メタバース(Metaverse)とは、コンピューターネットワーク上に作られたチャットサービスのひとつのことである。元々はパソコン通信の2Dチャットサービスを3D化、インターネット上でサービスをしたもの。
かつては仮想世界、3Dインターネット、ソーシャルVRと呼ばれていた。
「メタバース」は「超(メタ)」と「宇宙(ユニバース)」を組み合わせた造語で、もともとはSF作家ニール・スチーヴンスが1992年に発表した小説「スノウ・クラッシュ」に登場する仮想世界の名称だったが、2021年、世界最大のSNSを運営している米フェイスブック(Facebook)社がメタ・プラットホームズ(Meta Platforms)社に社名変更したのをきっかけにインターネット上に構築される3Dチャットサービスを指す言葉として使われている。
ユーザーは自身の分身であるアバターを制作し、操作してCGで作られた仮想世界の中で様々なことを行う。アバターの行動は各国の法律および利用規約の範囲内であれば自由である。ゲームではなくチャットサービスなのでチャットを基本として思うがままに楽しむことができる。
第一世代メタバースSecondLifeのブーム時に、ゲーム界隈の人が兄弟にあたるオンラインゲーム「MMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game,インターネットを使って大人数が同時に参加してプレイするロールプレイングゲーム)」を引き合いに出し、その常識で噛み砕いて紹介したことがのちに引きずる「オンラインゲーム」との誤解を産んだ原因とひとつと思われる。メタバースにはゲームコンテンツがあったとしても主役ではない。確かにMMORPGと同じ「MUD(Multi-User Dungeon)」と祖先を一緒としているが、すでにゲーム要素が薄いからチャットサービスの一種と理解したほうが無難だと思う。ほとんどの情報が英語で提供され、その量も少ないから仕方がない、許してあげてください。
1970年代「MUD(Multi-User Dungeon、マルチユーザーダンジョン)」とのテキストベースのネットゲームが登場する。テキストベースからグラフィック化する過程で後述する「Habitat(1986年リリース)」が生まれた。同じ祖を持つジャンルにMMORPGがある。
この時代のサービスはメタバースとは呼ばないが参考までに紹介する。代表的なサービスはルーカスフィルムゲームズ(のちのルーカスアーツ)が開発、テスト運用した「Habitat」。アバターが考えだされ、グラフィック化が進んだ。最初はネットゲームだったが、どうやらユーザーは冒険等ゲームらしいことをしないようになり、チャットサービスの方向に向かったようである。
初期のユーザーたちは比類なき冒険家でした。Habitatの歴史を紐解けば、壮大な探検、壮大な財宝の発見、そして円卓の騎士たちを率いるアーサー王にも匹敵するほどの勇敢さと勇気の物語が語られます。 しかし、時が経つにつれ、ユーザーたちは変化しました。冒険心は薄れ、ますます何もしないことに満足するようになりました(中略)昼夜を問わず座ったり眠ったりするだけで満足し、温水浴槽に浸かったり、雑誌や本を読んだり、友人とおしゃべりしたりして過ごした。
日本においては富士通が権利を購入し日本語化した(富士通Habitat)。1998年富士通Habitatシリーズのユーザー数は4万人に近づいたが以後減少していく。
代表的なサービスは米LindenResearch(リンデンリサーチ)社の開発スタジオLindenLab(リンデンラボ)が運営する「SecondLife(セカンドライフ、旧名称LindenWorld(リンデン・ワールド)、2003年公式公開)」。しかし、Web2.0サービス(ユーザーが情報発信者となり、コンテンツをWebサーバーに蓄積する形態のWebサービス。ブログや動画共有サイトが代表例)としては使い勝手にやや難があり、あまり普及しなかった。また2010年以降、インターネット端末の急速なモバイル化(スマートフォン)もありモバイル端末で楽しみにくいこれらのサービスは勢いを失い、2020年に会社ごと身売り。
世界初のセルルックアニメーションメタバースは我がニコニコ運営のドワンゴが2008年10月15日に正式リリースした「ai sp@ce」かもしれない。ニコニコすげぇかも。そのこころざしは第ニ世代の「ホロアース」へつながる。
通信サービスはインターネット、グラフィックは3D、VRがキーワード
2011年、再びSF小説「ゲームウォーズ」(2018年「レディ・プレイヤー1」として映画化)が発表され、気づいたら第二世代に突入する。
2014年、ヘッドマウントディスプレイに対応したVRChatが登場、徐々に人気が出始める。2019年12月からの新型コロナウイルス感染症の行動制限対策としても挙げられた。2021年に巨大SNSを運営するFacebook社が社名を「Meta Platforms(通称Meta)」に変更してメタバースの実現に注力する姿勢を示すなど、再びメタバースに対する注目が集まった。2024年1月にはVRChatの同時アクセス数が10万を突破、先代SecondLifeの2倍に達した。
しかし2022年11月登場のChatGPTに代表される生成AI(生成人工知能)に注目が移り失速している。
)2007年~赤太字はサービス、青太字は分野を支える技術、緑太字は分野を支えるサービス、オレンジ文字は社会の動き
前夜
幕開け
前夜
幕開け
MMDのモーションをSecondLife、VRChatに移植し、撮影・編集することで本家MMDに近い動画を作成することができる。SecondLifeではカメラモーションの移植はできなかったが、VRChatでは移植に成功している。
→SLダンス動画を参照
マシニマ(Machinnima)とはゲームのグラフィックを利用して作られた映像作品のことである。
SecondLifeでは大学を中心として教育に活用しようとの動きがあった。
KADOKAWAグループの教育事業部門、角川ドワンゴ学園が運営するN高等学校とS高等学校では、2021年より授業に第二世代メタバースを活用している。
掲示板
307 ななしのよっしん
2025/12/07(日) 04:44:45 ID: 2TJs1VliMI
これはもう終わったコンテンツですね
308 ななしのよっしん
2025/12/12(金) 21:01:30 ID: OQ/RtRVKpY
そうだね、オワコンだね。VRChatが出てから10年経過している。さすがに新しさがない。
これからSecondLifeとVRChat、2大タイトルへの集約が始まると思う。少ないんだろうけど続けたい人向けの引越先の選択情報の提供がメインかな。
309 ななしのよっしん
2025/12/13(土) 09:15:23 ID: OQ/RtRVKpY
Meta株約3%高、超知能シフトでメタバースに大なた 予算30%削減(日経、2025年12月5日)
https://
>米メタが仮想現実(VR)端末などの「メタバース」事業の予算を最大30%削減することを検討している
>主力のSNSに次ぐ将来の成長事業として開発投資を続けてきた。ただメタバース関連開発を手掛ける「リアリティーラボ」と呼ぶ事業は振るわず、2019年から25年6月までで推計780億ドル(約12兆円)の赤字
メタバースはもう無理との空気
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最終更新:2025/12/16(火) 08:00
最終更新:2025/12/16(火) 08:00
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