神次元ゲイム ネプテューヌV(ビクトリィー)とは、コンパイルハートから2012年8月30日発売のプレイステーション3用RPG。『超次元ゲイム ネプテューヌmk2』の続編。
概要
実際のゲーム業界をテーマに、擬人化要素と萌え要素を前面に押し出したRPG『超次元ゲイム ネプテューヌ』シリーズの最新作。おなじみの異世界ゲイムギョウ界を舞台に、擬人化された架空のゲームハードのキャラクターたちが冒険を繰り広げるRPG。Vは「ビクトリィー」と読み、別に5作目というわけではない。
主人公は前作のネプギアからネプテューヌに戻り、彼女を含む四女神が主役として返り咲いた。ただし、今回の舞台はどこか1980年代を彷彿とさせる異次元のゲイムギョウ界であり、ノワール、ベール、ブランの三人はmk2の彼女たちとは別人。そのため、衣装や設定も以前とは大きく変わっている。
通常版とは別に、プラネテューヌ製「ねぷぎゅあ」2体とサントラ及び『もし女神が嫁だったら♥♥しちゃうかもしれない』CDが付属した神限定版が発売。また、ゲームに先駆けてネプテューヌ&ネプギア、ノワール&ユニ、ロム&ラムのキャラクターソングが発売された。あれ、誰か足りないような。
2013年夏にTVアニメ『超次元ゲイム ネプテューヌ THE ANIMATION』が放送された。一部このゲームの話が混ざる。
2014年12月18日にはPSVita版の「神次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth3 V CENTURY」が発売された。
見聞者周りのシステムが見直された以外はほぼベタ移植である。
登場キャラクター
主要人物
- ネプテューヌ / パープルハート(CV:田中理恵) NEPTUNE / PURPLE HEART
- 本作の主人公。プラネテューヌの守護女神。常に陽気でテンションが高いアホの娘だが、変身することでクールでスタイル抜群になるのは相変わらず。もっとも本作ではアクの強いアイリスハートなどの存在のせいで、変身後でもやや翻弄され気味ではある。
- 前作のエンディングから数年、だらけきった生活をしていたところを過去のゲイムギョウ界へと飛ばされてしまった。
- 他の女神たちとは異なり、mk2のネプテューヌと同一人物。今までの長袖パーカー(パーカーワンピ)から半袖パーカー+紫色のワンピース(ジャージワンピ)の新衣装になった。また、パープルハート状態では胸元が開いてへそが透けて見えるようになっており(プロセッサ「ロストパープル」)、若干露出度が増している。使用武器は刀剣。
- 元ネタはおそらくセガがかつて開発していた幻のハード、ネプチューン(neptuneをフランス語読みするとネプテューヌになる)。
- ベール / グリーンハート(CV:佐藤利奈) VERT / GREEN HEART
- G.C.(ゲイムギョウ界歴)1989のベール。海を渡った先にある軍事国家リーンボックスの守護女神。
- 温厚な性格と超がつくほどのゲーマーでオタクな部分は変わらないが、自慢のダイナマイトボディーを積極的にアピールしてくる点で元の世界のベールと異なる。使用武器は槍。
- 変身後の性格は冷静沈着。
- 新衣装は緑を基調としたドレスで、大きく開いた胸元とスリットスカートが特徴の大胆なもの。グリーンハート状態では以前よりも更に露出度が増し、ボディスーツの色も黒基調になった。
- 元ネタはおそらくXbox。
- ノワール / ブラックハート(CV:今井麻美) NOIRE / BLACK HEART
- G.C.1989のノワール。
- 真面目で責任感が強いツンデレな性格とツッコミ体質などは変わらないが、ゲーム開始時点ではまだ守護女神ではない点と友達がいる点が元の世界のノワールと大きく異なる。使用武器は西洋剣。
- 変身後はハイテンションになり、ツッコミを放棄して悪ノリすることも。
- 新衣装は丈の短いセパレートタイプのもので、色調も青が主体となった。また、ブラックハート形態はボディスーツの色がグレーになり、髪型もツインテールになった。
- 元ネタはおそらくプレイステーション。PS1は黒く(noire/black)ないだろうというツッコミはご愛嬌。
- ブラン / ホワイトハート(CV:阿澄佳奈) BLANC / WHITE HEART
- G.C.1989のブラン。古風な雰囲気を持つ超巨大国家ルウィーの守護女神。
- 無口でおとなしいが、大の毒舌家でキレやすい性格は全く変わらない。見た目は幼いが、大陸唯一の国家の女神として長きに渡り君臨し続けている一方で、新興勢力の台頭に焦りを感じている。使用武器はハンマー。
- 変身後は毒舌全開の常時キレっぱなし状態になる。
- 新衣装は白と赤を基調としたどことなく巫女風っぽい和服。また、ホワイトハート形態はボディスーツに臙脂色が混じり、どこかブルマを彷彿とさせる。
- 元ネタはおそらくファミリーコンピュータ。
- プルルート / アイリスハート(CV:花澤香菜) PURURUT / IRIS HEART
- 本作からの新キャラクター。G.C.1989のプラネテューヌの守護女神。
- くしゃくしゃっとした紫色の髪が特徴的な女の子。ネプテューヌとは正反対の天然な性格の持ち主だが、女神の仕事は基本的にサボっているなど、共通点も多い。愛称はぷるるん。使用武器は人形類(変身後は刀剣)。
- 変身後は口調はそのままだが、超ドSな性格に。アイリスハート形態のボディスーツはボンテージを彷彿とさせる大胆な物で、本作時点で唯一のバックスタイルがTバックになっている女神でもある。
- 元ネタはおそらくメガドライブ。もっとも名前はPluto=冥王星が元ネタであると思われる(惑星の順で行けばメガドラは木星)。実際にサターンの姉妹機として「プルート」が試作されていたという情報もあるが、偶然の一致なのか元ネタなのかどうかは不明。
その他
- アイエフちゃん(CV:植田佳奈)
- G.C.1989にて、プラネテューヌの教会に預けられる赤ちゃん3人組の1人。別世界ではネプテューヌの友達だった。
- 若干おませで小生意気な部分があり、基本的に頼りないネプテューヌとプルルートを反面教師にしつつ成長する。
- 元ネタはアイディアファクトリー。
- 有料DLCでパーティーキャラとして使用可能。その際の使用武器はカタール類。
- コンパ(CV:酒井香奈子)
- G.C.1989にて、プラネテューヌの教会に預けられる赤ちゃん3人組の1人。別世界ではネプテューヌの友達だった。
- アイエフやピーシェとは違って手のかからないとてもいい子。ネプテューヌに特に懐いている。子供時代から胸が膨らみかけという将来性の持ち主。
- 元ネタはコンパイルハート。
- 有料DLCでパーティーキャラとして使用可能。その際の使用武器は巨大な注射器。
- ピーシェ / イエローハート(CV:悠木碧)
- G.C.1989にて、プラネテューヌの教会に預けられる赤ちゃん3人組の1人。三人の中では唯一素性が不明。
- 明るく天真爛漫な性格でかなりのおバカ。似たような性格のネプテューヌとはかなり波長が合うらしく、ネプテューヌ自身もピーシェの将来に期待している。
- 作中ある事件が切っ掛けで守護女神として覚醒してしまう。変身後は成長した姿となるが、ベールをも上回ると思われる巨乳の持ち主になる。もっとも幼いままに守護女神として覚醒し、肉体が固定された影響か、その思考はどこか幼稚。
- ある条件を満たすことで、作中プレイヤーキャラとして使用可能になる。その際の使用武器はグローブ(変身後はクロー)。
- 元ネタはPCエンジンであると思われる。変身前の蜂を思わせる服装は、PCエンジンと関わりの深かった旧ハドソンのハチスケがモチーフか。
- イストワール(CV:かないみか)
- G.C.1989のイストワール。通称いーすん。
- mk2では若干成長していたが、今回は再び小さくなり、口調も無印仕様の顔文字まじりのものとなった。
- 小さいため、処理速度が遅いが、ポンコツ呼ばわりされるとマジギレする。プルルートとは友達だが、滅多に仕事しない彼女に頭を悩ませている。
- クロワール(CV:かないみか)
- 妖精のように小さな女の子。
- 男言葉で話し、時折キセイジョウ・レイの前にやってきてはからかう謎の存在。
七賢人
女神を倒し、正しい規制をもとに平等な世界を生み出すことを目的としてい秘密組織。本作での新たな敵であり、G.C.1989のゲイムギョウ界で暗躍する。
- キセイジョウ・レイ(CV:小林ゆう)
- 七賢人のリーダー。
- 一応リーダーだが、性格は弱気で人前でうまく話せないため、仲間内からもしょっちゅういびられている。
- アクの強い七賢人のメンバーを束ねきれずにいるが、その出自にはある重大な秘密が隠されており、また何らかの切っ掛けで強大な力を手にすると狂気にも近い性格に変貌する。
- 元ネタは言うまでもなく規制条例。
- アブネス(CV:庄子裕衣)
- 七賢人の一人で広報担当。
- 全国の幼年幼女を守るために活動している見た目は幼女の女の子。登場時にはドアをガラッと開けて入ってくるらしい。
- 元ネタはいうまでもなくあの人。
- アノネデス(CV:藤原祐規)
- 七賢人の一人で頭脳担当。
- 身体は男だが心は乙女の凄腕ハッカー。享楽主義者。外見は人型ロボットであるが、これは外装でしかなく、その中には普通の人間の男性の姿がある模様(作中ではシルエットでしか表現されていないが、かなりの美男子である模様)。
- 元ネタはおそらくアノニマス。
- アクダイジーン(CV:梁田清之)
- 七賢人の一人でまとめ役。
- やたら濃い顔をした中年のおっさん。現在はルウィーに潜伏して暗躍中。独特の美的センスを持つ。また魚のようなモンスターを娘と呼んで可愛がるという意外な一面を持つが…
- 戦闘中のグラフィックは俳優の千本松喜兵衛氏の顔を取り込んでおり、色んな意味で濃い。
- 元ネタは中の人(?)つながりで悪代官だろう。
- コピリーエース(CV:楠大典)
- 七賢人の一人。
- ゲームのコピーツールが自我を持った存在であり、七賢人中最強を自称するパワーの持ち主。
- 粗暴かつ好戦的だが、頭は悪いところがあり、前作のジャッジ・ザ・ハートを彷彿させるようなロボ。
- 元ネタはそのままコピーツール。ファミリーエースというツールが実在した。
- ワレチュー(CV:ニーコ)
- 七賢人の一人。前作に引き続いて登場。
- 下っ端だった前作とは異なり、今度は幹部にまで昇格している。自称:ネズミ界で三番目に有名なマスコット。
- 元ネタは割れ厨(Warez+厨房)。作中では戦闘不能に陥ったマジェコンヌを護るため、自ら女神たちの前に立ちふさがるという侠気を見せる場面もある。
- マジェコンヌ(CV:たかはし智秋)
- 七賢人の一人。前々作のラスボスで、もはやネプテューヌの腐れ縁的な存在。
- G.C.1989のマジェコンヌ。ノワールたち同様、過去作に登場したマジェコンヌとは別人だが、全ての女神を滅ぼすことを目的としていることは変わらない。
- 孤高の存在であり、七賢人としての仲間意識は薄い。
- 元ネタはマジコン。
- イエローハート
- 七賢人が擁立する守護女神。若干くせ毛の金髪とベール以上のダイナマイトボディーが特徴的な女の子。
- 狂気にも近い無邪気さと天真爛漫さを持つ一方で、その能力は非常に高い。
- 詳細は前出のピーシェの項を参照されたし。
DLC追加キャラ
- 初代コンパちゃん
- 前作における「墓場の三人娘」の一人。本作では序盤のみ「生前の姿」が登場する。
- 元ネタはコンパイル、ビジュアル上のモデルは魔導物語シリーズのカーバンクル(というかカーバンクルガール)。
- 特別なイベントなどは存在しないが、有料DLCによってパーティキャラとして使用可能になる。その際の使用武器はカレースプーン型の杖。なお、それとは別の無料DLCによって「初代コンパステーション」という、彼女がMCを務める作中ラジオ番組が追加される。
- マーベラスAQLちゃん(CV:原田ひとみ)
- ベールさんに匹敵するバストを誇る忍びの女の子。
- М字のアホ毛と胸元を大きく広げた制服っぽい衣装とおっぱいが特徴。戦闘時には小太刀と忍術を使って華麗に戦う。
- 元ネタはマーベラスAQL。余談だが、元ネタの一つである『閃乱カグラ Burst』と本作は発売日が一緒。ついでに外見はほぼカグラの飛鳥で声優まで同じである。
- 有料DLCにより参入イベントが追加され、パーティキャラとして使用可能になる。参入イベントの他にいくつか作中では既存キャラとの交流が描かれている。やはり好物は太巻きとのこと。ちなみにコスチュームはエロいのでおすすめ
- サイバーコネクトツーちゃん(CV:浅野真澄)
- フコーカという街からやってきた前向きで快活な女の子。
- 白と緑を基調とした衣装と耳つき帽子、そして身体のあちこちにあるタトゥーが特徴。おしりからはしっぽが生えているが、本物なのかつけているのかどうかは不明。
- 元ネタはサイバーコネクトツー。その出来はあの名物社長ピロシのお墨付きとのこと。外観上のモデルは「.hack」シリーズのカイトか。使用武器は短剣。
- 有料DLCにより参入イベントが追加され、パーティキャラとして使用可能になる。参入イベントの他にいくつか作中では既存キャラとの交流が描かれている。
- ファルコムちゃん(CV:神田朱未)
- 世界を旅する駆け出し冒険家の女の子。
- 前作から続投。『V』の舞台がパラレルワールド+過去の物語であるため、少女時代の姿で登場する。衣装も大人時代の青を基調としたものとは異なり、赤を基調としたもの。トレードマークはマフラー。
- 元ネタは日本ファルコム。
- 有料DLCにより参入イベントが追加され、パーティキャラとして使用可能になる。参入イベントの他にいくつか作中では既存キャラとの交流が描かれている。また、超次元のファルコム(前作の登場人物)も同じDLCによって参入イベントが追加され、同様にパーティーキャラとして使用可能になる。使用武器は西洋剣(ノワールのものとは別扱い、及び神次元/超次元でも別扱い)。
- MAGES.ちゃん(CV:古川かおり)
- 狂気の魔術師を自称するクールな女の子。
- アイエフちゃん以上に厨二病が進行しており、尊大な口調と意味深な発言が目立つ。趣味はネットサーフィンと科学研究。お前魔術師じゃなかったのかと突っ込んではならない。ねらーですね
- 白衣とゴスロリを足して2で割ったような衣装と泣きぼくろがトレードマーク。使用武器は杖(ロム・ラム姉妹のものとは別カテゴリ扱い)。
- 元ネタはMAGES.。前作に登場していた親戚、5pb.ちゃんの後を継いでの登場となる。
- 有料DLCにより参入イベントが追加され、パーティキャラとして使用可能になる。参入イベントの他にいくつか作中では既存キャラとの交流が描かれている。中二病仲間としてアイエフと、メカオタ仲間としてネプギアとは相性がいい模様。
- ブロッコリーちゃん(CV:沢城みゆき)
- 謎の生命体「ゲマ」に乗っている幼女にゅ。
- 見た目は愛らしいが目からビームやゲル状の液体を出すことが出来るなど、その生態には謎が多いにゅ。意外と毒舌で、口癖は「にゅ」なんだにゅ。
- 元ネタはブロッコリー。見た目がつなこリファインの某キャラクターと言っても過言ではないが(現に作中でもその名前で呼ばれている。おまけに中の人も初代と同じ)、ブロッコリー+こげどんぼ*の公認なので何も問題ないにゅ。
- 有料DLCにより参入イベントが追加され、パーティキャラとして使用可能になる。参入イベントの他にいくつか作中では既存キャラとの交流が描かれている。使用武器(?)はゲマ。
- 鉄拳ちゃん(CV:小松未可子)
- シリーズ初となる、ゲームソフトタイトルの擬人化キャラクター。格闘家の娘であるが、その性格は弱気で大人しく、格闘家と聞いて連想する一般的な姿とは程遠い。しかしながらその実力は本物であり、普通の女の子パンチのような一撃で軽々と相手をふっ飛ばしたりする。使用武器はグローブ(ピーシェのものとは別カテゴリ扱い)。
- 元ネタは名前そのままにバンダイナムコの「鉄拳」、ビジュアル上のモチーフは同作の風間仁と思われる。
- 有料DLCにより参入イベントが追加され、パーティキャラとして使用可能になる。参入イベントの他にいくつか作中では既存キャラとの交流が描かれている。
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