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ライブキング

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「ライブキング」とは、空想特撮 TV番組「ウルトラマンタロウ」に登場した、メタボででべそで「わはははははははは」と下品な笑い声を上げる怪獣。

同時に登場した液体怪獣コスモリキッドの引き立て役かと思われたが、実は不死身の再生能力を持つ強くて恐ろしい怪獣であり、実力と外見の反比例具合には定評がある。
またその独特な鳴き声は人間の「わははははははははは」的な笑い声で、作中の演出も相まってトラウマになった視聴者がいる他、歴代ウルトラ怪獣の中でも下品さナンバーワンという呼び声も高い。

再生怪獣：ライブキング
登場作品	ウルトラマンタロウ
サブタイトル	第2話「その時ウルトラの母は」第3話「ウルトラの母はいつまでも」
体長／全長	47メートル
体重	65000トン
出身地	多摩川河川敷

概要

ウルトラマンタロウ第2話「その時ウルトラの母は」及び第3話「ウルトラの母はいつまでも」にて、液体怪獣コスモリキッドと共に２話連続で登場する。

作中では、最初にウルトラマンタロウと戦ったコスモリキッドが、ウルトラマンタロウのブレスレットランサーを食らった際に液体化して、多摩川の河川敷に開いていた穴に偶然吸い込まれトドメを回避しつつ消滅したが、この穴こそがライブキングの鼻の穴だった。

その後ウルトラマンタロウに変身する東光太郎の居候先の男の子・健一君の愛犬ポチが、この河川敷の穴（ライブキングの鼻の穴）に落ちてしまい、ポチを助けるため東光太郎まで鼻に穴に入ってきたところで、多摩川河川敷の土中から姿を現した。攻撃を始める前に光太郎らを助ける事にしたZATは、ライブキングの腹に穴を開け救出を試みる「高圧パイプ作戦」を実施。しかしこれが裏目に出て、皮肉にもライブキングの腹の中で液体化して生きていたコスモリキッドを地上に生還させてしまうのだった。すると、２体の怪獣は河川敷で戦いを始めた。

このライブキングの外見は、

カモノハシの様な丸いくちばし
首をとりまくブドウの様な丸い球の数々
完全にメタボな腹
そんな腹にセットで付いてるとしか思えないでべそ
短い足

と、一見するとおよそ強そうには見えない意匠でまとまっている。

第2話では先行してコスモリキッドが登場するが、ライブキングとは対照的にトゲトゲしいかっこいい意匠を持ち、かつバイオライダーばりの液体化能力を持っており、並んで見ると尚更弱々しく見えてしまう。
またライブキングの初登場は、何でも飲み込んでしまうと地元の子供の間で評判になっていた多摩川河川敷にあるとある穴が、実は怪獣の鼻の穴だったというアホなもので、かたやいきなり山奥で人間を舌で捕らえて捕食するというシリアスな初登場を見せたコスモリキッドとは、ここでも対照的である。しかも見た目はブサイクで、常に下品な笑い声をあげている姿は、一見すると全く強そうに見えない。

しかしいざ戦いを始めてみると、実は

ライブ(Live)キング(king）の名に恥じない、脅威の再生能力
口から吐く高熱火炎
ウルトラマンタロウと互角かつ、腕をへし折ってしまうほどの怪力
それらの強さと相まって視聴者に強烈な印象を与え、トラウマにさせる下品な笑い声

といった凶悪な能力を有している実力派怪獣であることが、作中では徐々に露呈していくことになる。

手始めに河川敷で戦ったコスモリキッド戦では終始圧倒し、コスモリキッドに建物を投げつけられても平気な様子で笑い続け、しかも敵わず不貞腐れたコスモリキッドを見るや座り込んでメタボ腹を叩きながら更に笑い転げていた。緊張感もないが掴みどころもない不気味な怪獣である。コスモリキッド、お前は泣いていい。

ライブキングらが戦っている一方で、ZATは珍作戦に発案に定評のある隊長朝比奈勇太郎により、ライブキングらに大量の胡椒をぶちまけくしゃみを誘発し東光太郎とポチを救出する珍作戦を展開。目論見どおり、ライブキングのくしゃみと共に東光太郎とポチは、鼻から飛び出して脱出したのだった。

※ZATの隊員達も胡椒の被害に合い、くしゃみをしながら戦闘する羽目になったのはご愛嬌
※コスモリキッドも被害に合い、くしゃみに苦しむ姿が見られる。はっきり言ってとんだとばっちりである。コスモリキッド、お前は泣いていい。

その後ようやく東光太郎がウルトラマンタロウに変身してライブキングとコスモリキッドに相対するが、まとめて相手をする羽目になり、コスモリキッドの長い舌に苦戦した上、ライブキングには左腕を踏みつけられて腕を折られてしまうという、序盤らしからぬ大苦戦に陥う（えげつない腕の曲がり方をするタロウの腕の描写とともに北島隊員の「あ！タロウの腕が折れた！」という描写はかなりのインパクトがあった）。それでもウルトラフリーザーによって２体共に凍らされ、コスモリキッドはZATの用意したパンチ球作戦（トゲつきハンマー）で粉砕され粉々に砕かれて死亡。ライブキングはウルトラマンタロウのストリウム光線を受けて爆発四散した。

だが、爆発四散したライブキングはなぜか「わはは、わはは、わははは、がはははは！！ひゃーはははは！！」とバカ笑いしながら光線を受け入れるというやや不気味な演出で退場。飛び散ったその肉片の一部が、近所のお寺に落下していた。

その晩、お寺では健一君が河川敷にあったような穴を再び発見。耳をそばだてると

「わはははは…」

穴からは、確かに聞き覚えのある、不気味な笑い声が聞こえてきた。恐怖する健一君。
更にモコモコと穴を移動するソレは、お寺で飼われていたニワトリ小屋に穴をあけ、ニワトリを一匹残らず引きずり込んでいった。
それこそ、まさに夜の間に肉片をもとに地中で再生したライブキングだったのだ。

※このシーンは夜というのと、ライブキングの不気味な笑い声、健一君迫真の演技も相まって恐怖演出が引き立っており、更に倒しても死なないという絶望感も加わって、下品な笑い声の怖さをより引き立てているといえよう。

その後探し出されたライブキングは、ZATが仕掛けた、仲間の笑い声にみせかけた「わははははははは」と言う笑い声を流す作戦で、洞窟から出現。誤って転んだ際に、偶然に東光太郎を下敷きにし、圧死しかねない状況となる。そこにウルトラの母が地球に飛来して助け出そうとしたので、ライブキングは火炎攻撃で苦しめるも、無事脱出した東光太郎はウルトラマンタロウに変身する。
かけつけたウルトラの母の手により宇宙に運ばれたライブキングは、宇宙空間でストリウム光線と、ウルトラの母のマザー破壊光線を受けて爆発し、今度こそ消滅したのであった。

なおライブキングは、数少ない「ウルトラの母が倒した怪獣」となっている。

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