大鯨(たいげい)とは、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』に登場するキャラクターである。
モデルは日本海軍の潜水母艦〈大鯨〉。のちに改装空母〈龍鳳〉となった。
担当声優は小倉唯。
改装によって名称が変更される龍鳳(りゅうほう)についてはこちら。
潜水艦隊旗艦、大鯨。出撃します!
2014年6月6日のアップデートで「飛龍改二」とともに実装された艦娘。実装時点で唯一の潜水母艦。
先立つ6月1日時点で「そんなに大型の艦ではありませんが、改装によって艦種が大きく変化する艦娘で、現在実装準備を進めています。」というアナウンスがなされていた。この予告の通り、改装すると軽空母「龍鳳」に変化する。
非戦闘艦であるため性能は低く、小型の主砲と副砲、偵察機しか搭載する事が出来ない。一応弾着観測射撃は出来るものの、火力が低すぎて駆逐艦を沈めるのがやっと。
副砲の中では最強クラスの「15.5cm3連装副砲」をガン積みすると、ノーマル駆逐艦程度であれば一撃で沈められるようになる。T字有利ならノーマル軽巡撃沈も可能となり、軽母を中破させる場合もある。だがそれ以上の大型艦へは例えT字有利でも目立ったダメージは与えられない。本来なら潜水母艦が駆逐艦を撃沈させるだけでも大手柄である。
もし高射装置を持っていれば、機銃と組み合わせる事で対空カットインを狙える防空母艦となる。この場合、火力は完全に切り捨てる事になるので駆逐艦すらまともに倒せなくなる。
潜水母艦の中では最新鋭という事で少々タフになっており、軽巡並みの耐久を持つ。しかし装甲が低めなので開幕の空襲で大破してしまう事も多々。
そんな大鯨であるが、中部海域6-1にてルート固定要員として活躍する。ボスまで導いてくれるので血眼になって捕鯨する提督が後を絶たないとか。ただし一度龍鳳へ改装してしまうと潜水母艦の機能を失うためか、ルート固定が出来なくなる。大鯨が一人しかいない場合は熟考する必要があるだろう。
また、潜水母艦を必要とする任務も複数ある。
公式4コマ漫画『吹雪、頑張ります!』では63話にて遂に初登場。潜水艦に補給を行う潜水母艦だけに、潜水艦娘からの人気は絶大であった。また補助艦艇から軽空母に改装されたという同じ生い立ちを持つ祥鳳と瑞鳳との絡みもあった。
捕鯨
大鯨のドロップを狙う事を、一部の人は「捕鯨」と言う。それに伴い、海域に出撃する艦隊は(捕鯨)船団と言われ、妨害してくる深海棲艦はシーシェパードやら反捕鯨団体と言われている。
この事に影響されてか、二次創作絵では大鯨が「ほげえええ」と鳴いていたりする。
例によって建造する事は出来ない。大鯨がドロップするのは2-4、2-5、3-4、4-4、5-2、5-5、6-1といった難易度の高いマップで、しかも4-4以外はボスドロップ限定(4-4もボスの他は左下の終点なので1周でチャンスは1回のみ)。捕鯨入手には一苦労するだろう。ドロップ率も相当低めに設定されているらしく、あまりの低さに他のレア艦が霞んでしまうほどと言われる。来ない人にはとことん来ないのである。
捕鯨の場としては、ボスへのルート固定が可能で難易度が比較的低いため周回が容易な2-5や5-2がよく選ばれている。が、比較的容易とはいえ難易度が高い海域である事に変わりは無いので相応の覚悟が必要である。
大量の資材と高い練度を持つ艦隊、そして強運を持っていないと辛いだろう。一応、「発動!渾作戦」のE-1ボスドロップで大鯨が確認されて以降はイベント海域でも度々入手できるようになっているため、そちらで攻略やレア艦掘りを兼ねて探すのも一手。
潜水母艦大鯨、解説しますね!
史実詳細は「大鯨」も参照のこと。
決戦補助戦力と考えられていた空母の建造をロンドン海軍軍縮条約によって止められてしまった日本海軍が、危急の時にあたって空母に改装することを前提として建造した補助艦艇のうちの一隻がこの潜水母艦<大鯨>である。同期である高速給油艦<高崎>、<剣埼>も同様の経緯で建造され、御存知の通り後にそれぞれ改装空母<瑞鳳>、<祥鳳>となっている。
潜水母艦とは、潜水する母艦ではなく潜水艦の母艦となる船のこと。
潜水艦はその性質上、窓もなく狭い劣悪な艦内環境で長期間の隠密行動をすることが多く、食料や水、弾薬などの物資もスペースが無いため多くは積載できない。そして当時の潜水艦は速力もかなり遅く毎度本土や泊地に帰ることもままならなかったため、補給や乗員の休息、果ては軽度の修理までを行う移動基地としての潜水母艦は潜水艦隊にとってまさに命綱、母のような存在であった。
このような経緯で1933年3月31日、横須賀で起工された<大鯨>だが、その前途は多難だった。新技術の投入により起工7ヶ月での進水を果たしたのはいいものの、その新技術(電気溶接、ディーゼルエンジンの採用)故に船体の歪みや馬力不足など故障支障が多発。電気溶接の使用は採用例が少ない先進技術ゆえ不具合が多発するのは仕方の無い事だったが、進水予定日(11月16日)を既に昭和天皇に奏上していたため変更出来ず、しかも予算の都合からどうしても今年中に終わらせたいという思惑もあり不備を大量に抱えたまま進水式が執り行われた。もちろん進水式後も工事が続けられ、工程が終わったのは「竣工」後であった。
空母に改装する事を前提に設計されたため、所々に空母の面影が見え隠れする。甲板上の構造物は容易に撤去可能で、取り払った後は航空機を搭載する飛行甲板となる。艦前方の構造物は艦橋として再利用するため残された。また潜水母艦の時点で水上機用の昇降機を備えており改装作業の手間を省いた。条約から逃れるため排水量は1万トン以下、最大速力も20ノット以下に抑えられた。
1935年、第四艦隊の一員として三陸沖に向かった大鯨は台風の直撃を受ける。世に言う第四艦隊事件である。<大鯨>は防水扉が破壊されて浸水、この影響で電気系統も失われ人力での操舵を強いられた。どうにか横須賀軍港へ辿り着いた大鯨であったが、その際の調査で電気接合した部分に亀裂が認められ、船体の強度不足が浮き彫りとなる。第四艦隊事件の爪痕とこの致命的な欠陥の対応、それにほどなく勃発した日中戦争の影響で、<大鯨>の復帰は実質的には1938年にまでずれ込んだのだった。
その後、何とか全ての問題を解決した<大鯨>は1938年4月、最新鋭潜水母艦として第二潜水艦隊旗艦の任に就く。大鯨は日本から遠く離れたマーシャル諸島クェゼリン環礁に身を構えた。前々から真珠湾への攻撃を企図していた日本海軍はハワイ周辺に潜水艦を複数忍ばせており、その潜水艦の活動拠点がクェゼリンにあったのである。
1941年11月、クェゼリン環礁での任務を終えた<大鯨>は日本へ帰還。日米開戦の機運が高まる中、横須賀工廠で空母への改装に着手した。なお、改装自体は3ヶ月の短期間で終わるはずだったものの、欠陥が発覚したディーゼル機関を陽炎型と同じ機関に換装する必要があり、さらに不運にも1942年5月に起きたドーリットル空襲で改装中の<大鯨>に命中弾を受けたこともあって4ヶ月ほど工期が延長してしたという。
なお、「大鯨」の艦名は、2020年10月14日に進水した新型潜水艦「たいげい型潜水艦1番艦・たいげい」に引き継がれた。伊19の生誕地でもある三菱重工業神戸造船所にて無事進水し、2022年3月9日就役した。潜水母艦大鯨の故郷横須賀にある海上自衛隊横須賀基地に配備された。
提督、状況把握ですね。大切ですね!
艦種マークは「潜母艦」。潜水空母と被るところだった、危ない。
白と青のセーラー服、潜水母艦という潜水艦への補給を行う艦種の為かエプロンを着用し魚雷をたくさん入れたバックを肩に掛け食料(野菜)入りの手提げを持っている。そして紺色のスカートに黒のパンスト、足には厚底の下駄を履いている。魚雷が入ったバッグには飛行甲板のような模様が入っており、大鯨が後の空母への改装を見越した艦である事を語っている。その名を象徴してか胸元と母港画面では見切れてしまっているがエプロンのスカート部分にクジラの絵がある。
潜水母艦としては破格の巨体を誇る大鯨であるが、立ち絵を見た限りではそれほど身長は無いようだ。駆逐艦と軽巡洋艦の間くらいか。その代わり胸はおっきい。身長の代わりに胸が大きくなったのだろうか。
後に出版された描き下ろしイラストで、大鯨は左手に箸を持っていた事から左利き説が浮上している。
非常に甘い声をしており、聴く者の心をとろかす。性格は至って素直で、そして優しい。潜水母艦である事から潜水艦との共同作戦に自信を持っている模様。しかし自らは非戦闘艦なため、ひとたび会敵すると慌てふためく一面も見せる。背中には明石同様クレーンが見受けられる。潜水艦を修理出来る工作能力を持つ表現だろうか。
潜水艦あっての潜水母艦なので、二次絵などではよく潜水艦とセットで描かれる事が多い。潜水艦娘に食事(補給)を与える様子がお母さんのように見えるからか「ロリお艦」と言われたりする。胸が大きい点も、お艦らしさに拍車を掛けている。小さくて確認しづらいが、左腕に腕時計型の二連装機銃を装着。あまりに小さすぎて実戦で使えるかどうか不明。
前述のように潜水母艦のままだとゲーム中での戦闘能力やシステム的役割はほぼ皆無なのだが、空母化を含め2回の変身改造を残している事や一部のルート固定及び任務に使用する事、入手難度が高い事などから、無能扱いされることは少ない。
放置ボイスでの「て・い・と・く♪ 提督♡」の流れに轟沈する提督がいるとかいないとか。
この特徴的なボイスはその後も限定ボイスなどで採用され、彼女の代名詞的な台詞になっている。
また、入渠時など電気溶接での建造で苦労した過去を愚痴ることがある。
図鑑での説明文で、何故かボイスが再生されない部分がある。再生されない部分があるものの、一応説明文としては成立しているのでそれほど違和感は感じられない。この不具合は未だ修正されていない。忘れてるのだろうか。
後述の龍鳳ともどもヴァイスシュヴァルツに参戦。描き下ろしの新規絵となっているので大鯨が好きな提督諸氏は一見してみるのも良いかもしれない。ちなみにカードでは「補給艦艇」の肩書きとなっている。
前述の通り、大鯨は空母への改装を見越して建造された艦艇なのだが、龍鳳になるには何故か設計図を要求される。IF改装でも何でもないんですがそれは・・・。
「機動部隊、出撃です!勝つ気で参ります!」
レベル25の「大鯨」に加え、「改装設計図」を消費することで改装できる艦娘。
さらにレベルを上げることで「龍鳳改」に改装することができる。
これが空母の、龍鳳の経歴なんです!
<大鯨>の空母改装が完了したのは翌1942年10月。合わせて艦名を改め、<龍鳳>とした。搭載31機。
書類上、<瑞鳳>、<祥鳳>、<千歳>、<千代田>とあわせて「瑞鳳型航空母艦」ということになっている。
こうして建造時の目的に立ち戻った<龍鳳>だったが、この時日本海軍は既にミッドウェー海戦で敗北しており、〈龍鳳〉も戦闘での出番がなく、1年半以上を南方への輸送や訓練だけで費やすこととなる。
1944年6月、<飛鷹>、<隼鷹>と組んで第二航空戦隊に所属、マリアナ沖海戦でようやくの初陣を飾る。この海戦で日本軍は大鳳、翔鶴、飛鷹が撃沈、隼鷹が中破、500機近い航空機と8隻の潜水艦を失うなどミッドウェー海戦に迫る壊滅的損害を蒙ったが、<龍鳳>は小破に留まった。
この海戦の数ヶ月後に二航戦は解隊されたため、龍鳳と隼鷹は二航戦の最後の所属艦となった。
その後は一航戦に編入されたり、一時は第一航空艦隊の旗艦となったりもしたが、もはや載せる艦載機すらなく実質的に機動部隊は壊滅していたためほとんど日本沿岸での活動に終始し、1945年3月、呉で空襲を受け大破。しかし沈むこと無く防空砲台となって終戦を迎えた。
不幸?運が悪い?え、私が!?そんなこと無いです!
前記の通り、書類上瑞鳳型航空母艦である「龍鳳」だが、図鑑では「龍鳳型」の一番艦を名乗っている。
「祥鳳」や「瑞鳳」とは空母化という同じ目的を見据えて建造された同期であり、先に空母化した瑞鳳達を参考に空母に改装されたため、空母としては末っ子なのだが、潜水母艦としては先に就任した(瑞鳳達は高速給油艦)ので実質姉であり、今後の関わりにも期待が持たれる。
「大鯨」から軽空母「龍鳳」となると姿が大きく変わり、赤い着物姿となる。
艤装品は「祥鳳」などと同じく弓と矢筒、それに肩掛けの飛行甲板。
豪華極まりないことに改装することでさらに服装が大幅に変わり、今度は青緑の着物姿へ。
飛行甲板も緑色の迷彩色となっている。
服装のカラーの変遷だけ見ればどこぞのモビルスーツのようである(NT-D的な意味で)
限定イラストにも恵まれており、正月は晴れ着、夏は水着、秋刀魚漁では和服にエプロンという割烹衣装が実装されている。限定イラストは大鯨と龍鳳及び龍鳳改は全く同じか、もしくは色違いなので大鯨のままでも見ることが可能。
そして、中破すればご立派な胸部装甲があらわになる。
特に限定イラストでは中破する度に「小型空母とは…嘘やろ龍鳳はん」というレベルの大型装甲を披露してくれるため、新たな衣装が実装される度に5-5あたりで大破撤退させられることになったりする。瑞鳳ェ……
機動部隊、航空母艦龍鳳。本気でまいります!
2021年4月22日、艦隊8周年を翌日に控えたメンテナンスで「龍鳳改二戊」「龍鳳改二」が実装された。
従前の「大鯨」「龍鳳」「龍鳳改」に加え、下記「龍鳳改二戊」「龍鳳改二」で更に差分グラが増えることとなった。
提督、あ、あの、低速軽空母だって、十分戦えますよね? 輸送艦代わりの遠征ばっかりじゃ、ないですよね……ね! 私、信じてます!(改二戊)
Lv.80で改装可能となる。但し、試製甲板カタパルトと改装設計図、開発素材が20個必要。
低速艦扱いは従前と変わらないが、改二戊とある通り夜間攻撃可能な護衛空母の扱いである。
後述の「龍鳳改二」とのコンバートのため、持参装備はない。
搭載機数は21/21/12/3の計57機。龍鳳改と比べて0/+12/+3/-3で12機増。
夜間攻撃型空母とのことで、灰色の上着となっている。従来の射程「短」から射程「中」に変更される。
もう!輸送艦や防空砲台じゃなくて、私、空母です、空母!(改二)
更にLv.88になると高速護衛空母「龍鳳改二」に改装が可能となり、また「龍鳳改二」から「龍鳳改二戊」への逆改装(コンバート改装)が可能となる。コンバートには「高速建造剤」が20個都度必要となる。
速力が「高速」に変更され、搭載機数も龍鳳改二戊に比べ0/0/+2/+3の5機増。搭載機数のみで言えば、なんと雲龍型改と同等!(射程は改二戊と同様「中」である)
「龍鳳改二戊」をベースに色使いを「龍鳳」にした感じで、従来のクジラが桜の花に置き換えられている。
能力的には同程度の能力に対し特殊なアイテムを用いる必要のない瑞鳳(艦これ)がライバルと言えるか。
なお、関連任務では末期戦で桜花を輸送した際の護衛艦である絵師つながり「時雨(艦これ)」が随伴艦として必要となる。
動画発見……!ど、どうしましょう!?
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MikuMikuDanceモデル、ありがとうございます。
関連静画があれば、私だって!
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はい、関連項目ですか?
- 艦隊これくしょん~艦これ~
- 潜水母艦
- 空母(艦これ)
- 祥鳳型航空母艦
- 二航戦(第二航空戦隊)
- 捕鯨
- キラー・ホエール(艦これ)
- ロリ巨乳
- ヒ87船団 - 神威(艦これ) 龍鳳(艦これ) 旗風(艦これ) 時雨(艦これ) 磯風(艦これ) 浜風(艦これ)
- イチソ艦隊
- 小倉唯 - 天津風(艦これ) 伊26(艦これ) 大鯨(艦これ)/龍鳳(艦これ)
- 自衛艦これ:たいげい型潜水艦
- 改二(龍鳳としてのみ)
艦娘たちの戦後 - 呉軍港空襲終戦組 | ||
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