界構築 |
関連動画
関連項目
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人物・用語関連項目 |
外部リンク
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- BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣
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