リリス(Fate)とは、スマホゲーム『Fate/Grand Order』に登場する人物である。
2025年5月7日に実装されたサーヴァントで、奏章Ⅳ「人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス」にて初登場した。一人称は「アテシ」または「アタシ」。
登場自体は非常に早く、2023年3月26日に公開された奏章のキービジュアルでビーマ(Fate)、アレッサンドロ・ディ・カリオストロ(Fate)ともども顔見世しており、およそ2年間、彼女の姿だけが先行発表されている状態であった。名前が分からないためユーザーからは便宜的に「飴ちゃん(飴を舐めている様子に由来)」「小悪魔」「都落ちちゃん(奏章Ⅱの舞台東京で登場が予想されていたが出なかったため)」、奏章Ⅳのアイコン表示位置がイタリアだと判明してからは「イタリアちゃん」といった、様々な愛称で呼ばれた。一部では「エリザベート・バートリーの亜種ではないか?」という声も見られる。
「トリニティ・メタトロニオス」では、煉獄に位置するアパート「グラナード」に住み込み、裁判長メタトロン・ジャンヌによって追放刑に処された主人公、カドック、マシュの前に現れて力を貸してくれるはぐれサーヴァントとして登場。当初はシャーロックホームズを打ち破った数少ない難敵アイリーン・アドラーを偽名代わりに名乗っていた。
主人公たちはオーディール・コールに至るまでに、7つの特異点を修正し、7つの異聞帯を切除してきたのだが、カルデア所属でなければ知り得ないような過酷なる旅路を何故か知り尽くしている。
彼女の振る舞いを一言で表すなら陽気な性格のギャル。自由奔放、気まぐれで周りを振り回す小悪魔的存在だが、「カルデアの味方」を公言し、時には主人公たちに力を貸したり、情報提供してくれたりする優しさも見せる。何気に料理も作れるようだ。プロフィールによると再臨段階によって精神的な年齢感が変化し、第三再臨だと敬語になる。
そんな彼女だがマシュにだけ凄まじいほどの憎悪と殺意を向ける。またリリスのみマシュを一貫してキリエライトと呼び続け、直接的な暴力こそ振る舞わないものの、心を抉る痛罵で精神的に追い詰める。「トリニティ・メタトロニオス」はマシュの罪に焦点を当てた話でもあり、メタ的にリリスは罪の追及・自覚させるための存在と言えるだろう。
一方、人間の事は好きと語っており、マシュには容赦なく放つ言葉の刃、あるいは憎悪は、主人公やカドックには一切向けられない。実際マシュを痛罵しているところに主人公がマシュの擁護に回ると急に大人しくなるほど。マシュに対する態度を除けば面倒見が良いギャルである。ただ、総体としての人類はまあまあ好みだが、個人にはそれぞれ好き嫌いがある模様。
中でも主人公が気に入っているようで「私は普通に、〇〇(主人公名)が好きだよ。色々と嘘をついてはいたけど、これは嘘じゃない」「アテシが味方したいのは、〇〇だけ」とし、カルデアメンバーの中で唯一の日本人である主人公のために、わざわざ和食のカツ丼を作ったりしている。どこで作り方を覚えたんだ。カルデアに召喚された後も、絆レベルを高めると唐突に愛の告白をしてきたり、もし主人公が死亡したら真っ先に自身の霊核を砕いて後を追うと宣言するなど、かなり重たい感情を向けているのが分かる。ただしマシュを苦しませるためなら主人公さえ殺そうとする危険な思考も持つ。
カドックに対しては一応手助けはするものの「アンタはギリギリで無し寄りのアリー」と意外に低評価。カドック君かわいそう。
嵐と夜の化身。「トリニティ・メタトロニオス」では、本人曰く「アテシ、今だとせいぜい第五階梯の天使とタメ張るくらいの霊基数値だし」との事。ただ祈りの雫で戦闘能力の底上げが可能なのであまり参考にはならないかもしれない。
第一再臨と第二再臨では背丈以上の大きさを誇る巨大ハサミを得物とする。このハサミは切り離して二刀流の剣として使う事も可能で、切り刻む、突き刺す、またがって突撃、投擲、足で巧みに操って敵をズタズタにする、更に大きな光のハサミを作り出して両断、といった多様なハサミさばきで戦う。鋭い切れ味ゆえか空間すら切り裂き、宇宙空間らしき場所が垣間見える事も。
第三再臨ではハサミを使わなくなり、代わりにリリンを生み出して攻撃、鋭利な爪で切り裂く、魔力で作ったと思われる蛇を使役して襲わせるなど、攻撃手段が一変。リリンがサキュバスと関連付けられるからか服装も女淫魔らしいものに変わっている。また背中に翼が生えているが、グライダーのように滑空するのが精いっぱいのようで自力での飛翔は不可能。
自分の子供たるリリンを無尽蔵に生み出せる、あるいは吸収して取り込む能力があるが、生み出したリリンを弾丸として使ったり、自分の姿に化けさせて特攻任務に使ったりするなど、子供に対する情は全く感じられない。あくまで使い勝手の良い兵隊程度の認識なのだろう。一応カルデアに召喚された彼女はリリンを弾丸にする事はないらしい。
メソポタミア、ユダヤの伝承に登場する女の悪霊。ヘブライ語で夜を意味する「ライラー(Lailah)」が語源と言われる。現在、数多くの伝承や聖書に名前が出るリリスだが、その原型は夜、嵐、病気、死を司る古代メソポタミアの女悪霊リリートゥとされ、FGOでもメソポタミアの女悪霊と説明されているため、このリリートゥがモチーフと考えられる。同じ出身地ながらギルガメッシュ(fate)やエルキドゥとは縁が無かった模様。
世界最古の記述は紀元前3000年。古くはフクロウの翼と鉤爪の足を持った姿で、今日ではコウモリの翼を持った女、または蛇を体に巻き付けた女として描かれ、また405年に著された聖書のラテン語訳ではラミアと訳された影響で、ラミアと同一視される場合もある。
旧約聖書の創世記第一章では原初の人間アダムの妻とされるが、これは10世紀前後に書かれた作者不明の文献「ベン・シラのアルファベット」に端を発する後付け設定。というのも、創世記には「創造主たる神が男と女を創造された」と「アダムの肋骨から原初の女性イヴが作られた」という食い違った記述があり、これを解消するべくイヴの前にリリスがいた設定が後から追加された訳である。したがって本来の創世記にリリスは登場しない。FGOにおけるリリスも「原初の人類など知らないし、その妻になった記憶もない」「どうせアタシにはなーんにも関係ないんだし。むしろバツイチ呼ばわりされて不名誉だしねぇ」と否定している。
旧約聖書において、アダムとイヴを唆して禁断の果実リンゴを食べさせた蛇は、一説によるとリリスだとされ、それに由来してか攻撃モーションにリンゴを投げつけたり、蛇を顕現させて敵を噛み砕くものがある。
ちなみにリリスは意見の対立が原因でアダムのもとを去り、悪魔との間で悪霊の子供リリン(リリスの複数形)をもうけた。ユダヤ教典「タルムード」によると、アダムの所から逃げた罰として神から毎日子供を大量に生み続け、毎日100人の子供を失う呪いをかけられ、ショックを受けたリリスは紅海沿岸で自害するも、遣わされた3体の天使が彼女を憐れんで蘇生。男児であれば8日、女児であれば20日、私生児であれば一生、運命を自由に左右できる加護を授けた。一方でリリスの気まぐれから子供たちを守るため、天使3体の名前が書かれた護符を人間に授けている。
伝承によるとリリンは新生児を襲ったり、睡眠中の男性を誘惑して夢精させる、子供を流産させる、子供をさらって食べるなどの行為をし、その共通性からサキュバスと関連付けられる事が多い。
地球が白紙化させられた時、人理の歪みによりリリスは突然召喚される。だがマスターのいないはぐれサーヴァントだった彼女は近いうちに魔力切れで退去する運命にあった。そんな彼女を救ったのが同じく白紙化地球に召喚されていた英霊ギャラハッドで、彼がリリスのマスターになる事で魔力供給源を確保し、かろうじて消滅の危機を免れる。本来サーヴァントがマスターを務めるのは不可能だが、グランドルーラーに相応しい力を持ったギャラハッドだからこそ、特例でマスターになれたのだった。
時系列的に第2部が始まって7つの異聞帯が発生した時にはもう白紙化地球に存在していたと思われる。
ギャラハッドと魔力パスを持つからか、同じくギャラハッドの力を持つマシュの記憶を夢で見るようになり、ここで主人公らカルデアがどのような戦いを繰り広げ、歩みを進めてきたのかを把握。主人公を気に入ったのは、マシュの記憶を通して彼/彼女の戦いぶりと誠実さを間近で見たためと思われる。トンチキイベントの記憶まで見ていたかどうかは不明。同時にマシュへの憎悪と殺意を抱くようになる。
リリスは人間になり損ねたメソポタミアの悪霊。マシュは非道な人体実験の末に生まれたデミ・サーヴァント。同じ人間になれなかった存在でありながら、マシュだけは人間のように振る舞い、周りからもしっかり人間扱いされている。人間と違ってマシュの好悪の天秤は決して傾かない、言わば公平性に満ちあふれた、人間では絶対にありえない異常性の塊だったにも関わらず、彼女だけが人間扱いされる。この理不尽に激怒したリリスはマシュに対してただならぬ憎悪と殺意を抱いたのだった。
憎悪と憤怒と嫌悪で、頭がおかしくなりそうだった。
人間と同じ形、同じ魂をしているクセに、どうにもならない部分に致命的なズレがある。
だって、あれは人間じゃない。人間の形をしているだけの、自動人形じみたものに過ぎない。
ダンテが聖杯を使って特異点を作り出し、その聖杯と特異点をメタトロンに奪われた後、特異点を確固たるものにすべくギャラハッドを強引に奏章Ⅳの舞台へと引きずり込み、彼のサーヴァントたるリリスも一緒に引きずり込まれた。
| 筋力:D+ | 耐久:B+ | 敏捷:B | 魔力:A+ | 幸運:B | 宝具:EX |
虚妄は闇の娘(イシャー・ラーアー)
ランク:B++ / 種別:対人宝具 / レンジ:1~10 / 最大補足:1人
ヘブライ語では『הער השיא』。(訳すと「邪悪な女」)因果律を歪め、対象を闇に貶める。善は悪へ、秩序は混沌へ。同時にそれら(秩序・善)への特効性を有する攻撃。ケイオスタイドにも似たその『泥』は、触れればあらゆるバッドステータスが付与される。
悍ましきは愛し子たちよ(フォア・リリン)
ランク:EX / 種別:対軍宝具 / レンジ:50 / 最大補足:99人
魔力で生成したリリンを弾丸、己を砲身として撃ち出す最悪宝具。第一宝具『虚妄は闇の娘』と同じく、善性への特攻を持つ。『FGO』では基本的に使用されない。
彷徨える儚き祈りを君へ(フォア・キリエライト)
ランク:EX / 種別:対?宝具 / レンジ:一定条件で無限 / 最大補足:1人
カテゴリ上は対人宝具であるが、実質的には対マシュ宝具と考えて良い。改竄前と異なり、自分自身を弾丸とする。マシュへのささやかな祈り。あるいは心臓に撃ち出す氷の弾丸。二人が相互理解することはない。すれ違い続けることも確定している。どれほど願っても、私はきっと貴女を憎むでしょう。貴女が、私を憎むのと同じように。そんなマシュ・キリエライトへの贈り物。
奏章Ⅳ「人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス」にて実装された限定星5バーサーカー。プレイアブル側では初の悪魔属性持ちサーヴァントである。
パーサーカーでは珍しい単体宝具持ち。その宝具「虚妄は闇の娘」がまさに強烈無比で、発動時に秩序+善特攻を自身に付与、宝具終了後に混沌+悪特攻を自身に付与しつつ、敵に呪い、毒、防御力ダウンを付与し、更に魅了状態の敵だと宝具威力がアップするというやりたい放題。また魅了についてはスキル1「輝く夜のように」で自力での付与が出来るため威力を出しやすい(確率は150%なので弱体/精神異常耐性50%までなら確実に魅了可能なのも嬉しい)。
スキル2「踊る翼のように」は自身のアーツ性能、クイック性能を上げながら、バーサーカーには欠かせない回避を2回/3ターン間付与。リリスはBasterのカードが1枚しかないので火力に直結する。
スキル3「醜い恋のように」は3ターンの間、自身に無敵貫通を付与し、攻撃力アップ、30~50%のNPチャージを行う。このスキルで無敵貫通を得られるため、回避や無敵持ちの敵であっても確実に宝具をぶつけられるのが強み。かゆいところに手が届くNPチャージも有用。ただしデメリットとして自身の精神異常弱体耐性が3ターン低下してしまう。
言うなれば、リリスは自前のスキルだけで宝具威力を上げられ、かつ確実に命中させられる、介護を必要としない自己完結型。魅了付与で誰でも特攻出来る強みは非常に大きく、特攻対象の秩序もしくは善属性持ちのサーヴァントも幅広いので、まさに破格の性能と言って良いだろう。ただし、少数とはいえ魅了を完全無効してくるサーヴァントがいる上、リリスの魅了は1ターンしか持続しないため、連続で魅了特攻を刺したい時は、魅了付与可能な別のサーヴァントの支援が必須となる。
| HP | (Lv1/Lv90/Lv100) 1790/12210/13377 |
| ATK | (Lv1/Lv90/Lv100) 1974/12774/13983 |
| COST | 16 |
| コマンドカード | Quick/Quick/Arts/Arts/Buster |
| 所持属性 | サーヴァント、地属性、混沌属性、悪属性、人型、女性 神性、悪魔、魔性、ケモノ科、魔獣型 |
| 保有スキル | |
|---|---|
| 輝く夜のように:EX (CT8→6) |
敵単体に魅了状態を付与(1T) &クリティカル威力耐性をダウン[Lv.](3T) +スターを大量獲得[Lv.](20→30個) |
| 踊る翼のように:A (CT8→6) |
自身のQuickカード性能をアップ[Lv.](3T) &Artsカード性能をアップ[Lv.](3T) &回避状態を付与(2回・3T) |
| 醜い恋のように:C+ (CT8→6) |
自身に無敵貫通状態を付与(3T) &攻撃力をアップ[Lv.](3T) &NPを増やす[Lv.](30→50%) &精神異常耐性をダウン(3T)【デメリット】 |
| クラススキル | |
| 狂化:EX | 自身のBusterカード性能をアップ |
| 神性:B | 自身に与ダメージプラス状態を付与 |
| 憎悪:C | 自身に〔今を生きる人類〕特攻状態を付与 |
| アペンドスキル3 | |
| 対ルーラークリティカル発生耐性 | |
| 虚妄は闇の娘(イシャー・ラーアー) | |
|---|---|
| カード種別:Quick | ランク:B++ |
| 自身に〔秩序〕特攻状態を付与(1T) &〔善〕特攻状態を付与(1T) +敵単体に超強力な〔魅了〕状態特攻攻撃[Lv.]<OCで特攻威力アップ> &毒状態を付与(3T・-1000) &呪い状態を付与(3T・-1000) &防御力をダウン(3T) &〔混沌〕特性を付与(3T) &〔悪〕特性を付与(3T) |
|
▶もっと見る
掲示板
22 ななしのよっしん
2025/11/08(土) 14:34:50 ID: vjUf54OZnM
>>21
マシュを庇う人間やサーヴァントに敵意を向けることなく、
マシュを糾弾するためなら真っ向から罵ることも厭わず、
マシュへの嫌悪感にどこまでも真面目に向き合い続ける
こんだけの条件を満たしてようやくリリスと呼べる
23 ななしのよっしん
2025/11/30(日) 21:14:04 ID: 8FePTYq2z6
このキャラ大絶賛する連中が気持ち悪くて仕方ない
24 ななしのよっしん
2025/12/25(木) 03:53:50 ID: ukfMi8fEY5
>>23おはマシュ
1週間で2部7章から奏章Ⅳを駆け抜けたけどORTの次にコイツが一番大変だったなあ クリア後に貰った石でガチャ回したら出てきたから許してやったけど
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/28(日) 03:00
最終更新:2025/12/28(日) 03:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。