ポケットモンスターブラック2・ホワイト2とは、ニンテンドーDS向けに発売されたゲームソフトである。2012年6月23日発売。
概要
『クリスタル』『エメラルド』『プラチナ』などこれまでのマイナーチェンジ版とは異なり、前作の2年後のイッシュ地方が舞台となる直接の続編である。そのため、シリーズとしては初めてのナンバリングタイトルとなった。
また、新たな主人公、新たなライバル、新たなジムリーダーが登場。(後述)チェレンやベルを始めとした前作のキャラクターも登場する。
舞台はブラック・ホワイトから二年後のイッシュ地方。新たな町やダンジョンが登場するほか、新生プラズマ団の陰謀がうごめく中主人公は冒険に出る。
パッケージモンスターはキュレム。
ブラック・ホワイトに登場した際の姿とは異なっており、ブラック2のパッケージには、ゼクロムの特徴を多く備えたブラックキュレムが、ホワイト2のパッケージには、レシラムの特徴を持ったホワイトキュレムがそれぞれ描かれている。ブラック・ホワイトとは違い、バージョンカラーに準じた色のモンスターとなっている。詳細はキュレムの項にて。
なお、ゲーム中でのそれぞれの名前は、通常フォルムと同じ『キュレム』。『Bキュレム・Wキュレム』等の表記ではない。
前作「ブラック・ホワイト」との関係
ブラック・ホワイトとは通常の通信交換・対戦が出来るほか、2台のDSやゲームシンクを利用して「思い出リンク」をすることで、ブラック2・ホワイト2に新たなイベントが発生する。そのためか「前作と同じカラーバージョンのプレイをオススメします」とのこと。
ブラック2・ホワイト2の違い
ブラック2・ホワイト2は様々な点が異なる。基本的には前作を踏襲しているが、新たな差異も見られる。捕れる伝説のポケモンや世界観を考えるなら前作と同じ色を買うのが無難だが、施設やイッシュリンクによる違いもあるので、そこら辺に合わせていくのもいいかもしれない。
異なるポイント | ブラック2 | ホワイト2 |
出現するポケモン(隠し穴除く) | ||
Nの所持ポケモン | ゼクロム | レシラム |
4番道路 | 発展し、ビルが立ち並ぶ | 遺跡が発掘される |
フキヨセシティ空港南 | ハウスによる栽培が行われる | 畑による栽培が行われる |
リバースマウンテン(※1) | 休火山 | 活火山 |
ソウリュウシティ | 近未来な街並み | 歴史ある街並み |
ソウリュウジムリーダー | シャガ | |
イッシュの難関(※2) | 黒の摩天楼(賞金が多くもらえる) | 白の樹洞(経験値が多くもらえる) |
イッシュの難関の隠しボス | ボストレーナーのワタリ | ボストレーナーのワラキア |
フェスミッション | いっかく せんきん! | トレジャー ハント! |
イッシュリンク(街) | まてんろうのカギ (ブラックシティが出現) |
じゅどうのカギ (ホワイトフォレストが出現) |
イッシュリンク(伝説のポケモン) | くろがねのカギ(レジスチルが出現) | ひょうざんのカギ(レジアイスが出現) |
イッシュリンク(ゲームの難易度) | チャレンジキー (敵トレーナーが強くなる) |
アシストキー (敵トレーナーが弱くなる) |
新要素
- 新たなキャラクターの登場
- 主人公が及びライバルが新キャラクターに変更。またホミカやシズイと言った新たなジムリーダーも登場する。
- 新たな町・施設の登場
- 前作では足を運ばなかった地域に存在する町が登場しており、物語はイッシュ地方南西にある「ヒオウギシティ」から始まる。
また2年と言う月日の経過から前作に登場した地域でも新たな施設などが建設されたりしている。もちろん全然変わっていない地域もある。
新たな施設のひとつ・「ポケウッド」では映画のシナリオや作成や映画撮影などに挑戦できる。 - 相手トレーナーが全員動くように
- 前作ブラック・ホワイトではベル・チェレン・Nのみであった、バトル突入時のトレーナー本人のアクションが、今作ではモブを含めた全てのトレーナーが動くようになった。それにより、前作では変な特徴的なポーズをしているトレーナーについて「何であんな格好なのか」がある程度分かるようになっている。
- ユーザーインターフェースの改善
- ・「フリースペースポケット」の追加
「道具」「回復」「木の実」「技マシン」などの分類の新たに追加されたもの。ただし最初からここに分類されるアイテムがある訳ではなく、持ち物のうち任意のものを選び、この分類に移動させると言うもの。これにより、大量のアイテムの中から毎回ゴールドスプレーを探し出す等と言った手間をかけなくて済むようになった。
・スプレーを「続けて使う」コマンドの追加
スプレーを使っていて効果が切れた際、前作ではアイテムバッグを開いてスプレーを選択して手動で使うしかなかったが、今作ではスプレーが切れたと言うメッセージに続いて「続けて使いますか?」と聞かれる。
・持ち物「いどう」コマンドの追加
あるポケモンに持たせている持ち物を、直接別のポケモンに持たせ替えるコマンド。これにより、一度持ち物を預かって再度持たせるコマンドを実行すると言った手間を省ける。 - ・ボックス操作の改善
- ボックス整理が快適になり、PC上でファイルをまとめて移動するような感覚で複数のポケモンをまとめて移動する事が出来る。
- ・マーキングの改善
- 従来はパソコン操作時のみ変更可能だったマーキングが手持ち確認のステータス画面から直接タッチで変更可能になり、パソコンまで移動する手間が省けるようになった。
- 「ポケモンワールドトーナメント」の開催
- ホドモエシティの真下に位置する施設で、過去作品に登場したジムリーダーや各地方のチャンピオンなどと戦う事ができるトーナメントバトルが行える。配信データを受け取れば特別なトレーナーとのバトルも・・・?
- 出現ポケモンの変更及びそれに伴うイッシュ版ポケモン図鑑の改訂
- イーブイやリオル、さらにはメタグロスやバンギラスなど、第4世代までのポケモンが全国図鑑を入手する前から野生のポケモンとして登場するように。それに伴いイッシュ版のポケモン図鑑も約300種類に増えた。
- ポケモングローバルリンクのリニューアル
- 6月5日より本作に対応するためポケモングローバルリンクが6月21日まで休止していた。
前作ブラック・ホワイトと同じようにゲームシンクIDを登録して遊ぶが、ブラック2・ホワイト2で遊んでいる場合と前作ブラック・ホワイトで遊んでいる場合で、行ける「ゆめしま」や出現するポケモンが一部異なる。
通信関連
- 前作ブラック・ホワイトとの通信
普通に可能。特別な条件を満たす必要は無く、同作同士で通信をするのと同様に通信交換も対戦もできる。道具を持たせたまま送る事もでき、ポケモンのプロフィールも「○月×日△△△で出会った」等のままであり、「○○地方からやってきた」等には変わらない。(ただし、前作も2も通信そのものが可能になるところまでゲームのストーリーを進めなければならないのは同じ) - ダイヤモンド・パール・プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー(第4世代)との通信
こちらも前作ブラック・ホワイトと同じ。本編クリア後に一方的な「移動」のみ可能。
前作を持っておらず、第5世代はブラック2・ホワイト2が初めてと言う人でもポケモンを引き継げると言う事。 - イッシュリンク(おもいでリンク)
前作ブラック・ホワイトのセーブデータを引き継ぐ通信。
ワイヤレス通信で直接引き継ぎを行うやり方と、ポケモングローバルリンク経由で引き継ぐやり方がある。前者はDS2台が無いと出来ないが、いつでもすぐにできる。後者はDSが1台しか無くても可能だが、1つのPGLのIDに両方のソフトを登録した上で、ゲームシンクによって前作のレポートをアップロードしなければならないため、ゲームシンクのエネルギー切れの場合は最新のデータを引き継げない。特に、諸事情によってしょっちゅう本体の時刻設定を変える人はレポートのアップロードが実質不可能。
前作のストーリーの2年後であり、前作における主人公とNやプラズマ団の戦いがストーリーの前提になっているが、このおもいでリンクを行うと「プラズマ団と戦ったカノコタウン出身のトレーナー」の名前として引き継いだセーブデータのプレイヤー名を言うようになったり、前作主人公の自室の状態が再現されたりする。 - イッシュリンク(キーシステム)
ブラック2・ホワイト2間で行える通信。オプションの「キーシステム」の項目は、一部を除いてロックがかかっている、ゲームを進めると、世界観と連動した「キー」を入手することができる。このキーを使ってロックを解除すると世界観の一部が変更される(例として、ブラックシティを出現させるまてんろうのキー/ホワイトフォレストを出現させるじゅどうのキー)。このキーはバージョンで全く違うものが用意されているが、通信交換でほかの人のロックを解除してあげることができる(つまり、ブラック2でホワイトフォレストを出現させることができる)。ホワイト2を持ってる人は攻略に苦労している知り合いがいたらアシストキーを使ってあげましょう。 - フェスミッション
ブラック2・ホワイト2を持っている周囲のプレイヤーと共にミッションに挑む。イッシュ中央部のハイリンクにあるハイルツリーからミッションを受け、達成を目指す。ミッションの内容はきのみを集めたり、各地に出現するトレーナーを次々に倒していくものなど様々。達成すると「デルダマ」をもらえ、デルダマを消費しデルパワーを発動させると、自分のみならず周囲のプレイヤーも様々な恩恵を受けられる。なお、ミッションは一人プレイでも受けられる。
スペシャルムービー
2012年5月17日、Youtubeのポケモン公式チャンネルにてOLM制作によるアニメーションPVが公開された。(Youtube公式)
豪華声優陣によるアフレコや劇場版レベルの作画クオリティに注目が集まっているが、あくまで宣伝用のPVであるため、ゲーム本編にはPVは収録されずキャラクターにもボイスは付かないのでそこのところは注意してもらいたい。なお、このPVはあくまでゲームを基にアニメーション化したもので、テレビ東京系列で放映中のアニメポケットモンスターシリーズとの関連性はない。
ちなみに完全版も存在しており、こちらは女主人公(メイ)も登場。期間限定(7月13日~8月31日)でTSUTAYAで無料レンタルされている。今すぐお近くのTSUTAYAにGO!
キャスト
- 男主人公(キョウヘイ): 入野自由
- 女主人公(メイ): 豊崎愛生
- ライバル: 皆川純子
- チェレン: 木村良平
- ベル: 竹達彩奈
- アクロマ: 諏訪部順一
- カミツレ: 沢城みゆき
- ダークトリニティ: 石田彰
- N: 神谷浩史
- プラズマ団の女: 嶋村侑
- ポケモンの声: 古島清孝、佐藤健輔
関連動画
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関連コミュニティ
関連項目
- ポケモンソフト一覧
- ポケモンの関連項目一覧
- ポケモン
- ポケットモンスターブラック・ホワイト(前作)
- ゲームフリーク
- 任天堂
- ポケモンBW2対戦リンク
- イッシュ地方
- キュレム
- 女の子(おとこのこ)
- ひひひろし
- ポケモンARサーチャー
関連リンク
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