しーらむちゃん・いーしーえむくん騒動とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」の開発・運営元(通称、艦これ運営)として知られる株式会社C2プレパラート(C2機関)が、2019年10月5日~6日にかけて行われた令和元年度自衛隊観艦式「フリートウィーク」にて、附帯行事(要するにブースイベント)として海上自衛隊横須賀基地で行った物販の商品に関する一連の出来事・商標登録問題のことである。
呉鎮守府開庁130周年記念イベントでも同商品を販売している。
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概要
騒動の幕開け
2019年9月22日、C2機関公式ツイッター『C2機関(@C2_STAFF)』がある情報をツイートした。
来月挙行される「令和元年度自衛隊観艦式」を、C2機関は応援しています!また、令和元年度自衛隊観艦式「フリートウィーク」の10/5(土)・10/6(日)には、同付帯行事として、【海上自衛隊 横須賀基地】に「C2機関」展開予定です。横須賀基地に来訪予定の提督の皆さん、お待ちしています!
佐世保から戦略機動したばかりのボクカワウソも海自横須賀基地に投入予定!生ボクカワウソを一目見たい(?)提督方もぜひ横須賀基地に!同日の横須賀基地では、艦娘と同じ名を持つ多彩な護衛艦の一般公開も予定されています!
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https://twitter.com/C2_STAFF/status/1175596936922980352
訳の分からない告知に慣れている艦これ提督と言えど、「何の縁で海上自衛隊のイベントに?」と困惑の色を隠せなかった。
それでなくてもC2プレパラートという会社と言えば次のようなことで知られている。
こんな怪しい企業と、海上自衛隊にどんな縁があったんだろうか。
- 同人サークルとしての公式サイトはあるが、会社としての公式サイトは存在しない。
- 住所非公開。登記簿や法人番号など様々な公開情報の線から調べないと出てこない。
- 電話番号非公開。登記簿や商標登録の申請書類の線から調べないと出てこない。
- メールアドレス非公開。
しかし、次のツイートで様子が一変する。海上自衛隊横須賀地方総監部からコラボのお知らせが流れたのだ。
【観艦式付帯広報行事のご案内⑧自衛隊艦これ艦隊集合 in 横須賀】
ヒトゴーマルマル。全国の提督の皆さん、横須賀地方総監部より入電です!
10月5・6日、海上自衛隊と「艦隊これくしょん」(@C2_STAFF)がコラボします!
提督、横須賀でお会いしましょう!
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何故かよくわからないけれど、海上自衛隊とのコラボ。
何だかよくわからないけれど、物販コーナーを出すらしい。
どうやって連絡をしたのかわからないけど、とにかくうれしい。
艦これ提督達は大はしゃぎしていた。
「艦これは国の公認コンテンツになったんだ」と騒ぐ者もいた。
実は物販会場のある横須賀地区とは別に横浜地区の方でもイベントが行われており、声優の上坂すみれが1日艦長ならぬ1日護衛隊司令を務めるなど、規模的にはそっちがメインだったりするのだが。
その裏で動いていた、ある計画を知らずに。
しーらむちゃん(SeaRAM chan)と、いーしーえむくん(ECM kun)
艦これ運営は毎度のことながら物販をするとは告知したものの、何を売るのかなどの情報をいつまでたっても告知せず、開催前日の2019年10月4日のツイートでようやくその一部が公開される。
といっても公開したのはPVだけで、どのような商品を売るのかについてはサッパリである。販売前日なのに。
真面目な話、海上自衛隊の方がまともに告知の仕事をしている。
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C2機関のPVの17秒~25秒あたりをよく見てほしい。軍事兵器に詳しい方ならピンときただろう。
えっ、一時停止のタイミングが難しい? では静止画を(画像)
どちらも名前といい、形状といい、実際にある軍事兵器と酷似しているではないか。
写真や解説はwikipediaに任せる。
勿論のことだが、軍事兵器にも商標や特許は存在し、侵害して勝手に使用してはならない。
有名な話では、ドイツ軍のゲパルト自走対空砲を参考にして、陸上自衛隊は87式自走高射機関砲を作ったものの、理想的な火器やレーダーの配置が特許で保護されていたために同一配置にすることができず、妥協して設計されたことで知られている。
商標の登録は国ごとに取得する必要があり、例えば日本の商標は日本でしか効果がない。同様にアメリカの商標はアメリカでしか効果がない。
それを何とかするためには国際商標出願を行う必要がある。自国の商標を管理する機関(日本の場合は特許庁)に依頼して、他国でも有効にしてもらう手続き(マドリッド協定議定書による国際出願)を行えばよいのである。
では、問題のSeaRAMは……なんということでしょう。
確かに国際商標出願を行っていたものの、その対象国の中に日本を入れていなかったのである。
ECMに関しては商品名ではなく機能・装置の総称(電波妨害装置の機能の一つ)なので名前で保護することはできず、デザインを登録して保護しなければならないのだが、形状自体が創意工夫と軍事機密の塊である軍事兵器でそんなことをするなんてほとんど例がない。
(参考例:商標で名前を保護した例/商標でデザインを保護した例
)
C2プレパラート(C2機関)の代表取締役社長、田中謙介はそれをチャンスと捉え、キャラクターグッズを作成するだけでなく、商標出願を行いそれらを自分のものにしようとしたのだった。
どう考えてもパクリ商品なのであるが、商標登録が有効でない以上は違法ではないので、販売を行っても取り締まられることはない。
同じように、他人が最初に思い付いたものであっても、その人が商標や特許を出願していないのならば、先回りして出願をすることが可能である。商標や特許は簡単に言えば早い者勝ちであり、モタモタしている方が悪いのだ。
本来権利を持たない人が、他人の商標・特許を先回りして出願する行為を冒認出願という。これを認定する第三者機関などは存在しないため、多くの方の客観的な認識、特許庁の審査官の判断次第という曖昧な線引となっている。「ゆっくり茶番劇商標登録問題」と同じである。
特許庁の審査官は詳しい事情を知らないことが多く、申請書類の内容確認と、書籍やウェブサイトなどで抵触するものがないか、世界的に有名なので独占するのは適切ではないかどうかなどを調べるのだが、マイナーな商品・分野の場合はどんなに有名であっても適切な情報に辿り着けず、冒認出願が通ってしまうことがある。
中国で日本のアニメやゲームの商標が勝手に登録され、海賊版グッズが作られて荒稼ぎされているのは有名だが、まさにそれが冒認出願である。それを日本で、対象をアニメ・ゲームではなく軍事兵器でやろうとしたのだ。
C2プレパラート(C2機関)と田中謙介は、自衛隊のフリートウィークで冒認出願を行った商品を堂々と売り捌いていたのだった。
なお、海上自衛隊の護衛艦にもSeaRAMなどが搭載されており、伊藤忠アビエーションが日本国内の正規代理店として自衛隊およびレイセオンと仲介取引を行っている。
このお品書きの背景にあるのは、「会場が横須賀」「空母と同じく全通形式のシルエット」「大型の護衛艦」というキーワードから考えれば、第1護衛隊群のいずも型護衛艦いずもであろうか。
いずも型は基本的にSeaRAMを2基、NOLQ-3D-1を装備しており、先のパクられたものにも一致する。
そのいずもはというと、艦これの物販会場のある横須賀地区ではなく横浜地区に移動しており、1日艦長・1日護衛隊司令が乗艦している。
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2019年10月20日の「呉鎮守府開庁130周年記念イベント」(「艦これ」呉コラボ)でも物販コーナーを設置し、横須賀で売っていたものと同じキャラクター商品を販売していたことが確認されている。
時期が近いとはいえ、会場が呉なのに何で横須賀の商品を売っているのかを考えてはいけない。なぜなら2019年9月の「佐世保鎮守府開庁130周年記念イベント」(「艦これ」佐世保コラボ)の物販の売れ残り商品も売っているぐらいなのだから。
多分、考えたら負け。
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商標登録の流れ
出願
「しーらむちゃん」「いーしーえむくん」の商標登録はグッズ発売直前の2019年10月3日に出願され、2019年11月5日に特許庁が出願情報を公開した。
ここからは「しーらむちゃん」の出願情報を中心にして話をしていく。
下のリンクからページを開いて、「経過情報」を見てほしい。
興味がある人は、これを読み終わった後に「いーしーえむくん」の出願情報も見てみると良いだろう。
まずは「商標出願願」を見てほしい。出願者の名称が「株式会社C2プレパラート」、代表者名が「田中謙介」となっていることが確認できる。
レイセオンの対応と刊行物等提出書
これに気づいた一部の人がレイセオン、伊藤忠アビエーションに連絡したらしく、2019年12月にレイセオンがSeaRAMの国際商標の対象国に日本を追加するための手続きを始める。
ECMは前述の通り商品名ではないので、基本的にどうにもならない。
2020年1月と3月、「刊行物等提出書」と記録されている。
これは「この出願されているものですが、既に他人が使用しているものです。例えば、この雑誌の〇月号の〇ページ。また、ウェブサイトのこのページ。××町にあるお店にある看板にも使われています。証拠の写真を送りますので確認してください」など、様々な媒体での使用情報を特許庁の審査官にタレコミをすることで「出願されているものは、本来その人のものではありません」「これは一般的なものであって、誰か一人が独占していいものではありません」とアピールできる制度であり、冒認出願による商標登録を防ぐ仕組みの一つである。
これは匿名で送ることもできるので、「そういう制度があるんだな」程度に紹介ページを読んでみてもいいだろう。仕事でやらなければならない日が来るかもしれない。
(特許庁 商標登録出願に関する情報提供について)
特許庁は規定に従い「刊行物等提出による通知書」を送る。内容を確認できるので見ればわかるが、「刊行物等提出書が届きましたので確認してください」という、ただそれだけのお知らせだ。
C2プレパラートは受け取るものの無視。特許庁は規定に従い何度も「再送」を続ける。
2020年6月になって「ファイル記録事項記載書類の交付請求書」という言葉が登場する。誰かが出願から現在までの情報(刊行物等提出書も含む)を閲覧したのだ。
これは特許庁に行けば誰でもできる行為なのだが、状況的にC2プレパラート関係者以外あり得ないだろう。その証拠に、交付請求以降は「刊行物等提出による通知」の「再送」が止まっている。
間もなくC2プレパラートは「手続補正書」を提出して出願内容の訂正を行ったものの、その内容は誤字脱字の修正など、冒認出願とは無関係な部分の修正のみだった。
審査
2020年10月、特許庁が審査を開始。出願から1年近く経過しており、着手が遅すぎると思うかもしれないが、出願する分野によるものの8~12か月が一般的なので平均的な時間である。
「そんなにかかるの!?」と思った方は、特許庁が公開しているスケジュール表を見てほしい。
(特許庁 商標審査着手状況(審査未着手案件))
審査官は「しーらむちゃん」について『レイセオンが販売している兵器の名前SeaRAMに酷似しており、それは世界的に見ても知名度が高い。混同する恐れがある為に登録を認めない。ただし、レイセオンから承諾を受けていることが確認できるものを提出した場合は再審査する』とした。
上の文章はわかりやすくしているので、原文は「拒絶理由通知書」「拒絶理由条文コード」を閲覧してほしい。
続いて「いーしーえむくん」について『出願している商標と区分(用途)を確認すると、既に同一または類似するものが存在している。既に登録されているもの、それに類似するものに関しては登録をすることができないという商標法の規定により、登録を認めない』とした。
理由が異なるのは、「しーらむちゃん」はSeaRAMという商品名と似ているということでの却下なのに対し、「いーしーえむくん」はその理由での却下ではないからである。「SLQ-32くん」「NOLQ-3くん」という名前だったなら、同じ理由になったかもしれない。随分語呂が悪いが。
「しーらむちゃん」の審査の経過詳細
「しーらむちゃん」は早い者勝ちの原則に従えば田中謙介に分があったものの、『レイセオンの商品名のSeaRAMが日本国内で見ても国際的に見ても有名すぎるので、間違えてしまいかねないからダメ』という根拠であり、審査官が知名度を認めてくれなかったら田中謙介のものになっていた可能性がある。
わかりやすくする為にちょっと例え話をしよう。
「カローラ」という商標を用途「自動車」で出願すれば、トヨタ自動車の商標と同一であり、有名な商品名と同じだからダメというのは誰でも想像できると思う。ならば「カローラα」という名前にすればいいかといえば、用途が自動車のままなら「これはトヨタの新車なんじゃないか?」と勘違いをしてしまう人が出てくるかもしれない。用途が自動車でなくても、カローラが有名すぎる&名前が近すぎるので「トヨタがカローラを売り込むためにマスコットキャラクターやグッズを作ったんじゃないか?」と勘違いする人が出てくるかもしれない。
審査官はそれを危惧し、一端認めないという判断をしたうえで「トヨタ自動車から『この名前でもOKですよ』という念書を貰ってくれば再検討するよ」と伝えているのだ。
念書を貰ってくれば「ああ、そうなんだ。トヨタ自動車が構わないって言っているのか。じゃあ普通に審査をして、問題がなかったら登録しよう」という話になる。
この例え話、そして原文をみればわかるのだが、特許庁は「レイセオンに連絡を取って、C2プレパラートがこの名前でキャラクター商品を作るために商標登録してもいいという書類を貰ってきてきたのなら再審査するよ」と伝えている。
やましいところがないのであれば、C2プレパラートはレイセオンに堂々と連絡をすればいいのだ。あちらはアメリカの企業なので、当然日本語ではなく英語を使わないといけないのだが。
「いーしーえむくん」の審査の経過詳細
問題は「いーしーえむくん」の方である。何度でも書くが、これは機能や装置の総称の名前であって、商品名ではない。先のSeaRAMの根拠が使えないのだ。
これに関しても先の例え話を使ってみる。
総称の名前だから「パラボラアンテナ」という商標を出願したようなものだ。あまりにも汎用的・一般的な名詞だから審査官は認めない。ならば「八木アンテナ」だったらいいのかという問題ではない。もっと有名だからじゃなく、商標には他社や他の商品と区別できる独創性が必要なのだ。
(特許庁 初めてだったらここを読む~商標出願のいろは~)
「いーしーえむくん」の元になったECMも汎用的なものなので認めない……としたいところだったが、どう考えてもパラボラアンテナほど一般的な名詞であるとは言えない。世の中みんなECMやら何やら知っているミリオタだらけだったら怖い。
そこで審査官は通常の審査を行い同一のもの・似ているものがないかを確認。該当するものがあったので認めなかった。
もし該当するものがなかったら、田中謙介が独占していた可能性がある。
審査結果とその後の対応
何にせよ、どちらも紙一重のところで冒認出願は防がれたのだった。
特許庁はどちらも認めなかった旨と、「内容に不服がある場合は40日以内に意見書を提出し、再審査を請求しなさい」という通知を発送。田中謙介は諦めたのか不貞腐れたのか、それを無視した。
出願の経過情報を見ると、拒絶理由通知書の後にしばらく何も記録されていない。
C2プレパラート、特許庁の双方が何もしていないからだ。
レイセオンに連絡をして念書を手に入れて、特許庁に送るといったことはしていないこともわかっている。
もし送っているのなら、再審査で認められるにしても、退けられるにしても、特許庁の経緯情報に「意見書」などの項目名で書類が送られた旨が記録されている。
拒絶が確定
2021年1月、レイセオンが求めていたSeaRAMの国際商標登録の対象に日本を入れるための査定が終わり、無事承認される。
2月にその通知が発送され、3月に登録料を納付。
これによりSeaRAMの国際商標登録は日本でも有効になった。
一方、田中謙介には2021年3月、「以前、認めなかった時の理由が未だに解消されていないので正式に拒絶とします。不服がある場合は3か月以内に審判を請求しなさい」という通知「拒絶査定」を発送。
4月にも同じ通知を「再送」するものの、田中謙介はやはり無視を決め込み、6月に請求期限を迎えた。
そのまましばらく何もなく、2021年10月に正式に拒絶としてデータベースに記録された。
まとめ
まず、本件についてはレイセオン、伊藤忠アビエーションに重大な落ち度がある。日本で営業活動を行うのなら、商標登録をきちんと行うべきだったのだ。騒動がなければずっと忘れたままだった可能性は高い。
今回は拒絶されたら不貞腐れて引っ込むような相手だったので比較的簡単に終わったが、もしかすると「こっちが先に出願したんだろうが」と引き下がらず、お互い弁理士・弁護士をたてて裁判沙汰になっていたかもしれない。気づいた時には既に商標登録を完了しており、取り消しの審判を起こさなければならなかったかもしれない。言うまでもなく一大事だ。
(特許庁 商標登録取消審判)
それはそれとして、明らかに他人のものだと知っていながら冒認出願を行い独占を画策し、さらにグッズを取引先である自衛隊基地内で販売するというのは、C2プレパラートという企業としても、田中謙介という経営者としても、コンプライアンスがなっていないとしか言いようがない。
C2機関という同人サークル時代には著作権を無視した二次創作物(同人誌など)を売っていても怒られなかったかもしれない。それは基本的に黙認であって、許可ではない。その気になれば権利者が裁判を起こして徹底的に追い詰められる可能性だってある行為なのだ(二次創作ガイドラインを定めている作品で、それに従っている場合は許可になるのでセーフだが)。
同人誌の世界でポケモンやディズニーのエロ同人誌は禁忌と言われているのは、任天堂もディズニーもおとなしく黙認している会社ではないからだ。
艦これの提督が問題を起こしたというニュースがしばしば流れているものの、そのゲーム開発・運営会社とその社長すら同人サークル気分が抜けておらず、法の抜け道を探って金儲けを企むのは褒められたものではないだろう。
その後
C2プレパラートは以降のイベントでは一切「しーらむちゃん」「いーしーえむくん」のグッズは売っていない。抱えている不良在庫は、数年前のイベントグッズですら「戦略予備在庫を放出」などの名目で売るというのに、先の関連商品に関してだけは絶対に触れようとしない。
問題がある商品だと自覚していた証左と言える。
例えば下のツイートの「鎮守府氷祭り」というイベントは2018年7月に行われたイベントである。「しーらむちゃん」が売られたイベントよりさらに前のイベントグッズである。
KADOKAWAのところざわサクラタウン内特設スペース(埼玉鎮守府)では過去のC2機関イベント商品が陳列されているものの、購入者は少なく不良在庫化しているようである。
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https://twitter.com/c2_staff/status/1474546666007318540
迂闊にツイッターで「しーらむちゃん」の話を振ろうものなら、即座にツイッターブロック(ムガブロ)されてしまうので注意しよう。
なお、田中謙介は弁護士を通して「ゲーム内外を問わず些細な批判や迷惑行為がある場合、即座にツイッターブロックを行うという事実は存在しない(要約)」と主張している。[5]
詳細は記事「艦これ運営による批判サイト・ユーザーの個人情報開示請求騒動」を参照。
艦これ運営は本件について事情説明も謝罪も一切行っておらず、対外的には「このような問題・騒動はなかった」ということになっている。
全て終わったように見えて、実はまだ終わっていない問題なのである。
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https://twitter.com/G10067480/status/1345701958661771268
信者たちの様子
この問題の話をするのは信者達にとっては禁句(タブー)となっており、艦これ運営と同じく「そのような問題・騒動は存在しない」ということになっている。「しーらむちゃんを作ったのは問題だった」と言ってしまうと、それは艦これ運営批判に直結してしまうからだ。
「艦これは慰霊・鎮魂・硬派のコンテンツ!」「艦これは史実に忠実・悲壮感が大事!」と主張し、これを是とする信者が多いものの、この件に関しては徹底的に史実(事実)を捻じ曲げようとする姿が見られる。
そのため、話題を振られた時の反応は、次のパターンのどれかが多い。
- 「しーらむちゃん」のグッズを作った当時は、商標的には問題がなかったのだから問題ない。
- 既に終わった話であり、今更そんな話をする必要はない。
- たかが商標の一つや二つ、未だにグダグダ言っているのはおかしい。
- 色々言うけどさ、本当に問題なら警察なりなんなりが動くはずだろ? 誰か逮捕されたの? 裁判で有罪になったの? ないだろ? それが全て。
これらの後に「とにかく艦これ運営を批判したいだけだろう?」が付け加えられる。
証拠やソースがどんなにしっかりしていたとしても屁理屈を並べて認めようとせず、経緯がどうであれ最後は「艦これ運営は無罪(愛艦無罪、艦国無罪)」を主張するのがお約束となっている。
Yostar信者・アズールレーン信者との火種の一つに
かつてYostarがアズールレーンの生放送内で『艦娘』という商標に登録されている単語を使用してしまい、DMM(現EXNOA)から注意され、すぐに過ちを認めて謝罪したという騒動があった。
DMMが出した非難のプレスリリースに対して、Yostarはすぐに謝罪のプレスリリースを出し、ウェブサイト内やSNSでも謝罪文を掲載したことで、DMMは「うん、わかればいい」と矛を収め大人の対応をしたという出来事である。
権利を持つもの、侵害した者の当事者間では「既に終わったこと」である。
それにも関わらず、艦これ信者の一部には未だに「Yostarは、アズールレーンは『艦娘』を盗んだ悪徳企業だ」と蒸し返して主張し、Yostarとアズールレーンの評価を下げ、相対的に艦これ運営・艦これの評価を上げようとする者がいる。
その一方、先の通り「しーらむちゃん」「いーしーえむくん」についてはダンマリである(もしくは「たかが商標の一つや二つ」と言っていたりする)。
ついでにいうと、C2プレパラート(C2機関)が運営する飲食店「カレー機関」で、パンの食品表示法違反騒動があった時も、神戸牛の商標権侵害騒動があった時も、艦これ運営は事情説明も謝罪も行わず、対外的には「問題がなかった」ということになっている。
艦これ運営が認めないので、艦これ信者の多くも認めようとしない(中には認める者もいるが、艦これ運営が問題があったことを告知しないので、詳しい事情を知らないという人が大多数である)。
こういった状況を知るYostar信者、アズールレーン信者の中には、「他人に自分の権利を侵害された時には殊更に取り上げて、解決した後でも延々と文句を言い続ける。そのくせ自分が権利を侵害したり、法に違反したことに関しては知らんぷり。事情説明も謝罪もしない。これが艦これ運営のやり方、艦これ信者のやり方か!」と憤る者がいる。
長年Yostarおよびアズールレーンに迷惑をかけている以上、艦これ運営および艦これ信者が襟を正さなければ、永遠に解決しない問題であろう。
詳細は記事「アズガイジ」を参照。
余談:信者間の対立を煽る人物
艦これ信者とアズールレーン信者の対立が続いているのには、ある人物も関与している。
艦これ公式ツイッター、C2機関公式ツイッターの中の人であり、艦これ運営のトップの田中謙介である。
アズールレーンの正月スキンは課金が必要なのに対して、「艦これには必要がない」とわざわざ書いて煽ったこともある。
詳細は記事「艦国」を参照。
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https://twitter.com/kancolle_staff/status/947263395870392320
最後にご注意
「しーらむちゃん」グッズは、前述の通りC2プレパラートが売った時点では違法ではではなかったが、現段階では違法商品となる。コミケで並ぶアニメやゲームの同人グッズと同じく無許諾の二次創作商品と同じ扱いである。
「いーしーえむくん」についてはグレーゾーンだろうか。
レイセオンテクノロジーと伊藤忠アビエーションが二次創作ガイドラインを定めていない(恐らく今後も作らない)ため、K-Books、駿河屋、らしんばん等で売る・買う行為が犯罪となる可能性があることは注意した方がいい。
関連項目
関連動画
関連静画
外部リンク
脚注
- *特定の思想の方々が「虚偽記載」という暴言とともに削除請求を乱発しているため。虚偽記載は「真実ではないことを記載すること」である。事実であれば虚偽記載ではないのだが、証拠や信用できる情報源を提示していたとしても、現実を直視せず都合の良い情報しか見ない・信じようとしない。今後、強引な白紙化などの荒らし行為に発展する恐れがある。
- *先述の通り、特定の思想の方々が根拠を示したうえでの事実の記載にも関わらず「虚偽記載」などと因縁をつけ「記事削除」請求に加えて、最近は「編集に関わった全ユーザーの記事編集権剥奪」「記事掲示板の閉鎖」「同名の記事の再作成禁止」「記事掲示板に書き込みを行った全ユーザーのアカウント停止」も要求するようになっている(記事削除板のレス番号2085)。「立て逃げ」など掲示板で怒られた記事報告板にある通り、記事の需要の是非はニコニコ大百科運営が行うので自由な記事作成が認められており、「この記事を作るな」という要求は運営への通報案件である。今後も同じように勝手な大幅削除、理不尽な理由による記事削除・掲示板閉鎖請求・権限剥奪要求などが繰り返される可能性がある。
- *https://twitter.com/C2_STAFF/status/1377478398646251522
- *https://twitter.com/C2_STAFF/status/1360207261759512579
- *https://imgur.com/lzzB1bf
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