フロントミッションシリーズ ガンハザードとは、スクウェアソフトから発売されたスーパーファミコン用ソフトである(現在、Wiiのバーチャルコンソールで配信中。要800Wiiポイント)。
フロントミッションシリーズとタイトルにあるが、ゲームのジャンルがSRPGでないことや、正史ではない=パラレルであることから、フロントミッションシリーズとはまったく別種のゲームとして扱われることも多い。
概要
主人公のアルベルトと彼の乗るロボット「ヴァンツァー」を操作して、敵機動兵器を倒していく横スクロールアクションRPG。
開発の大宮ソフトがNCS(日本コンピュータシステム)から独立したスタッフが中心になった会社であることもあり、メサイヤ(NCSのブランド名)の重装機兵ヴァルケンを発展させたようなゲームシステムになっている。
あらすじ
西暦2064年、ベルゲン共和国でクーデターが勃発。クーデター軍の首領であるアーク大佐はオーウェン大統領を捕らえ、合法的に議会の解散と自身の政権を認めさせようと画策していた。
アルベルト・グレイブナー軍曹は大統領を国外へ脱出させようと試みるが、アークによって大統領が捕らえられ、アルベルトは政治犯として投獄されてしまう。しかしアルベルトは、傭兵のブレンダと共に脱獄、国外へと脱出する。
そしてアルベルトはブレンダの紹介で傭兵派遣組織 カーネルライト協会に所属し、傭兵として、各国の紛争に立ち向かって行く。
登場人物
カルボナーラ
カルボナーラは主人公たちが利用しているベースキャリアーの愛称である。主人公たち一行に特定の呼び名が無いため、便宜上キャリアーの愛称を使う。ちなみに、ゲーム中で何度かキャリアーを乗り換えることがあるが、全てのキャリアーがカルボナーラという愛称を付けられている。
- アルベルト・グレイブナー
- 主人公。クーデターの首謀者という罪を着せられ、国を追われて傭兵になる。
- 性格は絵に描いたような熱血漢で正義漢。時にはそれでプレイヤーを苦しめる。
- 周りが破壊とカオスな連中ばかりのためか、一部の台詞が正論であるにもかかわらず迷ゼリフ扱いである。
- ヴァンツァーを降りて、ハンドガンとグレネードで戦うこともある。また、その場合はしゃがむと体当たりなどの攻撃を除いて無敵である。
- アクションRPGというゲームの性質上仕方ないことだが、たった1機のヴァンツァーで100機以上の敵を撃墜したり、貧弱なはずの生身での装備でヴァンツァーを破壊したりするので「フロントミッション史上最強」と冗談まじりに語られることもある。
- 「そんなことをすれば海が汚染されるぞ!」
- ブレンダ・ロックハート
- カーネルライト協会所属の傭兵。
- ベルゲン共和国でのクーデターの際にアーク大佐によって雇われていたが、疑問を抱いて接触を試みたところ失敗。ヴァンツァー乗りの相棒を殺され本人も投獄される。
- その後同じく投獄されたアルベルトと共に脱出、新しい相棒としてカーネルライト協会に連れて行った。
- 各種キャリアーの繰艦を担当。フレンドに設定した場合は支援要請を行うことで砲撃によるサポートをしてくれる。
- 終盤、言動の端々からアルベルトに好意を寄せているようにとれるが、先は長そうである。
- お金が大好きなんですよ。
- 「爆撃しようか!」
- クラーク・ウィルソン
- スイス連邦軍大尉。
- サンクトリヒでの仕事の際、案内役としてカルボナーラに乗艦する。
- その後、ヴァンツァー操縦の技術を学ぶために継続して同行。協会から給料は出ていない。
- 性格は生真面目で穏和。皮肉を受け流す程度のユーモアも備えているようだ。
- 戦闘ではアルベルトと同系列のヴァンツァーを使用するが、機能限定版であり性能はあまり高くない。
- 「ありがとうございます」
- エミル・シンスキー
- ボルクタで活動中のヤクート反政府軍のヴァンツァーパイロット。
- 敵前逃亡の罪で銃殺されかけていた所をアルベルトらに救われ、仲間に加わる。
- 控えめでおとなしい性格。悲観的でもある。
- 戦闘では補給機・ルイビンスクに搭乗。アルベルト機のダメージを回復する。
- ショタ要員。
- 「そ そんなはずはありません!」
- ルヴェン・アルハーディ
- アラブ連邦、ARS紅海連合軍の諜報員。暗号名はボマー。
- 潜入調査中に敵に捕らえられていたところをアルベルト達に助け出される。
- その後は各地の紛争の裏にあるものを調べるため、カルボナーラに同行する。
- 軽いようでいて底の見えない男。
- 戦闘では暗号名の通り爆弾を使用する機体・ジェスターを操るが、ゲームの仕様上爆発のダメージは敵味方関係無しに入るため、自爆・誤爆が後を絶たない。
- 絶妙な時限起爆とAIがそれに拍車をかけ、後半攻撃力が上がるほど危険度も増す諸刃の剣である。
- フレンドボマー限定は一種の縛りとして認めてもいいと思われる。
- 「暗号名は ボマーだ!」
- アクセル・ボンゴ
- ザンボラ軍のヴァンツァーパイロット。父親曰く「ええすぱいろっと」らしい。
- ビショップに焼き払われた村の敵討ちのためカルボナーラに同行する。
- 若者らしい元気と無邪気さを持つ。
- 戦闘では機動性の高い小型ヴァンツァー・スクワラルに搭乗。
- 火器が固定されていないため様々な方向の敵に攻撃でき、総合的な戦闘能力は高いが動き回るために気が付くとやたらHPが減っている事が多い。
- 「アルベルトさん競争だぞ どっちがたくさん倒せるか!」
- アキヒコ・サカタ
- シールド工学の研究者。
- 砂漠で巡航ミサイル相手にシールドのテストをしていたところ、強力なビームへの対抗策をアルベルト達に訊かれ、直接出向いて実験することにした。
- その後も、未知の兵器のデータを収集するために同行する。
- 相当の研究馬鹿であり、ブレンダ曰く「変な人」
- フレンドとして連れて行く場合、前面からのダメージを完全に防ぐシールドヴァンツァー・水月で前線に立ってくれる。
- 「すまんな! そのとおりじゃよ!」
- アニタ・ディアモンテ
- ガーディアン南アメリカ支部の現地司令。
- 敵の奸計にはまり、捕まっていたところをアルベルト達に救われ、その後ソサエティ本拠地攻撃の際に仲間に加わる。言葉遣いは丁寧だが、芯の強い女性。
- 戦闘には小型戦闘機・エスパーダで参加。機銃と爆弾投下能力を持つが、AI操作では基本位置がアルベルト機の真上なのでとても使いづらい。
- 「あきらめないで!」
- カゲミツ
- サカタの作ったマルチナビゲーションユニット。
- 連れて行くと画面右上に簡易レーダーが常に表示されるようになる。
- しかし、最も大きな恩恵としてはやはり心がなごむことであろう。
- また、無敵キャラであるため生身プレイ時の盾にするなどの使い方もある。
- 「ポパー」
クリムゾンブロウ
凄腕の傭兵3人組。全員が赤いヴァンツァーに乗っている。主人公達とは対立したり共闘したり。
- ジェノス(ジェノス・ザ・マスター・オブ・マーセナリー)
- クリムゾンブロウのリーダー。
- ヴァンツァー・ホイレンヴォルフはバルカンを主武装とする高性能機体。
- というかバルカンしか積んでいない。鬼のような耐久力でプレイヤーの精神力に戦いを挑む。
- 重度のシスコン。
- 「お前の その甘さが私をいらつかせるのだ!」
- ルーク(ルーク・ザ・デトネーター)
- 戦場でジェノスに救われたことを契機にクリムゾンブロウのメンバーになった男。
- 非道を好まず、義に厚い漢。
- 粒子砲を搭載した高火力ヴァンツァー・フォイアツォークの攻撃には十分な注意が必要となる。
- 某所で魅せる近接戦闘は彼を「ござる」と呼ばせるのに充分なものである。必見。
- 「おろかな…」
- ビショップ(ビショップ・ザ・バーサーカー)
- クリムゾンブロウのメンバーにして殺戮狂。
- かなり性格に問題があるが、ジェノスが仲間にしている以上戦力としてはかなりのものであると推測される。
- ヒャアで10万ドルだ!でがまんできねぇガンハザ1、2を争う人気者。
- 乗機・ブルートドゥフトはバルカンに加えシールドも装備した汎用型。
- ボディー部分はルークのフォイアツォークと同型のようだ。
- 「ヒャア がまんできねぇ 0だ! 」
ソサエティ
世界各地の紛争に介入し、戦闘を激化させている秘密結社。彼らの目的とは一体……
注意!!以下物語の核心に触れる記述があります!
- ヘンリー・シャーウッド
- 名前を聞いてもわからない人No.1。
- ソサエティ総統。
- 彼の死と共に物語は終焉に向け加速する。
- 「聞こえんか・・・あの新たな・・・戦いの調べ・・・が・・・」
- ロイス・フェルダー
- ジェノスの妹。ソサエティの司令官である。
- 妹キャラなのに主要女性キャラで年齢が一番上なのはどういうことだ。
- 戦争を無くすために戦争を操作するという目的でソサエティに関わっていたが、彼女も知らないままに目的と手段は入れ替わり…。
- 「でも 私たちは いずれ人類に大きな幸福をもたらすのよ!」
- アーク・ヘルブランド
- ベルゲンのクーデター首謀者。階級は大佐。
- アルベルトにとっては両親の敵でもある。
- 狡猾さとヘビのようなしつこさ(大統領談)を併せ持ち、自らヴァンツァーの操縦もこなす。
- クーデターに際し、各基地に迅速な根回しをしている事からも有能さを伺わせるが、ソサエティにとってはただの駒でしかなかったようだ。
- ヴァンツァー・ワグテイルは単純な変形により空中での機動を可能にする空陸両用型。
- 「く・・・くそっ・・・ 駆動系にダメージがっ!!」
- シヴァルツ
- 幹部の一人。シビルスカでテロ組織を隠れ蓑にして兵器開発をしている。
- 通称赤ザメ。
- グラフィックが隠しショップの店主に使い回されている。諸説有りだが寂しがり屋なのは間違いない。
- 機動兵器・ミドガルズオルムは防御不能のマイクロウェーブ砲を搭載し、戦艦隊を一撃で壊滅させる火力を持つ。
- しゃがむなよ?絶対にしゃがむなよ?
- 「・・・ざんねんだったな おれの答えは これだ!」
- ホセ・アヴァブ
- 表の顔はペルー共和国のマチュピチュ市市長であるが、実はソサエティの兵器開発責任者。
- 人がよさそうすぎて逆に怪しい、とても分かりやすいパターン。
- 彼にも言いたいことがあったらしい。
- 「そうですか それはよかったです 今日はお祝いですな」
その他の人々
その他大勢。
- レロス
- アルベルトの同僚。クーデター軍による巡航ミサイル攻撃を受け死亡。
- 専用の顔グラと名前付きで最初に出てきて最初に死ぬ、とてもインパクトのあるキャラクター。
- ガンハザードがどういったゲームか身をもって教えてくれる。
- 彼が隠しボスとか言う燃え展開は無い。無いったら無い。
- 「うあああっ!」
- モス・オーウェン
- ベルゲン共和国の大統領。
- ヒレツなまねにはガマンならずにトラックで突っ込んじゃう熱血大統領。
- ソサエティによって拘束されるも、協力を拒み監禁または軟禁状態にあったようだ。
- 「ヒレツなまねをしおって もう がまんならん!」
- ランドルフ
- スイス軍少佐。ゲリラの鎮圧をカーネルライト協会に依頼した。
- 最初の仕事で出会うとても胡散臭い顔グラの人。
- 実際は穏和な性格のいい人である。
- 「アルベルト君 たのみましたよ!」
- ヨハンセン
- ヤクート反政府軍のリーダー。
- 政府軍の新兵器・ツェルネンコの撃破をカーネルライト協会に依頼した。
- 必要以上の軍備拡張に向かう政府の打倒を掲げているが、その裏で政府軍の仕業に偽装した銀行襲撃を行うなど、あくどいことも行っていた。
- 最終的には悪事に気付いた人々に追い落とされたようである。
- 「う・・・ わしには 何のことかわからんが・・・」
- サファド
- アラブ連邦・ARS紅海連合軍司令。
- 依頼の内容は潜入させたスパイ、ボマーの救出だったはずなのだが、気付くとアルベルトは敵要塞を陥落させていた。あれ?
- とっても悪人に見える、というか悪人にしか見えないのだが、その実ショップの値引きや戦艦の供与などをしてくれるとてもいい人である。
- ガンハザードとはどんなゲームか教えてくれる人2号。
- 「ところで・・・君たちにお礼をしたい」
- エルガー首相
- ザンボラ共和国首相。
- 敵対関係にあったタンガニー共和国との和平を結ぶために尽力していたが、移動中に専用機を撃墜され、アクセルらの村に保護されていた。
- 「近いうちに また会議を開き必ず成功させてみせる」
- レジネフ大統領
- ロシアの大統領。
- 赤ザメの掃討をカーネルライト協会及びクリムゾンブロウに依頼した。
- ロシアの大統領という響きに似つかわしくない穏和そうなおじさまである。
- でも多分怒らせない方がいい。
- 「いや もしかすると君になら できるかもしれんな・・・」
関連動画
プレイ動画(実況含む)
トシゾー氏による実況プレイ。part1はガンハザードタグでは一番の再生数を誇る。
特大ぬこ(オワタ軍曹)氏によるプレイ動画。(^o^)<うわぁーっ!
レジデンス氏によるプレイ動画。通称「生身の人」 part18の名言は必見。
現在、英語版のプレイも行っている。
loaloa氏によるRTA動画。アルベルト一行がギミックや攻略情報を解説しつつ2:52:12で戦場を駆け抜ける。
ガンハザ愛とネタに溢れるRTA。
その他動画
ヒャア がまんできねぇ BGMだ!
そんな動画を作ればTASが汚染されるぞ!
関連項目