ジャニー喜多川単語

ジャニーキタガワ
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ジャニー喜多川とは、実業アイドルプロデューサーである。米国軍人だったこともある。

ジャニー」(Johnny)とは米国人としての本名である「ジョンヒロム・キタガワ」(John Hiromu Kitagawa)のうち、「John」の称である。日本国籍としての本名は喜多川擴(きたがわ ひろむ)。

1931年10月23日生まれ、2019年7月9日死去。

概要

日本の最大手男性アイドル事務所ジャニーズ事務所」の創設者、社長として著名。

MOST NO.1 SINGLES PRODUCED BY AN INDIVIDUAL」(個人として最も多数のチャート1位シングル曲をプロデュースした人物)として、様々な分野の「世界一」を載せる書籍『ギネスブック』の2012年版に掲載されたこともある。1974年から2010年までの間に、彼がプロデュースした40以上のアイドルグループによる232曲が、音楽チャートの1位を獲得していたことを受けての掲載であったとのこと。

手芸事務所の長でありながら、会見の場などに自らが登壇することは乏しかった。ジャニーズ事務所の大成功から権も絶大なものがあって、彼のイメージを著しく損ねるようなセンシティブな話題(後述)はテレビ局などで一切放映されなかった(ただし「彼自身が圧をかけていた」という明確な拠はく、ジャニーズ事務所内のその他の人物の方針であった可性もあるが)。2019年に亡くなったときに、日本国内のマスコミとは違ってしがらみがないイギリスBBCが伝えた記事には、こう記されている。[1]

ジャニーズ事務所は業界であまりに圧倒的な存在だったため、ジャニー喜多川氏を批判することはほとんど不可能だった。強大なジャニーズ事務所を脅かそうと挑む人は、日本メディアには皆無だった。

また、長い芸業界歴から多数の芸業界の大物との個人的友誼も深かった。これらの特徴から「の権者」的な、めいた大物としてのイメージを持たれることもあった。

一方でそれとは逆の、「所属アイドルやその補生たちに「Youユー)」という二人称で呼びかける」「~でやってるからさ、ユー、来ちゃいなよ」などの特徴的な言葉遣いを複数の所属アイドルネタにする、アイドルらから自分に敬語を使われることを嫌う、「社長」ではなく「ジャニーさん」と呼ばせる、などと、気さくさをうかがわせるエピソードも多かった。ただし自分以外への礼儀には厳しく、アイドル補生がスタッフらに挨拶を欠かすなどの礼を失した行為をすると厳しく叱ることもあったという。

また、「思い付き」のように唐突にアイドルらのグループ結成やデビューを決定することがあったなど、奇抜な人物であったとされる。

貌としては「ふつうのおじさん」(年を経てからは、おじいさん)といった感のある人物であり、あからさまな大物であるとか、著しく特徴的ということはなかったという。「椅子を並べているおじさんがいるな、と思ったらその人がジャニーさんだった」などの体験談も複数ある。前述のように登壇したりといった表舞台に立つ/素顔が映像に残ることを嫌ったためか、世に出ている写真は「帽子サングラス姿」であることが多いが、素顔の写真も少数ながら世に出ている。

2019年6月18日に体調不良病院に緊急搬送され、解離性動脈瘤破裂によるくも膜下出血と診断。その約3週間後の7月9日に亡くなった。9月4日には東京ドームにて「お別れの会」が開かれ、当時の内閣総理大臣安倍晋三氏からの弔電も読み上げられた。その弔電は「日本中に、たくさんの勇気感動を与えてくださり、本当にありがとうございました。」との言葉で結ばれている。

経歴

ジャニー喜多川の喜多川(たいどう)」は、高野真言宗僧侶だった人物。諦は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスにある「高野米国別院」に1924年に派遣され、後に同院の第三代監にもなった。

彼と妻がアメリカ滞在中に生まれたのが、長女泰子(メリー喜多川)、長男一、次男(ジャニー喜多川)の三きょうだいである。彼らは米国生まれであるために米国籍も持つことになる。しい人から呼ばれていたの幼いころのあだ名は「ヒー坊」で、「ひろむ」の頭文字であったと思われる。

がまだ幼児であった1930年代に、諦僧正高野米国別院監の職は後任に引き継がれ、喜多川一家日本に帰する。その後第二次世界大戦が勃発し、少年らは戦火を避けて疎開するなどの体験をしたという。

終戦後、18歳若者であった1949年11月とともに渡。同での生活には、以前暮らしていた高野米国別院の人脈を頼りにした。この高野米国別院には文化紹介・振的とした大きなホールを備えており、日本からアメリカ演に来た芸能人らはこのホールを劇場代わりに使うこともあった。また、付近には著名な日本人写真「宮武東洋」の写真館があり、芸能人がそこで写真を撮することもあった。ヒー坊はこの写真館もよく訪れており、撮された芸能人写真を客に販売するなどの仕事もしていたともいう。このような経歴が、後に芸関係の仕事に入る下地となったかと思われる。

だが、米国籍があったことから、1952年米軍に入り朝鮮戦争に参加(1960年代の雑誌には「ジャニー·喜多川氏は、ハイスクールに在学中、十七歳で兵役志願、朝鮮戦争に従軍した。」と記すものもある[2])。1年半の兵役を経て、日本国内での米国関係の仕事に就いた。そうしているうち、二十代前半の青年だったジョンヒロム・キタガワは、近所の少年らを集めて野球チームを結成することになった。この野球チームチーム名が「ジャニーズ」である。少年らの一人(一説によるとあおい)が、「ジャニーさん(ジョン称)のチームだからジャニーズ」と単純な発想で提案したのが名の由来だともいう。

そしてある日、ジャニー野球チームジャニーズ」の中でもショービジネスの見込みありと踏んだ4人の少年らを選抜(一緒に観に行った映画ウエスト・サイド物語』に強く感化された、といった話もある)し、芸事務所「名和プロダクション」が運営していた養成所「新芸学院」でレッスンを受けさせた(院長の名和太郎の妻であるみどりは、大阪松竹歌劇団 (OSK) にメリーが在籍していたときからの友人であった)。

そして、アイドルグループジャニーズ」としてデビューさせたのである。この4名はひろみ、飯野さみ中谷良、あおい。いわば「ジャニーズアイドルの初代」という立場である。

その後、ジャニー1962年に「ジャニーズ」を率いて新芸学院を退所、独立して「ジャニーズ事務所」を創業した。だが、この時に円満に退所したわけではなかったようで、「新芸学院」側からの訴訟騒ぎに発展していたようだ。当時の週刊誌にその騒動についての記事が掲載された記録がある。

その後の経過は「ジャニーズ事務所」の記事を参照。プロデュースした多くのアイドル人気者に押し上げ、押しも押されぬ一流のアイドル事務所へと成長させていった。この成功には、社長であるジャニーだけではなく、長年副社長を務めたメリー喜多川の尽もあったという。

「少年らに対して不埒な行為を行っていた」という説

(※本節では、閲覧する方の感情に配慮して直接的な表現を抑えています。ですが、リンク先のページに直接的な表現が含まれている場合があるため、リンク先を閲覧する際にはご注意ください)

上記のように大成功を収めた人物であるのだが、その経歴に長年付きまとっていたのが、「関係した少年らに対して不埒な行為を行っている」という説である。

その情報元は、にその不埒な行為の被害者する少年ら(糾弾した時には成人して「元少年」になっていた人物が多いが)などからの糾弾であった。

ただし、実際にそれが実行されていたとすれば明らか法律に触れているのであるが、刑事事件として立件されたことは一度もないようだ。

逆に、これらの糾弾が虚偽であれば、「義上大変に問題のある行為を行っていたという謂れのない濡れ衣を何度も着せられてきた」ということになり、こちらも明らか告訴ものであろう。だがジャニーがこれらの糾弾者を訴えて、この行為に関する点で勝訴したという報道も、やはり一度もないようだ。

一方、この「不埒な行為」を含む様々なジャニーズ事務所の問題点を報じた週刊誌週刊文春』とジャニーズ事務所間で民事裁判が争われたことはある。詳しくは「週刊文春報道と、訴訟」の節で後述するが、この「不埒な行為」以外の争点に関してはジャニーズ事務所側の言い分が一部認められて週刊文春側がある程度の賠償を命じられているが、同時に「不埒な行為」に関しては、週刊誌側の取材内容(取材相手である元ジャニーズに所属していた少年2名の言内容)が信頼できると裁判所に判断されてしまっている。

暴露本

古くは、上記の1960年代の「新芸学院」とのトラブルの際に既にこの話が浮上している。

当時出版された一種の芸スキャンダル暴露本『タレント帝国 : 芸プロの内幕』(竹中労、現代書房、1968年)に、その騒動の中でられた「十四名の少年ジャニーから受けた被害」という話について記されている。[3]

このトラブルの際は、アイドルグループジャニーズ」のメンバー4名などが「記憶にない」といった趣旨の言をしたために大きな問題に発展しなかったと言われる。だが、彼ら4名のうちの「中谷良」は二十数年後の1989年に出版した暴露本『ジャニーズの逆襲』内で、本当はジャニーから不埒な行為を受けていたが、説得されて言をしてしまっていたと記している。

今だからこそ言える、いや、言わなくてはならない。私は、裁判で言をしてしまいました。私もジャニーズのみんなも全員ジャニーの犠牲者だったのです[4]

また、ジャニーズ事務所人気アイドルグループだった「フォーリーブス」のメンバーだった「北次」も1988年に暴露本『光GENJIへ』を出版している。この書籍の中にはかなり裸々な表現がある。

次はこの暴露本をシリーズ化して何冊も出しているが、その中の一冊で1989年に出版された『さらば!!光GENJIへ』では、「フォーリーブス」の後輩グループである「ジューク・ボックス」のメンバーだった「小谷純」と「やなせかおる」も寄稿しており、この2名もかなり衝撃的な体験をっている。

元「ジャニーズJr.」だった「平本淳也」が1996年に出版した『ジャニーズのすべて 少年の館』という暴露本では、「自分はうまく逃げた」と言った趣旨のことを記しつつも、他の人物がジャニーの行為の対となっていたことを明記している。

ジャニーズ事務所に所属していた歌手「豊誕」が1997年に出版した『ひとりぼっち立ち―元ジャニーズアイドル誕半生記』という自伝的書籍では、毎晩ジャニーに「自由にされ続けた」ことを記している。この書籍の特殊な点は、上記の件について「辛い仕事」と明かしつつも他の暴露本と異なり「彼を恨む気持ちはなかった」ともっていること。豊誕はジャニーが亡くなった後に東京ドームで取り行われた「お別れの会」にも参列している。逆に言えば、ジャニー悪意や恨みを持っていない人物でもそういった出来事があったことを自伝に記していた、ということでもある。

2005年には元「ジャニーズJr.」で光GENJIメンバー補だったともる「木山将」が暴露本『Smapへ』を出版。こちらも非常に直接的な表現が並ぶ。

週刊誌

週刊現代の報道と、メリーの激怒と、雑誌側の謝罪

1981年には、講談社週刊誌『週刊現代』が「アイドル育成で評判の喜多川姉弟の異」というタイトルの、メリー喜多川・ジャニー喜多川の姉弟に関する特集記事を掲載した。しかしその記事内に、この不埒な行為に関する話題が含まれていた。[5]

その結果どうなったかというと。

上記の『週刊現代』が発売されてしばらくして、別の週刊誌週刊文春』が「大講談社を震え上がらせたメリー喜多川の"たのきん"操縦術」と題した記事を載せ、週刊現代の記事内容にメリー喜多川激怒しており「少女雑誌の三分の一は、ウチのタレントグラビアと記事でもっているわけですからね。それがどういうことを意味するか、十二分におわかりだと思いますけど」などとっていた、と記している。[6]

そしてその数年後、雑誌『政界往来 = Political journal』の1985年8月号に掲載された「弾左門」による「芸レポーター・記者のあきれた"狂態"をる」記事には、こう記載されている。[7]

講談社は「週刊現代」をはじめ、他の雑誌も、ジャニーズ事務所所属のたのきん他全員の取材拒否でおどかされて、謝罪したのだ。

当時『週刊現代』の該当記事を書いた「元木」は、ジャニー喜多川が亡くなって2週間後にネットメディア『PRESIDENT Onlineプレジデントオンライン)』に掲載された記事[8]にて、以下のような回想を記している。

記事が出て、講談社の社内は大騒ぎになった。ジャニーズ事務所が「今後、講談社には、一切うちのタレントを出さない」と通告してきたのである。

しばらくして、私に一言もなく、会社は私の『婦人楽部』への異動を発表した。講談社は、私を『週刊現代』から外すことで、ジャニーズ側と手打ちをしたのである。怒り、呆れ、辞めようと思ったが、私には勇気もカネもなかったから、思いとどまった。

ジャニーズ側は、私の件で、出版社を黙らせるにはこの手に限ると考えたのだと思う。講談社は社員を蔑ろにして、の前のけを優先したのである。

FOCUS

1989年には、新潮社写真週刊誌FOCUS』の同年8月11・18日号でもこの問題が扱われた。

記事の本題自体はジャニーズ事務所出身の有名タレント写真だが、ジャニーズ事務所を辞めた人物がる、14歳事務所に入ったばかりの頃にジャニー喜多川氏によって為されたという「行為」に関する言を含む文章も掲載されている。

週刊文春

1999年の週刊文春報道と、訴訟

1999年には、週刊誌週刊文春』がこれらの暴露本に記されているような「行為」も含めてジャニーズ事務所を糾弾する特集連載を、数週に渡って掲載した。[9]

これらの連載のうち、不埒な行為に関するものは1999年11月11日号、1999年11月25日号、1999年12月9日号に掲載された3つである。2023年には『週刊文春 電子版』にてアーカイブ開もされている。ただしこのアーカイブ電子版記事には「※記事の本文には今日的に不適切な表現が含まれておりますが、資料としての価値を鑑みて当時のまま掲載しています」「※プライバシー保護などの観点から本文やタイトルなど一部編集をしている場合があります」との注釈も付されているが。

この連載についてジャニーズ事務所側は大きく問題視し、訴訟を行った。この裁判では、東京高裁で行われた第2審において週刊文春が取材した少年ら2名が人として法廷に出廷し、自らがジャニー喜多川から受けたとする被害について言した。そして、東京高裁は彼らの言が信頼できると判断し、この被害の部分は真実であると認められると判断を下した。ジャニーズ事務所側はこの判決を不として上告しようとしたが、上告は棄却されたため、この裁判所判断が確定している。

この裁判内容については、以下の法律事務所サイト内のコラページにて、判決文などを引用して詳述している。

この法律事務所は、以下のようにも記している。

仮にジャニー喜多川の言うとおり少年らがの供述をしているのだとすれば、どうして多くの少年らがわざわざウソの供述をするのか、その理由自体が理解しがたい。何しろこの訴訟は少年らが起こしたものではないし、また少年らは非開の法廷で自らの被害を訴えているのだから、的でなかったことも明らかである。

上記のとおり、一審原告[10]は、『だけど、先生が、今、うそ、うそとおっしゃいますけど、彼たち[11]はうその言をしたということを、は明確には言い難いです。』と供述しているのであって極めて不自然であり、かえって、この供述部分は、甲30の記載内容の真実性についても重大な疑問を抱かせるものというべきである。」(太字引用者)[12]

 

このようにジャニー喜多川は法廷での尋問において、少年らが虚偽の言をしたものではないと事実上自分で認めてしまっていた。

だが、この週刊文春報道や、この裁判の結果を大きく扱った日本メジャーメディア皆無だった。

しかし、アメリカの『The New York Times』はこの報道に注し、2000年1月にはこの問題を扱った記事を掲載した。

この記事内では、『The New York Times』の記者週刊文春の協のもとに「1970年代ジャニーズ事務所マネージメントされていた、十代のアイドルグループの元メンバー」であるという当時40歳代の男性から、被害言を得ることに成功している。

''I didn't like what was going on,'' he said. ''But if I said no I would have been kicked out and there was nowhere else for me to go.''
(和訳例:「はあの時起こったことが好きじゃなかった」、そう彼はった。「でも、もしノーと言ったら、は追い出されていただろうし、には他に行くところなんてなかった」)

また2005年には、イギリスの『The Guardian』誌がこの週刊文春報道および訴訟の結果についてや、前述した北次や平本淳也による暴露本について記した記事をウェブサイトに掲載している。

2023年の週刊文春報道

2023年には、後述するイギリスBBCテレビドキュメンタリーPredator: The Secret Scandal of J-Pop』(日本語タイトルJ-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』)の放映を受けて、週刊文春が「元ジュニア」であるとする人物の新たな言を報じた。

まず、同年3月15日配信の『文オンライン』の記事で新たな言を紹介しつつ、詳細は同日配信の『週刊文春 電子版』及び同年3月16日発売の『週刊文春2023年3月23日号に掲載している。

さらに、同年3月22日配信の『文オンライン』の記事でもまた別の言を紹介しつつ、詳細は同日配信の『週刊文春 電子版』及び同年3月23日発売の『週刊文春2023年3月30日号に掲載している。

さらに、同年同年3月29日配信の『文オンライン』の記事でもまた別の言を紹介しつつ、詳細は同日配信の『週刊文春 電子版』及び同年3月30日発売の『週刊文春2023年4月6日号に掲載している。

国会質問

2000年:阪上善秀 衆議院議員

上記の1999年週刊文春の特集記事を受けてか、平成12年西暦2000年)には国会議員「阪上善秀」が国会においてこの問題について質問に出したことがある。

センシティブな箇所はなるべく避けて引用する(リンク先には発言全体が掲載されている)。

なぜ少年たちがこんな行為に耐えんでいるかといえば、ジャニー喜多川社長に逆らうと、テレビコンサート立たない場所に立たされたり、デビューに差し支えるからというのであります
 私は独自の調で、ジャニーズ事務所に所属していたことのある少年母親手紙を手に入れました。少し長くなりますが、御紹介させていただきます

 うちの現在高校二年生の息子も、中三のオーディションに合格し、約一年間ジャニーズジュニアをしていましたが、事務所からのコンタクトがなくなり、自然にやめたような形になりました。ずっと後になって息子から聞いたのは、オーディションに受かってから初めてレッスンに行ったとき、先輩ジュニアから、もしジャニー喜多川さんから、ユー、今ホテルに泊まりなさいと言われたとき、

(中略)

テレビにこにこして踊っているジュニアたちは、陰ではそんなつらい思いをしておるかと思うとかわいそうです。

 こういう内容であります。こういうことが事務所でまかり通っているわけであります
 ジャニー喜多川氏は、権者にかわって児童を預かる立場であります。児童から信頼を受け、児童に対して一定の権を持っている人物が、

(中略)

もしこれが事実とすれば、これは児童虐待に当たるのではありませんか。

 そんな折、私は、知り合いの芸プロダクションの元社長からこんな話を聞いたのでありますジャニーズ事務所日本の芸界をっているため、ジャニーズ事務所に逆らうとタレントを引き揚げられて番組ができなくなってしまうというのであります。それで、テレビ局は遠慮して、ジャニーズ事務所に関する不祥事を放送できないそうでありますマスコミ新聞においても、ニューヨークタイムズがこの問題を報じておるのにもかかわらず、日本マスコミはへっぴりだという批判を受けておるのもその辺に根拠があるのではないかとおっしゃったのであります

2023年:浜田聡 参議院議員

2023年3月9日には、後述するイギリスBBCテレビドキュメンタリー番組『Predator: The Secret Scandal of J-Pop』の内容を受けて、参議院議員の「浜田聡」氏が参院総務委員会にてNHK理恵専務理事に対して質問を投げかけた。

本番組の内容や過去週刊文春報道内容を踏まえて、NHKに対してこういった問題を報じてこなかったこと、およびNHKの番組にジャニーズ事務所タレントを起用してきたことについて問う内容であった。

以下の国会生中継のニコニコ生放送ページにて、タイムシフト視聴できる。該当箇所は再生時間6:25:44から6:29:35。

ウェブサイト

ARAMA! JAPAN

2021年1月1日に、海外向けの日本情報発信サイトARAMA! JAPAN」が掲載した、元ジャニーズJr.でグループ「7 MEN 」のメンバーだった「前田航気」に対するインタビュー記事。

記事掲載後、割とすぐに何らかの原因で記事中から特定の部分が削除されたのだという。

この件については、同サイトの「open post」(開投書)のセクションにて以下のようなやり取りがなされている。

gus(※サイト利用者)
I know this is open post, and that interview article is just right below open post thread but I REALLY want to keep this in light for the foreseeable future.
(和訳例:ここが開投書だってことも、このインタビュー記事が開投書スレッドのすぐ下にあるのも知ってるけど、当面の間はこの文章を立つ場所に留めておきたいです。)
"(該当部分の引用 やや刺的な文章のため本記事では自粛。以下のリンク先を参照"」

light(※別のサイト利用者)
「I noticed this part of the interview got deleted from the post.」
(和訳例:「インタビューの中のこの部分が記事から削除されてるのに気づいたんだけど」)

Ronald [Contributor]
It was requested.」
(和訳例:要があったためです)

これを受けて、日本語ウェブメディアなども記事を掲載した。

ライブ配信動画

ジャニーズJr.のミュージシャンKAUAN OKAMOTO岡本カウアン)は、2022年11月13日YouTubeライブ配信した動画GaaSyy ✕ KAUAN OKAMOTO 緊急生配信」にて、かつてジャニーズJr.に所属していた少年の頃にジャニー喜多川から受けた被害について裸々にった。

この件は反を呼び、様々なウェブメディアなどがこの件を取り上げた。ジャニーズ事務所に質問状を出したメディアもあったようだ。

テレビドキュメンタリー

イギリス公共放送/営放送テレビ局であるBBCチャンネルBBC Two」は、2023年3月7日火曜日21:00(現地時間。日本時間では3月8日水曜日6:00)に59分のテレビドキュメンタリーPredator: The Secret Scandal of J-Pop』(日本語タイトルJ-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』)を放送した。

また、「BBCワールドニュース」において日本語版が2023年3月18日(およびリピート放送が3月19日)にも放映。

BBCワールドニュース公式サイト内の番組情報ページによれば、番組の概要は以下の通り。

ジャニー喜多川氏が創設した男性のみのタレント事務所ジャニーズ事務所」は、日本の芸界を圧倒的なで支配してきた。事務所日本スーパースターになるための登竜門であり、若い少年たちを訓練する「工場」として、日本ポップアイドル文化の中心に君臨している。

一方で、喜多川氏には、所属する少年たちに対する性的搾取の疑惑がつきまとってきた。しかも、密室でささやかれていただけではない。全的な報道機関が取り上げ、その一部は民事裁判で認定された。それでも、喜多川氏は晩年までの宝とされ、2019年に87歳で亡くなった後も、今なお崇拝されている。

この番組では、ジャーナリストのモビーン・アザーが日本を訪れ、喜多川氏から性的虐待を受けたという人たちに話を聞く。そして、疑惑は長きに渡り噂されてきたにもかかわらず、ファンメディア業界、そして日本社会が彼を英雄視し続け、その遺産が今も繁栄している驚愕現実を知る。

番組は、日本ポップカルチャーの大物、ジャニー喜多川氏の性的虐待事実と、メディアに与えた強いを調し、社会が見て見ぬふりをすることの残酷な結果を明らかにする。

この番組のさらなる詳細については、「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」の記事を参照されたい。

関連動画

関連静画

関連商品

参考・関連リンク

関連項目

脚注

  1. *ジャニー喜多川氏、87歳で死去 男性アイドル市場で長年圧倒 - BBCニュースexit より
  2. *週刊サンケイ 14(13)(719);1965・3・29 国立国会図書館デジタルコレクション検索結果より
  3. *学院の小学生から高校生をふくめて十四人もが、ジャニー被害にあったことが」で国立国会図書館デジタルコレクション検索した結果画面より
  4. *以下のリンク先記事(後編)内に引用されている書籍内容から孫引き
  5. *週刊現代 23(20);1981・4・30。「疲れきってうたた寝していると、ジャニーさんが寄ってきて」で国立国会図書館デジタルコレクション検索した結果画面より
  6. *週刊文春 23(21)(1137);1981・5・28。上記記事名や、「ウチのタレントグラビアと記事でもっているわけですからね」で国立国会図書館デジタルコレクション検索した結果画面より
  7. *代」でも起きている。「ジャニー喜多川は」で国立国会図書館デジタルコレクション検索した結果画面より
  8. *当該記事の5ページ目exitにこの文章がある。
  9. *国立国会図書館デジタルコレクションで「界のモンスター ジャニー」を検索した結果画面から確認できる
  10. *ジャニー喜多川のこと
  11. *言した少年らのこと
  12. *引用者」はこの法律事務所コラムの執筆者であり、このニコニコ大百科記事の編集者ではない

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ジャニー喜多川

88 ななしのよっしん
2023/03/27(月) 14:23:42 ID: cMiGHCgGd0
>>87
違うのは加害者が権者かそうでないかだと思うけど?
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89 ななしのよっしん
2023/03/27(月) 14:30:40 ID: WUeazeOr7J
ホモ社長とがジャニーズタレントは可哀そう
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90 ななしのよっしん
2023/03/27(月) 15:18:09 ID: /dINc9ZcTW
本人のスタンス(メディア顔出ししないetc.)というのもあって、ジャニオタにとってジャニー喜多川とは「よくアイドル達の会話に出てくるから、偉い人というのはわかるけど実態が掴めないの人」らしいな
だから例の一件に関して予てから知っていても、黙認していたというよりも、「なんか悪いことをしているけどイマイチよく分からない」という認識の人が多かったんじゃないの?
それを黙認とするならばそれまでだけど
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91 ななしのよっしん
2023/03/27(月) 15:24:17 ID: CUMFmgHFxp
この問題の着地点ってどこなんだろう?
ジャニーズ解散?
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92 ななしのよっしん
2023/03/27(月) 15:33:49 ID: /dINc9ZcTW
単にミソジニストが手頃な棍棒見つけていてるだけで、終着点なんてないに等しい

限に続く不毛な泥仕合

強いて言うなら芸界全体での性犯罪枕営業の強要等の総括、それに伴う全体的な浄化だろうな
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93 ななしのよっしん
2023/03/27(月) 17:58:20 ID: Euus7PinCW
インタビュー映像見てると「異性とまともな関係を作れず同性に拘泥する人ってやっぱ頭おかしいんだな」と認識させられる
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94 ななしのよっしん
2023/03/28(火) 03:32:32 ID: 84oLGFCm82
>>92
と言うか山口達也が許されなくて~とか合言葉のように言ってるけど、彼が当初山口メンバー呼びされて許されかけてたのを忘れたんか?っていう
なんならJK側からのハニートラップを疑うえいたんだがね
Twitterあたりで管巻いてる連中はともかく、ここにいる人間なら山口達也について語るスレを辿るだけでその跡を見つけられるはずなんだが
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95 ななしのよっしん
2023/03/28(火) 23:11:50 ID: yL4M7BrTk6
>>91
ジャニーズ事務所はもっとくに同族経営の体質を是正すべきだったな
お家騒動よりもっと前にやってれば
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96 ななしのよっしん
2023/03/29(水) 08:00:32 ID: WTo0ej1WaR
ジャニーズ事務所は解散で良いんじゃないの
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97  _  
2023/04/01(土) 12:53:13 ID: qyqfSt1HXh
CAIスパイの話が出て来るのは米軍学校韓国語を学んで通訳として朝鮮戦争米軍として従軍して、戦後日本米国大使館に勤務してるという話があるのでそのあたりと、
大谷義という宝石商の昭和のフィクサーとの話とかがあるからだろうね。
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