radikoとは、IPサイマルラジオ協議会に参加しているラジオ局が地上波ラジオのインターネットストリーミングサイマル放送を行うサービスである。
無登録・無料で利用可能。ただし接続IPによるサービス地域の限定あり(下記対応地域参照)。
HE-AAC 48kbpsステレオでのストリーミング放送。プレーヤーにはFlashを使用。同時聴取人数は最初の計画では最大2万人。地上波ラジオで放送されているCM等もほぼそのままをネット経由で放送する。
ちなみにプレーヤーには録音機能は搭載されていない。私的録音は通常のラジオ同様に可能だが、権利問題の関係でradiko公式プレーヤーに録音機能を付けるのは難しいとの事。
試験放送開始当時はiPhone等のモバイル機器での利用は出来なかったが、現在は対応され可能となった。
サイマル放送とはいっても地上波ラジオからはわずかな遅延付きで放送される。通常時で約6秒、混雑時は15秒ほど遅延することもあるらしい。さらに首都圏など一部の地域の局では「ラジコオーディオアド」(リスナーに合わせた音声CMを配信するターゲティング広告)の実証実験を行っている関係で2分ほど遅延することもある。そのため時報に関しては、番組中のパーソナリティ等による「XX時です」というコールは行われ、その後の時報音は流れないが、一部の局ではジングル音に差し替えたり、時報音をそのまま流している。また、緊急地震速報も遅延する関係でほとんどの局は速報音を流さない対応を取っている。
親局の構成による番組・CMが配信されるため、中継局別で独自編成で放送を行っている局(STVラジオ、和歌山放送など)は独自編成によるローカル番組は配信されない(ただし、ラジオ福島は2016年までいわき局を配信したため、福島親局との構成による番組・CMが異なっていた)。
IPサイマルラジオ協議会は在京ラジオ7局・在阪ラジオ6局・電通によって共同で設立された。前身はIPラジオ研究協議会。NHKラジオはこれに参加しておらず、独自でインフラを準備するか協議会に参加するかを検討した結果、らじる★らじるというサイトを立ち上げ、2011年10月1日より独自配信することとなった。
radikoの試験放送は2010年3月15日からで8月31日までの約半年を予定して開始された。
radikoからの放送開始にあわせて、ニコニコ動画ではニコニコ実況に対応局ごとのチャンネルが設置された。
→【ニコニコ実況】ラジオ局に対応
実際に試験配信が始まると非常にクリアな音声で聴こえることが大変話題となりアクセス集中、対策としてサーバ強化が行われた。公式のradikoプレーヤー以外に個人開発者によるプレーヤーの提供も盛んとなり、スマートフォン用のradikoプレーヤーは個人開発者製のものが先行したが、のちに公式プレーヤーが提供された。
聴取者層的にも以前ラジオリスナーだった人の復帰や、今までラジオを聴いていなかった新たなリスナー層が加わり、大変好評となった。
このような好反響を受けて試験放送期間の3ヶ月間延長を2010年8月13日に発表。さらに2010年10月19日の会見で12月から本格運用を行うと発表された。
2010年12月1日に試験放送の参加企業を主体とした14社により「株式会社radiko」を設立、本格サービスを開始した。同時に聴取可能エリアが拡大した[1]
2011年2月3日から約30局の新たな放送局が参加。パナソニックのテレビVIERAシリーズの新モデルに搭載されるネット接続機能「テレビdeネット」にて3月から利用可能となった。
2011年3月13日に東北地方太平洋沖地震対応として聴取エリア制限の解除を発表、実施。この対応での放送は2011年4月1日から段階的に終了し、2011年4月12日には元の聴取エリアとなった。
2011年4月28日に東日本大震災の復興支援プロジェクトとして、「復興支援サイト」を開設。被災された地区の民放ラジオ7局を配信開始[2]2012年3月31日まで実施。
2012年4月2日からラジオNIKKEI、放送大学を全国47都道府県に配信開始など、さらに新たな放送局が参加する見込みとなり、これで全国でradikoの配信サービスを楽しめることになる。そして、2017年11月1日正午からRNC西日本放送(香川県)が配信開始。これにより、全国の民放AMラジオ全社[3]。がエリアフリー・タイムフリー機能を通じて聴取可能となる。
NHKラジオは前述の「らじる★らじる」で独自配信を行っているが、「NHK・民放連共同ラジオキャンペーン」の一環として、NHKラジオの試験配信を2017年10月2日から2018年3月30日まで実施した。全国のうち5地域(関東広域圏・宮城県・広島県・愛媛県・福岡県)で配信されたが、エリアフリー・タイムフリーでの聴取は不可であった。ラジオ第1とFMは各地の放送局の番組(関東広域圏は東京局を、福岡県は福岡局のみ)が、ラジオ第2は東京局の番組が配信された。
また、上記の配信実験の好評を受け、4月12日からの試験配信を全国47都道府県に拡大(エリアフリー・タイムフリーでの聴取不可は継続)。ラジオ第1は8ブロック(北海道・東北・関東甲信越・東海北陸・近畿・中国・四国・九州沖縄)の地域に分けて配信。ラジオ第2とFMは全国共通の配信となった。FMは2018年3月までの配信とは異なり、東京局の番組を全国に配信する。2019年3月末までの試験配信を経て、2019年4月1日からはラジオ第1とFMが正式にサービスインした(体制は試験配信と同様。ラジオ第2は終了したが「らじる★らじる」で継続)。
前述の西日本放送の配信開始以降は佐賀県だけが唯一NHKと全国放送しか基本サービスで聴取できない、所謂radiko空白県であった。まずは県域FM局であるエフエム佐賀が2020年4月15日にサービスインしたことで「全国放送しか基本サービスで聴取できない」事象から解消。一方で、県域AM局であるNBCラジオ佐賀は配信を行っていなかった(脚注も参照)が、長崎県だけで配信していたNBCラジオ(長崎放送・長崎本局)が佐賀県へ配信エリアを拡大する形で2021年10月1日正午にサービスインした。これにより「全国で唯一AM局の聴取ができない」事象も解消されたと同時に、佐賀・長崎両局の番組が同一編成となった。さらに、福岡のAMラジオ局(RKBラジオとKBCラジオ)が配信エリアを拡大したことで九州他県(福岡を除く)と比べて配信局が充実した地域となった。
一方、2020年6月30日にはFM PORTとRadio NEOが閉局。これに伴い前者は同日24時、後者は正午をもってタイムフリー・エリアフリー聴取を含むradikoの配信サービスを停止した。
2020年8月25日にエフエム徳島が「9月1日正午から配信開始」を発表。これをもって試験配信から10年を経て、radikoで民放ラジオ全99局が聴取可能となった(前述の閉局を含めると101局)。
2023年5月31日、放送大学は大学が運営する配信システム「WAKABA」がradiko導入時と比べて操作性が向上した事と大学運営経費の効率化を理由に「2024年3月31日に配信を終了する」と発表し、同日18時15分に配信を終了した。
2014年4月1日から有料で配信エリアの制限をこえて日本全国の放送局が聴ける「radiko.jpプレミアム」を開始。2020年9月1日までにradiko参加の民放ラジオ全99局が対応。
しかし、radiko.jpプレミアム会員でも一部番組などは聴けないことがある。下記はその一例。
価格は月額350円(税込385円)。
決済方法は以下の3とおり。
事業者・対象サービス | 期間 | その他備考等 |
大阪瓦斯の電気「ウィズradikoプラン」を契約する。 | 契約期間中ずっと (1年おきに1年分のシリアルコード進呈) |
関西電力管内の住居のみ契約可能。 これ以外にも、Amazonプライム付き・大阪チャンネル利用権付き・Abemaプレミアム付き・PlayStation Now/PlayStation Plus付きプラン等が存在する。 |
2016年10月11日正午より実証実験として開始した新サービスで、過去1週間分の番組を聴くことが可能になる。現在は実証実験という扱いのため無料で使用可能で、基本的に自分の住んでいるエリアの放送局の過去の番組が聴けるほか、プレミアム会員の場合はエリアに関係なく全国の放送局の過去の番組を聞くことが可能となっている。
Web上またはアプリ(Ver.6.0以降)上で「タイムフリー」を選択することで過去の番組を聴くことが出来るようになり、シークバーで任意の時間を指定して頭出しすることも可能。また現在放送している番組を聴いている最中にその番組の最初にさかのぼって聞くことも可能となっている。ただし、1番組につき聴取開始から3時間という聴取可能時間が定められている。その後、2017年10月2日からは聴取開始から24時間以内に合計3時間までの聴取が可能となった。また、エリアフリー同様に権利関係の問題や放送局の都合で一部聴取出来ない番組もある[5]
また、このタイムフリー機能に合わせる形で、シェアボタンを押すことでリスナーが気に入った番組をTwitterやFacebookなどのSNSでフォロワーに薦めることが出来る「シェアラジオ」を開始しており、これを聴取時に行うとシェアのボタンを押した時点にリンクが設定され、リンクをクリックするとその時点から番組再生が可能となっている。
2024年2月14にリリース(同日から1週間の期間で段階的に公開)。タイムフリー配信とは異なり、無料かつ聴取期限なしで聞けるようになっている。番組とポッドキャストを行き来して、関連番組を楽しむことも可能になった。
2019年9月30日に惜しまれつつ終了した「LISMO WAVE」の代替サービスで9月5日に公開されたauスマートパス会員専用のアプリである。
auスマートパス会員であればradikoで配信中の放送局の番組やradiko非配信のJFN加盟局の番組を聴取することができた(なおタイムフリーについては自分の住んでいるエリアの放送局のみ可能)。
2022年6月30日にサービス終了した。
えっ、auスマートパス非会員ですか? ドコデモFM・WIZ RADIO・JFN PARK でお楽しみください。
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斜字の放送局はradiko.jpプレミアム非対応局。
下線の放送局は復興支援サイトで配信していた局。
太字の放送局は今後配信およびエリアフリー聴取が予定されている局と配信エリアが拡大する局。
NHKラジオはタイムフリー聴取不可。
2023年3月29日現在。
エリア | 放送局名 | ||||
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北海道 | |||||
青森県 | |||||
岩手県 | |||||
宮城県 | |||||
秋田県 | |||||
山形県 | |||||
福島県 | |||||
茨城県 | |||||
栃木県 | |||||
群馬県 | |||||
埼玉県 | |||||
千葉県 | |||||
東京都 | |||||
神奈川県 | |||||
山梨県 | |||||
長野県 | |||||
新潟県 | |||||
富山県 | |||||
石川県 | |||||
福井県 | |||||
静岡県 | |||||
岐阜県 | |||||
愛知県 | |||||
三重県 | |||||
滋賀県 | |||||
京都府 | |||||
大阪府 | |||||
兵庫県 | |||||
奈良県 | |||||
和歌山県 | |||||
鳥取県 | |||||
島根県 | |||||
岡山県 | |||||
広島県 | |||||
山口県 | |||||
徳島県 | |||||
香川県 | |||||
愛媛県 | |||||
高知県 | |||||
福岡県 | |||||
佐賀県 | |||||
長崎県 | |||||
熊本県 | |||||
大分県 | |||||
宮崎県 | |||||
鹿児島県 | |||||
沖縄県 |
地域判定はパソコンの場合はIPアドレス・リモートホストで行う。
大抵の大手プロバイダの場合、リモートホスト名に地域を表す文字列が含まれている。(ここでは和歌山を例にするが、OCNの場合はwakayamaとフルスペルで表示、@niftyやSo-netはwkymと4文字略字、BIGLOBEやhi-hoはwkyと3文字、ぷららはa030で北海道をa001とし北から連番で各都道府県に割り当て。)
一方、スマートフォンやモバイルネットワーク搭載タブレットではGPS・基地局情報で行われる。
その場合、パソコン(WindowsやMac等)でradiko公式サイトにアクセスする場合や、
iPod touch、iPadの"Wi-Fiオンリーモデル"+モバイルWi-fiルーターでアクセスする場合といった、
『GPS非搭載の端末+モバイル回線』の場合、地域判定が東京または大阪に固定される現象が発生している。
(Androidタブレットの場合、廉価品でもGPSが搭載されている場合が殆どでありアプリの挙動の関係も相まって、iOS機器のような芸当は不可能である。)
また、地域ごとにIPアドレスを割り当てず全国均一に割り当てていたり、リモートホスト名に地域名が表示を行っていないプロバイダも存在する。(事例としては、NTTPC infosphereの一部、KDDI au one net等がそれにあたる。)
その場合は大概東京や千葉等の関東圏に固定されやすい模様。(全国で営業するプロバイダの場合、インターネットの接続点が関東圏にあることが多いので地域判定もそれに連動する。)
モバイルネットワークの場合、全国どこから繋いでも
NTTドコモ→東京、au→東京、ソフトバンク→東京、UQ WiMAX→東京、旧イーモバイル3G→大阪、旧ウィルコム→東京、ワイモバイル→東京
となってしまう。地方民で東京または大阪の放送を聞きたい場合はパソコンにテザリングして試してみると良いだろう。
なお、MVNO回線(格安SIM)の場合はその法則が崩れる場合がある。本拠地が東京にあるプロバイダの場合なら東京判定となるが、もしプロバイダが地方ローカルの場合はそのプロバイダの本拠地につられてしまう。(tikitiki(岡山)やシナプス(鹿児島)等のように自社で賄わず東京の業者にMVNE委託する場合を除く。)
例としてmineoを利用している場合、大阪となる。(なお、九州電力QTモバイル・四国電力fiimoのauプランは実は関西電力にMVNE委託しているのでこれも大阪判定となる。)
ほかにも、VPNを利用して地域判定を誤魔化そうとする手もあるが、それなりの設備・知識が必要なため初心者にはお勧め出来ない。
掲示板
67 ななしのよっしん
2022/05/08(日) 22:16:14 ID: 8jqMaO/6Gh
68 ななしのよっしん
2022/11/30(水) 08:31:32 ID: YmX/BPb8MK
Rajikoを使えば地域制限も突破できて韓国kbsラジオによる電波妨害を無視してクリアな音声で過払い金返還請求CMと効果なんて全く無さそうな番組枠を30分や1時間も使った健康食品の宣伝が聞けるぞ
早朝なら創価やキリスト教の教えも聞ける
69 ななしのよっしん
2024/01/12(金) 22:22:17 ID: VcKdNd7WFB
久しぶりに起動したら位置情報必須になってたんで消した
リケンのオイル(潤沢)かな? さよなら
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/09(土) 09:00
最終更新:2024/11/09(土) 09:00
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