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異世界の聖機師物語とは、梶島正樹原作によるファンタジーアニメである。
OVAとして2009年(平成21年)に製作された。
「天地無用！魎皇鬼」やOVA「フォトン」の関連作品でもある。
目次
｜ 作品情報 ｜ 世界観 ｜ 主な登場人物 ｜
｜ 関連作品 ｜ 関連商品 ｜ 関連コミュニティ ｜ 関連項目 ｜ [目次]
作品情報
作品形態：
・ＯＶＡ 全１３話 各４５分（第一話のみ５１分※）
・ＴＶ放映版（アニマックスで放映） 全２６話（ＯＶＡ各話を二分割） ※ＴＶ版未放映部分がある。
| 第1話 | 『白と黒の聖機人』
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第2話 | 『聖地へ』
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第3話 | 『働かざる者……』
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| 第4話 | 『ペンダント』
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第5話 | 『追われ追われて』
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第6話 | 『バカンス』
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| 第7話 | 『競武大会』
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第8話 | 『襲来』
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第9話 | 『思惑』
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| 第10話 | 『家』
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第11話 | 『結界工房』
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第12話 | 『結実』
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| 第13話 | 『ガイア』
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スタッフ ： ＯＰ主題歌：加賀美セイラ『Follow Me feat.Sound Around』 発売元：vap ▼市場 |
小説版はアニメ版と所々つながっており、同シーンが別視点で語られることも。
内容は時系列にして主に第１話～第４話の頃に当たる。
ユキネさん好きにおすすめ。
コミック版はパラレルな内容だが、キャラの心情や展開上、アニメ版では触れられなかった描写がある。
沢山登場するのでドール好きにオススメ。
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世界観
エナ
ジェミナーの空中を満たし漂うエネルギー。
ある程度の標高までにしか存在せず、第二の海「エナの海」を形作っている。“吃水”は海抜500メートルほどの高さに存在する。
亜法
エナを媒介として施される技術体系。
飛行機械から通信装置まで様々な技術を実現しており、ジェミナーの文明の根幹を成している。
高地
「エナの吃水」より高い標高の土地。基本的に亜法を利用した技術は使用できず、聖機師の運用も出来ない。
その為、吃水内とは別の文化が存在し、エナや亜法も忌避の対象になっている。
スワン
エナの海を航行するラシャラ皇女所有の大型船。浮き島のような外観をしている。空飛ぶひょうたん島。
皇族の居住区、聖機人の整備・格納庫など多彩な機能を持つが、土壌から水晶が採れるばかりにひどいことに。
シトレイユ皇国
ハヴォニワ国
シュリフォン国
聖地周辺の三つの国家。
教会
様々な国の中枢に古くから関わる巨大な組織。聖機神を研究し、聖機人に関わる技術を管理、各国に供与している。各国の聖機人の数は教会によって厳重に管理され、軍事バランスは保たれている。
聖地
女神と聖機神を奉る神聖な地。
女神との契約や洗礼、聖機師の任官が行われる。
元々はシトレイユ領だったが、聖機神が発掘されてからは教会が管理しており、聖地学院が存在している。
聖地学院
聖機師を養成するための学院。
聖機師の特性から、圧倒的に女生徒の割合が多い。
一方で数少ない男性聖機師は、その貴重さから特別な待遇を受ける。
少数であるが、聖機師候補以外にも身分の高い者や特別に許可を受けた者が通う。
聖機師
聖機人の操縦者。適正のある者しかなれず、圧倒的に女性が多い。
ただしそれはジェミナー出身者の場合であり、異世界人は例外。
異世界人
召喚によってジェミナーに呼び出された他の世界の人間。
例外なく聖機師として高い資質を持つ。
聖機人
エナの力で動くこの世界の主力兵器。
普段は「素体」としてコクーンと呼ばれる繭型のジェルに入った姿で保管・整備されている。
聖機師が乗り込む事で各々の特性を反映した形状や能力に変化するため、その外観・形状から操縦者を識別できる。
エナの海の中では強力な兵器であるが、吃水外へ出た途端にコクーンに戻ってしまうため、高地での運用には様々な工夫が必要になる。
聖機神
聖地に奉られる、全ての聖機人の元になった機体。誰も動かせない。
結界工房
独自に様々な技術研究をする技術者集団。高地との関わりも深い。
研究対象には吃水内の国々の常識からは縁遠い物も多く、いささか異端視されている模様。
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主な登場人物
｜シトレイユ皇国｜ババルン派｜ハヴォニワ国｜シュリフォン国｜聖地学院｜教会｜山賊｜
柾木剣士（演：下野紘） ※
主人公である１５歳の少年。
ジェミナー出身者ではなく、異世界から召喚された。
シトレイユの皇女ラシャラを暗殺するために、ある勢力より刺客としてスワンに送り込まれる。
召喚前は、家族に幼い時からあの手この手で鍛えられていた為に、異世界へ来てからも周囲の人間を圧倒する身体能力他を持つチート。
学院の貴重な労働力。
ラシャラ様の金づる。
マッサージマシーン。
野生動物。
コロ。
▼シトレイユ皇国 ▲
古い歴史と豊かな国力を持つ皇国。
本作の物語の中心となる。
国土からは聖機神が発掘され、力の象徴とされていた。
ラシャラ・アース二十八世 (演：米澤円) ※
シトレイユの皇女で、父皇の急逝により本作冒頭で皇位を継承する。
金にがめつい12歳。
ラシャラ様。
帝王学を叩き込まれた皇族らしく、幼さに不相応の、威厳ある広島弁老人めいた喋り方をする。
本当は歳相応にかわいいお方です。
キャイア・フラン (演：桑谷夏子) ※
ラシャラ皇女の護衛を務める女性聖機師。
学院の生徒でもある17歳。
剣士と最初に剣を交える。
幼馴染のダグマイアに思いを寄せている。
マーヤ (演：タルタエリ) ※
ラシャラの侍従長である貴重な老婆。
ワウアンリー・シュメ (演：中川里江) ※
ワウと呼ばれる、女性聖機師にして聖機工の少女。
また学院の生徒でもある。
シトレイユの人間では無いが、「結界工房」の技術者としてラシャラに雇われ、スワンに出向している。
高地の出身者であるためか蒸気機関や火薬などのエナに頼らぬ技術の研究にも長け、機工人という独自の機動兵器を開発してその実験の機会を探っている。
尚、キャイアとメザイアの父は結界工房で研究者をしており、ワウはその弟子。
ババルン・メスト (演：安元洋貴) ※
野心逞しいシトレイユの宰相。男性。
幼いラシャラの皇位継承を好機に、自身の野望を遂げるべく動き出す。
聖機工の出身で、聖機神や聖地の歴史にも精しい50歳。
ドール (演：後藤麻衣) ※
ババルンの秘蔵っ子である謎の少女聖機師。
ババルン派に居た剣士にとって、他の者が仮面を被って素顔すら見せぬ中、数少ない顔見知りだった。
緑色の髪をしている。
ダグマイア・メスト (演：佐藤拓也) ※
ババルンの息子。17歳の貴重な男性聖機師。
キャイアの幼馴染み。
学院では、他の男子生徒に声を掛けては自身の計画に誘い入れている。
熟女キラー。
挫折もしたりするけれど、彼なりに必死なのでダメマイアとか言ってはいけない。
エメラ (演：氷青) ※
ダグマイアの従者の女性。
一途に尽くすも何かと報われない17歳。
女性聖機師。
▼ハヴォニワ ▲
シトレイユ王家とは近縁関係にある隣国。
他の二国に較べると国力は小さいが、高地鉄道を所有するほか細かい工芸技術を持つなど、その技術力は高い。
マリア・ナナダン (演：斎藤桃子) ※
ハヴォニワの王女。12歳。
ラシャラとは従姉同士であり同い年。
仲が悪く、何かと張り合っている。
学院の生徒でもあり、初等級2組に在籍。
ユキネ・メア (演：園崎未恵) ※
マリアの護衛を務める女性聖機師。
学院に通う彼女の手足として動く、悩ましい目をした銀髪の19歳。
寡黙で恥ずかしがり屋だが、実力は確かな物で、有事には鉈のような剣を操って彼女を守る。
みんなのユキネさん。
フローラ・ナナダン (演：松来未祐) ※
ハヴォニワの女王。30歳。
マリアの母であり、ラシャラの叔母にも当たる二人の天敵。
色魔の年増。
学院にいた頃から既に女傑として名を馳せていたらしい。
ユキネが着ている異様に露出の高い操縦服はこの方の趣味だとか。
▼シュリフォン ▲
ダークエルフが治める森多き国。
種族の特性で殆どの者が聖機師に乗れるため、むしろ自然の中での能力の高さが評価される特異な国家。
アウラ・シュリフォン (演：野田順子) ※
シュリフォン王女である女性聖機師。
ダークエルフの18歳。
シュリフォンは聖地の森の管理や巡礼路の警備を委託されているので、その指揮を執っている。
同時に学院の生徒でもあるが、朝に弱い。
シュリフォン王 (演：宮崎寛務) ※
アウラの父にしてシュリフォン随一の逞しい中年。
登場人物の中でも特に男らしい方。
優秀な聖機師。
メザイア・フラン (演：恒松あゆみ) ※
聖地学院で教師を務めるキャイアの姉。
21歳。
優秀な聖機師でもある。
髪を解くと頭の表面積が激しく変わる人。
剣士を気に入っており、豊満な肉体で度々彼を誘惑する。
剣士をマッサージマッスィーンにした張本人。
ざます。
ユライト・メスト (演：鈴木達央) ※
聖地学院で教師を務めるババルンの弟。
穏やかな性格の美青年で、女生徒からの人気も高い。
体の弱い27歳。
学院長 (演：赤池裕美子) ※
寮長も兼ねるふくよかなな老婆。聖地の最高責任者でもある。
アンテナ髪。
ハンナ (演：須藤絵里花) ※
聖地と学院の物流・清掃・食事・営繕などを切り回し、生活を支える職員達の長。
逞しい肉体をしたオーバーオール姿のおばちゃん。
リチア・ポ・チーナ (演：大村歌奈) ※
学院の現生徒会長。18歳。
アウラの親友であり、きつい物言いをする女性聖機師。
剣士を野生動物と呼ぶ。
生真面目で苦労を抱え込むタイプ。教皇の孫でもある。
ラピス・ラーズ (演：今野宏美) ※
リチアの輔佐をする下級生。
女性聖機師。
何かと気の付く15歳。
セレス・タイト (演：笹田貴之) ※
学院の男子生徒。
15歳。
庶民出身だが貴重な聖機師の適正を持っていた為に学院に通わされている。
セレスくん。
教皇 (演：齋藤龍吾) ※
ラシャラの戴冠式を司った教会の最高責任者。
恰幅の良いリチアの祖父。
レイア・セカンド (演：阿部幸恵) ※
教会の使者としてスワンに訪れた女性。
うっかりすると見落とすがＯＰでちゃんと脱いでいる。
コルディネ (演：阿部幸恵) ※
享楽的な38歳の美人。
聖機師だが浪人で、山賊の女頭領をやっている。
ラン (演：釘宮理恵) ※
コルディネの娘で16歳。
小さい頃から母に苦労させられたらしく、今一親子の情が薄い。
コロ (演：？) ※
亜法と関わりのある小動物。
コロちゃん。
群れを成して様々な所に棲んでおり、異常を感知するとみゅうみゅうと鳴いて警報を発する。
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関連アニメ作品
単体でも楽しめる異世界の聖機師物語だが、当所は「天地無用！（第三部）聖機師物語」として構想されていた。
梶島正樹氏の手による物語は全て何らかの形で繋がっており、この作品も例外ではない。
それを追いかけるのも梶島ワールドの一つの醍醐味なので、その一助となるよう、特に関わりの深い作品を簡単に紹介する。
●天地無用！魎皇鬼
1992年～2005年製作のＯＶＡシリーズで第一期＋第二期合計１３話と、第三期全７話から成る。
剣士の異母兄、柾木天地が主人公。
剣士が劇中で度々語る「ねーちゃん」「にーちゃん」「じーちゃん」達が登場しており、特に第三期の内容の一部は剣士の出自に直接関わりがある。
精しいことは「天地無用！魎皇鬼」の記事を参照のこと。
●天地無用！ＧＸＰ
2002年に放映されたテレビアニメ。全26話で監督はナベシン。
時間軸上は上記ＯＶＡ第三期終了後の内容で、主人公は天地の後輩である山田西南。
作中では幾度か天地やその家族について触れており、特に17話では彼等が直接登場。
剣士を身籠もった姿で母親もほんのちょっとだけ登場する。父親は背景である。
また、他の多くの梶島作品とも繋がる描写が散見されるので、梶島ファンは必見。
予断だが、世界観の共通する梶島原作作品のうち、今のところ唯一の地上波テレビアニメ(平成23年4月現在)である。テレビの企画はなかなか通らないらしい。
異世界の聖機師物語の第二期は是非テレビシリーズで展開されることを期待する。DVDを買おう。
●フォトン
1997～1999年に発表されたＯＶＡシリーズ全6巻。額にバカ。
砂漠の惑星に棲む純朴な少年フォトン(演：竹内順子)が、幼なじみのアウン(堀江由衣)、宇宙から来た少女キーネ(黒田由美)、そしてキーネを追ってきたパパチャリーノ(山寺宏一)らと、手に汗握る攻防を繰り広げるＳＦコメディ。
亜法やコロ、人物名などに異世界の聖機師物語との繋がりが見られ、世界観を同じくしている…と思われる。
声優、堀江由衣の初レギュラー出演作でもあり、ＥＤ主題歌『PINCH!』では今に繋がる瑞々しい歌声を堪能できる。
他にもデュアル！ぱられルンルン物語ほか、梶島正樹氏による小説やアニメや通巻50冊にならんとする同人誌などでさまざまな物語が語られており、それらもまた何かしら、異世界の聖機師物語と繋がっているのかも知れない。
興味がある人は掲示板のレスやファンサイトの情報を探ると良いでしょう。
尚、天地無用！には他に90年代に製作されたテレビアニメシリーズと劇場版３作品があるが、それらは梶島原作をアレンジしたものであるため、異世界の聖機師物語及び上記作品群とは世界観や設定が必ずしも共通していない。
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