『HUNTER×HUNTER』とは、冨樫義博による漫画作品。
幾度なく読者から執筆再開を待ち望まれている。
打ち切りが多い『週刊少年ジャンプ』では、不定期連載中という一際輝く作品である。漫画界のサグラダ・ファミリア。
この漫画は作者の冨樫義博が連載すること自体が珍事件となるくらい休載期間が長く、休載理由も当初は「病気」「急病」だったが、本人が巻末コメントで旅行に行ったりコミケに行ったりしていることを平気で書いていたため、そのうち「病気」という理由が書かれなくなった。ネット上では「『HUNTER×HUNTER』と言えば休載、休載と言えば『HUNTER×HUNTER』」というくらいにネタにされてしまっている。関連動画には「冨樫仕事しろ」のタグやコメントがよく付けられている。
2024年現在では実質不定期連載化し、平時は連載していないのが当たり前の状態になっているが、集英社的にはあくまで休載扱いで連載陣にカウントされている。最初は怒ったり悲しんだりしていた熱心なファンも悟りの境地に至っている。しかしそれでも、たまに単行本新刊が出るとジャンプ連載陣の中で売上トップを掻っ攫う。
2010年代からは冨樫が腰痛に悩まされていることがジャンプの巻末コメントや関係者などから漏れ伝えられるようになり、その症状のひどさに驚いた読者からは「冨樫休め」の声も上がるようになった。2022年5月からは冨樫本人がツイッターを開設し、現行の進行状況と共に実際の症状やほかの体調不良なども報告している。
連載が続いていた当時も休載率3割程と高かったが、2006年以降、1年単位での長期休載が発生しはじめ、再開してもすぐに(最短ではわずか2回等)休載に戻ってしまう。
徐々に休載が長く連載が短くなり、10週掲載しては休載というパターンが定番となる。
2014年4月に2年2ヶ月ぶりに本編の連載を再開したものの、その後3~4ヶ月で作者腰痛のために休載してしまう。
2015年はついに一度も連載されなかった。
2016年20号より1年半ぶりに連載再開。2016年31号までの10週掲載の後、再び休載に突入した。なお、この連載期間中の巻末コメントはすべて冨樫の体調不良とそのリハビリに関するものだった。冨樫養生しろ。
2017年30号から連載再開。10週掲載の後、休載に突入した。
2018年9号から連載再開。10週掲載の後、休載に突入した。
2018年43号から連載再開。10週掲載の後、休載に突入した。
ここから約4年間休載が続き、その間に連載再開までリアルに「感謝の正拳突き」を行うファンが現れたこともニュースとなった。[1]
2022年47号から連載再開。約4年ぶりの連載再開は各種ニュースサイトでも取り上げられた。10週掲載の後、休載に突入した。この時点での最新話である第400話が掲載された2023年4・5合併号(2022年12月26日発売)および、週刊少年ジャンプ公式ツイッターにて、今後は週刊連載以外の方法で掲載される予定であることが発表されている。
2024年10月7日発売の2024年45号からに2年ぶりに「掲載」。
主人公のゴンが父親を捜すためにハンターになり、様々な冒険をするというストーリー。
はじめこそ少年漫画らしくゴンの成長ストーリーをやっていたが、だんだん作者自身のダークな世界観(勧善懲悪ではない世界)が反映されるようになっていった。
名前 | 声優 | ||
---|---|---|---|
日本アニメーション(旧) | マッドハウス(新) | パイロット | |
ゴン=フリークス | 竹内順子 | 潘めぐみ | 松本梨香 |
キルア=ゾルディック | 三橋加奈子 | 伊瀬茉莉也 | |
クラピカ | 甲斐田ゆき | 沢城みゆき | 日高のり子 |
レオリオ=パラディナイト | 郷田ほづみ | 藤原啓治 | 林延年 |
ヒソカ=モロウ | 高橋広樹 | 浪川大輔 |
イベントでパイロット版が放映されてから、『HUNTER×HUNTER』は今までに2度テレビアニメ化されている。
1度目は日本アニメーションの制作によるもので、1999年10月16日から2001年3月31日までフジテレビ系のローカル枠で放送されていた。
放送は原作の途中で終了したが、続編としてOVAシリーズ(ヨークシン完結編、GI編、GIファイナル編)も発売された。
詳細はHUNTER×HUNTER(1999年のアニメ)を参照。
2011年8月1日、『HUNTER×HUNTER』の2度目のアニメ化が発表され、2011年10月8日から2014年9月23日まで日本テレビ系で放送された。
放送局がフジテレビから日本テレビに代わり、制作も日本アニメーションからマッドハウスに代わったことで、声優やスタッフは一新され、話は最初からのリメイクである。
2014年6月5日より、ニコニコ動画でも一部配信が開始されている(第1話無料。それ以降は11話~13話のパック販売あり)。
詳細はHUNTER×HUNTER(2011年のアニメ)を参照。
少年ゴンが父親と同じハンターになって父親を見つけるため、故郷を出てハンターになるための試験に挑む。
少年漫画らしく明るい作風でギャグシーンも多いが、弱者はシビアに惨殺されるため緊張感がある。
ゴンとキルアの修行編。物語に大きく関わってくる要素である念能力が登場。
ヨークシンシティを舞台としたクラピカの復讐編。
『HUNTER×HUNTER』の全盛期であったといわれることが多い。
ゴンは脇に追いやられてしまい、クラピカが主人公のようになっている。
もっとも、このマンガにおいての主人公は、ゴン、キルア、レオリオ、クラピカの4人(そしてヒソカ)であると考えることもできる。
また、敵役として登場した幻影旅団も徐々に人気が上がっていき、その魅力的なキャラクターたちで物語を大いに盛り上げた。
よく「GI」や「G・I」「G.I」「G.I.」などと略される。
ゴンとキルアがジンの手掛かりを得るためにゲーム世界に入り、カードを集めながら念能力の修行に励む。
シリアスな幻影旅団編に比べると初期の冒険ファンタジー路線に多少戻っている。
フジテレビ・日本アニメーション版のアニメでは最終的にここまでのアニメ化となった。
ゴン・キルア・カイトが蟻の突然変異種キメラ=アント討伐に乗り出す。しかし、王直属護衛軍のネフェルピトーに敗れ、カイトが犠牲となってしまった。念能力すら会得し、さらに拡大を続ける蟻の脅威に対してハンター協会は会長のネテロ直々に討伐軍を組織し、ゴンもこれに参加する。
かなりグロテスクな描写が含まれているので注意。
また、今まで「よくも悪くも少年漫画の主人公らしく」描かれていたゴンが、非常に生々しい人間味溢れる描かれ方をしている場面がある。
ゴンに対するマンガ的な描写が薄れたのは、連載始まって以来初めてかもしれない。
連載期間(休載期間含む)は約8年間で、これまでの章の中で最長。
長期休載が名物になったのもこの頃である。
キメラ=アント編以降は2013年の4月から日本テレビ系列で初の映像化となっている。
十二支んおよびゾルディック家の第4子・アルカ=ゾルディックが登場。ゴンの父親であるジンも十二支んの一人として登場する。
蟻編で廃人となってしまったゴンの治療のために、キルアは超常の能力を持つアルカを家から連れ出す。一方、ハンター協会ではネテロの後継者を決めるための会長選挙が行われ、パリストンとその他の十二支んの暗闘が行われていた。レオリオもゴンの治療への協力を求めるために会長を目指す。
新アニメ放送に合わせ、懐かしい顔ぶれが続々と再登場する。
この話で『HUNTER×HUNTER』の中のある1つの目標に区切りがついている。
なお、日本テレビ・マッドハウス版のアニメではここまでのアニメ化となった。
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それぞれにコードネームが渡され、会長に心酔するメンバーのほとんどはその名に合わせて改名したり、キャラ変するなど涙ぐましい努力をしているが、例外(※)もいる。
近代五大陸(V5)の外側の「新世界」、いわゆる「暗黒大陸」への進出編。
既存の大国であるV5に対して、新興の大国であるカキン帝国は暗黒大陸への進出を宣言する。過去に暗黒大陸への進出を試み、そのたびに大災厄を持ち帰ってしまったV5はカキン帝国を止めるためにハンター協会に特命を下す。
一方、故人のネテロからもビデオレターでカキン帝国に加担する自らの息子ビヨンド=ネテロをハントするよう特命が下された。
様々な事情が絡み合い、暗黒大陸への進出は実行されることになった。進出を軟着陸させるべくハンター協会はカキン帝国の巨大探査船「ブラックホエール号」に同乗することになるが、その内部ではカキン帝国の王位継承のための王子たちの戦いも行われ、ハンターたちも巻き込まれてしまう。
ゴンが念能力を使うことができなくなり、さらに現在のストーリーのメインから外れ、ジンが主人公のようになっている。ハンター協会の中心メンバーである十二支んからジンとパリストンが抜けた代わりとして、レオリオとクラピカが十二支ん入りをする。
編集担当者曰く、「今後ハンタ史上TOP3に入る衝撃が起こります」とのこと。
『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)』連動企画として、『週刊少年ジャンプ』2013年1号および2号にて、前編後編としてクラピカの過去が描かれている。
なお、このストーリーは劇場版の入場者先着100万名に「0巻」として配布されているものに収録されている。
「連載」ではなく「読切掲載」という位置づけである。
冨樫義博連載作品 | |||
1989年 - 1990年 | 1990年 - 1994年 | 1995年 - 1997年 | 1998年 - |
てんで性悪キューピッド | 幽☆遊☆白書 | レベルE | HUNTER×HUNTER |
掲示板
7653 ななしのよっしん
2024/12/10(火) 18:01:07 ID: oJO4/EFsrS
描きたくて元気がたまったらまたよろしく頼むぜ
堕落に呑まれて落ちてゆく人々の鏡写しをしながらも
それだけじゃないやつらも…みたいな作風が強まったか
7654 ななしのよっしん
2024/12/10(火) 21:54:19 ID: V3GfNNA8Ce
連載再開!って発表してある程度話題になるにはそれなりの期間が必要だから1.2年は開くだろうな
7655 ななしのよっしん
2024/12/10(火) 22:32:33 ID: v53uozw/Gs
冨樫センセが好きそう事、やりそうな事、みたいにメタ推理するような人からは
「次でいきなりモレナが死ぬか、でなければボークセンが既に操られてる」みたいな感じで予想してる人はいたみたいだけど
見てた範囲ではベンジャミンの件は流石に予想できた人はいななんだ
でもまあ、改めて読み直してイカサマで発動とか
一見、初見殺しや解らん殺しに見えて、わからないならわからないなりで警戒どころか質問で気付けるチャンスはあったんよな。
これはこれで一種の念能力バトルで面白いわw
王位継承戦編は拳を交えない念能力バトルを主題にしてるのかな?
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/11(水) 22:00
最終更新:2024/12/11(水) 22:00
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