ドーモ、ランカ=サン。トビカゲです
ゲーム「スーパーロボット大戦UX」第23話で多くのプレーヤーをリセットに追い込んだ許しがたい存在。
このマップの勝利条件はランカを捕獲したハウンドバジュラを撃墜せずHP20%以下にするというものなのだが…
デーレーデーレーデッデデデッ
飛影「ドーモ、ランカ・リー=サン、ランカスレイヤーです」
ランカ「アイエエエエ!飛影!?飛影ナンデ!?」
トビカゲのニンジャ行動回数は通常ユニットでは追いすがれない域に達する。
おお・・・見よ!瞬きする間にハウンドバジュラの隣に降り立っているではないか。ゴウランガ!
全身にラドリオカラテを漲らせながらバジュラに迫るトビカゲ。放たれる必殺のブンシンコウゲキ・ジツの前にランカはボスボロットめいた鉄クズになるばかりである!
飛影「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」
ランカ「ンアーッ!ンアーッ!ンアーッ!ンアーッ!ンアーッ!ンアーッ!」
飛影の非人道兵器、マキビシランチャーが無慈悲にもランカに降りかかる!ナムアミダブツ!何たる非道!おお、ワイズマンよ!あなたは寝ておられるのですか?
飛影「ハイクを詠め、カイシャクしてやる!」
ランカ「アルト=クン 大好きでした インガオホー・・・サヨナラ!」
無慈悲な飛影の分身刀投げ・ジツの前に哀れランカはヒイロ・ユイめいて爆発四散!ナムサン!
条件を満たして飛影を呼んでしまうと無慈悲にハウンドバジュラを撃墜されてしまうという問題が発生する。更にスパロボUXのNPC思考ルーチンはHPの高いユニットを優先的に狙うので攻撃範囲内であれば速攻でランカを狙いに行くという点も頭を悩ませる。しかも登場位置がハウンドバジュラの初期位置に程近いため尚更狙われやすいのも問題。追い打ちをかけるようにNPC飛影は2回行動を完備している。
そして何より最大の問題はハウンドバジュラ(HP9600)は飛影の最大威力の攻撃に耐えられない。(クリティカルが出なければ生き残るかもしれないが何分飛影の技量値が高くてな…)
こうしてIMPACTで一世を風靡した経験値泥棒は勝利条件泥棒という新たなネタを開発したのであった。
対策法
呼ばない
恐らく一番簡単で確実な方法。このマップではエルシャンクと忍者戦士(黒獅子・鳳雷鷹・爆竜)は後方待機でHPを消耗しないようにすれば良い。
万が一呼んでしまった場合は、ラインバレルのエグゼキューター(MAP) with 本物の暴力(てかげん)等で忍者戦士のHPを削り取りさっさと合体させてしまおう。
呆けてる暇はないぞ、UXのパイロット!
そう…ランカスレイヤーが飛影だけだったらまだ「汚いなさすが忍者きたない」で済んだんだケド…このシナリオにはもう一人ランカスレイヤーが存在する。
ブレラ「アンタレス1より、UXのパイロットへ。これより貴君らを援護する」
ブレラ「ランカ・・・おまえは今どこにいるんだ。死ぬ前に一度でいいから、おまえに会いたかったな・・・」
ランカ「アイエエエエ! オニイサン!? オニイサンナンデ!?」
だがなんたることか!イクサ・ギンガ・サイボーグクランのインプラント・ジツによる副作用で妹ランカの声はブレラの耳には届いていないのだ!
ブレラ「バジュラ殺すべし!イヤーッ!」
ランカ「ンアーッ!」
ブレラの乗るVF-27γダテンシに搭載されたビームヒナワ・ガンポッドが無慈悲にもバジュラをなぎ払う!
兄が妹を殺す!これも多元世界の哲学経営者ゴードン・ローズウォーターのメトロポリスに記されたクロレキシ・アポカリプスの一側面なのか!?
ハウンドバジュラ「!?!?!?」
サツバツ!バジュラはランカともども、銀河のはちぇまれ爆発四散!
アルト「彼女を消すな!ブレラー!」
ハウンドバジュラがランカを捕獲すると颯爽と援軍で駆けつけてくれる男、ブレラ・スターンさん(飛影は条件次第では出てこないためこちらがランカスレイヤー1号と呼ばれる事が多い)。
勿論NPCなので操作は不可。思考ルーチンも他同様HPの高いユニットを優先的に狙っていく。しかもターゲットのハウンドバジュラと戦闘に入ると「バジュラを駆逐する」や「散れ!銀河の果てへ!」等の殺気に満ちた台詞を吐きながら最大威力の攻撃をぶっ放す。飛影のように一撃必殺とはいかないものの、クリティカル無しでHPを半分以上削り取ってしまうため、大半のプレーヤーはランカを銀河の果てまで散らされてしまう。
飛影と違い厄介なのは、ハウンドバジュラもHPの高いユニットから狙うため、HP40000越え(ボス仕様)のアンタレス1を優先してターゲットにするというコトで、
…というのが一番よくあるパターンである。
何よりランカスレイヤー1号は2号と違って強制出撃である。性質の悪いコトにこのステージ、初期目的が初期配置付近にある周りを水場に囲まれたライブ会場の防衛戦となっており、1号の出現条件を満たした時には初期位置の近くにユニットが固まっているコトが多く、南側に出現する1号はこちらが近づくまでの間悠々とバジュラを駆逐し放題となってしまう。
こちらがバルキリーやMSなどの飛行可能かつ高移動力のユニットを主力としているならすぐに追いつくコトも出来るのだろうが、これが三国伝やデモンベインなどの非飛行かつ低移動力のユニットを主戦力としていた暁には……どうなるかなど容易に想像がつくであろう。
前作『L』では同じようなランカを中心とした防衛戦ステージで増援に駆けつけてくれた時は、物凄い引きつけっぷりとあり得ない無限復活で頼れるアニキだったのに、どうしてこうなった・・・。
対策法
無し
そのHPの高さから撃墜され退場、という事はまず望めないので、ランカスレイヤー1号が乱入してきたらさっさと勝利条件を満たすしかない。
なお、ハウンドバジュラの撃墜回避にも本物の暴力(withてかげん)は有用である。本物の暴力すごいですね。
ランカスレイヤーは……俺自身なんだ
アニジャとニンジャによるサイドアタック。もうここまででもランカの不憫さは圧勝に決まったのだがさらに攻撃は続く。悲しい事にランカスレイヤーはまだ存在するのだ。
スーパーロボット大戦は基本的に、相手のHPは一度交戦するか精神コマンド「偵察」を使わない限り判明しない。HP3000だろうとHP400000だろうと、最初は一律で??????と表示されているのだ。
そしてこのシナリオで登場するハウンドバジュラはいわばこのシナリオにおけるボス的存在といっていい。
この結果起こる悲劇、それは
- ボスキャラみたいなものだしHP数万ぐらいはあるだろうと思い込む(その前のシナリオのネームドボスが軒並みHP1万越えだった事もこの思い込みを助長する)
- 調整は後でできるしまずはザクっと削るかと威力の高い武器で攻撃
- アワレ、ランカはバジュラもろとも爆発四散!サヨナラ!
そう、多くの可能性が集う今作ではプレイヤー自身がランカスレイヤーとなってしまう可能性も存在しているのだ…。
と言うかこちらの自滅被害報告も上記二人に負けず劣らず寄せられており、
- 九朗ちゃんのアトランティス・ストライクで蹴り殺しちゃった(鋼屋ジン氏のtwitterより)
- フル改造した牙斬刀ぶち込んで俺達が地獄だ!(下記動画内のコメより)
- オズマの一斉射撃で(ランカの命が)クライマックスだ!(編者の実体験)
- 「てかげん」かけ忘れた森 次 さ ん の 本 物 の 暴 力(掲示板より)
といった数々の惨劇が繰り広げられた。
そうでなくても今作はPU制という2機1組で行動できるシステムなので、
と言う悲劇が起こってしまうのもわりとよくあるコトだったりする
更に今回のスパロボは反撃がオート設定にカスタマイズできる。ストーリー進行がスムーズになる便利機能であるが、このマップに関してはこの便利機能が足を引っ張る。もう察しはついていると思うが、具体的には
となる。どうしてこんな便利機能が追加されたスパロボでこんなマップを用意した!言え!なんでだっ!
また、プレイヤーの中には、隠しキャラ加入の条件を満たすために容易にGAMEOVERできるこのMAPで撃墜数を稼ぐオニ=チクショー共もおり、さながら誰かの命を救うために誰かの命を奪うというマッポー的様相を呈してしまっている。
彼ら曰く「ランカに一撃入れれば確実にゲームオーバーできるこのステージは全滅稼ぎに最適」とのことで最早ランカは救助対象ではなく、簡単に全滅できる便利なスイッチ程度の扱いでしかない。
「こ、これが……!これが人間のする事かァァッ!!」
ただしUXと言う作品の名誉のために言うと、全滅プレイに利用するために殺されまくる人物がいるのは今作UXに限った話ではない。
開発スタッフ的な意味で直系前作である『L』でも同じような事があった。イクサー1とイクサー2のタイマンに横槍を入れると、一撃入れた時点で加納渚が精神操作で強制自殺させられて自動GAME OVERとなるという、ランカスレイヤーよりも鬼畜なステージもあったので、UXだけが特別酷いわけでは無いのだ。
ちなみに全くの余談だが、ランカスレイヤー阻止に定評のある本物の暴力さんは、Lでは撃墜されまくる側となって本物の道場を教えてくれていたりする。
対策
正直前の二人に比べて特に注意するコトもないが、精神コマンド「偵察」をかけることでこの悲劇は回避しやすくなる。リフレクターコア、ナーブクラック等の特殊武器でもダメージを与えずに敵ステータスが確認可能。また、反撃をオート設定にしている人はこのマップだけは反撃設定を「手加減」「反撃なし」「マニュアル」に設定しなおしておくコト。まぁクリティカルやPUだと「手加減」でも死ぬときは死ぬんだケド…
これも再三言われているコトだが、ハウンドバジュラのHPは高くないので、武器を鍛え上げたユニットと本物の暴力(てかげん)、トランザム(てかげん)などで一気に勝利条件を満たすことで悲劇の発生を少なくできる。
また、フラグ成立のための撃墜数稼ぎなら、少し後の26話や30話が容易に稼げるステージとなっているので、ランカを可哀想だと思う心があるなら是非そちらの方で頑張ってもらいたい。
◆ランカスレイヤー名鑑◆
◆注釈◆このネタは後述のMADに書き込まれていたコメントである◆転載◆
- ランカスレイヤー:本来の名はトビカゲ・ニンジャ。無敵のラドリオカラテを極めし謎めいたリアル・ニンジャ。ランカ殺すべし。慈悲は無い。
- ビルバイン:海と大地の狭間にあるバイストン・ウェル・オヒガンから浮上せし歴戦のニンジャ。タツジン級オーラ・イアイドは相手のみならずその怨念をも殺す。
- デモンベイン:非合法暗黒探偵を生業とするマギウス・ニンジャクランのニンジャ。レムリア・ツキは無限熱量で相手を滅却する恐るべきヒサツ・ワザだ。
- ヒーローマン:玩具に雷が落ちたことで超自然的に誕生したニンジャ英雄像。「フーンク!」としか喋れないが、相棒のベインとは強く特殊な好意で結ばれている。
- ナナジン:ロード・サコミズのバンザイ・ニューク投下を阻止すべく奮闘するホウジョウ・ニンジャクランのニュービー。カトン・ソードを用いたオーラ・イアイドを駆使する。
- ラインバレル:マキナ・ニンジャクランのニュービー。軽率でカラテも未熟だが、ニンジャの力を正義に役立てたいという奇特な理想を抱く。オニめいたメンポ。
- フェイ・イェン:暗黒メガコーポセガ・タノシイ社開発の軍用オイランドロイドにIRCコトダマ空間から飛来した謎のボカロ・ソウルが憑依した電脳歌姫ニンジャ。
- カイザースカル:マジン・ニンジャクランの血に飢えた殺戮戦闘狂ニンジャ。バイナリ思考で操るチャカガンとキバブレードツルギのワザマエは実際地獄めいている。
- リュウ・ゲントク:サンゴク時代の伝説的ウォーロード。天命のハンコに選ばれしドラゴンめいた宿命を背負う。古事記にはヤクザクランの首領であったとも書かれる。
- マークザイン:タツミヤ・アイズル出身の存在肯定ニンジャ。オバケめいたシリコン生命体フェストゥムを狩る日々は自身をも蝕んでいく。ショッギョ・ムッジョ!
- デスティニー:ザフト・ニンジャクランを代表する武闘派。己のニンジャ潜在能力を引き出すタネワリ・ジツの使い手。一時期タツミヤ・アイズルに所属していた。
- ダブルオークアンタ:戦争根絶を掲げるソレスタル・カルトの強制対話ニンジャ。自身のコトダマ空間に相手を引きずり込み自我を全裸に剥く。
- マックスゴッド:スゴイケモノ・ヤクザクランのオヤブン。5つのケモノ・ニンジャソウルを身に秘め、伝統のヤクザスラング「ヤッテヤルゼ!」と共に暴れる。
- デュランダル:チャドーと並ぶ伝説の暗殺術カブキを修めた空飛ぶ三角関係ニンジャ。ランカスレイヤーに対して並々ならぬ敵愾心を抱いている。
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スパロボにおけるランカ・リーの歴史
- Zランカー(スーパーロボット大戦L)
- お前もガンダムだ(第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇)
- スタイリッシュ帝王切開(第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇)
- ランカスレイヤー(スーパーロボット大戦UX)
と、そんなネタめいた扱いをされ続けた彼女ではあったが、第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇にて・・・?
関連項目
- スーパーロボット大戦の関連記事一覧
- スーパーロボット大戦UX
- 飛影(忍者戦士飛影)
- ブレラ・スターン
- ランカ・リー
- 森次玲二
- 刹那・F・セイエイ
- オベリスク(マクロスF)
- マチス(ファイアーエムブレム)
- ニンジャスレイヤー
- 本物の暴力を教えてやろう
※この記事の予告風タイトルは経験値泥棒の掲示板>>19からいただきました。
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