バトルフィールド4(以下BF4)とは、エレクトロニック・アーツが発売する、FPSである。
2013年11月7日国内発売(北米では10月29日、欧州では11月1日発売)。
対応プラットフォームは、PlayStation4・PlayStation3・XboxOne・Xbox360・PC。
ただし、PlayStation4版は2014年2月22日発売。XboxOne版は、2014年9月4日発売。
概要
前作『バトルフィールド3(以下BF3)』同様、フロストバイトエンジンによって構築され、DICEが開発を担当する。
舞台は引き続き現代戦(正確には若干未来?)で、上海など、アジアの新興都市などが舞台として紹介されている。
グラフィックのさらなる向上と、“LEVOLUTION”と呼ばれる、マルチプレイの自由度の飛躍的上昇が主な特徴。
FPSの世界ではかなりニッチな市場であるはずの日本向けに、DICEスタジオ内の様子を紹介するインタビュー動画をわざわざ作って公開するなど、これまで以上に日本での展開にも力を入れている(関連動画参照)。
キャンペーン
舞台は現代。
亡命を申し出たあるロシア軍将校から、アメリカ政府は、中国海軍の過激派・チャン提督が大規模クーデターを計画しており、それをロシアが支援していた事実を知る。
一方中国では、平和を掲げ次の指導者として期待を受けていたジン・ジエという政治家が暗殺されていたが、それに何とアメリカが関わっていた事が判明し、指導者不在の不安と反米感情から各地で大混乱が起こる。
そして、チャンによって中国国内に戒厳令が敷かれ、アメリカ軍と人民解放軍・ロシア軍が、世界各地の紛争地帯や海上で一触即発の緊張状態に陥る。
アメリカは、情報を得るために特殊部隊を上海に送るが、彼らが任務を終えて帰還したそのとき、シンガポール沖で第7艦隊が壊滅。とうとう各地で戦乱が巻き起こる。
プレイヤーは、精鋭特殊部隊・トゥームストーン(=「墓石」)部隊の隊員、ダニエル・レッカー三等軍曹となる。
上記のあらすじで言えば、亡命を申し出たロシア軍将校の救出や、要人から情報を得るための上海潜入が、プレイヤー達が担う任務となる。
上海潜入後は、CIAと中国諜報部の双方が血眼になって追い求めているというある重要人物の存在を知り、それを追って奔走することになる。
トゥームストーン部隊は、レッカーのほか、クレイトン・“パック”・パコウスキ三等軍曹、キンブル・“アイリッシュ”グレーヴス二等軍曹の2名が中心となって結成されており、物語が進むにつれて指揮官や仲間が新たに加わったり去ったりしていく。
先行して公開されたキャンペーンモードトレイラー「Fishing in Baku」は、アゼルバイジャンの首都バクーを舞台に展開されるロシア軍将校奪取の任務を描いたものである。
マルチプレイ
前作同様、オンラインマルチプレイに対応している。
PC版と次世代機版では64人の兵士+2人の指揮官の、合計66人での対戦が、PlayStation3とXbox360の現世代機では、24人の兵士+2人の指揮官の、合計26人での対戦が可能。
ローンチ時には、チームデスマッチ、分隊デスマッチ、ラッシュ、ドミネーション、コンクエスト、Defuse(歩兵戦を中心としたリスポーンなしの短期戦)、Obliteration(マップ内に一つだけ存在する爆弾を奪い合って敵施設の爆破を目指す)、の合計7つのルールが実装された。
その後有料DLCで、エアー・シューペリオリティ、キャプチャー・ザ・フラッグ、キャリア・アサルト、チェイン・リンクが新しく実装され、無料DLCにて、ガンマスターも実装された。
広大なフィールドを舞台に、歩兵としてのみならず、ヘリや戦闘機、戦車を駆使して戦えるという内容はそのままだが、いくつかの追加要素がある。
“LEVOLUTION”
スペルミスではない。本来のスペルはREVOLUTION
今作のマルチプレイマップは、プレイヤー達の行動によってその様子が大きく変化する。その要素を、まとめてLEVOLUTIONと呼称している。
一言で言えば、マップ内のオブジェクトに対する行動の幅が非常に広がった、と言える。
例えば、照明を撃つ事で室内を真っ暗にして敵の(自分もだが)視界を奪ったり、コンテナの中に入った敵に手榴弾をお見舞いした後ドアを閉めることで敵を閉じ込めて爆破したり、道路上の車止めを作動させて、走ってくるジープを強制的に停車させたりといった、マップ内のオブジェクトを利用して戦況を変化させる要素が、随所に設置されている。
これらはまだ小規模な変化である。
マップによっては、横倒しになった軍艦が突っ込んできたり、堤防の決壊によってマップ内が激流で満たされ、使用可能ビークルも変化する。ダムなど発電施設を破壊すれば、マップ内の電力供給がストップするなど、時間経過や特定のオブジェクトの破壊でこのような劇的な変化がもたらされる。
イベントで最も注目されているのは、上海マップのLEVOLUTIONで、ある高層ビルの柱4本に一定ダメージを与えると、そのビルが倒壊する(なお、トレイラーでは演出上、拠点を制圧して倒壊といった描写になっていた)というもの。
ビル内にいるプレイヤーは、ビル全体が傾いていく中で窓を割って降下し、パラシュートで川に着水するが、そこへビルが倒壊してきて……と、マップ変化がムービー挿入ではなくリアルタイムで起こることを、トレイラーでは象徴的に紹介していた。
このような大規模な変化では、通路や拠点が消失し、代わりに新たな位置に生じるという影響が出てくるという。
また、マップ内では天候が変化し、視界が制限されうることもある。ただし、強風がヘリコプターや戦闘機の操縦に影響したり、霧や雨が銃器の威力や精度に影響したりはしない。
コマンダーモード
指揮官としてマップ全体を俯瞰し、各分隊に指示を出す、指揮官としてのマルチプレイが復活する。
指示を出すだけではなく、UAVなどを用いた航空支援なども行える。また、チームデスマッチなどで両軍に1人ずつ指揮官がいる場合、妨害電波工作などを行って、互いの指揮系統に妨害を加えることも出来るようだ。
逆に、各分隊のリーダーは、指揮官に武装などの追加物資補給の要請を出すことも出来る。
このようなやり取りの中で、指揮官の指示に分隊が従ったり、分隊の要請に指揮官が応えたりすると、双方にXPが入る。
ただし、無能な指揮官であった場合、各分隊のリーダーは、指揮官を罷免して新たな指揮官を決める投票を自由に開始できる。
その他
ナイフアタックを防御しカウンターで相手を倒すことが可能になった。
制圧射撃に調整がなされており、LMGとスナイパーライフル以外の武器が弱体化し、距離によってその威力がこれまで以上に減衰するようになっている。
到達高度限界にヘリを停止させて芋る行為には対策が講じられている。また、戦闘機とヘリでは到達可能高度に大きな差が出ているという。
『Call of Duty: Ghosts』では、マルチプレイで初めて女性兵士が使用可能になったが、今作では、キャンペーントレイラーでは女性狙撃手が登場していたりもしたものの、女性兵士は引き続き使用不可。
女性兵士の場合はどうしても体格を小さくせざるを得ず、マルチプレイにおいては被弾率において女性兵士が有利になってしまう、というのが主な理由のようだ(『CoD:G』では男女共に共通の体格にすることでこの問題を回避している)。
要求スペック(PC)
EAの発表によると、PC版をプレイするための最低限のスペック・快適にプレイするための推奨スペックは以下の通り。
必要最小構成でも、メモリ容量や、グラフィックカードの処理能力、グラフィックメモリの容量などは、前作のPC版の推奨スペックに匹敵する。
※ゲーム側やビデオドライバのアップデートや最適化もあるので各種アップデートは逐一チェックしておこう
システム | 必要最小構成 | 推奨構成 |
OS | WindowsVista SP2 32bit (要KB971512 プラットフォームアップデート) |
Windows8 64bit |
CPU | AMD Athlon X2 2.8 GHz Intel Core 2 Duo 2.4 GHz |
AMD 6コア CPU INTEL クアッドコア CPU |
メモリ | 4GB | 8GB |
グラフィックカード | AMD Radeon HD3870 Nvidia Geforce 8800GT |
AMD Radeon HD7870 Nvidia Geforce GTX660 |
グラフィックメモリ | 512MB | 3GB |
ハードディスク空き容量 | 30GB |
PlayStation3版からPlayStation4版へのアップグレード
PlayStation3版の購入者は、ソフトに同梱されているコードを使用すると、PlayStationStoreを通して1,000円でPlayStation4版に後にアップグレード可能である。
その際、先んじてプレーして獲得した各種ステータス(ランクやK/D比など)やアンロックなどのあらゆる進行状況が引き継がれる。
※アップグレード対応期間は2014年3月28日まで(予定)。また、アップグレード時には同梱されたコードとPlayStation3版のディスクが必要。以降、PlayStation4で『BF4』をプレーする場合、PlayStation3版ディスクが必要となる。
- PS3版「BF4」を購入
- 同梱コードが付いて来る
- 同梱コードとPS3版「BF4」ディスクを用いて、ストアでアップグレード(1,000円)
- 以降はPS3版「BF4」ディスクでプレイ可能(期間内であればPS4版ディスクを購入する必要はない)
関連動画
キャンペーン
マルチプレイ
その他
日本向けに、DICEスタジオを紹介する映像。綺麗で広い開発室のほか、バイキング形式の豪華な食堂や、リフレッシュのための娯楽室など、快適な労働環境が紹介されている。また、少しだけだが、日本語吹き替え音声も聞ける。
関連商品
中国政府による発売禁止令
2013年12月より、特別行政区を除く中華人民共和国国内では発売禁止にされた。中国政府は「我々への文化侵略であり、国家安全保障上問題がある」としている。なおEA社は中国で公式発売していない。
関連項目
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