鬼武者とは
シリーズ概要
タイトル | 発売日 | 機種 | タグ検索 |
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鬼武者 | 2001年1月25日 | PS2 XB XB360 |
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鬼武者2 | 2002年3月7日 | PS2 | |
鬼武者 無頼伝 | 2003年11月27日 | PS2 | |
鬼武者3 | 2004年2月26日 | PS2 | |
新 鬼武者 DAWN OF DREAMS | 2006年1月26日 | PS2 | |
鬼武者タクティクス | 2003年7月25日 | GBA | |
鬼武者soul | 2012年10月19日 ~2017年3月30日 |
Win Mac スマホ |
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鬼武者 (※HDリマスター版) Onimusha: Warlord (※Steam) |
2018年12月20日 2019年1月16日 (PC) |
PS4 XB1 Switch Win |
元々は、バイオハザードのエンジンを利用して新しいアクションゲームを生み出そうという試みから、プレイステーション向けに作られていた。しかし、1999年のプレイステーション2の発売を受けてハードの移行を決定。美麗なグラフィックをふんだんに使った、まさに次世代のソフトとして売り出された。
戦国~安土・桃山時代の日本を舞台に、幻魔と呼ばれる異形の化け物に立ち向かう、鬼の力を持つ「鬼武者」の戦いを描く。
キーワードは"バッサリ感"。刀や槍を持った武者を操り、とにかく片っ端から敵を斬り捨てていく、単純明快で爽快なアクションである。システムを流用しているバイオハザードとは対照的に、相手が異形の化け物でありながら積極的にそれを倒すという爽快感が大人気を呼んだ。
プレイステーションでは再現できなかった、キャラクターが苦笑いするなどの微小な表情変化をも描き出すグラフィックは、当時世界に衝撃を与えた。また、著名な俳優(金城武や松田優作)をモデルにし、かつ極めて現実に近く再現されたキャラクターも人気と話題を呼んだ。
ロックマンの生みの親、稲船敬二がディレクターを担当している。稲船によれば、『バイオハザード2』の制作に参加していた際に「俺ならもっと、こう作るぞ!」という欲求を溜め込んでいて、それを吐き出した結果このような作品が生まれたとか。ちなみに今作と同じように、バイオハザードのエンジンを使用しつつも全く違うベクトルに進んだという作品には、同社の人気シリーズ「デビルメイクライ」がある。
鬼武者
『空前絶後のバッサリ感』
記念すべき第1作。桶狭間で実は絶命していたが幻魔の力を得て蘇った織田信長と、幻魔に滅ぼされた古代民族・鬼の力を得た若武者、明智左馬介との戦いを描く。
美麗なグラフィックと演出で、次世代機プレイステーション2の能力を遺憾なく発揮したソフトとなり、世界中に次世代機の力をアピールするタイトルとなった。『戦国バイオ』と称されるほどにバイオハザードに酷似していながら、刀を持った若武者が化け物たちを次から次へと斬って捨てていくという爽快なゲーム性、そしてそれを盛り上げる演出と、主演に何と実在の俳優である金城武を起用し、非常にリアルに彼を再現した主人公が大人気となった。
プレイステーション2初のミリオンタイトルとなり、同機の人気を一躍高めた。既に続編製作は決定していたようで、クリア後に『鬼武者2』の予告映像が鑑賞できた。
ステージギミックなどを一新したリメイク作『幻魔 鬼武者』がXbox向けに発売されている他、高解像度化&ボイスの新録等々を行ったリマスター版が発売。発売日はプレイステーション4、ニンテンドースイッチ、Xbox One版が2018年12月20日、PC版が2019年1月16日。
鬼武者2
『愛と哀しみのバッサリ感』
第2作。前作で倒された幻魔王に代わって新たな王となった織田信長と、鬼の血を引く剣豪・柳生十兵衛とその仲間との戦い、さらには十兵衛とヒロインとの悲恋も描かれる。
既に故人であった名優、松田優作を主人公のモデルとしたことが話題になり、テーマソングを布袋寅泰が担当したことも注目された。
前作から10年後が舞台である。前作では、ストーリーの進行にしたがって相棒のくノ一と度々交代するだけだったのに対し、今作では『好感度』が導入された。劇中で出会った4人の仲間たちと、それぞれアイテムなどで親睦を深めることでこれらが上昇し、それに応じて途中で起こるイベントが変化する(主人公が罠にはまった際に助けに来るなど)というシステムである。このシステムによって、プレイするたびに違う物語が展開するようになり、人気を呼んだ。
敵を倒す爽快感は今作でも健在。また、前作では最後のムービーのみに登場した、いわゆる純粋な鬼と化した主人公が、今作ではプレイ中に使用可能。敵を倒して特定の魂を吸収することでゲージがたまり、MAXまで溜まった際に開放することで、圧倒的な力を持つ『鬼』へと変貌して戦うことが可能であり、このことも人気を呼んだ。
3部作構想が既に固まっていたため、クリア後には前作と同様、続編=『3』の予告映像を鑑賞できた。
鬼武者3
第3作であり、完結編として予定されていた。前作からさらに13年後を舞台にしており、時空のねじれによってリンクしてしまった現代と戦国時代の日本とパリを舞台にして、戦国の鬼武者・左馬介と現代の鬼武者・ジャックの戦いと、本能寺の変での織田信長との決着を描く。
第1作に続いて再び金城武を起用。さらに、フランスの鬼武者ジャック・ブランのモデルには何とジャン=レノを起用し、世界的に注目を集めた。
前作であった頻繁な交代システムはなくなっている。代わりに、現代に飛ばされた左馬介と、戦国時代へ飛ばされたジャックの活躍を同時進行で描くことで、過去と未来を交互に操作してダンジョンを解き明かすシステムが一部のダンジョンで導入された。交代がないわけではなく、現代パートにおいてはジャックの恋人・ミシェルと交代することがある。
本作から、バイオハザードでのいわゆる「ラジコン操作」に加えて、一般的なアクションと同じようなスティック操作が可能になり、敵を倒すアクションとしてより進化を遂げた。鬼への変化も可能であるほか、左馬介とジャックがそれぞれ登場したことでさらに多くの武器が登場した。
大ヒットを飛ばしたが、今作で完結予定だったため、続編映像は収録されていなかった(続編へとつながる伏線は残されていた)。しかし、続編を望む強い声に応えて、後に新鬼武者が製作されることになった。ちなみに、今作はPC版も発売されているほか、かなりアレンジが加えられているがパチンコにもなっている。
新 鬼武者 DAWN OF DREAMS
『ズババババッサリ感』
当初3部作で完結予定だったが、続編製作の要望にこたえて新たに作られた第4作。オープニングテーマとエンディングテーマを浜崎あゆみが担当した。
幻魔の力を得て、信長に代わり世界を支配しようとする豊臣秀吉と、それに立ち向かう最強の鬼武者、『灰燼の蒼鬼』こと結城秀康と仲間達との戦いを描く。
前3作と比べ、使用可能なキャラクターと、それぞれが入手する武器の数が飛躍的に上がっているほか、それらの強化可能なレベルも3から10にまで上昇しており、非常にやりこみ度が高くなっている。また、これに応じて、クリアしたステージに再度挑戦可能になっていたり、仲間を引き連れてともに戦える『従者システム』が導入されている。
敵を斬り捨てる爽快感がさらに進化しており、スティック操作に加えて、自分でカメラアングルを操作できるなど、バイオハザードの面影がほとんどなくなっている。
主な登場人物
- 明智左馬介秀光 声:金城武(1・3)/石川英郎(新)
明智光秀の甥で、武芸の達人として諸国に名を轟かせる侍。束縛を嫌い自由奔放に生きることを信条とし、諸国を放浪しその道中で様々な武士達から剣の手解きを受けてきた。暗黒儀式の生贄として拉致された従姉妹の雪姫を救出すべく稲葉山城へ向かう道中、その腕を見込んだ鬼の一族により鬼の篭手を授かり、フォーティンブラスを打倒。以後新たに幻魔の頂点と立った信長を討つべく、鬼武者として幻魔たちとの長き戦いに身を投じる宿命を背負うこととなる。
- 柳生十兵衛宗厳 声:大森達也(2)/小杉十郎太(新・ドラマCD)
柳生新陰流の開祖にして「2」の時代における柳生家当主。剣の腕を磨くべく武者修行を続けていたが、故郷である柳生の庄の凶報を知り、急ぎ帰郷。殺戮に沈んだ故郷の凄惨な光景への怒りに打ちひしがれる中、母親を名乗る謎の女・高女から自身に鬼の力が宿っていることを告げられる。故郷を蹂躙し尽くした仇である幻魔王信長への復讐心を胸に、打倒幻魔の旅に出る。「新」では石舟斎を名乗り、隠居の身である。
- ジャック・ブラン 声:菅生隆之
フランス対外安全保障総管理局第29SAに所属するエリート隊員。実戦で鍛えられた強靭な肉体と鋼の意志の持ち主。時のねじれに巻き込まれ、左馬介とほぼ入れ替わる形で戦国自体の比叡山へと飛ばされる。鬼の精霊から鬼の籠手を与えられ、21世紀に戻るべく持ち前のバイタリティで幻魔との死闘に身を投じていく。
- 結城秀康 声:楠田敏之
豊臣家の養子として秀吉のもとで活動していた武将。大陸への出兵で目の当たりにした惨状を機に一線を退こうとしていたが、幻魔と結託した秀吉の野望を知り、それを食い止めるべく幻魔との戦いに身を投じていく。「醍醐の花見」の為に秀吉のもとに輸送されている桜の木こと幻魔樹を焼き払い続けていくうちに「灰燼の蒼鬼」の異名で呼ばれるようになる。その出自は不明だが、破壊神と呼ばれた黒き鬼に纏わる最強最悪の鬼の力を秘めている。
- 織田信長 声:大塚明夫(PS2版)/立木文彦(リマスター)
破竹の快進撃を続ける稀代の戦国武将。桶狭間の戦いにて圧倒的な戦力差を覆し今川義元の首を討ちとるも、その直後流矢によって喉元を貫かれ死亡。しかしその類稀な資質は幻魔達をひきつけ、ギルデンスタンによって幻魔の血を供給されることで復活。フォーティンブラスが左馬介に倒されたことで暗黒儀式は失敗に終わったが、高等幻魔すら凌駕するほどの力を覚醒させ、その絶大なカリスマでフォーティンブラスに代わる二代目幻魔王となる。
- 木下藤吉郎/羽柴秀吉/豊臣秀吉 声:大川透(PS2版)/高木渉(リマスター)
百姓出身ながらも信長の腹心にまで上り詰めた野心家で、当初から信長と幻魔の関係を知る数少ない人物の一人。弱肉強食を世の原理ととらえ、幻魔達に手を貸すことに何ら抵抗を感じていない。最終的には史実通り信長亡き後天下統一を果たすが、幻魔達との繋がりはその頃もなお健在であり妖星の出現を機に本格的に凶行の数々に手を染めていく。
- フォーティンブラス 声:大塚明夫(1)/立木文彦(リマスター)/増谷康紀(新)
遍く幻魔を掌握する幻魔王。その姿は日本神話における白蛇、あるいは大陸に伝わる龍を想起させる。信長との契約のもと、暗黒儀式を執り行い地上の支配を目論む。一度は左馬介によって倒されるも、何時しか復活を遂げ、秀康と幻魔達の戦いを傍観している。
- ギルデンスタン 声:大木民夫(PS2)/大塚芳忠(リマスター)
高等幻魔と呼ばれる高い能力を持つ希少な幻魔の一人で、幻魔界最高の科学者と称される。常軌を逸した研究欲に取りつかれたマッドサイエンティストで、造魔という人工の幻魔の製造に明け暮れ、より強力な作品を生み出すことに執念を滾らせている。「切り裂く」ことを好むため、生み出した造魔は刃物を武器とするものが多い。
幻魔
本シリーズにおける敵勢力で、幻魔界と呼ばれる地底の世界に存在する。能力や知的レベルに応じていくつかのランクに分類されている。
- 下等幻魔
低ランクに位置付けられる幻魔。知能レベルは地上の生物で言う所の昆虫並であり、言語能力はない。武器を所有するタイプもいるが、大抵の個体は原始的な攻撃方法を好む。主な該当幻魔はバズー、バットボーン、ガッチャ等。 - 中等幻魔
下等幻魔よりも知能が発達しており、武器を積極的に用いて戦う。ゲーム中では強めの敵キャラとして登場する事が多い。主な該当幻魔はオオワッシャ、ゴザレス、ウィージー等。 - 高等幻魔
幻魔全体の中でも10万分の1ほどしか存在しないとされる上級の幻魔。ゲーム中では主にボス敵として登場する。高い能力や知力を持ち(中にはギンガムファッツの様な脳筋もいるが)、人間と契約してその力の一端を提供する者もいると言われている。ギルデンスタンは自分たち高等幻魔こそがある意味真の幻魔と言えると評している。 - 幻魔王
幻魔たちの頂点に立つ存在。もともとはフォーティンブラスがこの座についていたが、左馬介に倒されたことで「2」「3」では信長が取って代わっていた。 - 造魔
人間をはじめとする地上界の生物などをベースとして幻魔の血液や体組織を移植することで人為的に生み出された幻魔。刀足軽や忍者ベースの三つ目は初期から製造が行われている代表的存在であり、シリーズを通じて様々な強化・派生版が登場する。雑兵的存在から高等幻魔並の戦闘力を有するボス格の個体までその強さは正にピンキリ。 - 幻魔植物
幻魔界特有の植物。
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関連項目
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