釧路市とは、北海道東部・釧路地方の中心都市である。釧路総合振興局(旧・釧路支庁)の所在地。
概要
釧路市(2023年10月1日時点) | |
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面積 | 1,363.29km2 |
人口 | 157,283人 |
市の花 | キンレンカ、スズラン、エゾリンドウ |
市の木 | ハシドイ、エゾヤマザクラ、ナナカマド |
隣接 市町村 |
釧路総合振興局 白糠郡:白糠町 釧路郡:釧路町 阿寒郡:鶴居村 川上郡:弟子屈町、標茶町[1] 十勝総合振興局 十勝郡:浦幌町 足寄郡:足寄町 オホーツク総合振興局 網走郡:津別町 |
太平洋に面しており、白糠町、鶴居村、釧路町などと隣接している。
旧市域の北部にある日本最大の湿地帯・釧路湿原は有名で、重要な観光資源の一つである。
さらに2005年に阿寒町と音別町を合併したことにより阿寒湖などの観光地も同時に釧路市のものとなる(だが、ベッドタウンの釧路町は合併する気ない)。でも市民にとっては阿寒や音別が同じ町であると言う実感は薄いっぽい。ソースは俺とその周り。
1980年頃までは人口が約22万人おり、道東では1位、北海道全体を見ても札幌市、旭川市、函館市に次いで4位であったがその後は人口減が続き、2015年に苫小牧市に抜かれ、さらに2020年には道東最大の都市の座を帯広市に明け渡してしまった。ちなみに2010年頃のWikipediaではなぜか都道府県庁所在地の人口最下位である山梨県甲府市と比較する記述を行ない「都道府県庁レベルの規模がある」とアピールしていたが、1980年頃は上回っていた甲府市の人口をも大きく下回っている。
水産・採炭・製紙・観光などを主な産業とするが、エネルギー革命で炭鉱は縮小、200海里条約の締結とイワシの不漁により漁獲量も大幅に減り、更には日本製紙が工場を撤退させるなど産業の衰退が深刻化している。
漁業のおかげで賑わっていた中心街は衰退し、6つあった百貨店は全滅、市街地空洞化問題の典型例として紹介されることが非常に多い。そこに加え郊外にイオンなどが進出し、更に道東自動車道が釧路市までつながったことで、完全に中心地がシフトしてしまった。その結果、昭和や桂木(釧路町)、星が浦といった郊外に商業施設が集中している。
旧中心街のさびれ具合はどんなものかというと、駅の正面に伸びている釧路のメインストリート・北大通に面した建物のうち実に30軒近くがシャッターを下ろしているレベルで、JR釧路駅舎も昭和中期を思わせるほど。これはひどい。その様子は関連動画を参照(とはいってもゴーストタウンではなく、早朝だから単に空いていないだけじゃね、また全国こんな例は地元にもあるよって苦情も多かったりする)
観光
▲幣舞公園から幣舞橋を望む |
観光地である釧路湿原(面積:18,290ha)には毎年多くの観光客が訪れる。
湿原を見渡せる観光スポットには釧路市湿原展望台や細岡展望台などがあり、前者は自家用車やバス、後者はJR釧網線を走る「釧路湿原ノロッコ号」などの列車で行くことができる。
(ただし細岡展望台は釧路市ではなく釧路町。)
世界三大夕日の都市としても知られており、釧路川に架かる幣舞橋などが代表的な夕景スポットとなっている。
観光といえば新鮮な海産物も有名で、獲れたての海産物が並ぶ和商市場で自分の好きな具材を買ってご飯に載せる「勝手丼」や、炭火で焼いた海産物を頂く「炉ばた」がある。(炉ばたの発祥は釧路だという)
また、最近ではラッコの「くぅちゃん」が釧路川河口付近に現れて全国的に話題になったらしい。
市内でも「くぅちゃんパン」やストラップ、絵葉書などが販売され一時期ちょっとしたブームになった。
サブカル方面では、少女漫画「僕等がいた」の舞台となっている。
聖地化するかなぁ・・・。( ´・ω・`)
ちなみに、土地柄アニメなどで狙われやすい場所だったりもする。「獣神ライガー」とか。漫画家きっての変人板垣恵介とかイラストレーターきっての変人安田朗(あきまん)の出身地でもある。どういうことなの・・・
涼しいぞ、釧路
どこかで聞いたことがあるキャッチコピーだと思うが、公式である。そして、日本一暑い都市といわれる埼玉県熊谷市のホームページにバナー広告を掲載したことで有名になり、更に2018年の、日本列島における記録的猛暑のなか、真夏の平均気温24℃という驚異的な値を叩き出したことで、日本一涼しい都市として大幅に知名度が上がり、全国から避暑地として脚光を浴び、長期滞在の募集も大勢集まるようになった。
では、なぜこの釧路市が涼しいのかというと、千島海流によって霧が立ち込め、自然のミストバリアによって市街地が包み込まれているからである。そのため、明治の観測以来、真夏日さえ今まで10回あったかないかという異常なまでの涼しさであり、夏場に半袖を着るのは10日ほどと、あらゆる意味で、日本の夏の常識を超越してしまっている。
釧路市側もこのメリットを利用しない手はなく、特に近年過疎化と空洞化が顕著になっていることから、中心地に長期滞在者向けのゲストハウスを設けて、新たな人の交流拠点を作ろうとしている。
だが、良いことばかりでもなく、霧が多いということは湿気が多いことであり、そのため結露やカビが問題視されることもある(しかし、風通しが良いのと、カビが跋扈するほど気温が上がらないため、そこまで深刻な状態にもならない)。
一方、冬はそれなりに寒い。海岸沿いだからまだ寒さは内陸部よりマシだというが、それはあくまでそっちとの比較であり、道内でもかなり寒い部類である。しかし、その割に降雪量が少ない。アイスホッケーが盛んな風土も少ない降雪が関係している。
また、杉や白樺といったアレルゲンとなる樹林の植生も存在しないため、花粉症が起きない都市としてのPRも行っている。
関連動画
中心街の様子。
ただし、この動画には営業時間外のためシャッターが
下りている店の写真も含まれているようなので注意。
空にそびえているらしい。
釧路のスパゲッティは熱々の鉄板に乗せられて出てくる。特に「スパカツ」は釧路の学生ならば一度は食べたことがあるB級グルメ。
関連項目
脚注
- *点で接している。
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 3
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