非人哉単語

ヒトニアラザルカナ

非人哉(フェイレンツァイ、ひとにあらざるかな)とは、

  1. 中国語フレーズ。「非」は「~ではない」、「人」はそのまま「人間」、「哉」はこの場合は「~だなあ」という詠嘆を表す気詞。よって逐字的に訳せば「人間ではないなあ」となり、「人でなし」といった意味合いで使われる。
    古い時代から使われている歴史ある言葉で、中国南北朝の時代に記された志人小説(偉人おもしろエピソード集)「世説新」にもこの言葉が登場している。そこでは、約束の時間に遅れて来訪した陳太丘の友人が、自分を待たずに出発していた陳太丘について怒り「非人哉」と言った。この場合は「人でなしめ!」という罵りである。このエピソード全体の訳はこちらを参照。 →世説新語 方正 「陳太丘、与友期行。〜元方入門不顧。」の訳... - Yahoo!知恵袋exit
    発音は、拼音では「fēi rén zāi」。そのカタカナ表記例は「フェイレンツァイ」。
    日本語書き下し文にすると「人に非ざるかな」(ひとにあらざるかな)。
  2. 台湾布袋戲(一種の人形劇)「霹靂シリーズに登場するキャラクター。「」()とも呼ばれる。
  3. 漫画家「一汪」による、中国人外キャラクターもの日常系4コマ漫画作品『非人哉』。
  4. 上記3.の漫画の、アニメ版の題歌『非人哉』(漫画アニメタイトルと同名)。歌っているのは中国語ボーカロイド洛天依」。

以下、本記事ではに上記3.の漫画作品に関して、またそれに付随して4.についても記載する。

アニメ版の公式許諾日本語字幕バージョン(「アニメ版」の節にて引用あり)において、題字「非人哉」に「ひとにあらざるかな」とふりがながふってある。本記事の記事名のヨミガナもそれにならって「ヒトニアザルカナ」としている。

概要

中華人民共和国在住の漫画家「一汪」により、2015年からマイクロブログサービス「新浪微博」(微博とは中国Twitterみたいなもの)上で連載されているウェブ漫画作品。また複数のウェブ漫画サイトでも、微博への投稿と同内容で公式連載されている。

初期は『[1]というタイトルだったが、後に現在タイトル『非人哉』に変更された。

主人公少女の姿をした九尾の狐である「九月」。彼女の周りでは、中国伝説に登場する妖怪・玉など様々な「ひとにあらざるもの」が、現代社会それなりに適応して暮らしている。そんな中で種族の特性などから起きてしまう様々な出来事などを交えて、非日常的なキャラクターが織りなす日常を描いた作品。

公式微博が約366万フォロワー以上(2018年8月19日現在)を集めているかなりの人気作品である。公式連載サイトのひとつ(本記事下部の「関連リンク」参照)での「总点击」(合計クリック数)は圧巻の「1.17亿」(2018年8月19日現在)。亿とは「億」の簡体字であり、つまり各話の合計とはいえ1.17億回も閲覧されているということ。中国語話者の多さもあって、数が凄いことになっている。しかも公式連載サイトはここ一つではなくたくさんあるため、分散しての数字。ネット全体でのクリック数を合計すると、2018年1月時点で20クリックえていたらしい[2]

書籍化単行本も販売されており、こちらも第1巻の販売数は10万冊を突破している(2018年2月の記事より[3])。

2017年には、「中国动漫龙奖」(中国動漫賞)にて「最佳故事漫画奖」(古典を題材とした漫画の部門)の银奖(賞)を受賞した[4]

さらに2018年にはアニメ版も配信された(後述)。

主人公の「九月」が「九尾の狐」であることをはじめ、「孩児」「哪吒」「戩」「哮」「妲己」「伯邑考」「形」「白澤」「玉」「嫦娥」などの中国伝説上の存在が多数登場する。日本でもよく知られている中国古典(例:「西遊記」「封神演義」「山経」)に登場していたり、そういった古典を元にした日本サブカルチャー作品に登場したりする有名なものが多い。そのため日本人でも、それら古典サブカルチャー作品に触れたことがあれば十分に楽しめる。

また、九月「犬夜叉」好きだったりexit九月の部屋に「初音ミク」のフィギュアや「(´・ω・`)ショボーン」のクッションがあったり、哪吒が「鹿目まどか」のコスプレをする回があったり、日本を訪問する回があったりと、日本的な要素が登場することもある。

しかし当然台詞のすべては中国語なので、中国語に親しんでいる人以外にはストーリーの理解に難がある。北京で発行されている日本語雑誌『人民中国』の出版社である「人民中国雑誌社」が、そのTwitterアカウントにて不定期に日本語翻訳版を掲載していたので、初期のごく一部の話は日本語で読める。

また、その「人民中国雑誌社」の関連アカウントとして2018年9月から「中国漫画館」というTwitterアカウントも活動を開始したが、そちらのアカウントでは不定期紹介ではなく正式に連載が開始された。

これら「人民中国雑誌社」や「中国漫画館」による翻訳版は権利者から正式に許諾を受けて翻訳しているとのこと。

マイクロブログ連載から始まった漫画ということで「Twitter連載の同人漫画が評判になって商業化したみたいな感じ?」と想像する人もいるかもしれないが、作者の「一汪」は「分子互动」(fenzihudong、略してFENZ。正式名称は「北京分子互动文化传播有限」)という企業に所属しており、同社には「非人哉工作室」(中国語の「工作室」は「スタジオ」とか「アトリエ」といった意味合い)という部署も存在している。つまり『非人哉』は分子互动の企画による作品で、「一汪」は漫画の実制作を任されているという位置付けのようだ。

「非人哉工作室」からは本作の他にも、漫画家子还有钞」による『1031万圣』、漫画家靴下子」による『有兽焉』、漫画家「虎子」による『大食谱』などの漫画作品がリリースされている。それぞれの作者によるファンサービスイラストや、各作品のファンらによるファンアートなどでは、『非人哉』とこれらの作品のキャラクターがともに描かれることもある。

アニメ版

数分間のショートアニメとして、2018年3月29日中国の腾讯视频(テンセントビデオ)にて配信開始exitされた。毎週更新され、全48話を予定している。

漫画版の独特の絵柄をよく再現しており、配信サイトでは10点満点中8点台の評価ポイントが付いている(2018年8月19日現在)など、漫画と同じくこちらも概ね高評価を得ている。

上記の配信サイト日本からのアクセスでも弾いていない。また有料会員以外では再生前広告を飛ばせないなどの若干の制限が入るものの、ある程度は無料で視聴することができる。ただし当然ながら音中国語であるため、中国語理解できない全には楽しめない。

だが第一話に限り、上述の人民中国雑誌社が公式からの許諾を得て日本語字幕を付け、自らのTwitter上、およびYouTubeチャンネルexit上で開している。

第一話その一

第一話その二、その三

第一話その四、その五

主題歌「非人哉」

アニメ版の題歌「非人哉」(タイトルと同名)は中国語VOCALOIDの「洛天依」が歌っている。

作曲日本音楽プロデューサー作曲である「大河内航太」。作詞は「徐博、刘心」の連名。

ボーカロイド調教は「动点P」。この动点Pビリビリ動画における人気投稿者・ボカロPである。「乐正绫楽正綾)」や「言和」、そして「洛天依」のような様々な中国語VOCALOIDを使用した楽曲を多数アップロードし、数十曲のVOCALOID殿堂入りを果たしている。

日本作曲が作っていることもあってか日本人にもなじみやすいメロディ、そして経験豊富なボカロP調教していることもあって自然でかわいらしい歌となっている。アニメで流れるのはショートバージョンだが、下記リンク先では公式アップロードしたフルバージョンを聴くことができる。

コラボ企画

山海战记

2016年6月に、中国神話伝説を題材としたスマートフォン/タブレット向けの美少女タワーディフェンスゲーム『山战记』に、コラボ企画として九月が登場した。

ピザハット(必胜客)

2017年末にはピザハット(中国語では「必胜客」)とのコラボが行われた。

ピザハットの店舗が『非人哉』仕様に飾られたりコラボグッズが販売された[5]

さらにはコラボショートアニメ制作・配信されたりした[6]。上記のアニメ本編の配信の数か前の時期であり、プレ開的な意味合いがあったようだ。

轮回诀

2018年8月にはスマートフォン向けRPG『轮回诀』とのコラボ企画スタート。非人哉の人気キャラクター哪吒」が、『轮回诀』にゲストキャラクターとして参戦した。[7]

ちなみにそれを報じた中国ゲーム関連ニュースサイトのいくつかが「哪吒」を説明する際、「的小正太」とか「小正太」というの表現を使っていた。どうも「小正太」や「正太」は日本語の「ショタ」が中国語として定着してしまった言葉のようだ。

関連静画

関連リンク

関連項目

脚注

  1. *当時の中国でのネット流行」(「なにっ!?」「なんでやねん!」といった意味合い)の、「」を「」に変えてもじったものか。「」と「」は発音がどちらも「シェン」で同じ。
  2. *2018年1月発売の、書籍版第3巻の商品説明文exitより。「全点击量逾20亿的」とある。
  3. *微博210万粉丝的《非人哉》动画化 定档3.29腾讯视频独播_千寻生活(元記事消滅済みのためウェブアーカイブ)exit
  4. *第十四届 - 中国动漫金龙奖exit
  5. *必胜客牵手《非人哉》,打造精致“跨次元”案例 @广告门exit
  6. *中国の人気コミック「非人哉」とピザハット(必勝客)のコラボアニメが可愛い | 中国アニメブログ ちゃにめ!exit中国の人気コミック「非人哉」とピザハット(必勝客)のコラボアニメ その2 | 中国アニメブログ ちゃにめ!exit中国の人気コミック「非人哉」のピザハット(必勝客)コラボアニメその3と本編予告映像 | 中国アニメブログ ちゃにめ!exit
  7. *《轮回诀》×《非人哉》次元联动来袭 视频首曝_轮回诀_九游手机游戏exit

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スマホ版URL:
https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E9%9D%9E%E4%BA%BA%E5%93%89

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非人哉

1 ななしのよっしん
2018/09/24(月) 14:09:41 ID: WyUNFNVJzy
カタカナ転写、公式のものなのか知らんけど、フェイレンツァイのほうがいいかな…
ピンインのjなんかもジャ行でなくチャ行の音写が増えている気がするしね
2 ななしのよっしん
2019/04/13(土) 17:13:36 ID: 0cm5485CN3
一気に見ちゃった。
かった。
3 ななしのよっしん
2019/04/22(月) 20:58:07 ID: IStxIkuU4R
に付けるはないよりこっちの方が日本でも受けそう

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