関西弁
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361
ななしのよっしん
2016/08/08(月) 21:17:24 ID: 5maFDmy5VQ
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A男 大正3年生 1914年生 B男 明治33年生 1900年生 C男 大正1年生 1912年生
D男 明治31年生 1898年生 E女 明治37年生 1904年生 F女 明治38年生 1905年生
※C氏とE氏はこの例文には出てこない
D オバーハン ナルト ゴワイマス チューヒトモ アリマンナ
(おばあさんに なると ゴワイマス と言う人も ありますね)
A ン ヤ ゴワス ゴワス チューコトワ ワリニ ムカシカラ オーカッタデスネー
(うん いや ゴワス ゴワス と言う事は 割合 昔から 多かったですねえ)
F ソーデンナ
(そうですね)
A ワタシ イマダニ ゴワスモ ツカイマス
(私は いまだに ゴワスも 使います)
F ア アンサン ヨー ソノ サッキカラネ ゴワス ユーテ オッシャッテネ
(あ あなた よく さっきからね ゴワス と言って おっしゃってね)
A イヤ コレ シジュー ツカイマンネン ワタシワ
(いや これ 始終 使うんです 私は)
(中略)
B ドショーマチワネ オトコバッカシノ マチデスサカイネ
(道修町はね 男ばかりの 町ですからね)
F ソイデ マタ オハイン ナンテ ユワレタラ ヨケイ アコーナッ ターット ハシランナランヨーナネー カンジデ
(それで また お入りなさい なんて 言われたら 余計 赤くなって たーっと 走らなければならない様なねえ 感じで)
B オンナノカタ ッチュータラ メッタニ アンマリ オトーリデワ オマヘンデスサカイネ
(女の方 といったら 滅多に あまり お通りでは ありませんからね)
F ソーデンナー ワタシノ ハハナンカ ハントシー ゲタ ハカナンダ ユートキ アリマシタデスワ ソト デルコト アリマセンネン マー ヤオヤモ キマスシ ナニモカモ
(そうですねえ 私の 母なんか 半年 下駄 はかなかった という時が ありましたよ 外に 出る事が ないんです まあ 八百屋も 来ますし 何もかも)
B ネ デイリガ アリマスワナ
(ね 出入りが ありますよね)
F ソイデ デッチガ タクサン オリマスデッサカイニ ナニ カイニイク ユーテモ デッチニ
(それで 丁稚が 沢山 おりますから 何を 買いに行く と言っても 丁稚に) -
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362
ななしのよっしん
2016/09/04(日) 19:13:59 ID: a0PquKdMrk
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363
ななしのよっしん
2016/09/13(火) 21:32:57 ID: xwMrhtpZTw
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364
岸和田の人って…
2016/09/30(金) 11:41:21 ID: cFog64b9Y7
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365
ななしのよっしん
2016/10/26(水) 09:25:38 ID: Po/bUk5/lg
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366
ななしのよっしん
2016/11/05(土) 13:38:10 ID: 5maFDmy5VQ
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>>360の大阪弁(船場言葉)は1953年に収録されたものだが、既に満足に話せる人を探すのに苦労したようだ。(流石に和泉や河内等では伝統的な方言を保存した人はまだ多く暮らして居ただろうと思うが。)
実際に当時の大阪弁の特徴の多くを現在では失っている。たとえば「セ・ゼ」を「シェ・ジェ」と言う人は一部の古老を除いてもう居ないだろう。大阪南部では「クヮ・グヮ」等の音もあり、「カ・ガ」とは違う意味になっていたがこれも絶滅した。
中村史陽氏は主に幕末生まれの人達が明治後期から大正にかけて用いた大阪弁を集めた辞典を出版しているが、その本に収録されている言葉(数千語)の殆どが廃れたと言って良い。アクセントを除けば、今の若者が話している言葉は「共通語風大阪弁」というよりも「大阪弁風首都圏方言」と言った方が良いだろう。
近畿の言葉は今までも鎌倉時代から室町時代等に大きな変化を起こしてきたが、下手をすると近畿の日本語に於ける最大の変化の真っ只中にあると言っても良いのでは。昔、上代東国方言が畿内の言葉に飲み込まれて多少の痕跡を残して消滅したのと同じ様な事が起こっているのではなかろうか。
アクセントも大きく変化しており、例えば「猫」は「ネ低コ降」が「ネ高コ低」へ 「頭」は「ア高タ高マ低」が「ア低タ高マ低」へ 「人が」は「ヒ高ト低ガ低」が「ヒ高ト高ガ高」など概ね単純化するか東京式アクセントの影響を受けて変化している事が分かる(例は大阪のアクセントの場合) 「拍内降下」自体が消えつつあるとも聞く。
A子「本当に○○でさぁ~面白いよね!」
B子「めっちゃ分かる!あんな事しちゃってねぇ~」
A子「あれはホントやばいって思った!」
一見すると首都圏方言かと思う様な会話だが(アクセントは京阪式)、実際にこの様な会話が北摂や阪神間の若者を中心に話されているのを耳にする。流石にここ迄ではない人も多いが。
「失敗しちゃう(失敗してまう)」「行きなさい(行きなはれ)」「でかいやんか(ごっついやないか)」といった言葉は当たり前になりつつある。(近畿でも滋賀等は昔から「デカイ」を使う)
「本真やぞ(やで)」「言うたんやが(やけど)」のような言葉も書き言葉に限ればみられる。
室町以来の関西弁「~ナンダ」若者の間では死語 国語研
http://www.geoci ties.co. jp/Techn opolis-M ars/1255 /ture/as ahi2.htm l -
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367
ななしのよっしん
2016/11/08(火) 19:56:00 ID: m8/jdHmPLb
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368
ななしのよっしん
2016/11/08(火) 20:18:01 ID: m8/jdHmPLb
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369
>>367
2016/11/09(水) 20:53:33 ID: 5maFDmy5VQ
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伝統的な近畿地方の方言では過去の打ち消しを「~ナンダ ~ンダ ~ヒンダ」等で表す事が多いが――
確かに近畿地方全体や中国地方・中部地方等にまで範囲を広げれば使っている人は居るだろう。
然し【京阪神間の都市部の若者】からは滅多に聞く事はない。仮令聞いたとしても元は違う所に住んで居た場合や、祖父母と暮らした経験がある様な特殊な状況が無ければ難しい。都市部にありがちな核家族育ちの人からはまず聞かない。
多くの若者の場合「なんだ」はふざけて言った場合を除けば出てこないだろう。更に話し言葉と書き言葉は違う。書いてあったとしても日常会話に出るとは限らない。お年寄りや家族に対しては使うが、同年代同士では使わないという人も居るだろう。同年代で使わない以上、今後廃れるのは確かだ。貴方も都市部の若者の多くが使っていると迄は思わないだろう。
「ようすする(恰好つける)・いてる(凍る)・はすかい(斜め)・せんぐり(次々)」みたいな言葉も少なくとも若者の間では死語だと思うが、もしかすると若者でも使う人は居るかもしれないが、「なんだ」と同様に廃れつつあるのは確かで、今後うまれてくる世代は更に使う頻度は減るだろう。
これは京都で生まれ育った10から80代の982人を対象に1994年に調査したものだが、当時でさえ四十代以下では「行かなんだ」は殆ど使われてないという結果が出た。二十年以上前の調査でもそうなのだから、現代の若者では更に少ないはず。(文字化けする場合はページを更新する様)
http://www.kyoto -np.co.j p/kp/oji koji/kot oba/henb o.html
「〇〇やさかい 〇〇よってに」も同じく廃れつつある。
語彙や言い廻しだけでなく、微妙な言い方の違いも廃れているのは確か(特に初めの二つ)
昨日「きんの」→「きのう」 洗濯「せんだく」→「せんたく」 難しい「むつかしい」→「むづかしい」 返す「かやす」→「かえす」 出来る「でける」→「できる」 七「ひち」→「しち」
少し作為的だが「借りなくても買ったら良いだろう」という言葉の世代別表現(個人差は有る)
古老層「カライデモ コウタラ エエワイ」 老年層「カリンカテ コウタラ エエガナ」
中年層「カリンカッテモ コウタラ エエヤロ」 若年層「カリヒンクテモ カッタラ イイヤロ」
若年層は「よい」という言葉を「エエ」ではなく「イイ」という事も多々ある。 -
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370
ななしのよっしん
2016/12/14(水) 21:16:15 ID: hqP3xH/FHX
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371
ななしのよっしん
2017/02/26(日) 00:32:44 ID: 5maFDmy5VQ
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「~ナンダ」の分布図と使用例
http://www.ninja l.ac.jp/ publicat ion/cata logue/ko kken_mad o/07/02/
大阪では「~ナンダ」しか現れなかったが、京都では「~カッタ」が「~ナンダ」と同じ位使われているとの事だが、単純に世代的なものだろう。上記の京都の「センカッタ」の発言者は昭和二年生まれ。一方の大阪の話者は明治生まれだ。その前に【タコ アゲータリネー】と言っているが、それは標準語であり、本来京都や大阪では凧は「イカ」であり、凧揚げは「イカノボリ」と言う。
「コーヘン」などの「来ない」と言う時の言葉の世代差分布図
http://yumenavi. info/ref erence/g 0039781. pdf
少なくとも京阪神の高年層は「コーヘン」を使わない事が分かる。併し低年層になると一気に「コーヘン」を使い出す。(コナイ+ヘンから成る関西共通語)播州の一部では昔から「コーヘン」だが、この資料の製作者は播州弁の影響では無いとしている。
大阪に於ける「ケーヘン」の成立過程 キワセヌ→キワセン→キヤセン→キヤヘン→ケーヘン
明治生まれでは「ケーヘン」の前段階である「キヤヘン」を使う人も多かった事が分かっている。
「カッタ」を「借りた」という意味で使うかという分布図
http://yumenavi. info/ref erence/g 0039782. pdf
高年層・中年層と低年層の間には決定的な溝がある事が分かる。然も二十年前の資料なので、現在では更に「カッタ」は失われているだろう。
併し不思議な事に関西地方の人は方言を日本で一番好み、共通語を一番軽んずるという結果が国立国語研究所の調査で分かっている。併し京都に於いて標準語の影響が強くなり出したのは大正末頃。1950年の時点で、当時の若者と中高年の間には大きな違いが広がっていた様だ。今では当たり前の京言葉とされている言い回しでも昭和初期頃に生まれたものは多い。
「ホンマやで」等に使う「で」も明治中頃迄は「ぜ」であった。「ホンマやぜ」などと言った事が明治の落語の録音から分かっている。
明治の大阪で使われ、現在では使われない又は余り使われない言葉の例
アヤカス オヒナル ジュンサイ センザイ カイダルイ オンゴク ヨザトイ イカイ ナガタン イケル ヨサリ イカケ チビル オジャミ カザ チョオズ ヘッツイ ハイ -
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372
ななしのよっしん
2017/02/26(日) 00:37:23 ID: 5maFDmy5VQ
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明治三十六年の方言調査では大阪府の合拗音「くわ」「ぐわ」について、大阪市では【「クヮ、グヮ」ト「カ、ガ」ノ區別アリテ發音ス】とある。併し「正月しやうぐわつ」等の一部の言葉では区別を失っていた。
京都市では既に区別を失い、「火事くわじ」を「カジ」 「外国ぐわいこく」を「ガイコク」と発音していた様だ。奈良県は宇陀郡以外では区別あり。昭和三十年代の資料では「大阪府南部の老年層では区別する」とあり、大阪市では廃れている事が分かる。
「カ、ガ」と「クヮ、グヮ」の区別(明治三十六年)
【大阪市 有】【京都市 無】【奈良市 有】【神戸市 無】【和歌山市 有】【津市 無】【大津市 無】
「来ない」については大阪市では「コン」とはあるが「ケーヘン」等の記述は無し(「~ヘン」は当時からあった) 大阪市以外の多くでは【「こぬ」ヲ用ヰル】とあり、まだ「コン」には至らず「コヌ」を使っていた様だ。
京都市では【「コン」又ハ「キヤヘン」ト云フ】とある。 奈良県では【「こぬ」ヲ用ヰテ「コン」ト發音スルコト普通ナリ但シ生駒郡ニテハ別ニ「コナイ」ヲ用ヰ山邊郡ニテハ別ニ「キヤセン」ヲ用ヰル】とある。生駒では「来ない」を使う地域もあるようだ。
「しない」について大阪市では「セン」又は「セズ」とある。「セェヘン」との記述は無し。大阪府全体では「セヌ」又は「セズ」が多い。中河内では「セン」。京都市では「セン」「セズ」。
大阪市や京都市で「セヌ」が「セン」になったのは江戸後期から幕末頃だと思われる。
「良い」について大阪市では「エエ」。大阪府全体では「エエ」という地域が多が、和泉では「ヨイ」が多数。京都市では【通例「エエ」ト云ヒ稀ニ「ヨイ」トモ云フ】とある。
「花だ」「花です」については大阪市では「花ヤ」「花ダス」のみを用いる。大阪府全体では「や」と「ぢゃ」を共に使う、又は混在している所が多い。「花ダス」が多いが「花デス」も其れなりに使われる。南河内では「花ヂャ」「花ダス」のみ。京都市では「花ヤ」と言い、「花ドス」というが、京都市では近年「花デス」に移りつつあるとの事。奈良市では「花ヤ」「花ダス」
「来まい」「為まい」について大阪市では「コマイ」「ショマイ」と言う。大阪府全体では「コマイ」。「為まい」は「スマイ」と「セマイ」が混在。京都市では「キヤスマイ」「シヤスマイ」
「○○されろ」は大阪では例えば「噂セラレー」「介抱セラレー」等と言った。 -
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373
ななしのよっしん
2017/03/15(水) 15:08:55 ID: MdsqWDzDoH
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374
ななしのよっしん
2017/05/06(土) 10:05:37 ID: 5maFDmy5VQ
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>>373
普通は揶揄う為でなく悪意がない限りは気にしないと思う。但しドラマや映画のエセ方言は本当に酷い時がある。映画「八甲田山」の村長の津軽弁などが其れ。とは言え逆に本当の関西弁とはなんぞやという事になるな。最早本当の関西弁なんぞは存在しない訳で。
関西共通語化した言葉の例(大阪の場合)
本来 関西共通語
センナイ シャーナイ(「仕方ない」に影響を受けた形)
カレヘン カリヒン(「借りない」に〃)
カワイイ カワエエ(「顔映ゆし(かほはゆし)」→「かわゆし」→「かわゆい」→「かわいい」となったので、単純に「いい」を「ええ」にすれば良い訳ではない)
他にも「いい加減」という意味で「ジュンサイ」と「エエカゲン」があるが「いい加減」に近いエエカゲンは残ったが、共通語から遠いジュンサイは廃れた。
老年層と若年層ではアクセントも違う。これらの中間的アクセントを使う人も居る。
老「あ れ は ネ コ や」 老「ま え に う み が な かっ た」
老「高 低 低 低 降 低」 老「低 降 低 低 低 高 高 低 低」
若「あ れ は ネ コ や」 若「ま え に う み が な かっ た」
若「高 高 低 高 低 低」 若「低 高 低 低 高 低 低 高 低」
謎なぞ 嘘うそ 窓まど 琴こと 鏡かがみ
老 低降 高低 低降 低高 高高低
若 高高 低高 低高 高低 低高低
本来 若年層 本来 若者
多数 ギョウサン メッチャ 飽きる アク アキル
多量 ヨウケ メッチャ 飽きた アイタ アキタ
幾度 センド メッチャ 飽きない アケヘン アキヒン
とても エライ メッチャ
とても(強調) ドエライ メチャメチャ
滅茶苦茶 ワヤ メチャクチャ
嘗ては多く存在した表現が押し並べて廃れ、若年層程メッチャ系統の言葉一本に入れ替わっているだろう。今では東京でも用いる事が、首都圏方言志向の若年層の使用に追い風となっている。
同じ用途の言葉で、元は博多から流入した「バリ」という言い方もあるが、此方は大阪では子供中心の言い方で、大人になると余り使わなくい傾向にある様だ。(というより大阪では粗野な言い方か?) -
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375
ななしのよっしん
2017/05/06(土) 10:08:16 ID: 5maFDmy5VQ
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伝統的な関西方言に近い音源。(此処で言う伝統的とは、なるべく標準語・共通語・首都圏方言・関西共通語などに影響を受ける前の段階の言葉の事である。)
滋賀県賀郡甲賀市の比較的伝統的な会話(湖南方言)
話し始める人=明治三十年生 次に話す男性=大正元年生 最後の女性=明治四十年生
https://www.yout ube.com/ watch?v= USGBoW0n AJc
[補足] ウモナイ=美味くない ヨバレテ=頂いて タウチ=田植えの準備に田を打ち返す事
和歌山県田辺市の比較的伝統的な会話(恐らく明治後期から大正前期生まれによる)
http://wave.pref .wakayam a.lg.jp/ bunka-ar chive/ho ugen/dai hyou/8.h tml
[補足] 「食べる」を「食ぶる」と言うなど、近世上方語を偲ばせる言い方がある。
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376
ななしのよっしん
2017/05/17(水) 16:25:29 ID: 3NcEaOyRPZ
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377
ななしのよっしん
2017/05/17(水) 16:33:57 ID: /ZRXb28pFc
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播磨に住んでるけど播州弁がイマイチよく分からん…周りに「べっちょない」とか使う人、一人もおらん
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378
ななしのよっしん
2017/05/18(木) 01:35:45 ID: 3lgmRv/mGz
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379
ななしのよっしん
2017/05/18(木) 02:19:56 ID: 4URuOyDWRV
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380
ななしのよっしん
2017/05/31(水) 05:39:26 ID: 3T+qHBNxty
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381
>>380
2017/06/03(土) 08:35:18 ID: 5maFDmy5VQ
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私も言語学を専門に学んだ訳ではないので明確な理由は知らないが、昔から片仮名で書く事が多いそうだ。
とは言え、分かりませんでは仕方がないので理由を考えてみると、先ず仮名表記する上で長母音の表記に平仮名は違和感があると云う事。
「高い」は東京の伝統的下町方言では/takeː/「タケー」となる。[ː]は長音を表す記号だが、もしアルファベットや発音記号と共に載せる場合は「たけぇ」と書くよりも実状を表しているし、「たけー」と平仮名に「ー」を混ぜて書く方が日本語として違和感がある。
近畿方言では「木」や「日」などは長音化するので特に仮名で書くならば「キー」「ヒー」の方が自然。音を表記する事が重要なので「此れを言うと」も「コレヲ イウト」ではなく「コレオ ユート」と書く訳だから。
東京では「計算」を「ケーサン」と発音するが、高知では「ケイサン」と発音する。そういう意味では片仮名で書く事で、日常生活に於いて使われがちな平仮名と差別化して表音的に考えやすいと云う意味もあったのでは。
これなど
https://www.ninj al.ac.jp /s_data/ drep/sou rce1_nij la/S0010 _03.pdf
近年の青森県南部方言の調査。片仮名表記されている(17頁)
http://www.bunka .go.jp/s eisaku/k okugo_ni hongo/ko kugo_shi saku/kik igengo/p df/aomor i_01.pdf
東京の言葉も
http://pj.ninjal .ac.jp/p ublicati on/catal ogue/hog endanwa_ db/sampl e/06toky o.htm
然し方言に於いて平仮名を織り交ぜて使う事もある。此れを見て貰いたいのだが、平仮名も交ぜて書いてある。
http://pj.ninjal .ac.jp/p ublicati on/catal ogue/hog endanwa_ db/sampl e/20okin awa1.htm
何故ならばこの平仮名で書かれている処は、意味を区別する上で絶対に必要であるからで、「あ・い・う・わ」等の母音及び半母音は声門閉鎖音を表し、「ち・と・け」等は無気喉頭化音を表しているからだ。「ウとゥ」は夫と云う意味だが、「うとゥ」は音と云う意味になる。「チャー」は茶と云う意味だが、「ちャー」は何時もと云う意味になる。話者は違う音として認識している。 -
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382
>>380
2017/06/03(土) 08:49:32 ID: 5maFDmy5VQ
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要するに質問の意図は「何故平仮名で書いて馴染みのある姿にしないのか」という事だろうが、方言の母音は五つとは限らない。八つの処もある。奄美大島には十一母音の村もある。その他にも「窓/ma˜do/」などの入り渡り鼻音などの共通語には見られない要素を持つ方言もある。これらは意味の区別も含んでいる事も多いので等閑には出来ない。たとい平仮名で書いても最早なじみ深い姿とは言えまい。
毛/ke/ケ 食え/kɛ/ケァ 津軽方言
用事/joːdʒi/ヨージ 楊枝/jɔː dʒi/ヨァージ 越後方言
実が/miː/ミー 目/mïː/ムィー 奄美方言
絵/iː/イー 飯/ɨː/イ゚ー 多良間方言
これ等の区別が無かりせば此れ等が同綴異義語になってしまう。
「当時は 西瓜が 無い」を歴史的仮名遣いで書くと「たうじは すいくわが ない」になるが、新潟県越後方言では「トァージワ スイクヮガ ネァー」となる。
越後方言では歴史的仮名遣いの開音auに由来する[ɔː]や、連母音aiに由来する[ɛː]が使われている。つまり七母音。直音の/ka/と合拗音の/kwa/の区別もある。この区別を平仮名で書こうかしらんと思えども、
「とぁーじわ すいくゎが ねぁー」となり、馴染みのある日常的な仮名遣いとは言えなくなるのではあるまいか?
比較的古い船場言葉と河内言葉 これも片仮名。
話者 船場:明治44年生まれ(女性) 河内:明治45年生まれ(男性)
http://ci.nii.ac .jp/els/ 11000468 4683.pdf ?id=ART0 00741803 6&type=p df&lang= jp&host= cinii&or der_no=& ppv_type =&lang_s w=&no=14 92064727 &cp=
散々書いたが、要するに私にも何故かは分からないが仮名を用いた方言資料で平仮名を使っているのは殆どないし、私も片仮名の方が便利だと思うので片仮名を使っているという事。勿論、平仮名でも良いと思うし決まりはない。
本当は片仮名でも表す事は出来ない([ɸ]と[f]の違いや[d]と[t̬]の違い等)のでIPAがあるわけだが。>>375の田辺方言や>>371のリンク先の凡例も全て片仮名で書いてあるが、私の個人的好みで片仮名で書かれたサイトを意図的に選別して貼った訳ではない。 -
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383
ななしのよっしん
2017/06/05(月) 14:20:14 ID: 3T+qHBNxty
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>>381-382
一点を除いて納得しました。その一点というのは,〝質問の意図は「何故平仮名で書いて馴染みのある姿にしないのか」という事だろう〟の部分です。
---
貴殿は言語学を専門に取り扱ってる訳ではないそうなのでこれ以上追求しても無駄ではありますが,一応その詳細を述べます:片仮名での表記は執筆者が発言者を下に見ている表現を孕むことがある,私はそう思います。
例えば次の三つの文章(全部小説風なのは気にしないで下さい);
e.g. I 「どうして戻らないの?」私は問い掛ける。「……あの街には魔物がいる」彼はそう呟いた。
e.g. II 【絵本の中で】まちには おおぜい ひとがいました。おとなも こどもも たくさんでした
e.g. III 【少女は生れ育ちも山中】「マチってどんなところ? ねえ,おっかあ」彼女は楽しみで仕方無かった。
があったとします。これらの文章の執筆者が,話者をどう捉えているか分析してみます。
作者が e.g. III を執筆する中で,彼女に街を〝マチ〟と呼ばせたのは,読者に彼女が(この場合は街に対して)酷く無知であることを伝えたかったからでしょう。
即ちこれを読みとる上でこの文章の受け手は明かに彼女を下,具体的には(少くとも)知識的に劣っていると見做すでしょう。
その派生で,恐らく私は自分の話す言葉を片仮名表記されると違和感を覚え,序で見下されていると思ってしまうのでしょうね。 -
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384
383補足
2017/06/05(月) 17:38:46 ID: 3T+qHBNxty
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385
ななしのよっしん
2017/06/06(火) 05:13:15 ID: 3lgmRv/mGz
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386
ななしのよっしん
2017/06/06(火) 16:03:29 ID: 3T+qHBNxty
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↑方言の差異が強勢だけならそれが一番しっくり来るんだけどな。
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387
ななしのよっしん
2017/06/07(水) 20:06:36 ID: 5maFDmy5VQ
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>>383それは違うだろう。確かに人によっては「街」を「マチ」と書く事で下に見る場合もあるかもしれない。併し方言資料では会話文や単語自体が全て片仮名により成り立って居るので、本来は漢字で書くべき所に一部の片仮名を不自然に配置している訳では無い。
【彼女に街を〝マチ〟と呼ばせたのは,読者に彼女が(この場合は街に対して)酷く無知であることを伝えたかったからでしょう。】との事だが、方言話者にとって「一番身近で詳しい方言其の物」を記述するのに使った時点で「酷く無知」というのは成り立たない。其れ処か寧ろ記録者が其の方言の音韻や文法について彼らに(結果的に)教わっている位だ。
私が片仮名で書く事で見下していると思ったのかもしれないが、第一、私自身も大阪方言話者である。自分で自分の方言を馬鹿にする筈はない。「マンカ゚ワルイ サカイニ(運が無いからね)」とかね。
そもそも小説と言語学・方言学は全く別の分野であるし、標準語励行と言うならまだしも、わざわざ方言を馬鹿にする為に方言の記述や保存をやっている人が居るという事自体に無理がなかろうか。特に私は大阪方言に言及してきたが、方言の保存対象となり得る人々が若かりし頃を送った大大阪時代は東京を凌ぐ人口である。
大正十三年の大阪
http://blog-imgs -41.fc2. com/a/t/ a/atamat ote/kita hama.jpg
昭和十二年の大阪
https://www.yout ube.com/ watch?v= P8zV2zP7 OpU
更に片仮名であってもこれらは下に見る為に書かれているだろうか?
http://ze-ssan.c om/asset s/img/up load/res ize/9/1- 38-889_s hop.jpg
https://blog-001 .west.ed ge.stora ge-yahoo .jp/res/ blog-17- 1d/h_sei ichi_min o/folder /987482/ 06/37026 606/img_ 0_m?1469 086558
寧ろ片仮名というのは平仮名よりも位の高い文字であった。
この辺りの流れも関係しているかもしれない。
http://nifongo.s tyle.coo can.jp/0 33.htm
【(片仮名は)平安時代に漢文訓読の補助符号として成立したものであるといわれています。そのため、学問の場で使われる文字と認識されてきました】
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ななしのよっしん
2017/06/20(火) 05:49:42 ID: 5maFDmy5VQ
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大阪府南部の合拗音について
合拗音は特に大阪府南部では盛んに使われたが、1980年代に急速に衰えて現在は消滅した。既に1970年代後半には七十歳以上の老年層が保持する音であり、それ以下の年齢層からはほぼ消滅状態であった様だ(と云う事は、逆算すると恐らく明治後期から末期頃に生まれた世代で区別を失ったのだろう)
調査に於いては【一回イックヮイ 丸薬グヮンヤク 課長クヮチョー 観音クヮンオン】等が聞かれた。
語頭からは聞くが、語中や語尾からは殆ど聞かれないとの事(千早赤坂村の場合) 例 海外カイカ゚イ(本来はカイグヮイ)
因みに奈良県でも1960年代の老年層からはよく合拗音が聞かれたが、1980年代には殆ど聞かれなくなった様だ。「クヮ」の音は/kwa/や/kʷa/であり個人差があるらしい。
大阪市に於ける「サカイ」の使用率について
1988~89年(三十年程前)に行われた大阪市に於ける「サカイ」の使用率調査では
20代で8.9%、30代で35.1%、40代で64.2%、50代で65.4%、60代で70.5%、70代で90.5%、80代で90.3%となっている。70代よりも80代の方が若干低いのは恐らくサカイではなくヨッテニ等を使う人が居るからだと思うが、70代と60代の間に大きな使用率の波があり、40~20代に於いてはみるみる下がっている事が分かる。
今現在の京阪神の若年層は「だから○○」を「セヤ(ソヤ)サカイニ○○」とは言わずに「セヤカラ○○」と言うが、稀に「ダカラ○○」と言う人が出て来て居る。個人的な予想では今後、「ダカラ」がもっと増加し、「セヤ/ソヤ」と言った言葉は、「セヤサカイ」が若年層から使われなくなったのと同じく〝方言的過ぎる″として若い世代から順に使われなくなると予想する。
今の「セヤカラ」と云う言葉が後の世代にとっては「セヤサカイ」と同じ、老年層にみられる言葉の立ち位置となるだろう。更に今後は「ホンマヤ・ナンヤ」等に用いられる「ヤ」についても完全に「ダ」に移り変わると予想している。
こちらは「セヤカラ」→「ダカラ」が若年層で当たり前となりて「ダ」に違和を感ずる事が無くなった頃から広まり出し、最終的に断定助動詞の「ヤ」を駆逐すると思っている。既に文脈によっては「ダ」をある程度用いる人も居る。似た様な例としては中国地方の若年層は本来の「ジャ」が関西から流入した「ヤ」に駆逐されつつある。 -
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ななしのよっしん
2017/07/25(火) 09:27:34 ID: iDAw+meN8s
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ななしのよっしん
2017/08/14(月) 00:34:20 ID: fN1i6lccJA
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しててん
してたんや
意味は違うのだろうか? -
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