イラストリアス(アズールレーン)とは (イラストリアスとは) [単語記事]

「指揮官さま……軟着陸……試してみます？」

イラストリアスとは、STG アプリゲーム「アズールレーン」に登場する、第二次大戦時のイラストリアス級航空母艦1番艦〈HMS イラストリアス〉をモチーフにしたキャラクター、KAN-SENである。

あのぉ、イラストリアスの概要を見ましたか？

KAN-SEN名
イラストリアス HMS Ill ust rious,R87
基本情報
所属	ロイヤル
艦種	航空母艦
レアリティ	SSR
CV	雨宮天
イラスト	夢咲楓
艦歴
国籍	イギリス（イングランド）
出身地	カンブリア州バロー＝イン＝ファーネス
造船所	ヴィッカース・アームストロング社
艦級	イラストリアス級航空母艦1番艦
進水日	1939年 4月5日
就役	1940年-1954年（イギリス軍）
最期	1956年 11月3日（解体）
備考
世界初の「装甲空母」。艦のモットーは"Vox non Incerta（確固たる声）"。

ロイヤル（現実世界でのイギリスにあたる国）に所属する正規空母。白い清楚なドレスに身を包んだ「深窓の令嬢」を思わせる容姿や、柔らかな言動に癒やされる指揮官様が多数とか。

容姿は前述の通り白いドレスに身を包んだ白（銀？）髪碧眼の持ち主。そして爆乳。よく見るとスカートが透けていたり、豊満な北半球が露出していたりと色々と危ない。普段の絵では、ちょっと前屈み気味になって長い飛行甲板を後ろ腰に乗せているが、そんな格好で戦闘は大丈夫なのだろうか？　ちなみにその飛行甲板は、現時点ではロイヤル勢で唯一布系統らしく波打って描かれているので重くはないと思われる。

足元がよく見えないらしいが、多分そのドレスのせいだと思います。あとおっぱいのせいだと思います。
アズレンにはふくよかな胸部装甲を誇るKAN-SENが多く登場しているが、それら多士済々の中でも一、二を争うレベルの大きさと思われる。が、それでも決して下品にならないのは流石令嬢といったところ。

容姿から想像される通りのお嬢様っぽい言動が多く、世間知らずの箱入り娘という印象を受ける。指揮官（プレイヤー）には一途に尽くしてくれる上に、友好度が上がっていくとお触りOKである。ケッコンすると専用衣装「愛と希望の暁星」が解禁されるが、こちらも破壊力絶大である。ちなみに「暁星（ぎょうせい）」とは、明け方の白む空に残り輝く星のことで、明けの明星の別名。

また、2017年 12月には「終わらないお茶会」衣装がショップで期間限定販売されていた。こちらはロイヤルブルーのドレスで、「白」のイメージが強いイラストリアスの、また別の一面を見せてくれる。また、その少し前のイベントで実装されたユニコーンの「小さな星の歌姫」衣装とは色の組み合わせが素晴らしい。残念ながら現在は販売終了。2018年 4月からショップで復活販売されているにゃ。しかも今回は恒常販売なので、焦らずにお金ができたら買えばいいにゃ。お買い物お待ちしてますにゃ。

2018年 9月14日のアップデートで、1周年記念の着せ替え「輝きの舞踏会」が実装された。

今度はまたも白系統のドレスだが、青色の飾りを随所にあしらい、艤装を甲板を変形させたような円形の物体を浮かせたものにしている。新たに表情差分も導入されているので、秘書艦にすれば台詞による顔の変化を楽しめる。これも通常販売である。お気に入りの指揮官はぜひともにゃ。

2020年の1月21日には旧正月イベントの着せかえとして、「オトメユリの輝き」が実装された。

やはり白系のチャイナドレスである。今回は全身のムチムチ感がますます強調されている

2020年 3月19日のアップデートで、ミニイベント「異国風アイドル」が開催され、着せ替え「異国風衣装」が実装された。

ここまででも多数の着せ替えを持つ彼女だが、ゲーム中のロード画面ではさらに色々なファッションをまとった姿を見せており、アズレンのKAN-SENきっての衣装持ちなのではなかろうか。

同僚との関係では、可能性の軽空母ユニコーンから姉のように慕われている。これは史実でのユニコーンはイラストリアス級を元にしているのと、処女航海がイラストリアスの随伴任務だったためであろう。

2018年 2月にはイラストリアスの本当の妹である2番艦のヴィクトリアスが実装された。今後、ユニコーンとヴィクトリアスの間で熾烈な「イラストリアスの妹」合戦が繰り広げられるかどうかは不明。

無駄な争いをどうして……

スキル1:装甲空母
自身の航空攻撃後、前衛艦隊にシールドを付与する。8秒間、自身の耐久の5.0%(10.0%)のダメージを無効できる

性能としては、艦載機枠が「戦闘機/戦闘機/攻撃機」となっている防御寄りの空母。爆撃機が搭載出来ないため火力には期待できないが、固有スキルの「装甲空母」により前衛艦隊に防御シールドを貼ることができる。また制空力にも優れるため、敵艦載機が大量に出現する12章などでは非常に心強い。そして、2019年 3月22日に実装された新システム「制空値」においては、その戦闘機部隊数6という全ての空母の中でも最大（並ぶものはラングレー改だけ）の制空力を遺憾なく発揮。ブッチギリの高い制空値を叩き出している。条件が揃えば900を超える数値となり、彼女1人いるだけで制空権の状況を左右しうる強力さである。

「装甲空母」で貼られる防御シールドはスキルの説明の通り、イラストリアスの耐久値の5.0～10.0%に当たる耐久力を持ち、8秒が経過するか耐久値が無くならない限りはあらゆるダメージ（頭突きや炎上を含む）を無効化するという強力な代物。使い方によっては弾幕の中を突撃して駆逐艦のゼロ距離魚雷をぶち込んだり、高難度海域で現れる高威力の自爆ボートを弾き飛ばすこともできてしまう。ただし上述の通り、防御シールドの耐久はイラストリアスの耐久依存であるため、その真価を発揮するためには完凸＆スキルレベル MAXが必須となる。

おすすめの艦載機は、戦闘機ならば対艦攻撃を重視するのであれば「シーファングT3」や「烈風T3」を、制空力や攻撃速度を重視するのであれば「Me-155A艦上戦闘機T3」が良い。攻撃機は発艦速度と攻撃力を兼ね備えた「バラクーダT3」がいいだろう。

なおユニコーンと組ませると、イラストリアスの防御にユニコーンの回復能力がプラスされた支援特化型の艦隊になる。更にクイーン・エリザベスを編成すれば「女王号令」のブーストがかかるので非常に心強いことになる。

イラストリアス級装甲空母のネームシップ……あっ、今はアイドル・イラストリアスと名乗った方がよろしいでしょうか。まだまだ未熟ですけど、平和のために精一杯がんばっていきたいと思います。

2020年 10月29日にアイドルイベント『激唱のユニバース』が開催され、イラストリアスはアイドルユニット、ユニット名「Ast rum(アストラム)」のメンバーとして「μ兵装」をまとって登場した。

「歌の力で、この海に愛と平和と光を――」

優雅で淑やか、そして包容力に優れたロイヤル所属の空母「イラストリアス」

歌を得意としている一方、ダンスの方はあまり得意ではないかも…？

ーーーー公式 Twitter・艦船紹介より

これまでのイラストリアスとはゲームシステム上別キャラ扱いとなっているが、レアリティは変わらずSSR。イラスト担当はビョルチに変更されている。

イベント期間中のポイント累計報酬となっている。

「ダイドー（μ兵装）」「ボルチモア（μ兵装）」「アルバコア（μ兵装）」「タシュケント（μ兵装）」とのアイドルユニット「Ast rum」を組むことになる。

スキル1:走査機オースペクスμ
自身の航空攻撃が装填完了する毎に、すべての敵艦の速力を4秒間15.0%(MAX30%)低減し、更に以下の効果からランダムで一つを適用する。：①敵艦の回避を10秒間5.0%(MAX15%)ダウンする：②10 秒間、味方前衛艦隊が与えるダメージを5.0%(MAX15%)アップさせ、味方主力艦隊が受けるダメージを4.0%(MAX10%)軽減させる：③10 秒間、味方主力艦隊が与えるダメージを4.0%(MAX10%)アップさせ、味方前衛艦隊が受けるダメージを4.0%(MAX10%)軽減させる

スキル2:ソング・オブ・ブルースピリット
自身の航空攻撃発動時、50.0%(MAX 100%)で追加特殊攻撃を行う。(威力はスキルレベルによる)

スキル1は、かなり長い説明文になってしまっている。だが、要するにオリジナルのイラストリアスが前衛艦隊をバリアーで支援するのに対して、こちらは敵への減速デバフをかける他に、ランダムで敵への回避デバフか味方への与ダメージアップバフと被ダメージ軽減バフのセットのいずれかが発動するわけである。
つまりは、オリジナルのイラストリアスよりもより攻撃的なスキル構成となっている。

スキル2は、発動すれば衛星饅頭の姿をした航空機が発進し、星型の爆弾を降らせる。特性としては軽装甲に極めて強く、一方で重装甲には弱い。炎上効果もあるが、ダメージ計算が火力ベースなので威力は期待できない（イラストリアス(μ兵装)は空母だから当然火力0である）。13章には厄介な敵としてボスを回復する工作艦が出現するが、このスキルの爆撃が発動すればたちまち工作艦（軽装甲）を潰せるというわけである。

能力的には同じSSR レアリティということもあり、通常のイラストリアスと比べると互角以上の戦闘力を発揮する。実は艦載機の能力補正も大きく変わっており、2スロットの戦闘機がそれぞれ補正10%減少した代わりに、攻撃機スロットの補正が25%も上昇している。

上記のスキルとあいまって、μ兵装艦隊の制空値確保要員だけにとどまらず、味方艦隊を支援しつつ工作艦潰し担当として活躍することになるだろう。

私達の史実の行き先は光満ち溢れる場所ですわ

最初の全通甲板を持つ〈アーガス〉、最初の「空母として建造された空母」〈ハーミーズ〉を生み出してきたロイヤルネイビーが、アークロイヤル級を経て次に設計・建造した中型空母がイラストリアス級である。
アークロイヤル級の運用を経て「やっぱり装甲も欲しいよ…」となった結果、世界初の装甲空母となって誕生した。ただし後の日本の大鳳のような「飛行甲板を装甲化した」ものではなく、「格納庫の天井を装甲化した」もので、格納庫ではない部分（たとえば艦載機を甲板に上げるエレベーターなど）は装甲化されていない。

しかし格納庫の装甲化や、そもそも第二次ロンドン軍縮条約に合わせた排水量で造られたこともあって、艦載機数は実運用で40～60機程度とやや控えめな数値である。とはいえ中型空母としては十分な搭載量であり、巷で言われている「軽空母並みの搭載量」というのは誤りと言っていいだろう。

第二次大戦時点でのロイヤルネイビー最新の航空母艦であり、全6隻が建造・就役している。なお最後の2隻については、格納庫を二層にしたりと大規模な設計変更が行われているため、インプラカブル級として別に分類することがあり、その場合はイラストリアス級は全4隻となる。

そんなイラストリアス級のネームシップが〈イラストリアス(HMS Ill ust rious,R87)〉である。この名前はロイヤルネイビーの歴史の中で由緒正しく受け継がれてきたものであり、本艦は4代目にあたる。ちなみに「イラストリアス（Ill ust rious）」とは、「傑出した」「高名な」といった意味を持つ。言い換えれば「知らない方がおかしい」的なニュアンスで使われる言葉とのこと。

進水は1939年 4月5日、竣工は1940年 5月25日。欧州の第二次世界大戦の勃発にギリギリで間に合った。建造を受注したヴィッカース・アームストロング社は当時、ワシントン条約の煽りを受けて15年間に及ぶ受注不足で不況の最中にあったことから、最も重要な飛行甲板部分を納入できない状態にあった。そのため飛行甲板の作成は、当時のチェコスロバキア共和国の製鉄所に注文する形となっている。

開戦直後は主に地中海方面に展開。戦艦ヴァリアント(HMS Valiant)と共にジブラルタルを拠点とするH部隊に編成され、イタリア海軍を相手取ることになった。日本ではマイナーだが、真珠湾攻撃、マレー沖海戦におけるプリンス・オブ・ウェールズ撃沈と並んで、大艦巨砲主義の終焉と航空主兵論の隆盛をもたらしたと言われる「ターラント（タラントともいう）空襲」の立役者でもある。これはイタリア海軍の戦艦〈リットリオ〉をはじめ3隻を大破着底させ、かつ味方の被害が雷撃機2機のみだったという圧倒的な勝利だった。イラストリアスが図鑑の自己紹介で「ターラントを夜襲した時、ついでにパスタの艦隊もいじっちゃいました～」と言っているのはこのことである。

欧州の方が大体目処が付いた1944年には東洋艦隊に配置換えとなり、スエズ運河を通ってインド洋に進出。そこで待っていたのがアメリカ軍の空母〈サラトガ〉であり、両者は東南アジア方面に展開する大日本帝国海軍との戦闘（コックピット作戦、トランサム作戦など）を行った。その後太平洋艦隊に呼び戻された〈サラトガ〉とは別れて〈イラストリアス〉は艦隊行動を続けた。さらに3月にはアメリカの沖縄上陸作戦の支援のために日本近海まで来るが、そこで特攻機（急降下爆撃機〈彗星〉）の直撃を受け大破。イラストリアス級航空母艦3番艦〈フォーミダブル(HMS Formi da ble, R67)〉と交代し、修理の為に本国に戻ったところで日本の降伏と大戦の終了を迎えた。

戦後は本国艦隊の練習空母や、新型航空機の飛行試験用空母として運用。戦争のために改修を急ぐ必要がなくなったことから、より重量のある航空機を扱うためにカタパルトや飛行甲板を強化したり、レーダーを近代化するなどのしっかりした改装を行った。大戦後もイギリスを支え続けた〈イラストリアス〉は1954年 2月に除籍。1956年 11月3日スクラップとして売却され、1957年に解体されて姿を消した。