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ちなみに公平に見て、神道関係者で戦争に反対した人がいることは間違いないですし、その点は素直に素晴らしいと思います（指摘通り葦津珍彦も「開戦前は」反対派です）。
しかしまあ、完全に弾圧されていた他の宗教に比べ、国の後押しを受けた神道関係者はだいぶ優位な位置にいたことは間違いないし、「国家に負けないよう神道を守った」というのは、それが国民の平和につながるものでない限り、内輪の話にしか過ぎないよね。

もちろん、全体主義国家で自由にものが言えない社会であった以上、神道関係者を必要以上に責めようとは思わんよ。責任を負うべきは圧倒的に帝国軍。
ただ、メディアが戦後、大政翼賛会に参加したことを反省したくらいには、あるいはそれこそ昭和天皇が戦後を償いにかけたくらいには、神道関係者も戦争協力の反省をもうちょっとしたほうがいいんでは？とは思います。
>>1276の言う通り、戦後の神社本庁の傲慢な振る舞いが、陛下の誠実さをだいぶ傷つけてる、と思う国民もいますよ。

>>1290
昭和10年代より前の海外神社は皇民化政策のために作られたわけではないし、そもそも海外神社であろうと神社なんだから神職が職につくのは当たり前の話で、
それを理由に「神道人が軍国主義や国家主義に加担した」は無理がある。しかも海外神社を批判した神道人も多く存在する。

>>ここで挙げてるのは戦前の人、つまり「神道関係者が国家神道に協力した」という点なんですよ。
だからその「国家神道」という言葉自体が非常に定義が曖昧な言葉で、要するに「神職が国家主義や軍国主義の思想を広げることに協力した」という意味で言ってるなら、それは確実に誤った認識。

なぜなら神社神道の神職は布教活動自体が禁止されていて、特定の思想を広げることは神社局により著しく禁止されていたから。戦前の「神社非宗教論」における神道は、あくまで非イデオロギーが徹底されていて、神職はただ祭礼のみを行うものと厳しく管理されており、従軍聖職者の制度も僧侶だけのものだった。

そういった「国家神道」の官僚的な行政に対して、むしろ民間の方でより右翼的な神国思想に基づくテロ行為などが起こされていくわけであって、むしろ大正期以降、「国家神道」を批判する形で右翼流の神国思想が影響力を高め、教派神道も軍国主義的な言論を行うようになっていった。

つまり「国家神道」の実像は「非宗教論」によって非イデオロギー・無思想が徹底された官僚行政に過ぎないものであり、「国家主義や軍国主義イデオロギーの泉源となった宗教」という意味では存在しないことになる。
従って「国家神道（＝近代の神道行政）によって神職が、民衆に軍国主義思想を押し拡げることに加担した」という理論はそもそも不可能。

>>1291
「神道だけが守られて他宗教が弾圧された」という言説自体がそもそも間違い。上述してきたように戦前の神社行政をつぶさに見れば神社神道に対しての政府の政策は極めて冷淡であり
なおかつ真宗をはじめとする仏教勢力がかなり政府内で力を持っていて、神道に対する厳しい批判も展開していた。

例えば昭和5年には真宗十派が「神社非宗教論」の徹底を政府に対して要請し、全国の神社には祈祷などの宗教的行為を行う神社が多くあるため規制するべきだと提言しているし
またキリスト教者の小崎弘道は、「神社は非宗教であり、国家の功労者などを讃えるためのものであるのに、動植物などを祀る『淫祠』が多くあるから、これを徹底的に規制するべきだ」と政府に建言してる。
これに対して神社局はろくな反論もしていないし、むしろ神社神道の神職に対して「神社は非宗教であるため宗論を控えるように」として他宗教との論争を抑制することに努めている。

そもそも明治期に最も力を持ったのは神道ではなく、長州藩と密接な関係を持っていた真宗勢力、特に島地黙雷で、島地黙雷の建議によって明治期には神道国教化が廃棄され、
「神社は非宗教である」との理由から神社神職の神葬祭への関与と布教活動が禁じられ、 最終的には神職の官吏身分と神社への公費支出が停止されることにまでなっていて、このために近代を通じて神社は非常に経済的には苦境に置かれることとなっている。

「国家神道のために神道が国家から特別に大きな恩恵を受け、他宗教を抑圧した」というよくある言説は、当時の状況を見ると全く異なる状況だったことが明らかになってくる。

植物研究してることでも有名だけど、植物の何に惹かれたのだろうか。

>>1292
あのさあ、皇民化教育や八紘一宇の関わってくる国家神道を、「非イデオロギー・無思想」というのは、どう言葉を取り繕っても不可能だと思うよ。

>海外神社であろうと神社なんだから神職が職につくのは当たり前の話
それが「当たり前」だと思ってるなら、結局のところ「神職が全体主義化する政府に協力した」という話は否定できてないのでさ……しかも、国家神道よりも右寄りの集団まで出てきた、というのはまさに全体主義の弊害というやつで（ナチスも積極的キリスト教を産んでる）。

「自分たちの神道思想が国家に曲げられた」はそうだけど、宗教に限らず政党やマスコミだってそういう圧力に置かれました。
だからといって「国家神道」が「非イデオロギー・無思想」であり、神道関係者は戦争協力してない、なんてのは無茶な主張です。

それと、仏教をやり玉に挙げたいのはわかったけど、国民目線では仮に仏教に責任があるにせよ、神道も仏教も戦時下ではどっちもクズだなとしか思えないわけで、陛下を巻き込む前に、まず神道関係者は、自分たちの行いを反省をなさったら如何か？とは思いますね。

研究で有名なのはヒドラと粘菌では

八紘一宇は田中智学の発案で神道における概念を日蓮主義的に解釈するという扱いだから違う系統じゃないのかな
天皇による国家統治の正当性の根拠という面で神道があらゆる勢力から重要視され利用されたのは確かだけど、神道家や神社関係者がそれを積極的に推進したかというと違うし、昭和天皇自身が自分を神だと言った事もないのに現人神とされたことそのままじゃないのかしら
そこに咎があるのかどうか。

＞国民目線では仮に仏教に責任があるにせよ、神道も仏教も戦時下ではどっちもクズだなとしか思えない

それを考えると、この目線に立って批判するのはフェアじゃないと思う

>>1297
たしかにそこは言いすぎかもしれない。
もともとは責任問題の話から始まってるけど>>1261。俺自身は全体主義をサポートした人々にもある程度咎があると思うが、重い責任を負うべきだとは思ってない。
悪いのは圧倒的に軍部。全体主義国家は今の日本のように、自由に物が言える国家ではないからね。今の価値観で当時の人々を断罪することはできない。一方で、加害者に回ることはあった。
神道関係者（にかぎらず宗教関係者）は、被害者でもあるが、加害者でもあったということ。

ただし「当時の戦争協力を否認しているか、間違ったことと認めていない」集団は、いつの時代であってもヤバいと思う。
昭和天皇は戦後、きちんと贖罪をされましたからね（人によってそれが不十分だ、という見方はあるだろうけど）。
したがって「国家神道」は間違いなくあったということ、今のルースキー・ミールと同じように、全体主義を正当化する当時のイデオロギーであった、ということは言っておかないといけないし、神道関係者には被害者面するだけでなく、陛下や戦後メディアが反省したのと同程度の反省は、持っておいて欲しいと思う。

>>1295
不可能どころか、それが最近の研究の動向だぞ。
つまり「国家神道」は、近代における政府の神社に対する国家管理制度のことを指す言葉として厳密に用いるべき（「狭義の国家神道」）で、
お前が言ったように八紘一宇だとかそういう近代における国家主義イデオロギーを総合して「国家神道」とまとめて表現し、神社神道が特権的に国家と結びつき、他の宗教を弾圧した国教と考え、神社神道が戦争を導くイデオロギーとなったという論理（「広義の国家神道」）は
国家主義イデオロギーを構成した様々な宗教や思想（キリスト教や仏教、儒教、そのほか世俗的な道徳思想）を見落し、あるいは近代における神社神道の思想的な影響力を過大に評価することになるため、
「国家神道」というターム自体を見直したり、使用しないようにするべきではないかというのが近年の学説の動向。

・ウィリアム・ウッダード
「国家神道(State Shinto)」とは「神社の国有化」状態を指すのに対して、「国体狂信主義(State Cult, Kokutai Cult)」は一九三○年 代から一九四○年代初期に日本国民に強制された超国家主義的・軍国主義的教 義・儀礼・慣行の総称で、「神道とは区別され、別箇かつ独立の現象であって、 神道の一派ではない」

・磯前順一『近代日本の宗教言説とその系譜』
「実際に天皇制国家は神社だけでなく、時期によって学校教育や宗教教団など、さまざまな回路を通して国民の規律化と抑圧を進めていった。
ただし、それを一律に国家神道と名づけることは当時の理解と乖離するものであり、国家神道を政府の神社政策として限定的に定義づけたうえで、
それを天皇制国家を 支えるイデオロギー装置の一部として位置づけなおす必要があろう」

・安丸良夫『近代天皇像の形成』
「村上説では、『国家神道体制』なるもので近代日本の宗教史を覆ってしまう 結果となり、多様な宗教現象をひとつの檻のなかに追いたてるような性急さが感じられる。」

・山口輝臣『明治国家と宗教』
「近代日本における国家と宗教との関係を研究することは、すなわち国家神道を研究することである、とは言えなくなった」
「国家神道研究 という枠組みにとらわれずに近代日本における国家と宗教との関係へと接近するためには、宗教という概念についての考察を欠かすことはできない」

・阪本是丸『国家神道形成過程の研究』
「国家神道を近代天皇制イデオロギーおよびその装置として捉える立場がある。しかし、簡単に近代天皇制といっても、その形成過程は複雑であり、その 本質を規定したイデオロギーやイデオロギー装置を「国家神道」の一言で表現 できるのかどうか。
いうまでもなく、近代天皇制を形成し、それを支えた思想 やイデオロギーは、何も神道の思想や教義だけではなかったし、伝統的な仏 教・儒教はいうまでもなく、
新顔のキリスト教や新宗教、あるいは近世以来の 通俗的道徳思想、さらには西洋流の専制的啓蒙思想・合理主義思想も近代天皇 制には厳として存在し、それぞれに有力なイデオロギーやその装置として機能 していた」

「実証的な神社制度や皇室祭祀の歴史的分析・検討が疎かにされ、国家神道なるものを恣意的に解釈して、
神道のみならずおよそ天皇制、あるいは国家主義、国粋主義に関係するイデオロギーやイデオロギー装置ならばすべて国家神道に総括・包含してしまう危険性を孕んでいる」

もちろん俺も「神社神道が全く国家主義に無関係であった」とは思わないが、少なくとも他の宗教と比較して著しく神社神道のみをことさらに過大評価し、
他の宗教や思想が国家主義イデオロギーに果たした役割を見落とすことは、近代の国家主義イデオロギーがどのように形成されたかを客観的に研究する上でも、研究を阻害する要因にしかならないと思うが。

あと俺も今の神社本庁の腐敗や変な政治活動については良くないことだと思ってる。

ただ、これも言い訳めいたことにはなってしまうが、
神社本庁は全国の神職の人事に関する事務や、所属神社の土地の管理といった実務的な業務もこなしていて（実際、神社本庁に所属していない神社が、不動産屋に騙されて土地を取られてしまう事件が結構前にあった。神社本庁に属していれば、所属する神社庁と土地の契約について審議できたからこうはならなかった）

特に地方の零細神社や中小規模の神社であればあるほど、神社を一つに統括する組織の必要性が高くなってくる。
今神社本庁を離脱しない神社のほとんどは、神社本庁に思想的に賛同しているからではなく、そういった実務上の問題であることを理解してほしい。

二人で会話したいならTwitterやらdiscordでも使ってみてはいかが？

>>1299-1301
わりと納得しました。国家神道は間違いなく「思想」であり「イデオロギー」ではあると思うが、通常の神道に分類するな、という主張は理解。
神社本庁についてはなんとかなるといいっすね（記事だと農協扱いされてるな）。

>>1302
昭和天皇の記事でもあるし、以降は触れません。

仮にロシアが
「真珠湾への奇襲攻撃は実に見事で鮮やかな作戦であった」
「国民の為にすべての罪を背負った昭和天皇を尊敬する」

とか言われていたら、まんまと分断されていたかも知れないな

あり得ない仮定をするな定期

極東委員会で天皇の戦犯指定に最もこだわったのはソ連だし、条約破棄して攻めてきたことも合わせて元から国民感情は最悪
言葉で褒めたくらいじゃ困ってるから媚びてるだけだろって言われて終わり、4島返還とか具体的な行動して初めて評価、それもスタートラインって所だろうな

共産主義の国家ソ連が君主制に肯定的にはならないだろうしな

現ロシア連邦は権威主義ではあっても共産主義国家では無いでしょ
スパイハゲ自身もスラヴ民族を全てロシアが支配する大ロシア主義が重要なのであって共産イデオロギーに関しては脳足りんの思想と吐き捨ててるし

>>1308はレスの流れ読んで無さそうだな
東京裁判で旧ソ連が君主制国家の日本に好意的な行動を取る訳ないとそれだけの話で現代ロシアのことなんぞ一言も触れとらんがな

ロシア連邦が大東亜戦争肯定論に擦り寄ってくるのは有り得ないって話から出発してその根拠が立憲君主制とは水と油の共産国家だからって話をしてたんじゃないの？
それに対して共産主義であることを根拠とするのは違うって指摘したつもりだったんだが
単に対日戦に関してはソ連時代のスタンスを継承してるからってのは分かるけど

いや常識で読めば>>1304の「ロシア」は当時の旧ソ連のことだろ
一々聞いて手間かけさせるなよ

いやそのレスってソビエトロシアを指してるか？
文脈的に現代ロシアのことだろ？

ID: L2fRHfy9st
コイツただの構ってちゃんか？
また過激なこと言って煽ってみたら？

>>1293
実際捕まって死者も出てるからなぁ

>>1304
下はともかく上は効かなくはなさそう
知識がある人からすりゃ嘘つけだけど当時の国民にそこまでの判断は出来ないような

昭和天皇は統一の影響におびえながら晩年を過ごしてきたかと思うと不憫でたまらない

>>1316
『～天皇がやってきて ひざまずいて ひれ伏して 慟哭するのを見るまでは 私はいつまでたっても 行ってなんかあげませんよ～（註：アダム国のメシアとして、エバ国に認定する事での日本救済を保留しサタン国として滅亡するに任せる）』。
文鮮明教祖による当該発言は、金丸信元自民党副総裁の肝煎りで実現した特例による'92/03/26の夫婦訪日に関する韓国内信者向けの代物なので、昭和天皇は接していないだろう。
とは言え、類似の発言は生前に宮内庁長官の知る所となって当然であり、侍従も上聞に達せしめるか・そうなった際の反応を後世に残すべきか悩んだかも…

日帝の統治が無かったら今の韓国も無かったかもしれないのに、何でそんなに偉そうなんだろう…
まぁ日本に限らず帝国主義やった国が統治先から愛されることが無いのは世の常ではあるけど

エリザベス女王が亡くなった際にもインドやパキスタンとかケニアとか「宝石泥棒！（イギリス王室の王冠の宝石がインド～アフガニスタンで採掘したの使用）」、「９６歳…俺らに頭下げて詫びる時間も作れないお忙しい方だったんですね＾＾　謝罪の言葉いただけなかったのは残念です」って感じで憎まれてるからなぁ
>>1316 あ、そうって感じで流してそう　実際にオウムみたいな武力まがいしでかしたら2.26みある凄みで対応してたかもだが

https://note.com/zenika/n/nba7e268e6bb0
世間ではこういった考察もあるんですね。
他の記事も興味深かったのでお暇であればどうぞ。