ゴエモン もののけ双六とは、1999年12月15日にKONAMIから発売されたNINTENDO64用ゲームソフトである。
ある日、物知りじいさんのところにラブレターが届きました。遊びに来ていたゴエモンたちは、じいさんを冷やかすため、後をつけていきました。伝説の木の下では髪の長い女の子が待っていました。じいさんは大喜びです。そのとき、強い風が吹いてスカートが……。
「おーっ!スネ毛!おとこじゃー!」
なんと、待っていたのは、髪の長い男だったのです。その姿を見て、大笑いするゴエモンたち。馬鹿にされた男は怒りだし、怪しげなお札を投げつけてきました。
「私のかわいいもののけちゃーん、出ていらっしゃーい!」
お札は空中で小さく爆発したかと思うと、怪しげなもののけに変化したのです。襲ってきたもののけを振り払い、ゴエモンたちは必至で逃げました。なんとか難を逃れたゴエモンたち。この一件が大事件に発展することになろうとは…。
※以上、「ゴエモンもののけ双六パーフェクトガイド」より抜粋(太字も原文ママ)
『がんばれゴエモン』シリーズのキャラクターを使った『カルドセプト』タイプのカードバトル要素を含んだボードゲーム。『マリオパーティ』の人気が冷めやらぬ中、99年の年末商戦にKONAMIが送り込んだ、ゴエモンシリーズとしては異色のゲームである(『パロウォーズ』のような番外ゲーム枠)。
『カルドセプト』の亜流ではあるのだが、当時人気だった同ハードの『マリオパーティ』に加え、同じKONAMIから発売され当時ヒット黎明期を迎えていた『遊戯王OCG』ともルール的共通点が多い。番外ゲームという扱いである為か、当時はコミカライズやTVCM等の宣伝が行われる事もなく、知名度は今一つだったが、実際に遊んだユーザーからは好評を得ている隠れた名作として知られる。
メインメニューからは一人用の「物語モード」、複数プレイも可能な「対戦モード」、「オプションモード」からなり、「物語モード」の進行に合わせて、「対戦モード」で使用可能になるキャラクターも増えていく。
双六の盤上を2人~4人のプレイヤーが歩き回りながら、各キャラクターが用意したデッキからお札をドローして行動する。各プレイヤーにはステータスとしてお金(両)と体力が割り振られている。初期値は1000両と体力2000となっている。
プレイヤーは歩き回りながらお金を稼いだり消費したりしてデッキのお札を使用し、マスにもののけを召喚するなどしてバトルを行うことができる。プレイヤー同士の体力を削り、最後まで残っていた者が勝者となる。
ターン制でプレイヤー1から順番に行動を行い、3ターン毎に昼夜が入れ替わる。
プレイヤーは50枚のデッキを使用し、初期6枚の手札を所持した状態からスタート。ターン毎に1枚をドローし、マスに置いたり踏んだマスのもののけとバトルできる「もののけ札」、もののけ同士の戦闘で1度につき1枚使える「戦闘札」、ターン開始時に1枚使える「特殊札」の3種類を使う。いずれも使用や召喚の際にお金の消費が必要。お金がなければお札を使う事は出来なくなる。
ちなみにデッキは対戦前編集し、複数のパターンのデッキを構築してセーブできる。全340枚の図鑑モードもある。
ステージの各マスはスタート地点がお宿マス、各所に関所マスが配置され、関所を通過して再びお宿に戻る事でお金を大幅に補充(1000両以上、回数を重ねるごとに金額が上がる)できる。これを基本的に目指して、各所をサイコロの出目だけ進んでいく。各マスは通常マスの他、貧乏神を追い払う鳥居マス、自分のもののけを回復する温泉マス、お札を売買できる茶屋マス、他の独立したコースへワープする洞窟マス、昼間にしか進めない渡し舟マスが存在する。
試合が終了すると結果発表が行われ、ステージに応じた枚数のお札が貰える(後半ほど多い)。お札にはランクがあり、C~SSまで5段階の珍しさが存在する。SSのドロップ確率は1/500(0.2%)。ランクが高いものは強力なお札が多いが、低いものでもかなり強力なものが一定数存在している。
なお、本作のシステムは後にKONAMIから発売された『遊戯王 双六のスゴロク』との共通点が多い。
盤上に出せるモンスターをもののけと言い、普段は手札に「もののけ札」として収まっているが、戦闘の際使用したり、通常マス上に出すことが出来る。また、もののけのマスに止まって戦闘で勝利した場合、手札のもののけ札が敗れたもののけの代わりに止まったマスに召喚される。
もののけのステータスはカーソルを合わせるか、左Cボタンで簡易表示を見ることで確認ができる。
もののけ札には火・地・水・風・無と5種類の属性があり、それぞれに対応した戦闘札など、様々な恩恵を受けられる。各属性にはジャンケンのような、戦闘時の相性は無く、あくまで種族の区分けとして存在している。もののけは自分でお金を消費する、戦闘勝利、同一マス召喚(後述)、一部の特殊札効果によってレベルを上げる事ができ、最大5段階まで上がる。1上がる事に100、全ステータスがアップする(一部には例外もある)。
もののけには体力・攻撃力・素早さが割り振られ、その数値に応じた先行後攻、体力を上回った数値によるプレイヤーへの直接ダメージが決定される。戦闘札は、この数値をその戦闘時のみ変化させるものが多い。
その他、もののけ自体が自力で隣のマスへ移動する際の移動力の数値、攻撃範囲(2マス以上先を攻撃できるもののけも存在し、遠隔攻撃と呼ばれる)、状態異常(麻痺・毒・眠り等)、そしてもののけ固有の特殊能力が存在している。この点は前述の通り、遊戯王を理解していれば比較的分かり易い。
また盤上の通常マスには、火・地・水・風・無と5種類の属性に色分けされているが、これはもののけの召喚に関係しており、同一属性のもののけ(後述)が召喚されるともののけのレベルが1アップする。
もののけが存在する通常マスにプレイヤーが止まるとバトルが発生し、プレイヤーは所持しているもののけを使ってバトルを行う。負けるか引き分けた場合、止まったプレイヤーのもののけは消滅或いはダメージを受けたまま手札に戻るが、勝利すると倒したもののけのレベルだけレベルが一気に上昇し、かつそのマスに召喚される。
なお、所持金が少ないとお札を使用する事ができなくなる。もののけ同士の戦闘では貫通ダメージが敗北プレイヤーの体力への直接ダメージとなるが、所持金が少なくもののけが出せなかったり、もののけが手札にない場合はもののけの攻撃力分の大ダメージを受けることになる。また、バトルで敗北すると敗北側はレベルに応じてお金を相手に奪われることになっており、お金がマイナス状態になり破産すると、自分の手札やもののけを売ったり、体力を半分にして1000両回復等の選択を迫られる。
ちなみに、もののけの状態には以下のような分類がある。その数は意外と多く、11種類ある。
状態異常を付与する特殊札、解除する特殊札、戦闘で付与するもののけがある。
基本的に状態異常は、持ち主がもののけのマスに止まり、「かいしゅう」して手札に戻すと解除できる。
ゴエモン、エビス丸、サスケ、ヤエの4人のいずれかを選択し、7ステージを勝ち進むとエンディングを迎えるモード。各ステージのNPCは、クリア後対戦モードで使用できるようになる。また一度クリアしたステージは何度でもプレイが可能だが、ゲームが開始されると決着がつくまで途中セーブ等は出来なくなる。
4人の初期デッキのお札はそれぞれお札の種類の配分が異なる。かなり面倒ではあるが、4人全員分のセーブデータを作ってそれぞれでエンディングを迎えると、8つ目の隠しステージが現れる。
ゴエモン、エビス丸、サスケ、ヤエちゃんの4人から選択できる。
対戦相手の体力が500以下になると、各々の専用BGMが流れる。
物語モードの各ステージには、敵プレイヤーが1~2人おり、倒すとクリアとなる。
ステージには回らなければならない関所の数、茶屋などの有無がある。また通常マスでは無属性のみ存在しないステージがある(初期のステージに顕著)。
本作が双六上を歩き回る様は『マリオパーティ』に似ているが、戦略性は大幅に異なり、兎に角プレイヤー同士のお札による攻防、駆け引きの強烈なゲーム性が特徴である。
勝つためには押さえておかねばならない要素がいくつかあり、ここではその代表的な例を挙げる。
本作ではお札のカードパワーが非常に強く、はっきり言って逆転要素はデッキ構成次第だと言ってよい。
それ故に、ステージ3のふうじんむすめ&らいじんむすめのデッキの凶悪さが際立つが、ここではその一例を挙げる。
| がんばれゴエモン | |
|---|---|
| FC | からくり道中 - がんばれゴエモン2 - きえた黄金キセル - 天下の財宝 |
| SFC | ゆき姫救出絵巻 - 奇天烈将軍マッギネス - 獅子重禄兵衛のからくり卍固め - きらきら道中 それゆけエビス丸 |
| PS | 宇宙海賊アコキング - 綾繁一家の黒い影 - 大江戸大回転 |
| N64 | ネオ桃山幕府の踊り - でろでろ道中 - もののけ双六 |
| GB | さらわれたエビス丸 - 黒船党の謎 - 天狗党の逆襲 - もののけ道中 星空士ダイナマイッツあらわる!! |
| DS | 東海道中 大江戸天狗り返しの巻 |
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最終更新:2025/12/11(木) 17:00
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