ヴァン・ゴッホ(Fate)

ヴァン・ゴッホ(Fate)とは、Fate/Grand Orderに登場するサーヴァントの一騎である。

CV：高橋花林
イラスト：きばどりリュー　　設定作成：amphibian

サーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)の記事を参照。

概要

史実については「フィンセント・ファン・ゴッホ」を参照。

かの有名な『黄色い家』『向日葵』『星月夜』を描いた画家ゴッホを名乗る謎の少女。虚数空間内の暗礁に乗り上げたノーチラス号に引っ付いて遭難していた。

無論ゴッホは史実では男性であり、19世紀後半の近代の人物である。いかなる理由で女性になっているのか・・・

※※注意※※ 咲いちゃった？ 続きを読む方はSAN値の残量に注意して下さい。

水の司祭(クトゥルフ)と風の貴公子(ハスター)、その弟に当たる花の邪神(ヴルトゥーム)により生み出された狂気の複合型サーヴァント。

その邪神は生前のゴッホへ干渉し星月夜の絵を描かせ、それを媒介に地球へ侵攻しようとしたがゴッホに自殺されてご破算となる。その次の手として打ったのが複合サーヴァント化。ギリシャ神話に登場する妖精の一人クリュティエの体と精神、ゴッホの記憶と能力を合成し、自殺できないフォーリナーのサーヴァントとしたのである。（比率としては８割クリュティエ・虚数由来のブラックボックス1.5割・ゴッホ0.5割）

そのアイデンティティに不安と狂気を抱えていたが、邪神の脅威を主人公と共に遠ざけ、「ギリシャ出身の絵描きの娘、雅号ゴッホ」としてやっていくこととなった。

事件が終わった後、うっかり事故ってしまい事件が始まる前の主人公のベッドの中に飛ばされてしまった。

• クリュティエ

  ギリシャ神話に登場するニンフ。海神オケアノスと女神ティテュスの娘、3000人程いるオケアニスの一人。アポロンと付き合っていたものの、彼はレウコトエという女性に浮気してしまう。それに怒りを覚えた彼女はレウコトエの父ペルシャ王オルカモスにあることないこと吹き込み処刑させてしまう。その後アポロンとよりを戻すことは叶わなかったが、彼を思うことを止められず太陽をずっと見つめ続けた結果、花にその身を変じたという。その花はヘリオトロープとされる(そもそも古代ギリシャにヒマワリはまだなかった)が"太陽を向き続ける花"ということでひまわりをモチーフにされることも多い。

  第二再臨以降、クラゲや花、喪服のモチーフが入るのもこっちの影響。

ステータス

• クラス：フォーリナー
• 真名：クリュティエ＝ヴァン・ゴッホ
  召喚ごとの再定義を要する
• 身長／体重：140cm・39kg
• 出典：史実、ギリシャ神話
• 地域：オランダ・ギリシャ・虚数空間
• 属性：混沌・悪　　副属性：地
• 性別：女性
• パラメータ

  筋力：E

  耐久：B

  敏捷：C

  魔力：A

  幸運：D

  宝具：A+

• スキル

  虚数美術:B+

  虚数生まれのサーヴァントとしての特質と、独自の美術的視座を持ったゴッホの画才が融合したスキル。本来魔術とは縁のない画才が魔術と化す特殊技能。虚数魔術と似て非なる独自理論体型の技術。

  澪標の魂:EX

  『つぎはぎ』された画家と妖精の魂が、『身を尽くす狂気』により共鳴し転じたスキル。任意の対象に「対象が最も望む加護を与える」というもの。その本質は「尽くし、教え、導く」ものであるが、その手段を「痛み、呪い、あらゆる好ましくないものを一身に背負う」というものにしがちで、ともすれば自害と何ら変わらない結果をもたらす。

  領域外の生命:A

  外なる宇宙、虚空からの降臨者。邪神に魅入られ、権能の先触れを身に宿して揮うもの。

  狂気:C

  不安と恐怖。調和と摂理からの逸脱。周囲精神の世界観にまで影響を及ぼす異質な思考。

  道具作成:B-

  無二にして得意なる画才により、見る者の精神をも揺るがす絵画を迅速に生み出す。ただしその能率や品質は精神状態により大きく左右される。

  神性:B+

  外宇宙に潜む高次生命の尖兵としてとして帯びる神性は比較的弱めだが、原形となった水霊は海神の直系であり、総合的に高い神性を継承する。水霊に近いアイデンティティを選ぶ場合、神性はさらに高まる。

  向日葵の呪い:A

  原型である水霊のエピソードから生まれた独自スキル。決して自害できず、自害を「開花」に置換する。通常は身体の部分的変形に留まるが、より深刻なケースでは自らをデザインした「花の邪神」そのものへの変異に至ってしまう。

• 宝具

  星月夜（デ・ステーレンナフト）
  ランク：EX / 種別：対人宝具 / レンジ：1～5 / 最大捕捉：25人

  サン・ポール療養院の窓からの光景を想い描いた、幻想的な絵。その人智を超えた世界観がカンバスからあふれ、固有結界を形成し、現実を侵食する。晩年のゴッホは不可解な精神疾患の発作に苦しみつつ、信仰と善なるものを求めて絵筆を執り続けた。その狂気じみた執念が外なるものどもに利用され、他者の霊基や精神構造を改変・神化させる禁断の宝具となった。
  「神化」は一時的なものであるが、調整に失敗するとサーヴァントの枠を外れ、不可逆的変異を遂げる。

  黄色い家（ヘット・ヒェーレ・ハイス）
  ランク：A+ / 種別：対軍宝具 / レンジ：1～5 / 最大捕捉：8人(味方)　99人(敵)

  南仏アルルの居宅を描く宝具。南仏を苛む風・ミストラルの嵐で敵を攻撃しながら、味方に加護を与える。しかし結界内では呪いと不和が充満し、味方同士での争いが始まりかねない。

  タンギー爺さん（リュ・ぺー・タンギー）

  精神が割と落ち着いていた時期に描いた絵のため、この霊基では使用不可。

  ひまわりとしての自画像（ゼルフポルトレット・オプハドラーハ・アン・メン・メースター）

  幕間の物語内で新たに目覚めた第三宝具。普段攻撃に使っている回転鋸付き絵筆に仮想人格が宿ったもの。愛称はウィレム。後述のマイナー霊基ではツルハシに姿を変え、パッシブスキルとして保有している。

ゲーム内性能

イベント『虚数大海戦イマジナリ･スクランブル ～ノーチラス浮上せよ～』にて実装された限定星5フォーリナー。
呪いをトリガーとするバフ効果が多いサーヴァント。デバフ解除できるサーヴァントとの相性は悪いが、呪いが溜まりすぎると自滅する可能性も(特に自前以外の呪いを吸収した場合。しかしクラススキルのせいで呪いで自殺はできない)。宝具を回転させることができればクリティカル攻撃の威力がなかなかに高くなっていく素殴り型ユニット。

• キャラクター性能

  HP	（Lv1/Lv90/Lv100） 2200/15000/16433
  ATK	（Lv1/Lv90/Lv100） 1734/11220/12282
  COST	16
  コマンドカード	Quick/Quick/Quick/Arts/Buster
  所持属性	サーヴァント、地属性、混沌属性、悪属性、人型、女性 神性、領域外の生命、人類の脅威、子供、ヒト科

• スキル

  保有スキル
  虚数美術:B+ (CT8→6)	自身にガッツ状態を付与[Lv.](1回・5T・1000→3000) ＆呪い状態を付与(10T・-100)【デメリット】 ＆呪い状態を付与(10T・-100)【デメリット】 ＆呪い状態を付与(10T・-100)【デメリット】 ＆NPを〔呪い〕状態の数だけ増やす[Lv.](呪いの数×5→10％)
  黄色い家:A+ (CT8→6)	敵全体の防御力をダウン[Lv.](3T) ＆Quick攻撃耐性をダウン(3T) ＋味方全体に回避状態を付与(1回・3T) ＆毎ターンHP回復状態を付与(5T・300) ＆呪い状態を付与(10T・-100)【デメリット】
  澪標の魂:EX 依瓮水に影ぞ差す:EX (CT7→5)	味方単体の攻撃力をアップ[Lv.](3T) ＆スター集中度をアップ[Lv.](3T) ＋自身に「Quick攻撃時に呪い状態を１つ解除 ＆解除に成功した場合、自身の攻撃力を少しアップ(3T)する状態」を付与(3T) ＋自身を除く敵味方全体から呪い状態を吸収する【デメリット】
  	味方単体の攻撃力をアップ[Lv.](3T) ＆スター集中度をアップ[Lv.](3T) ＋自身に「Quick攻撃時に呪い状態を１つ解除 ＆解除に成功した場合、自身の攻撃力を少しアップ(3T)する状態 ＆NPを増やす[Lv.](10→20％)▲」を付与(3T) ＋自身を除く敵味方全体から呪い状態を吸収する【デメリット】
  クラススキル
  領域外の生命:A	自身に毎ターンスター2個獲得状態を付与 ＆弱体耐性をアップ
  狂気:C	自身のBusterカードの性能を少しアップ
  道具作成:B-	自身の弱体付与成功率をアップ
  神性:B+	自身に与ダメージプラス状態を付与
  向日葵の呪い:A	自身に呪いダメージを受けた時にHPを最低でも1残す状態を付与
  アペンドスキル3
  対キャスター攻撃適性

• 宝具

  星月夜（デ・ステーレンナフト）
  カード種別：Arts	ランク：EX
  敵全体に恐怖状態を付与(1T) ＋味方全体の攻撃力をアップ(3T)<OCで効果アップ> ＆クリティカル威力をアップ[Lv.](3T) ＆〔領域外の生命〕のクリティカル威力をアップ(3T) ＋自身に毎ターンスター獲得状態を付与(3T・10個)

サポーター兼クリティカルアタッカー。〔領域外の生命〕を持たないサーヴァントと組ませてもバフ・デバフで一定の支援が可能。メインに据える場合は宝具を継続的に回しながらクリティカルで殴る、宝蔵院胤舜や超人オリオンに近い運用となる。NPを貯める際は「スキル2（全体に呪いを付与）→3（呪いを吸収）→1（NPを増やす）」が基本ムーヴ。スキル3の強化後はより宝具の取り回しがよくなる。

自身のスキルで付与される呪い状態のスリップダメージは100ダメージと単体では微々たるものだが、それ以外の敵や味方が付与する呪いはそれ以上のダメージを与えるものもあるため、いくら「向日葵の呪い」があるとはいえ無視できないダメージ量となるため注意。

マイナーVer

カルデアゲーム部に貸してもらった「アルトリアクラフト」を徹夜でプレイしていたら、いつの間にかクラスチェンジ。 炭鉱員 マイナーとしてクラフト＆クラッシュの能力に目覚めた。

いつもより危険なほどハイテンションに特異点「極大霊障建築A.C.L.」の解体任務に従事する。

ステータス

• クラス：ランサー
• 出典：史実、ギリシャ神話
• 地域：欧州
• 属性：混沌・中庸　　副属性：人
• 性別：女性
• パラメータ

  筋力：C

  耐久：B+

  敏捷：D

  魔力：B

  幸運：C

  宝具：B

• スキル

  冗化:D

  常にジョークを言いたくなる精神状態。本質的には「狂化」と同じ。対話に著しい困難が生じるが、辛抱強く付き合えば不可能ではない。本人曰く思考は正常。正常とは一体。

  ポテトイーター:C

  デ・アーダポルエータース。自身の初期作に込められた情熱をスキルに昇華したもの。己の飢餓に向き合い、それを猛烈に満たすことで、過酷な労働に挑む活力を生み出す。ロゴスイーターとは無関係。

  太陽との決別:EX

  神に、愛する者に背を向け、ただ独り闇に向かい、明かりを灯さんとする決意の証。最深の闇を切り拓きうるは天運にあらず、天才にあらず、ただ愚直なる人の志のみ。

• 宝具

  夜のカフェテラス（カッフェーテラス・ベイ・ナフト）
  ランク：B / 種別：対地形宝具 / レンジ：50 / 最大捕捉：100人

  ゴッホお気に入りのアルルの街並みとカフェの夜景を描いた絵を、虚数美術によって物理的に再現する。ゴッホは夢中で空間操作を行っているだけだが、ゴッホの創作に巻き込まれた者は手ひどいダメージを負う。その本質は、自身の「作品世界」に沿って現実の地形を高速で作り替える対地形宝具。「夜のカフェテラス」は特に慣れたモチーフというだけで、別のモチーフを再現したり、他人のリクエストに沿って作ったりも可能。

ゲーム内性能

イベント『ぶち壊せ！ ミステリーハウス･クラフターズ ～星の鉱員と日の出の翼～』にて実装。
報酬星４ランサー。

イベント中にスキル３が強化される展開あり。

「巡霊の祝祭 第14弾」にて恒常入手が可能に。

• キャラクター性能

  HP	（Lv1/Lv80/Lv100） 1947/12173/14760
  ATK	（Lv1/Lv80/Lv100） 1543/9261/11213
  COST	12
  コマンドカード	Quick/Quick/Arts/Buster/Buster
  所持属性	サーヴァント、人属性、混沌属性、中庸属性、人型、女性 子供、ヒト科、領域外の生命、霊衣を持つ者、人類の脅威

• スキル

  保有スキル
  虚数美術(立体):B (CT6→4)	<スターが10個以上ある場合のみ使用可能> スターを10個減らす【デメリット】 ＋味方全体のQuickカード性能をアップ[Lv.](3T) またはArtsカード性能をアップ[Lv.](3T) またはBusterカード性能をアップ[Lv.](3T)【効果を選択】 ＋味方全体のNP獲得量をアップ[Lv.](3T)
  ポテトイーター:C (CT8→6)	自身に最大HPがアップする状態を付与[Lv.](3T・1000→3000) ＆NPを増やす[Lv.](20→30％) ＋スターを獲得[Lv.](10→20個) ＋〔都市〕のフィールドにおいてのみ、スターを獲得(10個)
  ダウジング:B 太陽との決別:EX (CT8→6)	自身に回避状態を付与(2回・3T) ＆被クリティカル耐性をアップ[Lv.](3T)
  	自身に回避状態を付与(2回・3T) ＆被クリティカル耐性をアップ[Lv.](3T) ＋スターが10個以上ある場合、自身のクリティカル威力をアップ[Lv.](3T)▲ ＋スターが20個以上ある場合、自身のクリティカル威力をアップ[Lv.](3T)▲ ＋スターが30個以上ある場合、自身のクリティカル威力をアップ[Lv.](3T)▲ ＋スターが40個以上ある場合、自身のクリティカル威力をアップ[Lv.](3T)▲ ＋スターが50個以上ある場合、自身のクリティカル威力をアップ[Lv.](3T)▲
  クラススキル
  冗化:D	自身のBusterカードの性能を少しアップ ＆Busterカードのスター発生率をアップ
  領域外の生命:D	自身に毎ターンスター2個獲得状態を付与 ＆弱体耐性をアップ
  ひまわりとしての自画像:C	自身の精神異常耐性をアップ
  アペンドスキル3
  対バーサーカー攻撃適性

• 宝具

  夜のカフェテラス（カッフェーテラス・ベイ・ナフト）
  カード種別：Quick	ランク：B
  自身の宝具威力をアップ(1T)<OCで効果アップ> ＋敵全体に強力な〔秩序〕特攻攻撃[Lv.] ＆低確率でスタン状態を付与(1T) ＋フィールドを〔都市〕状態にする(5T)

「冗化」スキルの影響で常にオヤジギャグジョークを発している。イベント中はそのたびにツタンカーメンが爆発しまくっていた。

先述の通り、イベント中にシナリオの流れを汲んだスキル強化が入っている。
強化前の「ダウジング」はシンプルな回避スキルだったが、強化後の「太陽との決別」によってスターの数に応じてクリティカル威力アップ状態を重ね掛けする強烈なクリティカルアタッカーへと変貌する。本人はスキルとQuick宝具以外のスター獲得手段が薄いため、サポーターや礼装などでスターの供給手段が欲しい。フォーリナー時から引き続き〔領域外の生命〕を持っているため、フォーリナーの自分と組むという手もある。
「虚数美術(立体)」にスター消費デメリットがついているため、状況によってはスキルを使う順番に注意が要る。（「太陽との決別」使用後にスターを消費してもクリティカル威力アップ状態はそのまま）
場合によっては〔都市〕をセットする前でも「ポテトイーター」を使ったほうが良いかもしれない。元霊基と同じく「スキル2→3→1の順に使う」と覚えておくとよい。

関連動画

関連静画

関連項目

• TYPE-MOON関連の一覧
• サーヴァント(聖杯戦争)
• Fate/Grand Order
• 葛飾北斎 （影響を受けた画家）