マイネルレオーネ 単語

マイネルレオーネ

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マイネルレオーネ(Meiner Leone)とは、2012年生まれの日本競走馬である。黒鹿毛

色んな意味で危険すぎる血統と非常に小柄なで知られる障害障害オープンの最軽量勝利記録と、中山競馬場障害コース日本最軽量出走記録を持っている。

な勝ち
2021年ペガサスジャンプステークスOP

血統表

ステイゴールドウェンブリー、サッカーボーイという血統。

はい、「これはまた気性がヤバそうな血統だなおい」ぐらいのことは競馬ファンであればでも思うだろうが、ステイゴールドの両についての知識がある人であれば、この基本情報だけで彼の血統のヤバさを嗅ぎつけたかもしれない。

というわけで、まずこの血統表を見ていただこう。

ステイゴールド
1994 黒鹿毛
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ゴールデンサッシュ
1988 栗毛
*ディクタス Sanctus
Dronic
ダイナサッシュ *ノーザンテースト
*ロイヤルサッシュ
ウェンブリ
2004 栗毛
FNo.1-c
サッカーボーイ
1987 栃栗毛
*ディクタス Sanctus
Dronic
ダイナサッシュ *ノーザンテースト
*ロイヤルサッシュ
クラウンアスリート
2000 栗毛
*アフリート Mr. Prospector
Polite Lady
*クラウンフォレス Chief's Crown
*プレイメイト

クロスゴールデンサッシュ,サッカーボーイ 2×2(50%)

おわかりいただけただろうか
ゴールデンサッシュとサッカーボーイの全兄妹クロス血量50%という危険な配合で生まれたのが彼である。人間でいえばいとこ婚にあたるため何となく問題なさそうにも思えるが、両50%同血というのは競走馬の配合としてはかなりヤバい。濃すぎるインブリードは体質の弱さ、生殖の問題、そして気性の荒さなどといった問題のあるが産まれがちなのである。

しかもその全兄妹クロスで掛け合わされたのが、あの超絶気性難で知られたサッカーボーイ
そのにして気性難ゴールデンサッシュが産んだステイゴールドもこれまた極めつきの気性難
そしてステイゴールド産駒には、ドリームジャーニーナカヤマフェスタオルフェーヴルゴールドシップといったいずれ劣らぬ気性難の名が名を連ねる。

というわけで、ステイゴールドサッカーボーイの全兄妹クロス2×2という気性難のが産まれないはずがない危険すぎる配合で産まれたマイネルレオーネは――。

気性には特に問題がないそうである。アフゴのようにゴールドを失ったわけでもないのに。マジで?

ただし、濃いインブリードはどうやら彼のを及ぼしたようで、デビュー時の体重は392kg。その後もずっと400kg前後をうろうろしており、最高でも414kgしかない。さすがにメロディーレーンほどの極端な小ささではないが、それでも競走馬、特に障害競走を走るとしては記録的に小柄な部類に入る。
チビで知られた同ドリームジャーニーですら一番軽かったときで410kg、一番重かったときで442kgあったのだから、マイネルレオーネの小柄さがよくわかる。
この小さな身体で60kg以上を背負って大きな障害をがんばって飛越する姿に、障害競走ファンからは障害界のメロディーレーンと呼ばれているとかいないとか……。

小さな獅子

マイネルレオーネ2012年2月15日に新ひだか町・田中牧場で生まれた。
2013年北海道サマーセールに上場され、一口馬主クラブサラブレッドクラブラフィアン1050万円で落札され、1口36万円×50口(=1800万円)で募集された。

名のレオーネ(Leone)はイタリア語ライオンラフィアン公式ページによると、「名よりサッカーイングランド代表の「スリーライオンズ」を連想」とのこと。ウェンブリーの名は、サッカーイングランド代表の本距離ウェンブリー・スタジアムに由来する。

平地競走時代

東・清水久詞厩舎に入厩し2014年11月9日京都2000mの新馬戦デビュー。8番人気9着。
次の未勝利戦は14着に撃沈。5ヶ休んで3歳となり、4月から未勝利戦に復帰して9着→3着→3着ときて6月、6戦未勝利戦を勝ち抜ける。続く7月500万下では2着に入るが、以降は苦戦し勝ち上がったのはおよそ1年後の4歳5月。しかしすぐに降級となったのでその後も500万下に据え置きとなった。
一度は勝ち抜けた500万下なのですぐ突破したいところだったが、その後はまた勝ちきれないレースが続き、9ヶかかって5歳2月500万下をようやく勝ち上がる。

1000万下では4着→5着→8着→4着ときて、6歳となった2018年1月に5戦睦月賞で勝ち上がる。ちなみにこのときの彼の体重は398kg。彼の次に400kg未満で特別競走を勝ったのが2021年1月の中特別を勝ったメロディーレーンである。

1600万下では4着→7着→9着→5着→9着とさすがに頭打ちの感が出てきて、6歳から障害競走に転向することとなった。

ちなみに清水久詞厩舎の同期キタサンブラックがおり、併せ馬をしていたことがあるexit

障害転向後

2018年7月7日福島競馬場障害未勝利戦障害デビュー。4番人気7着。
9か後の2019年4月に入障7戦で勝ち上がる。
オープン戦では2着4回3着1回と好走するものの勝ちきれないレースが多かったが、8歳となった2020年4月福島オープンクラスでの初勝利を挙げる。このときの体重は408kgで、障害オープンの最軽量勝利記録マーク

ここから重賞レースに挑戦し、京都ハイジャンプ4番人気4着、小倉サマージャンプ4番人気4着、阪神ジャンプステークス6番人気6着と人気通りの着順。
年が明けて2021年、9歳初戦のオープンで1着(このときも408kgで最軽量タイ)、特別レース春麗ジャンプSで2着。

2021年3月19日ラフィアンの創設者・岡田繁幸死去。
3月20日ペガサスジャンプSには岡田の個人所有馬であるトラストが出走、9かぶりの出走ながら障害レースでは重賞以外では敗の実績が評価され2番人気に支持されていた。
そのトラストはレース逃げを打ち、最終障害も先頭で通過。そのままゴールを駆け抜けようかというところに勝負服が強襲!
4番人気マイネルレオーネが差し切り勝ち。2着にトラストと岡田所縁の2頭のワンツーとなった。
そしてこのときの体重は406kg自身の障害オープン勝ち最軽量記録更新した。

続いて京都ハイジャンプ標に、いざ重賞獲りへ再挑戦!というところで軽度の屈腱炎を発症、このあと1年近く休むことになった。

10歳となった2022年2月春麗ジャンプSで復帰し4着。
そしてJ-GⅠ中山グランドジャンプにいよいよ初挑戦。9頭立ての5番人気、さすがに大竹障害には苦労していたようだが、後方から徐々に押し上げていき、直線ですごい末脚で猛然と追い込んで3着。勝ったオジュウチョウサンとは0.3差で、その末脚は10歳のものとは思えない強いものだった。
そもそも11歳で勝ったオジュウチョウサンのせいで感覚が麻痺しているが、10歳中山GJ3着というのも充分にすさまじい。ステイゴールドの血か、さらにサッカーボーイで補強されているのか。
そしてこのときのマイネルレオーネ408kg1986年以降では調教の大障害コース出走の最軽量記録だそうである海外では2004年中山GJに出走したフランスネリエット366kgという記録がある)。それで63kgを背負ってあの末脚なのだから、ステゴ一族の血おそるべし。

10月16日J-GⅡ東京ハイジャンプにて、初コンビの小牧加矢太を迎えて復帰。しかし沈んだオジュウチョウサン(9着)と一緒に特に見せ場なく12頭立ての10着。

そしてオジュウチョウサン引退レースとなったJ-GⅠ中山大障害体重はまた中山GJと同じ408kg上には今年限りで引退の植野也を迎えた。中大きな差のつかない固まった展開を後ろの方で進めると、レース終盤に抜け出したニシノデイジーを2番手集団の内で追走。最後の直線は最内を突いて追い込み中山GJに続いて3着に突っ込んだ。

絶対王者オジュウが去り、同期タガノエスプレッソ引退した後の11歳となった2023年J-GⅡ阪神スプリングジャンプから始動。しかし6着での入線となる。

その後中山GJに向けて調整していたところ、屈腱炎を発症してしまう。流石引退かと思われたが、「はまだ若いので」という理由で治療の上現役続行が伝えられた。ほんまかいな。

屈腱炎を治療しの復帰戦に選んだのはJ-GⅢ京都ジャンプS。しかしここはまたも6着と敗れたが、このときの優勝同期キタサンブラック産駒の期待の新鋭エコロデュエルであった。うそんな歳になってたのか。

その後は暮れのJ-GⅠ中山大障害標とすることになる。これに前後してシベリアンタイガー佐賀へ移籍になったことにより彼はJRA現役最年長競走馬の1頭となった。体重は414kg。上は今年限りで引退となる平沢健治を迎えた。中は後ろの方から競馬を進めるも1着マイネルグロンは4.9先。自身は7着に終わり、これによりステイゴールド産駒重賞連勝記録が17年で途絶えることとなった。

その後屈腱炎が再発。流石に今度はラフィアンより引退が発表された。
最後まで重賞勝利は成らなかったが、小さな獅子は長きにわたり障害界を賑わせた。

血統余談・補足

前述の通り、ウェンブリーの名意味は「イングランドサッカー聖地と呼ばれるスタジアム名」。サッカーボーイらしい命名である。
そのディンマキサッカーにおけるプレーの一つで頭を使ってボールを扱う+人名」。*シンボリクリスエスサッカーボーイではない。
そのハンソデバンド2010年共同通信杯優勝)「真冬でも半袖ユニホームを着用するサッカー選手名」。マンハッタンカフェサッカーボーイではない。
そのロングスローイン元サッカー日本代表小城選手の得意技」。ジャングルポケットサッカーボーイでは(ry
そのチモシュート「血ももないような厳しいシュート練習より」。*アルカセットサッカーボーイ(ry
ウェンブリーを含めたこれらのサッカー名のオーナーオフサイドトラップ渡邊
クロスの宝庫」*エルコンドルパサー馬主として知られる人物であり、繁殖牝馬としてのウェンブリーのオーナーも彼である。マイネルレオーネの配合も、きついクロスで成功した*エルコンドルパサー再現を狙ったようにも見える。

3代*クラウンフォレストのニューイングランドはテイエムハリアー2013年京都ハイジャンプ優勝
ネコパンチ2012年日経賞優勝)らの
4代は*プレイメイトWoodmanであり近に*アサティス、*リズムなど。

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